クリア特典:Archives   作:豆腐

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本作におけるクリーチャー図鑑。原作におけるフィギュア代わりです。
マザーとハンス・ウェスカーに関しては、前話にて解説したため省いております。


ファイル:The Creatures

【ゾンビ】

 通称、活性死者。T-ウィルスに感染した人間の成れの果てであり、バイオハザードシリーズの象徴とも言える存在。

 誤解されがちだが死者ではなく、厳密に言えば病人である。本作では第2話「新型生物兵器」にて初登場。

 

 ウィルスにより異常促進された代謝にエネルギー供給が追いついておらず、全身の組織に腐敗が進み、一見すると屍のようになっているのが特徴。

 脳の一部、特に理性等を司る前頭葉が著しく損壊しており、衝き動かす食欲に従うまま新鮮な血肉を貪り喰らおうと活動する。

 そうした習性から、ゾンビはウィルスを媒介するベクターとしての働きを持つ。

 

 痛覚が麻痺しており、生半可なダメージでは殺害はおろか怯ませることすら叶わない頑強さを誇る。

 また、ウィルスの影響で血液凝固が恐ろしく速く、仮に心臓を破壊されても完全な致命傷とはなりにくい。

 そのため、頭部や頸部といった中枢神経を破壊し、活動停止に陥らせる他に対処する方法は無いと言える。

 

 

【ゾンビ改】

 皮膚を剥がされ、筋組織が剥き出しになっているような姿をした感染者。

 最大の違いは、前述のゾンビがT-ウィルスに暴露されたことで自然発生した存在に対し、ゾンビ改はアンブレラが意図的に造り出した実験用の感染者である。

 そのためか筋組織は通常のゾンビより発達しており、力も敏捷性も上回る。

 

 原作バイオハザード2には登場するが、リメイク版RE2には登場しない。

 本作では第6話「メッセージ」にて初登場。

 

 

【ペイルヘッド】

 原作バイオハザードRE2のIfストーリー、「The Ghost survivors」にて登場したゾンビの変異体。本作では第11話「奈落を抜けろ」にて初登場。

 

 全身が蝋のような白濁した組織に覆われており、眼球は退化、ゾンビのイメージを覆すほど俊敏な動きを可能とする。

 

 特筆すべきはその頑強さである。並の銃火器では倒すことはおろか、怯ませることすら至難なほどの圧倒的再生能力を有し、通常のゾンビをはるかに上回る脅威を誇る。

 対処するには自己治癒力を凌駕するダメージを一気に叩き込まなくてはならない。

 

 余談だが、RE2では本編に絡まなかったおまけキャラ的存在のペイルヘッドが、なんとRE3の本編にて登場してくる。

 リメイク世界においては、どうやら原作2のゾンビ改に相当するポジションのようだ。

 

 

【リッカー】

 全身の皮膚を剥がされた大型四足歩行動物のような外見、剥き出しになった脳組織、発達した凶悪な爪に伸縮自在な舌が特徴的な怪物。

 その正体は、感染者が組織の腐敗に勝るほど十分な栄養を摂取した果てに歪な進化を遂げた存在である。本作では第3話「暗澹の巣」にて初登場。

 

 二足歩行から四足歩行へ移行し、再構築された強靭な筋組織によって恐るべき敏捷性を獲得している。

 なにより脅威なのは、「舐める者」の由来にもなった長い舌だ。

 槍の如く鋭利かつ、恐るべき伸縮性を備えた舌はもはや凶器に等しく、彼らをリッカーと名付けたラクーン市警察署を絶望の底に突き落とした。

 

 しかし、頭蓋を破るまでに発達した大脳が眼球を圧迫したため視覚を失っており、代わりに発達した聴覚を利用して活動する。

 ゾンビと同じく、撃退するには中枢神経を破壊する他にない。

 だがその俊敏さと一撃必殺を誇る舌や爪は、ゾンビ以上の脅威となるのは言うまでもないだろう。

 

 

【リッカー改】

 前述のリッカーはラクーンシティという広大な土地で起こったバイオハザードにより、偶発的に発生した生物である。

 そのため厳密にはB.O.Wではない。

 

