アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※すいません、今回はつなぎ回なので短かく詰まらないです…。


第76話 タウイタウイ7(アルカディア側4)

 「あら、あらあら。アナタ達、ひょっとしてデキてるの(笑)?」

 陸奥が軽く冷やかしてくる。

 全くいつの時代も女というのはこういう話に目が無いらしい。

 

 「ああ、花火は俺の…、これ以上ない大切な存在さ。」

 何といっても北大路花火嬢は私にとって脱童貞をさせて頂ける(かもしれない)一番手なのだ。

 大切にしなくてはそれこそ罰が当たろうというものだろう。

 

 「?! ひぐっ…。」

 ところが私をそんなふうに思っているのかという表情で花火がこっちを見上げたのである。

 しまった、好きと言ってもらっただけではまだ早かったか?!

 そういえば前世でお世話になった肌色成分多目のゲームでも、ここからが本番みたいな感じだったわ!

 俺は一体何を焦ってしまったのだろう。

 取り返しのつかない事をしてしまった気が…。

 

 「そう、ウチの提督ったら事もあろうに海賊の正室(人間部門)に手を掛けたのね?」

 

 「ヒッ! し、知らなかったんだよ、許し…、ウエェェェ…。」

 ゲーゲーと煩いな。

 元はといえばお前のせいだぞ。

 これで翔鶴の攻略?まで失敗してしまったらどうしてくれるんだよ?

 そうなったら本当に脱童貞への道のり(道程)が断たれてしまう。

 こんな騒動さえなければ今夜あたり『アンドロメダ・レッドバーボン』を飲ませてひっくり返った所をムフフ出来たかもしれないのに…。

 

 いや、それもそうだがその前に艦娘はお前の便利な道具ではない。

 彼女達だって嬉しい時には喜び、腹が立てば怒り、哀しれければ泣き、楽しければ笑うんだぞ。

 それに効率というなら駆逐艦を解体するよりキラ付けして燃料弾薬ともに満タンで遠征に行ってもらう方が余程いい。

 

 さらに加賀は左頬、長門は脇腹から血が出ているじゃないか。

 クールビューティの美しい御尊顔と黒髪ロングの柔肌に何しれくれてんですかね?

 俺が堪能する前に傷を付けた代償はキッチリと払ってもらおうか…。

 そして一番許せないのが花火を脅した事だ。

 こんなの一歩間違えば女同士による性暴力だぞ?

 第一、こんなもの公開されたら本当に花火は…。

 

 長門・加賀・足柄、それに俺の視線に恐怖を感じたのかカルチェラが狂ったようにアタシを助けろだの俺達を排除しろだのと喚き始めた。

 が、ここの艦娘達は相変わらず生気の無い目を一瞬向けただけで誰も動こうとはしない。

 

 「青葉、今すぐ執務室のPCを使ってデータを流してきな!」

 

 「ひっ! 止めてっ、止めてぇ!」

 泣き叫ぶ花火。

 

 「衣笠がどうなってもいいのかい!」

 姉妹艦を盾にするという卑劣極まりないやり方に長門の目と表情が怒りに染まる。

 足柄もカルチェラに詰め寄るが、それでも衣笠の解体をチラつかせる事を止めはしない。

 

 「い、嫌あっ!」

 花火が本気で怯えている。

 これ以上の錯乱を防ぐためにガンホルダーからコスモドラグーン(戦士の銃)を抜いて青葉の撮影機材に狙いを付ける。

 青葉が脅しに屈しそうになったら直ぐに撃ち抜かなくてはならない。

 

 「カルチェラ指令、あなたは…。」

 少しの沈黙の後、青葉が口を開いた。

 

 「例え私が命令に従ったとしても、いずれ衣笠共々解体されるのは目に見えています。それならば青葉は人の道を踏み外したくはありませんっ!」

 青葉、よく言ってくれた!

 お陰で花火の目にも幾分か光が戻っている。

 カルチェラよ、恐怖で人は支配できないのだ。

 何せあのラオウでも無理だったのだ、覚えておくといい。

 いやその必要は無いか。

 貴様は少しやり過ぎたのだ。




※ラオウ…ご存じ「わが生涯に一片の悔いなし!」のお方。

※次回は週末に投稿する予定です。<(_ _)>
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