ニワカは相手にならんよ(ガチ)   作:こーたろ

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滲み文字読めんのかよぉ!(血涙)
18時35分編集しました泣
盛大なネタバレ食らった皆さん、すまない。
まぁ、ね。書くかもわからないからね、うん……。




近代ネット麻雀 インターハイを終えて

 

 

 

 

 最優秀選手発表!ベスト5にはインターハイを沸かせたあの選手も!

 

 

 

 今月30日をもって、第71回夏の全国高等学校麻雀選手権大会は幕を閉じた。

 激闘に次ぐ激闘で話題を呼んだ団体戦と、大波乱によって誰が優勝してもおかしくない決勝になった個人戦。

 そのどちらもが近年稀にみる激戦であったこと、実際に見ていた方々はお分かりだと思う。

 

 そんな熱狂と感動のインターハイ記事は、我々近代ネット麻雀のコラムからもう一度感じることができる。

 是非全ての記事に目を通して欲しい。

 

 

 そんな感動から一夜明け、31日の正午に全国麻雀連盟から今年の最優秀選手、並びにベスト5の発表があった。

 本記事はそれらに選出された選手たちを祝福しつつ、どんな選手であったかを振り返っていこうと思う。

 

 

 オールルーキー

 

 先鋒 片岡優希   (長野 清澄高校)

 次鋒  二条泉 (北大阪 千里山女子)

 中堅  新子憧   (奈良 晩成高校)

 副将 岡橋初瀬   (奈良 晩成高校)

 大将  大星淡 (西東京 白糸台高校)

 

 

 1年生が選出されるオールルーキー部門には、晩成のルーキーコンビが選出された。

 中堅の新子憧選手は2回戦で区間トップ、決勝戦でも他校のエース級と戦いながら決して引かない姿勢を見せた。副将の岡橋初瀬選手は強豪並みいる準決勝と決勝で区間トップの好成績。超攻撃的麻雀を真っすぐに打つ姿は、全国の麻雀ファンの心を掴んだ。

 先鋒区間には長野代表清澄高校から片岡優希選手。準決勝で鮮烈な役満天和の和了り。2回戦でも昨年の個人戦決勝卓メンバーを相手に健闘したのが印象的だった。

 次鋒区間には北大阪代表の二条泉選手が選出。2回戦で区間トップ、大きなビハインドを背負う戦いになった決勝でも区間トップの好成績。特に決勝での強気な打牌は印象に残っている人も多いのではないだろうか。

 大将区間には、西東京代表白糸台高校より大星淡選手。

 決勝こそ大きく点棒を減らす展開になってしまったものの、準決勝、2回戦と派手な和了りを連発。鮮烈なデビューを飾った1年生が、大将区間で選出された。

 

 

 

 オールオフェンシブ

 

 先鋒   宮永照(西東京 白糸台高校)

 次鋒   弘世菫(西東京 白糸台高校) 

 中堅 江口セーラ(北大阪 千里山女子)

 副将  岡橋初瀬  (奈良 晩成高校)

 大将   巽由華  (奈良 晩成高校)

 

 攻撃面において優れた選手が選出されるオールオフェンシブ部門には、高火力選手が揃う。

 昨年のインターハイチャンピオン宮永照選手(3年)は言わずもがな。圧倒的速度と火力は今年も健在。今年も全体を通して1番多く点棒を稼いだ選手になった。同じく白糸台高校の弘世菫選手(3年)も、攻撃部門に名を連ねる。

 和了の多くがロン和了であり、その相手が削りたい相手であることも多かった。『シャープシューター』の名に違わぬ狙い撃ちっぷりは、多くの選手たちを苦しめたのではないだろうか。 

 中堅区間には、打点女王江口セーラ選手(3年)。平均打点は15000点超え。それでいて和了率も20%超えと恐ろしいの一言に尽きる。打点と速度を両立した彼女は、今後どのような活躍をしてくれるのだろうか。

 副将区間にはなんとなんとオールルーキー部門にも選出された岡橋初瀬選手(1年)。1年生の2部門受賞は一昨年の宮永選手、去年の天江衣選手と肩を並べる偉業。上記の2人に比べて派手さこそないが、魂の籠った闘牌に胸を焼かれたファンは多いのではなかろうか。

 そして同じく晩成高校の巽由華選手(2年)が大将区間にて選出。2回戦の四暗刻単騎。あの和了りを覚えている人は多いはず。決勝でも最後の最後まで高打点を諦めない姿勢が、三倍満を手繰り寄せた。

 

 

 オールディフェンシブ

 

 先鋒 辻垣内智葉 (東東京 臨海女子)

 次鋒 エイスリン  (岩手 宮守女子)

 中堅  愛宕洋榎 (南大阪 姫松高校)

 副将  真瀬由子 (南大阪 姫松高校)

