アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
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「アルカディア号さん、これで全員よ。地下懲罰房もその他の場所も生体センサーとやらを使ったけれど反応は無かったわ。」
報告をくれる加賀さんは足柄・長門と三人で協力して全ての艦娘達をデスシャドウ島へ避難させてくれたのだ。
だが、避難の様子はゾンビが列を作って移動しているようにしか見えず、改めてタウイタウイ第二泊地の闇深さが垣間見える。
「済まなかったな、加賀。長門も足柄もよくやってくれた。」
こちらとしては普通に感謝したつもりだったのだが、加賀は一言『いえ』と言った切り目を逸らしてしまった。
あのう、以前部屋の前に置かれたバレンタインチョコの中にアナタの名前が入ったヤツもあったように記憶してるんですけど?
本当に義理も義理ですか?
もはや義理どころかギリってヤツじゃん、凹むわ。
やっぱ、あれですよね。
お伺いも立てず側室筆頭艦に任命して誠に申し訳ございませんでした。
何なら飛龍か蒼龍のどちらかに交代して頂いても…。
夜、枕を濡らす事はあっても恨んだりしないので大丈夫ですから(泣)。
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「キャプテン、台羽妖精からの映像が届きました。スクリーンに拡大します!」
螢がデスシャドウ島のメインスクリーンに敵艦隊の映像を投影してくれた。
レ級×3・ヲ級×1・タ級×2が2艦隊。
先の対艦娘専用銃で撃たれた後だけに少しキツイな。
何でレ級が三匹も居るんですか?
せめてそこはネ級にしようよ…。
後ろでクスン、と花火が鼻を鳴らした。
可哀そうに、カルチェラに脅されたのがよほど怖かったのだろう。
俺を受け入れてくれた花火の為にもサッサと片付けなければ!
そして上手くいけば夜に上と下両方の口にアルカディア号の砲身を受け入れてもらうのだ。
おっと、上の口だと上手くではなく美味くかもしれないな(笑)。
そう考えると出撃も苦にならないというか少し気が楽になった。
「加賀、花火を頼む。」
加賀に花火を託そうと彼女の肩に手を置いたのだが…。
「ダメ、私に触っては!」
激しく拒絶されてしまった。
え、ナンデ?!
「提督、一体どうされたのですか?」
ほれ見なさい、加賀さんだって不思議に思っているではないか。
「私はもうアルカディア号さんに大事にしてもらう資格なんてありません。浅ましい自分の欲望に取り込まれてあんな…。」
「確か好きな人にベッドに誘われたって言ってたわよね。イイじゃない、どうせ相手はアルカディア号さんなんでしょ?」
花火がピクッとした。
「足柄姉さん、もう少しオブラートに…。」
赤くなる羽黒。柱島第七泊地の羽黒もこんな感じなんですかね?
ご愁傷様ですおめでとうございます、この瞬間私の中で貴女の攻略順位がかなり上位に上がりました。
しかし三番艦と四番艦でこうも違うとは面白いな(笑)。
「あら、どうして? アルカディア号さんも嫌じゃないのよね?」
「うむ、それが俺以外なら肩を落とす所だが。」
「じゃあ何も問題無いのに女の幸せを放棄するつもりなの? それこそ神崎中将に取られちゃうわよ?」
ナイス判断フォロー、提督ぅ足柄ぁ!
「アルカディア号さんは提督をこれ以上無い大切な存在と仰られたではありませんか。正室である提督がアルカディア号さんを信じずしてどうするのです?!」
いいぞ、翔鶴!
もっと言ってやれ!
「わ、私は…。」
「うふふ、提督が勝手に悩んでる間に私が人間部門の正室の座も頂いちゃ…。え、何これ?」
あ、しまった。
後ろから抱き付いてきた足柄の真っ白なグラブとパンストの太腿部分が真っ赤に。
さっき、カルチェラに撃たれたところからの出血で足柄の制服を汚してしまったぞ。
「すまん、足柄。クリーニング代は請求し…。」
「きゃああああ!」
クリーニング代は請求してくれと言おうとしたのだが、残念ながらそれは花火の悲鳴によってかき消されてしまった。
※さすがのアルカディア号も対艦娘専用銃に対しては無傷ではいられなかったようです。
黒服な分、皆からは出血が分からなかったのでした。