アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※リクエストくれた方々、申し訳ありません。これで許して下さい…。



第93話 タウイタウイ22(艦娘側:北大路花火5)

 夕食後、真宮寺長官はアルカディア号さんと共にデスシャドウ島の収監施設に収容された影山サキの所へ向かわれました。

 その後、長官にお聞きした話によると、やはり影山サキは殆ど何も話さなかったそうです。

 今後はその身を軍令部に移し本格的な査問・尋問を行うとの事。

 もっとも、これは表向きの理由で、彼女を、いえマゾーンの艦娘と化した彼女の艤装を研究し、自分だけのモノにしようとする提督達が大勢いると…。

 ブラック鎮守府の提督達がそんな艤装を手に入れてしまったら人類同士で争う事になるでしょうと長官は嘆いておられました。

 ブラック提督達が未知の技術や武装を手に入れてしまえばどうなるかなんて長官の仰る通り考えるまでもありません。

 不安になった私は自分でも知らない内にアルカディア号さんの部屋のドアをノックしていました。

 

 「…。」

 私が不安にしているのを見て彼は何も聞かずに部屋に入れてくれました。

 サイドテーブルにはショットグラスと酒瓶が置かれてあります。

 

 「私も一杯、頂いて良いですか?」

 そう言ってベッドに座る彼の隣に腰を下ろしました。

 

 「アンドロメダ・レッドバーボンだ。気を付けないと強いぞ。」

 水割りですが香りが凄いですね。度数も相当キツそうです。

 

 「影山サキは軍令部にその身を移す事になったそうです。ついては真宮寺長官からデスシャドウ島ごと横須賀沖まで護送して頂きたいと。」

 

 「そうか…。」

 

 「明日、正式に真宮寺長官からアルカディア号さんに要請があると思います。」

 

 「彼女の艤装を研究材料にするつもりの連中が大勢いるという事か。ブラック提督達が欲しがるのは目に見えている…、と。」

 

 「どうしてそれを…。」

 

 「艦娘兵器派の提督達にとって大神元帥と真宮寺長官を始めとした艦娘人権派は目の上のナントカというヤツだ。あの二人を排除、あるいは黙らせる事が出来ればと考えても不思議ではない。その為により強い力を求めるのは当然だろう。」

 

 「ええ…。」

 

 「今、『伊勢』と『日向』、それから『扶桑』と『山城』に『特別な瑞雲』の訓練をさせている。使う機会が無い事を祈るが…。」

 一体、いつの間に?!

 

 「もう、私に内緒でそんな事をしていたなんて。」

 あの子達なら力の使い方を間違える事は無いと思いますが…。

 

 「過ぎたる力を手にするなとは言わん。だが必要以上にその力を使おうとする者や使った者はいずれその力に飲み込まれ自滅する。」

 グラスをゆっくりと回しながらアルカディア号さんは続けました。

 この事はよく覚えておいて欲しいと…。

 

 「分かりました。もしもの時はアルカディア号さんが私を正して下さい。」

 そのまま彼の腕をとってもたれ掛かります。

 正室なのですからこれぐらい良いですよね。

 それにこれだけの強いお酒なのですから酔いが早く回ったって仕方ありません。

 ええ、仕方ないんです。

 

 耳を傾ければそれほど大きな音ではありませんが、イイ感じのMellowJazz。

 さらに男の人の匂いとアルコールの香り、そして好きな人に身を寄せていたからでしょうか、突然ドクンと自分の心音が聞こえました。

 どうしたのでしょうか、急に体が?

 

 世界が回るような感覚、その中でもう一人の私が囁きます。彼が欲しい、彼が欲しい…と。

 ショーツの下の熱い疼き。

 本来なら自室でシャワーを浴びてから訪れるつもりだったのですが、もうそんなのはどうでも良くなってしまいました。

 多くの女性が(検閲により削除)を知る事無く一生を終えるといわれるんです。

 それが手を伸ばせば届く所にある、そう思った途端、私の中で何かが簡単に千切れました。

 気が付けば私は彼の首に手を回し舌を絡めていたのです。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 朝チュン…。

 やってしまいました(///)。

 窓辺にいる南国特有のキレイな小鳥。

 時刻は朝の06:10…、ですか。

 ベッドの周りに散らかる片方だけ見事に解けた紐パン、ボタンが数個飛んだブラウス、ブラ、ジャケットにスカート…。

 あれ、ストッキングが見当たりません。

 え? この感覚…、履いてる?

 そこで一気に昨晩の記憶が?!

 

 私、もっと乱暴にとお願いしたんでしたっけ。

 ブラウスのボタンが飛んでいるのも紐パンの片方だけ解けて落ちているのもパンティストッキングを脱いでいない(大事な部分にはしっかり穴が…)のもみんな私のせいなんですね…。

 他にも色んな所を嗅がれたのを思い出して真っ赤に。

 

 「起きたのか?」

 洗面所からアルカディア号さんが顔を出しました。

 

 「変態…。」

 シーツで顔を半分隠したままジト目で抗議します。

 

 「なんだ、今頃(笑)?」

 

 「カンフル剤だなんていって体中を嗅ぎまくるんですから。足フェチですから足は分かります。でも脇はさすがに…。」

 

 「その割には随分と楽しそうな顔を…。」

 

 「く す ぐ っ た か っ た ん で す。」

 何が楽しそうですか、全く。

 私、そこ弱いんです。覚えておいて下さい。

 

 「そ、そうだったのか。」

 

 「ふふっ、もう良いですよ。むしろあんな事が出来るなんて本当に好きでいてくれないと無理ですから。」

 あっ、アルカディア号さんにお伝えするのを忘れていた事がありました。

 

 「そうそう、アルカディア号さん、私も子爵令嬢の端くれです。これでもう袖にする事は出来ません(クーリングオフ不可能)から。」

 え、脅迫?

 失礼ですね、『私が正室で無くなるような事があれば社会的に多大なる痛手を負わせてやるのでお気を付け下さい』とご忠告申し上げただけです。

 むしろ親切だと思うのですが。

 

 浴室を借りようとベッドから降りるとほんの少しですが鈍い痛みが残っている事に気付きました。

 でもこの痛みを知らない人たちの方が圧倒的に多い事を考えると自然と顔が緩んでしまいますね。

 ふふ、何か世界の見え方まで違うような感じがします(笑)。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

※おまけ(長門改二)

 洗顔を済ませて部屋に戻る途中、アルカディア殿の部屋の前に加賀がいた。

 それだけなら別に不思議は無いのだが、ドアをノックしようとしたまま固まっている。

 

 「どうした、加賀?」

 

 「いえ…。(///)」

 声を掛けると明らかに動揺しているのが分かる。

 彼女とは長い付き合いだが珍しい事だ。

 

 「もしかしてアルカディア殿に何かあったのか?!」

 獅子身中の虫というではないか、アルカディア殿を何か病魔が蝕んでいるというのだろうか?

 

 

「しっ、声が大きいわ(コソコソ)。」

 加賀が私に耳打ちする。

 

 「なっ?! そ、それは時間を改めるしかあるまい。もう少し二人だけにしておこう(///)。」

 




※うぷ主:間違いなく花火さんに盛ったよな?
 アルカディア:そんな事は…、しない。一服盛らなくても良いようにアンドロメダ・レッドバーボンにしたのだ。
 うぷ主:ちゃんと目を見て話せ。サクラン坊ーイが錯乱坊ーイになってるぞ。
 アルカディア:失礼な、俺はいつだって紳士だ。
 うぷ主:変態という名のだろ?
 アルカディア:…。
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