アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた 作:Archangel
自分でもよくここまで続いたと思いますが、これもお気に入り登録をして頂いている方々に支えられての事です。
これからも完結に向けて進んでいきますのでよろしくお願い致します。
※2021年03月19日 一部修正
「京極大臣!」
私の横薙ぎを受け止めようと山崎少佐が京極の前に出ました。
「なっ!」
「えっ?!」
次の瞬間山崎少佐と私の声が重なりました。
だって刃を合わせた途端、山崎少佐の軍刀が根元付近から折れたんですから。
いえ、折れたではありません。
私の剣が山崎少佐の剣を切ったという方が正しいでしょう。
それに刃が合わさった時の金属音も全くありませんでした。
「このぉーっ!」
私も山崎少佐も一瞬、固まりましたが頭に血が上っていた私は、チャンスとばかりに京極大臣と山崎少佐に向けてこの不思議な剣を振り下ろしたのです!
ですが、私の剣が京極大臣と山崎少佐を真っ二つにする事はありませんでした。
「よせ、長官。」
私の剣をアルカディアさんが止めていたのです!
「え…。」
しかも剣を受け止めた彼の腕からは血と白煙が?!
「ここからは海賊の仕事だ(笑)。ライトセイバーは日向に返しておくがいい。」
彼は私に優しく微笑みながらそう言いました。
私のせいで負傷したというのに、どうしてそんなに優しい顔が出来るのですか!
「あ…、わたし、わたし…。」
足元でカランと音が鳴りました。
大変なことをしてしまったという思いから私はライトセイバー?とやらを落としてしまったのです。
さらにアルカディアさんが『すみれ』さんに何か依頼されたようですがそれさえも私の耳には入ってきません。
ただ、その『すみれ』さんが側にいたアイオワ・武蔵・イントレピッド・大鳳に何か命じたかと思うと彼女達は私の四方を固め横須賀第一鎮守府へと引っ張っていきました。
「逃がすか!」
山崎少佐が追いかけようとしますが、それをアルカディアさんが阻止します。
そのまま小走りで私は横須賀第一鎮守府の執務室に連れ込まれました。
一息つく間もなく窓の外からは伊勢の驚く声が!
窓から下を見下ろすと先程まで私が使っていたライトセイバーを構えた山崎少佐がアルカディアさんと対峙しています。
どうやら彼もあの剣を使えるようですね。
ただ、私と違うのは彼の刀身が赤である事です。
しかもただ赤いだけではありません。何というか毒々しく禍々しい赤です。
あの剣は使用者によって刀身となる光の色が異なるというのでしょうか?
「邪魔立てするか! どけぃ、この海賊船風情が!」
いきり立つ山崎少佐に対しアルカディアさんが艤装を展開し飛び上がりました。
「卑怯だぞ、降りて来い!」
「ふっ、悪いな。これが海賊のやり方だ。」
悔しそうにする山崎少佐をアルカディアさんが重力サーベルと戦士の銃で牽制します。
「堂々と勝負する事さえ出来んとは…。男のくせに情けないヤツよ。」
「これは京極大臣殿。俺にとっては最高の誉め言葉だ、感謝しよう(笑)。」
煽り返すアルカディアさん。
「ふん、だから貴様は我々と違い二人しか女を連れることが出来んのだ。しかもそんな地味な女をな。」
「京極大臣、あれは航空戦艦娘の『伊勢』と『日向』というヤツでありましょう。戦艦とも空母ともつかない半端モノです。ある意味、海賊などという海の半グレが連れまわすには相応しいかと(笑)。」
「はっはっは! 半端者ではなく半端モノか。改造したは良いが搭載する機体を回してもらえず一度も航空機運用をさせてもらえなかったというあの役立たずの航空戦艦姉妹とやらか(笑)。」
な、何ですって?!
言って良い事と悪い事の区別さえつかないのですか!
あの子達だってどれだけ彗星や瑞雲を積んで闘いたかったと思っているの!
「戦艦であれば『大和』・『長門』、せめて『陸奥』あたりを連れていないとな(笑)。」
「花でいうなら桜か薔薇、向日葵といったところですな。雑草はお呼びでないと(笑)。」
「まあ、あれも
京極大臣に山崎少佐、そして女性佐官の話を聞いた取巻きの連中が一斉に笑い出しました。
唇を噛む伊勢、両手を握り締める日向。
今すぐ飛んで行ってあの子達を抱きしめてやりたい、なのにそれすらできない私は…。
「京極、それに山崎。」
いつのまにかアルカディアさんが地上に降り立っていました。
「ああん?」
「お前達は人目に付く所に咲いている、それも分かりやすい花しか目に入らないのか?」
アルカディアさんが一歩前に出ます。
「確かに
「当り前だ。雑草になど興味はない(笑)。」
「雑草か、だが雑草でも花は咲く。雑草だ、あるいは小さいからといってその花に美しさを見出せんとは哀れが過ぎる…。」
「それに戦局の厳しい中、『伊勢』と『日向』は北号作戦を成功させた立役者だ。」
「ふん、そんな雑草の功績など知った事ではない。第一、彗星を搭載できたとして着艦回収は不可能といったお粗末ぶり、その上、
「その通りだ、山崎少佐。だが彼女達はその瑞雲さえ搭載される事が無いと分かっていても…、それでもなお帝国海軍の誇りを忘れず最後まで自分の胸の中にあるモノの為に戦い抜いたのだ。その志たるや貴様らと比べるべくもない!」(重力サーベル、ビシィ!)
♪~♪♪
何処から湧いて出たのか妖精さん達の楽隊がとてもカッコ良く魂が震える旋律を?!
「くっ、海賊風情が偉そうに!」
山崎少佐ったら(笑)。いくら言い返せないからって、それはカッコ悪いわ。
やはりアルカディアさんの方が男としても、いえ人間としてもずっと上ですね(笑)。
「京極大臣もよく聞くがいい、伊勢も日向も断じて雑草ではない! 例えひっそりと咲いていてもその美しさと愛らしさは他のどんな花に引けを取るものではない、まさに
ア、アルカディアさん! やはり貴方という人は(感涙)!
でも隣にいる『すみれ』さんの素敵ですわ、やはり彼は神崎家の婿養子にという呟きは聞かなかったことにしないと…。
※どこかでひっそり咲いている
キャンディキャンディの最終回、あの嵐のような余韻が冷めやらぬ中、翌週から始まったのがこの『花の子ルンルン』。
さあ、諸兄氏も幸せをもたらすと言われてる七色の花を探しに行きましょう!
※妖精さんの楽隊
以前、アルカディアに金平糖をおねだりした際、持って無いからと代わりに貰ったチョコベビーに感動した妖精さん達。
義理堅く有志による『ムード盛り上げ楽団』を結成し、キャプテンハーロックのOPを演奏してくれました(笑)。
※聞かなかった事にしないと…。
こんなの花火さんに聞かせられる訳ないじゃないですか…、とは真宮寺大将の弁。