アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
投稿を始めたのが去年の4月、飽きっぽい上に文才の無い私がよくここまで持ったと感心しています。
何とか完走に向けて走り切りたいと思いますので今後ともよろしくお願い致します。
※長門さんのお話をロクに聞かず、すっ飛んでいたアルカディア号ですが入渠中は一体どうしていたのでしょうか?
デスシャドウ島のブンカーで長門たちを見送った後、アルカディア号さんは早速ドックへと足を向けられました。
「皆さん、大丈夫でしょうか?」
「今は信じるしかあるまい。俺も入渠などせず今すぐにでも出たいのは山々だが。」
「まだそんな事を仰るのですね。分かりました、このまま入渠場まで私も行きます!」
あれだけ腹部から出血しているというのにどういうおつもりなんでしょうか?
ここで私の未来に狂いを生じさせる訳にはいきません。
え、どんな未来予想図なのかですって?
それはまあその…、色々です…(ぽっ)。
「しっかり見張らせてもらいますから(喜々)。」
アルカディア号さんの後ろを歩きながらそう宣言しました。
傷が治り切らないのに出撃したり、そもそも入渠室に入っただけで浸からなかったりと悪い事ばかり想像してしまって…。
だからこれは(主に私の心の安寧の為に!)仕方の無い事なんです。
ええ、仕方ないんですよ(大事な事なので2回言いました)!
「バスタブに入ったら教えて下さい。」
脱衣所に着くとアルカディア号さんに背中を向けます。
「は、花火?!」
アルカディア号さんが狼狽しているようですが、こちらだってもう引けません。
「申し訳ありません。アルカディア号さんの事を信用していない訳では無いのですが、以前に婚約者のフィリップを失ったせいで物事を悪い方へ悪い方へと考えてしまって…。もし、完全に治り切らないのに出てきたらとか…。」
「わ、分かった。俺もまだまだだという事か。これからはより花火の信用を得られるよう努力しよう。」
後ろを向いたままなのを利用してサッと目薬を差しクスンとやると、アルカディア号さんたら面白いほど簡単に引っ掛かってくれました(笑)。
自分でやっておいてなんですが、ここまでチョロ過ぎると逆に心配です。
しっかりとした自分をお持ちなので誘惑にはお強いでしょうが、この調子ですとドコか演習に出向いた先でコロッと絆されてしまいそうで…。
特に神崎中将やマリア・タチバナ中将なんか要注意ですね。
あ、でもどうでしょうか?
アルカディア号さんは神崎先輩を提督枠の側室筆頭にと思ってらっしゃるようですが、プライドの高いあの人の事ですから正室でなければお受け出来ませんわ!と辞退されるかもしれません。
いえ、して下さい。
やっぱり正室として赤ちゃん授かるものは先に授かりたいですから…(ぽっ)。
そんな事を考えているとアルカディア号さんから入渠槽に入ったとの声が。
「はい、分かりました。」
ついに来てしまいました。
意を決してパンティストッキングを膝まで下ろします。
お側に控えるだけとはいえ奥手の私が自ら殿方の入渠に付き合うなんて、少し前なら自分でも考えられなかった事です。
もう心臓が口から飛び出そうです。
まあでも…、さすがにタオルぐらいは巻いていらっしゃるでしょう(フラグ)。
「待て、花火。ひょっとして入るつもりか?!」
そのままパンストから足を抜き取ると扉の向こうからアルカディア号さんの焦った声が。
「ええ、そのつもりです。アルカディア号さん、貴方を、好きな人を信じることが出来ない私を許して下さい。そして物事を悪い方へと考えてしまう私を助けて下さい。時間が掛かっても構いません、私を安心させて下さい…。」
扉を開け一歩一歩アルカディア号さんの入渠漕へと足を進めます。
艦娘用と違いアルカディア号さんの入渠漕は水色の液体です。
透明度は全く無く、ホッとした気持ちと残念だという気持ち(3:7)で、逆さまにした桶を椅子代わりにするとアルカディア号さんの側に腰を下ろしました。
※あと一話だけこの入渠場の話になります。