アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※真宮寺大将がタウイタウイ第二泊地に到着しました。

 


第92話 タウイタウイ21(艦娘側:真宮寺大将)

 「「「う、うわあああーっ! 金剛お姉さまぁーっ!」」」

 

 「「「足柄…、本当に私達の足柄(姉さん)なの(か)?」」」

 「「「陽炎っ!」」」

 「このアホっ、生きてたら連絡ぐらい寄越しーな! 今までウチらがどれだけ心配したと思うとんねん…。グスッ。」

 

 「お久しぶりです、北大路大佐。それにアルカディアさん。」

 再会を果たした三人の邪魔にならないよう、ゆっくりとお二人の前に足を進めると全員が敬礼で迎えてくれました。

 

 「横須賀の月例会議以来ですね、真宮寺長官。早速ですが、あの…、これは?」

 北大路大佐が戸惑っていらっしゃるようですが無理もありません。

 

 「一ヶ月ほど前に識別票さえ失ってしまった程の大破艦がタウイタウイ沖にある小島で発見されました。」

 「意識を取り戻した彼女達の話を聞いてくれたタウイタウイ第一泊地のサジータ・ワインバーク少将からタウイタウイ第二泊地所属では酷い艦隊運営がなされている、助けてやってくれないかというものだったんです。」

 金剛、足柄、陽炎が頷きます。

 

 「もちろん、ワインバーグ少将自身も第二へ調査員を派遣したのですが何も問題は無いという事でした。ですが彼女は逆に何も無いというのに引っ掛かりを感じ私に連絡をくれたのです。」

 

 「最初は半信半疑でしたが、何度軍警や監察官を送り込んでも調査結果は問題無しというものばかり。彼女達がデタラメを言っているようにはみえませんし、何より体中の痣や傷が事実であることを物語っていましたから。ですから怪我が治っても簡単にはタウイタウイ第二泊地へ帰すことが出来なかったのです。」

 

 「なるほど、当然それでは生存報告も出来ないな。」

 さすがアルカディアさん、理解が早くて助かります。

 

 「ええ、私自ら乗り込んでも良かったのですが、カルチェラ少佐は人に対して不思議な暗示能力を持っているから絶対に行ってはいけないと…。」

 「そんな時に北大路大佐からアルカディアさんと共に乗り込むという連絡を頂いたのでご一緒させ…。」

 北大路大佐?

 どうしたのでしょうか、急に彼女の目が泳ぎ出しましたけど?

 

 「足柄だけでなく金剛と陽炎も轟沈扱いになっていたのか。いずれにしろ三人も無事だったのは喜ぶべき事だ。」

 アルカディアさんの仰る通りなのですが、私がもっと早くに気付き動けていればもっと多くの艦娘達が助かったでしょう。

 そう思うととても喜ぶ事は出来ません。

 

 「真宮寺大将、お願いがあります。」

 加賀が私の側にやって来ました。

 改二でないという事はここタウイタウイ第二泊地の加賀ですね。

 

 「私に? 一体、どのような事ですか?」

 

 「私は解体になっても構いません。そのかわりここの立て直しに関しては出来る限りの支援をお願います。」

 これは穏やかではありません。

 一体どういう事なのでしょうか?

 

 「待って! 加賀さんはここの立て直しには必要不可欠よ、それは私が!」

 

 「これだから五航戦は…。ここの立て直しには貴女達の力こそ必要なのよ。翔鶴と共に新生一航戦として…。」

 

 「いい加減になさい二人とも。そもそもいきなり解体だなんてどういう事ですか。私にも分かるように説明なさい。」

 全く…。

 私がその言葉を最も嫌うのは知っていると思っていましたが。

 

 えッ?!

 そういえばカルチェラ少佐が見当たりません。

 まさかとは思いますが加賀が彼女を?!

 

 「真宮寺大将、それは俺が説明しよう。」

 加賀と瑞鶴が顔を見合わせているとアルカディアさんが立ち上がりました。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 「なるほど、そのような事が…。」

 

 「ただの茶番だったのだが、助けようとしなかったのは事実だ。反乱と捉えられても仕方ないと…。」

 あらあら、これはまた『スカッとジャパン』に即採用されそうな話ですね。

 くぅ~っ、その場に居たかったなぁ。

 

 「あ、え?」

 側にいる霧島の眼鏡を借ります。

 その眼鏡をいったん掛けてから震える手でそれを外します(笑)。

 

 「…。アルカディアさん、加賀さん、瑞鶴さんは残りなさい。」

 いや、これやってみたかったんです(笑)。

 もう、軍令部にいると息が詰まって息が詰まって…。

 

