アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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第8話 出会い3(艦娘側:翔鶴)

 「うう、もうお嫁にいけない…。」

 真っ白になった瑞鶴の口から何やら白いモノ(エクトプラズム)が出ています。

 謎の戦闘艦が連れていた修理妖精さんと医療妖精さんが私達の艤装と傷をある程度まで修復して下さいましたが、あの子の心の大破までは直せなかったようです。

 

 ただ応急修理な事もあり足部艤装を手酷くやられた私は通常の航行速度を出す事は出来ないと伝えられました。

 眼鏡を掛けたおちょぼ口のぽっちゃり妖精さんが申し訳なさそうな顔をしていらっしゃいましたが、轟沈寸前だった事を考えれば感謝です。

 他にも長門さん、足柄さん、祥鳳さん達が医療妖精(謎の戦闘艦さんはドクターと呼んでいらしたけれど)さんのお世話になっていました。

 全員のHPも半分近くまで回復し帰投には問題なさそうです。

 

 それにしても瑞鶴ったら何処に嫁に行くというのかしら。

 まあ、私と違って幸運艦だから殿方を見つけるのかもしれないけれど。

 

 「その、手当と修理をしてくれた事には感謝するが一体あなたは何者なんだ?」

 さすがの長門さんも敵意が無いと判断したのでしょう。

 いまだ戸惑いを隠せないようですが先程までの警戒心は無いみたいです。

 

 「アルカディア号。」

 

 「え?」

 

 「宇宙海賊船アルカディア号。」

 

 「宇宙海賊船? な、なんだそれは?」

 もう、長門さんたら…。

 そんな些末事は後回しで良いでしょうに。

 今はもっと、例えばそう、絵物語でしか聞いた事のない要するに知識としてしか知らない男性という存在が目の前にいるという事の方が大事です(キッパリ)!

 

 『だ ん せ い』ですよ、男性。付いている(ほう)(意味深)、もとい(ほう)です。殿方ともいいますね。

 しかもこの殿方、アルカディアさんでしたっけ?

 物凄く渋いお声な上、お顔立ちも端正なんです!

 決めました、私アルカディアさんのモノになります!

 

 「まあいい、私は長門という。日本海軍の戦艦だ。」

 

 「そして私がその妹になるのかしら、二番艦の陸奥よ。」

 

 「初めましてアルカディアさん。第一戦隊の大和と申します。助けて頂いたのに旗艦である妹の武蔵が随分と無礼で申し訳ありません。」

 

 「なっ、大和お前! あ、ああ、今聞いた通りだ。戦艦武蔵、同じく日本海軍の戦艦だ。」

 

 「一航戦の赤城です。そしてこちらが僚艦の加賀さんです。」

 

 「航空母艦加賀です、よろしく。」

 こんな感じで順番に自己紹介が進んでいきます。

 さあ瑞鶴、トリは私達五航戦の番、いくわよ。

 

 「航空母艦翔鶴です。助けて頂き本当に感謝です。妹の瑞鶴共々よろしくお願い致しますね。」

 アルカディアさんの手を取って両手で包む。

 こういうのは迷ってはダメ、堂々とやるに限るわ。

 後、上目遣いも忘れずに、ふふ。

 

 (あら、赤城さん、こんな所に色目を使う鶴がいるわ。)

 

 (本当ですね。これからは『娼郭』さんとお呼びしないといけないわね。)

 

 あらあら、時代遅れの一航戦の遠吠えが耳に心地好いですね。

 もう戦いは始まっているのですよ?

 

 「ところでさっきの連中は一体何だ? マゾーンとはまた違うようだが。」

 

 「深海棲艦を知らないの?!」

 

 「ああ、ひょっとしたら俺は自分の知っているのとは違う世界に来てしまったのかもしれん。」

 自分の知っているのとは違う世界?

 一体何を仰っているのでしょうか。

 せっかくの挽き物、いえ殿方なのにとんでもないキ印なのかもしれません。

 だとしたら勿体なさ過ぎます(泣)。

 

 「ヤツらは何年か前から突然海に表れてな、見境なく人間を攻撃してきたんだ。しかも人類の持つ兵器は何一つ通用しなかった。そんな時に人類側として現れたのが私達、艦娘だ。」

 

 「あいつらには艦娘の艤装と呼ばれる兵装でしか対抗できないの。ヤツらに対抗できるのは私達だけなのよ。」

 簡潔にして明瞭な説明、さすがビッグ7ですね。

 でも、三歩も四歩も前に出て説明する事ではないですよね、ええ。

 取り敢えず離れて下さい、人の恋路を邪魔しないで。

 

 「それから今は西暦何年だ?」

 

 「2020年だけど。ついでに言えば2月10日だよ。」

 川内さん、GPS時計を見せるのにそんなに密着する必要なんて無いのではないでしょうか?

 しかも三人ともさりげなくボディタッチに持ち込んでいるのがムカつきますね。

 

 「ではあなたのいうマゾーンとは何なのだ? 逆に私達は聞いた事が無いのだが?」

 ああ、武蔵さんまでアルカディアさんの側に!

 キリッとした表情ですが鼻をヒクヒクさせているのが分かります。

 私の目はごまかせませんから!

 

 「マゾーンとは高度な文明と知能を持った外宇宙生命体だ。自分たちの母星が消滅し住めなくなったために第二の故郷とするこの地球に集団移住するつもりなのだ。」

 「見た目は奇麗な女の姿をしているが幾つもの星を配下に置き滅ぼしてきた。人類も同じ運命を辿るのは間違いあるまい。」

 

 「ええ…。じゃあ違う時代とは一体どういう事でしょうか?」

 

 「ふむ、祥鳳とかいったか。川内とやらの時計が正しければ俺は957年後の2977年から来た事になる。」

 何でしょう?

 あまりにも荒唐無稽な話です。

 やっぱりどこかの精神病院から抜け出してきたのでしょうか?

 ああ…、さようなら私のチ〇ポ恋…、って駄目です、やっぱり諦めきれません(泣)。




うーん、翔鶴さんの壊れっぷりが凄まじい気がしますがスルーして下さい。

一応、正室は彼女を予定しています。
そろそろストックが切れかけなので本当に不定期更新になりそうです。

ではまた暇を持て余した際は覗いてやってください。<(_ _)>
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