エリウッドとニニアンが、フェレの祭りで踊ったり会話するだけの話。
原作仕様(?)の台本形式です。

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エリウッド×ニニアン(FEH「ダンスが得意な英雄」より)

エリウッド「どうしたんだ、ニニアン?」

 

ニニアン「いえ……。」

 

エリウッド「さっきから、足の運びに迷いがあるように見える。どうかしたのかい?」

 

ニニアン「……慣れていなくて……こうして、誰かと踊るのは……。」

 

ニニアン「私の舞は、神に捧ぐものや……旅芸人をしていた時のものばかりです……だから、1人の踊りばかりで……。」

 

ニニアン「距離感が……あっ!」

 

エリウッド「危ない! ……大丈夫かい?」

 

ニニアン「……はい。」

 

エリウッド「足を捻ったりはしてない?」

 

ニニアン「はい……受け止めてくださって、ありがとうございます。」

 

エリウッド「無理に付き合わせてしまったかな? すまない。」

 

ニニアン「いいえ! ……初めてですが、楽しいです……エリウッド様と踊るのは。」

 

エリウッド「それならよかった。僕もだよ。」

 

ニニアン「本当、ですか……?」

 

エリウッド「もちろん。きみの踊りを見るのも好きだけど、叶うものなら一緒に踊ってみたかったんだ。」

 

ニニアン「そ、そんな……。」

 

エリウッド「ごめん。図々しかったかな?」

 

ニニアン「いいえ! その……私……喜んで。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

エリウッド「母上は……もうお帰りになったのか。珍しく早いな。」

 

エリウッド「……そうか。今年は……父上が居ないのか。」

 

 

ニニアン「エリウッド様……。」

 

エリウッド「ニニアン! いつからそこに?」

 

ニニアン「ごめんなさい、私……。」

 

 

エリウッド「ニニアン。父上のことは、きみのせいではないし……過ぎたことだ。きみが悲しむことではないんだよ。」

 

ニニアン「……でも。」

 

エリウッド「……僕も父上も、君のせいだとは思わないよ。父だって、最後まで君たちを守ったのだから。」

 

ニニアン「……っ。」

 

エリウッド「困ったな……そうだ! ニニアン。僕は、きみがこのお祭りに来てくれて、すごく嬉しかったんだ。」

 

ニニアン「えっ……?」

 

エリウッド「きみと踊ってみたかったというのは……実は、父と母の影響でもあるんだ。」

 

エリウッド「父と母は、このお祭りで楽しそうに夜中まで踊っていた……という話はしたね?」

 

ニニアン「はい。」

 

エリウッド「それを見て、いつかあんな風に踊りたいと思っていた。」

 

エリウッド「好きな人と2人で、他の誰よりも楽しそうに。」

 

ニニアン「エリウッド様……。」

 

エリウッド「きみと踊ることができて、僕はとても嬉しい。」

 

エリウッド「きみのおかげで……楽しそうな父上の姿を、いつでも思い出せるのだから。」

 

ニニアン「そんな……私……。」

 

エリウッド「だから、きみにはどんなに感謝しても足りないんだ、ニニアン。」

 

エリウッド「父上が死んでしまっても……きみがいれば、心の中に父上は生きている。」

 

エリウッド「きみと踊るたび、父を想うことができる……それはきっと、とても素敵なことだと思う。」

 

ニニアン「エリウッド様……その……。」

 

エリウッド「なんだい?」

 

ニニアン「お付き合いします……夜中まででも、朝まででも……来年も……その次の、お祭りも……たくさん、ご一緒します。」

 

エリウッド「はは、すっかり元気だね。言ったからには、朝まで踊りに付き合ってもらうよ?」

 

ニニアン「はい……喜んで。」

 

エリウッド「……半分、冗談だったのだけど。ニニアン? 疲れたら遠慮せず休むんだよ? いいね?」


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