アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※2020年05月01日 誤字訂正


第9話 出会い3(アルカディア側)

 「うう、もうお嫁に行けない…。」

 チーンという『おりん』の音と共に吐き出されるエクトプラズム。

 すいません瑞鶴様、流石のヤッタランやドクターも心の大破までは修理不可能なんです。

 両妖精が残り全員の応急処置をしてくれているが補給までは出来ないとの事。

 全員のHPも半分近くまで回復し彼女たちに燃料さえあれば帰投に支障はないが、足回りの損傷が激しい翔鶴さんだけは通常の航行速度を出せないらしい。

 

 「その、手当と修理をしてくれた事には感謝するが一体、あなたは何者なんだ?」

 良かった、長門さんの警戒が幾分か薄らいでいる気がする。

 

 「アルカディア。」

 

 「え?」

 

 「宇宙海賊船アルカディア号。」

 

 「宇宙海賊船? な、なんだそれは?」

 まあ、無理もないな。

 これについてはこの後に話すようにしよう。

 

 「まあいい。私は長門という、日本海軍の戦艦だ。」

 

 「そして私がその妹になるのかしら。姉妹艦の陸奥よ。」

 ビッグ7のご挨拶。

 いやあ、やっぱりむっちゃんは大人の色気がムンムンですなぁ。

 

 「伊勢型戦艦二番艦の日向よ。一応覚えておいて。」

 よく存じ上げております。

 戦艦娘では一番先に指輪を渡したのが貴方ですから。

 

 「よっ! アタシ摩耶ってんだ。よろしくな!」

 よろしく、重巡枠カッコカリ2番艦さん。

 

 「川内参上、夜戦なら任せておいて!」

 軽巡では一番好きな艦娘さんなんですよね、カッコカリは未だですがカッコガチなら今すぐにでもお願い致します。

 こんな感じで艦娘達の自己紹介(品定め)が進んでいく。

 

 「第五航空戦隊、航空母艦翔鶴です。助けて頂き本当に感謝です。妹の瑞鶴共々よろしくお願い致しますね。」

 何という事でしょう!

 ゲームでの翔鶴さんは指輪艦第一号なんです。

 その翔鶴さんが私の手を両手で包んでくれているという事実!

 できれば違う所も包んで欲しいが、これは一体?

 望みは完全に潰えた訳ではないという事かっ?!

 それにしてもなんて柔らかくキレイなお手々なんだろうか。

 しかし、一たび戦場に出ればこの手で弓を引くのだ。

 改めて五航戦のお二人だけではなく全員に尊敬の目を向ける。

 え?

 普通に向けろ?

 はい仰る通りです、スミマセン…。

 

 「ところでさっきの連中は一体何だ? マゾーンとはまた違うようだが。」

 会話を引き延ばすため、何も知らない振りをしてこの世界の事を聞いてみる。

 

 「深海棲艦を知らないの?!」

 

 「ああ、ひょっとしたら俺は自分のいたのとは違う世界、違う時代に来てしまったのかも知れん。」

 さらっと違う世界から来た事を臭わせる。頭イイ。

 

 「ヤツらは何年か前から突然海に表れてな、見境なく人間を攻撃してきたんだ。しかも人類の持つ兵器は何一つ通用しなかった。そんな時に人類側として現れたのが私達、艦娘だ。」

 

 「あいつらには艦娘の艤装と呼ばれる兵装でしか対抗できないの。だからヤツらに対抗できるのは私達だけなのよ。」

 うん、ここまではゲームの内容通りだな。

 というかビッグ7のお二人から香水やコスメ品といった類の匂いではなく女性特有の素晴らしい体臭がする。

 特に長門さんは普段からそういったモノにお世話になっていないのか、純粋な体臭なのがウレシイですわぁ。

 

 「それから今は西暦何年だ?」

 

 「2020年だけど。ついでいえば2月の10日だよ。」

 川内が真横に来てGPS時計を見せてくれる。

 ぴゃああ、川内も女の子特有の良いニヨイがします。

 ビッグ7のお姉さんの匂いに対して川内は女子高生のソレですね、ご馳走様です。

 何、分からない? 意味不明だと?

 よし、今すぐラッシュアワーの地下鉄御堂筋線に乗って天王寺~梅田、もしくは難波~新大阪間を数回往復してきなさい、話はそれからだ。

 

 「ではあなたのいうマゾーンとは何なのだ? 逆に私たちは聞いた事が無いのだが?」

 武蔵さん、あなたはトリートメントの香りですね、わかります!

 もう、心のニヤニヤが止まりません。

 

 「マゾーンとは高度な文明と知能を持った外宇宙生命体だ。自分たちの母星が消滅し住めなくなったために第二の故郷とするこの地球に集団移住するつもりなのだ。」

 「見た目は奇麗な女の姿をしているが幾つもの星を配下に置き滅ぼしてきた。人類も同じ運命を辿るのは間違いあるまい。」

 マゾーンの襲来があるかどうかはわからないが、知識を持っておくのは非常に良い事だ。

 それらしいのが発見されればこちらにも情報が入りやすくなる。

 

 「ええ…。じゃあ違う時代とは一体どういう事でしょうか?」

 

 「ふむ、祥鳳とかいったか。川内とやらの時計が正しければ俺は957年後の2977年から来た事になる。」

 あ、全員が一気に冷めた目になった。

 メンタルがゴリゴリ削られますわ、次はSF好きな提督のいる鎮守府を探そう…。




※天王寺~梅田、もしくは難波~新大阪間を数回往復してきなさい
       ↓
 主人公が何を言ってるかチョット分かんないですが、本当に実行すると公僕のお世話になる可能性があるので良い子の皆さんはやめましょう(笑)。
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