アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※横須賀へ行く前に柱島第七泊地に立ち寄ったアルカディア号。
 誰かを降ろし替りの誰かを連れて行くようですが…。




第94話 タウイタウイ23(アルカディア側7)

 デスシャドウ島を柱島沖に停泊させランチに乗り込む。

 無事に柱島第七泊地に戻れた上に三日間の特別休暇が貰えたとあって『長門』・『加賀』・『足柄』の柱島出撃組は上機嫌だ。

 

 「…。」

 そう、一人そっぽを向いている花火を除いては…。

 サクラン坊―イ卒業から一夜明けた朝、俺と台羽は螢にタップリと有り難い御講話(お説教&カミナリ)を頂いた。

 辻説法(お説教)の内容は何故、もっと強く北大路提督を止めなかったのか、というものでしたわ。

 特に俺はタイミング的にもギリギリだった事もあり、最愛の人をあんな危険な目に遭わすなんてどういう事ですか、正室さえ守れないで何がハーロックの乗船ですか、と散々だった。

 いたたまれなくなった花火が悪いのは私ですからと何度も助けようとしてくれた程である。

 その度に怖かったですよね、と花火に声を掛けた螢がまた俺と台羽の二人をチクチクしてくると…。

 で、懲りた俺は今回、花火を柱島に残す事にしたのである。

 真宮寺大将も驚いていたが、ブラック提督達がどんな卑劣な手を使ってくるか分からないし、万一の事を考えると花火の安全の為には横須賀に連れては行けないと説明すると、その方が良いでしょうと賛成頂いた。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 「アルカディア号さん、お帰り!」

 ブンカーでは瑞鶴が待っていてくれた。

 

 「出迎えか、わざわざ悪いな。」

 キチンと礼を言っておく。

 彼女はコチラと普通に接してくれる数少ない艦娘だ。

 姉の影響もあるのだろうが、こういう人材は大切にしないといけません(笑)。

 

 「そりゃそうだよ、やっと帰ってきてくれたんだもん。翔鶴姉なんて明け方からソワソワしてるし(笑)。」

 翔鶴か。うん、こっちも早く会いたくて仕方ない。仕方ないのだが…。

 

 「そうか。だがこの後、直ぐに横須賀に向かわなくてはならん。悪いな。」

 ゆっくりできるのはもう少し先だ。くそっ、ブラック提督達め、マジ許さん!

 

 「そんなぁ…。翔鶴姉、絶対に泣いちゃうよ、知らないからね。」

 

 「もちろん翔鶴の所にも顔を出すさ。それに今回の横須賀行はそれほど長くない。」

 

 「どういう事?」

 瑞鶴がキョトンという顔をした。

 

 「実はな…(コソコソ)。」

 

 「ええっ?!」

 

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 ドアに貼られた『翔鶴』と『瑞鶴』(第五航空戦隊)のプレート。

 久しぶりに訪ねると緊張するわぁ…。

 後ろからは瑞鶴と二航戦が、ほらほら翔鶴が待ってるよと急かしてくる。

 俺達の声が聞こえたのだろう、ものすごい勢いでドアが開いた。

 

 「元気だったか?」

 だが翔鶴は何も答えずに飛びついてくると、いきなり唇を重ねてきた。

 後ろでは二航戦の翔鶴ったら大胆とか、さすが全艦種正室は違うよね~とか、瑞鶴の加賀さん艤装はマズイよとか聞こえる。

 本来なら見られて一番マズいのは花火だが、幸いなことに?彼女は上陸するなり執務室に閉じこもってしまった。

 終始、俯いたままだったのと無言だったのがコワイ…。

 

 「ぷはっ。熱烈なお帰りなさいをしてくれたのに申し訳無いが、直ぐに横須賀に向かわなくてはならん。悪いな。」

 それを聞いた翔鶴がポロポロと涙をこぼし始めた。

 いや、そんな泣かなくても…。

 っていうかまだ一言も声を聞いていないんだが…。

 

 「2週間ぶりに会ったのに涙でご挨拶かい?」

 

 「あーあ、翔鶴を泣かせちゃった。いくらアルカディアさんでもこれは感心できないなー(棒)。北大路提督に言ってやろー(笑)。」

 ハーロックが『まゆ』に言った言葉だが、キザ過ぎたのかまた二航戦の二人に囃し立てられてしまった。

 

 「いやこれは…。翔鶴、明日か明後日には帰れると思う。もう少し待ってくれないか。」

 

 「本当ですか?」

 クリスチャンのように両手を前で合わせウルウルする翔鶴。

 カワイイ、かわいい、可愛い! 大事な事なので三回(ry

 横須賀に連れて行きたいが、今回の帯同艦は貴女ではないんです…。

 

 「翔鶴姉、それから飛龍さんと蒼龍さんも。実はね…(コソコソ)。

 

 「「「…。」」」

 影山サキをマゾーンの艦娘として捕虜にしたと聞いた三人は絶句してしまったが、同時に俺が横須賀へ行く理由も理解してくれた。

 

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 

 

 「お帰り、待ってたよ。さ、私と夜戦しよ!」

 廊下を歩いていると後ろから佐倉綾音さんの声が。

 彼女が担当する艦は多いが『夜戦』とくれば一人しかいない。

 

 「ね、、姉さん。アルカディア号さんは長期遠征でお疲れなのですから。」

 

 「すまないが、これから直ぐに横須賀行きだ。」

 夜戦(意味深)はもう少し待って下さい、お願いします!

 

 「えー、アイドルにとってファンとの触れ合いは大切なんだよ?」

 

 「実は…(コソコソ)。」

 影山サキの件を話すと三人から表情が消えた。

 

 「何処にいるのですか?」

 オイオイ、神通さん、いきなりクナイを取り出すなんて物騒にもほどがあるぞ。

 

 「ふふ、直ぐには殺さない。直ぐにはね。」

 川内、魚雷をクナイのように構えるのは止めない、建物にまで被害が及んでしまいます。

 

 「舞台裏案件だね、キャハ…。」

 舞台裏は見ないでね、というヤツだろうか?

 そこで何をするのかは聞かないでおきます…。

 いずれにしろ物騒過ぎる。

 こりゃハーレムどころではないかもしれん。

 良く考えて手を出さないとエライ事になりそうな気がするですよ、ハイ…。




※エライ事になりそうな気がする
 心配無用、もうなっています。知らぬは本人ばかりなり…、ですね。
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