 しかしアンブレラはその能力の高さに目をつけ、独自かつ人為的にリッカーを製造していた。それがリッカー改である。

 全身が緑色に染まっており、爪の一部が大鉈の如く異常発達しているのが特徴。通常のリッカーを上回る戦闘能力を持つ。

 

 原作バイオハザード2では登場するが、RE2では登場しない。

 本作では第2話「新型生物兵器」にて初登場。

 

 

【T-103】

 通称タイラント。Tの名を冠するB.O.Wであり、アンブレラ社の最高傑作タイラントシリーズのひとつ。

 

 3m近い巨躯を除けば、一見すると顔色が悪いだけの人間のようにも見える。

 しかしその身体能力は人類を圧倒的に上回り、拳でコンクリート壁を粉砕するほどのパワーに頭蓋を握り潰すほどの握力を誇る。

 知能も高く簡単な命令なら遂行可能で、標的の識別すら行える。

 

 アンブレラが生み出した生物兵器の究極系と言えるタイラントだが、最も脅威に値する点は、生物という枠組みすら超えた生命力にこそあるだろう。

 分厚い筋肉と骨組織はもはや天然の鎧であり、並の銃火器を寄せ付けない。

 仮に弱点へ痛打を与えたとしても、瞬く間に再生し活動を始める。

 

 さらに厄介なことに、致命傷を負ったタイラントは休眠期間を経て肉体を再構築、恐るべき戦闘能力を備えた暴君として復活する。いわゆるスーパータイラントである。

 

 この状態になったタイラントは眼前の生物を手当たり次第に殺害する怪物となり、一切の制御を受け付けない。

 そのためアンブレラは暴走を抑えるべく、大仰なトレンチコートのような拘束具を装着させ変異を抑制していた。

 

 スーパー化したタイラントはシリーズによってはロケット弾を素手で掴み取り、放り捨てるほどの動体視力と反射神経を誇る。通常の火器では絶対に倒すことが出来ない。

 

 RE2では施設の爆発に巻き込まれスーパー化。原作2とは違い、原作1にて登場したT-002のように片腕を変異させて立ちはだかる。

 

 本作では第5話「プラント43凍結作戦」にて初登場。

 RE2では見られなかった原作2のシチュエーション、すなわち溶鉱炉に突き落とされた果ての変異を成し遂げ、ハンクたちに襲い掛かった。

 

 

【プラント43】

 NESTの温室にて管理されていた植物型のB.O.W。

 一見すると普通の樹木にしか見えないが、かつてアークレイの洋館にて確認されたプラント42のように、植物の常識を度外視した駆動能力を振るい多くの職員を『果実』に変えた化け物である。

 

 ……が、RE2本編では敵として活躍することは無く、障害物として機能する。

 ファイルによると暴走したプラント43は大変な脅威であったらしく、巨大な花弁に押し潰された職員の遺体が描写されている。

 

 本作では「何故プラント43本体が動かなくなったのか」について焦点を当てている。

 第5話「プラント43凍結作戦」にて登場。ハンクはこの怪物の動きを止めるべく戦うこととなり、体液の高速移動によって植物らしからぬ運動能力を発揮する性質を逆手に取ることで、体液移動を阻害する薬剤を吸収させ、プラント43の力を奪い去った。

 

 この出来事を経て、本作ではレオンがNESTに到着した時には既にプラント43が動かなくなっていたということである。

 

 

【イビー】

 プラント43に種子を埋め込まれた人間の成れの果て。植物人間ならぬ、人間植物。

 原作2では巨大な蕾と人間を合体させたような姿だったが、RE2ではより生々しく植物とヒトが融合したような姿となっている。

 

 元々プラント43とはイビーの正式名称だったのだが、RE2ではそれぞれ別として扱われているのもリメイク後の特徴。

 

 本作では「プラント43凍結作戦」にて初登場。ハンクの進軍を阻止すべく、親玉に放たれたエネミーとして猛威を振るう。

 

 イビーは種子を植え付けられた人間、すなわちただの苗床に過ぎず、頭を破壊されようが胸に風穴を穿たれようが絶命することは無い。

 確実に機能停止させるには、全身を焼却して植物体を死滅させる必要がある。

 

