私が使っている動画サイトのトップ画面には、人気のあるオススメの動画が表示される。その中から気になる動画を選んで視聴しているのだが、その時によく見かける物がある。
【歌ってみた】というタイトルが付いたそれは、一言で言ってしまえば投稿者が好きな曲を自分で歌ったもので、歌い手によっては大幅なアレンジを加えたりオリジナルのミュージックビデオを作ったりと、その動画サイトでは人気のあるジャンルの一画だ。素人が歌っているのだが玉石混合で、上手い者はプロ並みであり実際に人気になってデビューしたケースもあるらしい。
そんなオススメに表示されている歌ってみた動画のサムネイルを見ていて、ふとクリスマスに関連した曲がちらほら見られるという事に気付く。今は12月の下旬であり、街はイルミネーションに彩られているが、こんな所もクリスマスになったりするのだなと笑みがこぼれた。
私は気まぐれにその中の動画を一つ選んで聞いてみる。知らない曲だったのだが、うん、良い曲だ。その動画の曲のオリジナルは、ボーカロイドという音声合成技術を使って作られた物で、先ほどの様に動画投稿で人気になりメジャーデビューしたプロデューサーの作品らしい。その曲を聞きながら私は、前にリスナーが書いていたコメントを思い出す。
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「まさかの領主様が槍と魔法の英雄だったとは、このリハクの目を以てしても読めなかった!」
北斗とか相変わらずネタ古い
ダンジョンで危機に陥った所、実力を隠していたキャラが助けにくる。という良くあるテンプレ展開を見ている時に、確かそのコメントが書かれた筈だ。
「ん、歌? 歌い手って事?」
コントローラーを操作しつつ、目に映ったそのコメントを拾う。だけど私はこの1年ゲーム実況以外は特に考えた事なんてなかった。最初は気になったからというきっかけだったが、実況をしてリスナーのコメントに返すという行為が、小学生の時に友人同士でゲームをしていた時の様な感じを覚えて楽しかったのだ。
ベルさん声可愛いし聞いてみたい気はする
「別にする気はないかなー。でも、まあ、気が向いたらするかも?」
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などと、あの時は適当に返した記憶がある。だがきっと私が歌う事なんてこの先もないだろう。
見ていた動画を止めてランキングをずらせば、音楽以外にも政治や技術という項目があって、そしてその他に合わせた時だった。ランキングの全てがバーチャルアイドルという単語で埋まっていたのだ。その動画を開いてみると、私が普段実況をしているサイトとは別のサイトで仮想のキャラクターが配信をしている一部を切り抜いた物で、素直に面白いなと感じた。
面白い場面だけを選んで切り抜いているからと言われればそれまでなのだが、でもその時の私は面白いと興味を惹かれてしまったのだから仕方がない。本来の配信はどんな物なのか覗いてみようと、別のタブでそのサイトを開いてみるのだった。
あとがき
プロットなどなくその場その瞬間に頭に浮かんだ事を書いている。
つまり自分にもこの先どうなるかわからない真っ暗闇をただただ突き進んでいる。
一寸先は闇とはよく言ったものだ。でもその先にはきっと光があると信じて――
自分の好きなボーカロイドのクリスマス曲はSnow Song Showです。(唐突)
実は利用規約しか読んでなかったので、今更ながらハーメルンの取扱説明書読みました。
そして特殊タグの使用方法のリンク先を見てたら、『誤字報告から使われてるタグを見れます』との一文が。
……誤字報告機能使ってなかったから知らなかった。という訳でこれから特殊タグを使った作品を色々覗いてみて、先達に使い方を学ばせていただきます。
(今までは所謂職人の見て技術を盗めという、師匠の技を見て、自分で再現してみて、失敗作を前にどこが間違ってるんだろうと試行錯誤、そんな感じの事を。実現できるという証明の完成品が既にあってなので、最初にそれを形にした開祖には頭が上がらないです)