 「どうしてローラとやらは私が到着するまで待ってくれなかったのですか! マゾーンのヤツらは深海さんだけではなくブラック鎮守府の提督にまで接触を掛けて来るし、軍令部としても頭が痛いんですよ! 大本営には何て説明すればいいんですか?! 陸軍なんてイチイチ海軍の事案に反対してくるし! あんな連中なんて大っ嫌いだ! でも艦娘を人として扱わないヤツはもっと大嫌いだ、バーカ!」

 案の定、全員が唖然としていますね。

 でもきっと分かる方がいらっしゃるはずです。

 見渡すと『秋雲』・『初雪』・『望月』・『明石』・『夕張』、それからドイツ艦の皆さんが笑いをこらえていますね。

 あ、結構いるいる(笑)。

 

 「総統シリーズネタ、ktkr!」

 

 「いやあ意外だねえ、真宮寺大将がこのネタをブッ込んでくるなんてさ(笑)。」

 

 「良かったです、誰も知らなかったらどうしようかと思いましたから。」

 

 「あのそれは一体…。」

 相変わらず北大路大佐は真面目ですね。

 知らなけば知らないに越したことがありません。

 

 「ああ、気にしないで。第一、そんなの解体なんてする訳ありません。というか私だって絶対押しませんから(笑)。」

 押すヤツこそ解体して良いぐらいでしょう。

 

 「では私は…。」

 

 「ええ、安心して下さい。当然、解体なんてしませんし、させません。その上で軍令部を上げた全力の支援を約束します。それから当面全員の身分は軍令部預かりです。横須賀で本格的な訓練と演習をして練度を上げて頂きます。タウイタウイ第二泊地の建物が復旧次第、戻ってもらう事にはなりますが。」

 

 「さすがは真宮寺長ネー!」

 

 「それでこそ連合艦隊司令長官だ。俺も出来る限りの事は協力しよう。」

 そんなに持ち上げられると少し恥ずかしいです。

 取り敢えずここの艦娘達は早急なLv.上げが必要ですから、集中演習はアルカディアさんにお願いしましょうか。

 

 「ところでアルカディアさん、お話の途中で影山サキを捕虜にしたと仰いましたが…。」

 

 「ああ、マゾーンの宇宙艦娘となった姿だがな(笑)。この島の収容施設に収監している。何か聞きたいことがあれば後で案内しよう。」

 まともに話してくれるかどうかは分かりませんが、ぜひそうさせてもらいましょう。

 

 誰も解体が無いと分かったからでしょうか、その後は雰囲気が随分と良くなりました。

 食事量も全員が補給を限界まで済ませていたせいで人間と変わらないぐらいでしたし。

 うーん、アルカディアさん、なかなかの策士ですね(笑)。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

※おまけ(妙高型のテーブル)

 

 「羽黒、改二なったのね。おめでとう。」

 

 「足柄姉さん…。」

 羽黒さんたらさっきからウルウルしっ放しですね(笑)。

 

 「もう、相変わらず泣き虫なんだから。ほら、しゃんとしなさいな。」

 

 「私が改二になれたのはあちらにいる柱島第七泊地の足柄姉さんのお陰なんです。」

 

 「そう、じゃあ向こうの私にお礼を言っておかないとね。」

 そう言うと足柄さんは席を立って柱島第七泊地の足柄さんの所へ行きました。

 

 「アナタが羽黒を改二にしてくれたって聞いたわ、ありがとう。」

 

 「私は何もしてないわよ、恥ずかしながら大破して羽黒に助けてもらったぐらいだし(笑)。」

 

 「それでもあの子はアナタに感謝しているわ。私には出来なかった事なのよ。」

 

 「あの子にとって足柄とは私ではなく貴女よ。これからも妙高姉さんや那智姉さんと共に三人で支えてあげて。」

 

 「勿論よ。それには私達も出来るだけ早く改二にならないとね。」

 

 「ええ、応援してるわ。」

 ふふ、タウイタウイ第二泊地の足柄さんと柱島第七泊地の足柄さんが拳を突き合わせています。

 いいですね、こういうの。

 




※総統シリーズネタ
 解説の必要性が無いぐらい有名。
 演習先の同型艦や自分に見せてもらったのでしょう。
 やはり何処の彼女達も血は争えないという事でしょうか(笑)。

※重要
 ちょくちょくリクエスト頂く事があるのですが、主人公君と花火さん達との合体シーンはR18タグが無いのでちょっと…。
 え? そっちに新しく投稿?
 ちょっと何言ってるか分かんないですね(メソラシ)。
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