 

【ラージローチ】

 T-ウィルスの二次感染で生まれた、人の顔ほど巨大化したゴキブリ。

 RE2では敵として登場せず、オブジェクトとしてのみ登場。

 

 本作では第17話「虚妄の破顔」にて登場。ハンス・ウェスカーが罠として利用した。

 単体ならばさしたる脅威ではないが、強化された顎の力は柔らかい肉なら容易く噛み千切ることができる。

 基本群れで現れるため、纏わりつかれればまず命は無い。ネズミと並んでウィルスを媒介するベクターとしても機能しており、感染拡大という意味ではゾンビ以上に脅威である。

 

 

【ゾンビ犬】

 原作バイオハザード2に登場する、主にラクーン市警で飼育されていた警察犬のドーベルマンが、T-ウィルスに二次感染することで誕生したクリーチャー。

 時折混同されるものの、原作バイオハザード1に登場したケルベロスとは人為的にウィルスを投与されたか否かという観点から別カテゴリの存在として分類される。しかし本質に大きな差異はなく、あくまでB.O.Wかどうかの違いである。

 

 本作では第22話「愛憎の収斂進化」にて登場。多くの感染者たちと共に、ラクーン市警警察署を目指すハンクたちの行く手を阻んだ。

 

 

【ウビストヴォ】

 T-ウィルスではなくその系譜、C-ウィルス由来のクリーチャー。本作では最終話にて登場。

 C-ウィルスはその特徴として、他のウィルス以上に加速度的に肉体を変異させやすい特徴を持つ。

 個体差はあるものの、ウィルスを直接打ち込まれた者はサナギと呼ばれる不活性形態に移行し、恐るべき速さで肉体を再編成、さながら昆虫の如くまったく新しい存在へと『羽化』を果たす。

 

 ウビストヴォはそんな()()の一種であり、セルビア語で殺害を意味する名を与えられたほど、極めて凶暴な存在だ。 

 右腕は肋骨や動脈、心臓部が集結した生体チェーンソーとして機能しており、骨組織と筋線維で編み上げられた凶器を駆使して標的を切り刻まんと襲い掛かる。

  

 非常に執念深く、また生命力もケタ違いで、例え頭部にライフル弾を直撃されようとも瞬く間に復活してしまう。原作6では、ヘリコプターのプロペラに巻き込まれる形でようやく息絶えた。

 弱点は最大の武器でもある右腕のチェーンソー。本作ではジェイク・ミューラーと『LISA-001』のタッグに倒される。

 

 

【大猿】

 本作オリジナルクリーチャーのひとつ。第7話「腐臭の底」にて登場。

 『LISA-001』の体液を元に造られたウィルス-人体緩衝剤「L-adapter」の被検体だった猿。

 

 「L-adapter」がウィルスとの結びつきをより強固なものとし、クモザルの如く長い手足と鎌のような爪を獲得するに至った。

 腕関節も増えており、さながら蛇を宿らせたが如く予測不能な動作で獲物を屠る。

 原作0で登場したエリミネーターの強化版のようなものである。

 

 また、「L-adapter」の効果によりマザーと生体電気シグナルを介したコミュニケーションを可能とし、マザーの巣と化したコールドスリープルームの番人を担わされていた。

 

 

【T-A.L.O.S】

 アンブレラ最高傑作であるタイラントシリーズには、致命傷を負うと暴走する欠点があった。

 それを克服すべく、アンブレラは全身を装甲で覆い脳にコンピューターチップを移植することで、制御面と攻撃性を飛躍的に向上させたタイラントの進化系を製造した。それがテイロスである。

 

 ラクーンシティの事件を経て窮地に陥ったアンブレラは、極寒の地ロシアにてこの新型生物兵器を開発。再起を図ろうと目論んでいた。

 だがしかし、それを嗅ぎつけたクリス・レッドフィールドおよびジル・バレンタインの手で破壊され、計画は潰えることとなる。

 

 本作では第23話「最期の流星」にて登場。

 タイラントシリーズのオリジナルであり、遺伝子上『LISA-001』の父親にあたるセルゲイ・ウラジミールの手で起動され、クリスたちの脅威として雄叫びを上げる。

 