 大将 清水谷竜華(北大阪 千里山女子)

 

 

 守備面で輝きを放った選手たちが選出されるオールディフェンシブ部門。

 意外と言えば意外だが、ここでようやく団体戦優勝チームから2人の選手が選出された。

 中堅の愛宕洋榎選手(3年)は、これで3年連続のオールディフェンシブ選出。卓越した読みと知識は今大会でも遺憾なく発揮されていたように思う。放銃素点記録こそ達成できなかったが、あの決勝戦での差し込みを見て、それよりも大きなものを彼女は得たのではないかと思わざるを得ない。

 副将の真瀬由子選手(3年)も守備が光った選手だった。団体戦全てで点棒を減らすことなく大将へとバトンパス。荒れる展開の多かった副将戦でこれは快挙とも言えるだろう。

 先鋒には2回戦で敗退こそしてしまったが、臨海女子のエース辻垣内智葉選手(3年)が選出。今大会では愛宕選手と同様振り込みとみられるシーンが0。相手の和了りを掠め取るようなシーンが印象に残った。

 次鋒には、宮守女子よりエイスリンウィッシュアート選手(3年)。相手への放銃を防ぐというよりは、先に和了る意識。圧巻の和了率で、オールディフェンシブでの選出となった。

 大将区間には千里山女子より清水谷竜華選手(3年)。準決勝までは盤石の打ち回し、決勝でも最後まで諦めずに戦う姿が印象的だった。準決勝までは放銃が無く、オールディフェンシブに選出されるに相応しい成績と言えるだろう。

 

 

 

 ベスト5

 

 先鋒  倉橋多恵 (南大阪 姫松高校)

 次鋒 エイスリン (岩手 宮守女子)

 中堅  愛宕洋榎 (南大阪 姫松高校)

 副将   白水哩 (福岡 新道寺女子) 

 大将  末原恭子 (南大阪 姫松高校)

 

 

 そして今大会のベスト5は以上の5人に決定した。

 優勝した姫松高校から3人。

 先鋒は今大会で一番話題になった倉橋多恵選手(3年)去年はオールディフェンシブでの選出だったが、今年はベスト5入り。牌姿への造詣が深く、清一色の待ち選択は見事の一言。準決勝では役満九連宝燈を見事に和了り、決勝ではその九連聴牌を外しての数え役満和了とまさに獅子奮迅の活躍を見せた。

 中堅愛宕洋榎選手はオールディフェンシブとのW受賞。中堅はこの選手以外考えられないだろうと言われたほどの人気ぶり。成績もさることながら、局全体を支配するかのような局回しは、もはや達人の域と言っても差し支えないだろう。

 末原恭子選手(3年)が大将のベスト5入りを果たした。個人成績で言えば好成績とは言い難いが、1位で渡されたバトンを全ての対局で1位でゴールするということは、並大抵のことではない。途中肝を冷やすようなシーンもみられたが、終わってみれば優勝。間違いなく姫松悲願の優勝を支えた選手であることは間違いないだろう。

 次鋒区間のベスト5には、こちらもディフェンシブ部門とのW受賞で、エイスリンウィッシュアート選手(3年)。それも当然と言えば当然で、1回戦では10和了、2回戦では半分を超える7和了、準決勝でも区間トップと圧巻の立ち回り。和了率はなんと全区間トップの35%超え。今後が楽しみな選手であることは間違いない。

 副将区間では、白水哩選手が選出された。チームは2回戦敗退であったものの、1回戦、2回戦共に区間トップ、個人戦でもベスト16に入りその強さを印象付ける結果となった。

 

 

 

 最優秀選手 小走やえ (奈良 晩成高校 3年)

 

 

 最後に今大会で一番優秀な活躍をみせた選手に贈られる最優秀選手賞には、晩成高校より小走やえ選手が選出。

 たった一人の3年生としてチームを団体戦準優勝にまで導いた功績は計り知れない。

 後輩達も口をそろえて小走選手を称えるように、私達もまた彼女のカリスマに惹かれたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 繰り返しになるが、今大会は本当に激戦の連続だった。

 私自身、感極まってしまったシーンが何度あったかわからない。

 

 そして今年は特別、そういった人たちが多かったように思う。

 それは、彼女達の麻雀に『憧れ』を抱いたからではないだろうか。

 私達でも、この高みに到達できるのではなかろうか。

 

 そう思った麻雀打ちは、果たして私だけだろうか。

 

 そんな希望すらも感じさせてくれた大会が終わってしまったことに一抹の寂しさは覚える。

 が、彼女達の歩みはまだ止まるわけではない。むしろ今歩き始めたと言っても過言では無いだろう。

 

 

 彼女達の未来が、明るいもので溢れていると願って、本記事は締めくくろうと思う。

                       (文=ゆうゆう)

 

 

 

 

 

 




次回エピローグです。


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