 傍らには、感情を排除され量産化されたLISAの姿があった。

 

 

【リサ・トレヴァー】

 本作では未登場のクリーチャーだが、非常に密接な働きをした存在。 

 ある意味『LISA-001』の本当の母親、あるいはオリジナルであり、『LISA-001』へ不死性と少女の姿を提供した人物でもある。

 

 元々は原作バイオハザード1のリメイク版に登場した怪物。G-ウィルス発見のきっかけとなったキーパーソンでもある。

 

 その正体は、アークレイ研究所――通称「洋館」を建設したジョージ・トレヴァーの娘であり、アンブレラとは全く関係の無い一般人。

 

 洋館の機密保持という名目のもと、父母と共に囚われてしまったリサは、()()()()始祖ウィルスへ適合性を見せてしまったばかりに、およそ20年にも渡る人体実験に晒されてしまう。

 数多のウィルス、寄生生物の苗床として扱われたリサは突然変異を引き起こし、不死身に等しい生命力とほんの僅かな知性を獲得するに至った。

 

 ……が、本人は精神に異常をきたし、目に映る全ての女性が母親に見えるようになってしまう。

 リサは「母親の顔を偽物に奪われた」と解釈。次々に女性スタッフの顔を引き剥がしては自らに張り付ける凶行を起こす。

 

 ただ死なないだけの出来損ないの烙印を押されたリサは幾度も廃棄処分されることとなるが、それら全てを生存。

 母に会いたいというたったひとつの情動を元に彷徨い続け、やがて洋館を訪れたS.T.A.R.Sと敵対することになる。

 

 不死性はバイオハザードシリーズでも群を抜いており、どれだけダメージを与えても時間が経てば復活してしまう。

 だがそれは、()()()()という悲劇と同義でもあった。

 

 原作にてリサ・トレヴァーは、探し求めた母が既に亡くなっていたという事実に直面し絶望。自ら谷底に身を投げて自殺を図ってしまう。

 しかしそれでも死ねず、アンブレラクロニクルズではアルバート・ウェスカーと交戦し、洋館の爆発に巻き込まれてその人生に幕を下ろした。

 

 人の邪悪なエゴに踊らされ、家族を奪われ、望まぬ不死を植え付けられ、果てに絶望と死臭の中で死んでいった彼女は、アンブレラ最大の犠牲者の一人と言えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

【エヴリン】

 リサ・トレヴァーと同じく、本作未登場のクリーチャー。

 原作バイオハザード7にて登場したB.O.Wであり、平和だったベイカー邸を地獄に変えた張本人。

 しかし同時に、生物兵器市場という社会の闇に翻弄されてしまった被害者とも言える。

 

 一見すると幼い少女だが、その中身は真正の怪物。

 特異菌と呼ばれる特殊なカビを無尽蔵に産出する能力を持ち、感染した生物を意のままに操ることが出来る。

 その応用性は非常に幅広く、感染者の洗脳を始め、幻覚の投影、肉体改造、無機物有機物を問わない侵蝕など多岐に渡る。 

 反面大きな弱点もあり、定期的に薬を投与しなければ通常の25倍もの早さで老化してしまう。

 

 

 原作では「家族」に異常な執着を見せ、ある事件でエヴリンと遭遇したベイカー家を瞬く間に洗脳・掌握し、思うままに動く「家族」として操っていた。

 その背景に、生物兵器として扱われた歪な過去が絡みついていたのは間違いない。

 幼い精神と愛への渇望、歪んだ環境に強大な力が彼女を狂わせ、少女を悪魔へと変貌させたのだろう。

 

 

 

 ――誰にも愛されなかった悲しき生物兵器は、本作の世界線において原作と異なる結末を辿る。

 そう。ここから先は()()()の話。

 もしも黒い悪魔が狂う前に、死神になった少女と出会っていたら?

 

 

 

 

 それはありえない物語。

 兵器として生まれた二人の少女が、ささやかに送る刹那の物語。

 




・レコード【黒い悪魔と銀の死神】を獲得しました。

 Next short story「エヴリン-IF-」……to be continued


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