キングオブバンパイア出久   作:ダインパンチ

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まだ変身しません。
難しい。渡にも出久にも似ない。なんか、出久と渡と音也混ぜたみたいになった
駄文 自己満 深夜テンション 文句は受け付けん!!


プロローグ

人間は生まれながらにして平等ではない

 

これは、僕が齢4歳で知った社会の現実

 

人類の約8割が、個性と呼ばれる特殊能力を持つこの世界で、僕は2割の方に入ってしまった。

 

それを知ったのは、僕が4歳になったその日。

その日僕は、自分にどんな個性が宿っているのか楽しみで仕方がなかった。

「あきらめた方がいいね」

病院の先生に言われたこの一言で、僕の人生はどん底に落ちてしまった。

 

僕は、個性を悪用する(ヴィラン)を取り締まるヒーローにあこがれていた。

ヒーローになりたいと思っていた。

個性がないという事実は、僕の夢に暗い影を落とした。

 

皆が普通に持っているものがない。

これだけで、今まで仲の良かった友人は離れてゆき、周りの大人たちも冷たい目で僕を見るようになった。

当然いじめも起きた。

この超人社会で起きるいじめには、当然個性も使われる。

特にひどかったのは、幼馴染の爆豪勝己だった。

彼の個性は爆破。手の平の汗腺が変異しており、ニトロのような汗をかく。

派手な個性で、運動神経もいい才能マンだ。当然、クラスの中心的な人物になり、人望もあった。

 

4歳になるまでは、彼とは普通に遊んでいて、僕は彼のことを「かっちゃん」と呼んでいた。

でも、そんな関係は僕が無個性と発覚した時に終わりを告げた。

彼は僕を、むこせーで何もできない役立たずの「デク」という蔑称を付け、僕をいじめた。

 

でも、そんな僕にも希望があった。優しくしてくれる人がいた。

僕の母だ。

母は、ヒーローになりたいという僕に

「出久はヒーローになれるよ」

と言ってくれた。その姿は、自信に満ちていて、本気でヒーローになれると思えた。

そんな母は僕に、バイオリンの作り方と引き方を教えてくれた。

後から聞いたことだが、母は昔誰もが聞いたことのある著名な職人の弟子だったそうだ。

 

亡くなった父は、バイオリン職人で奏者であったため、僕にもそうなってほしいのかと、その時は考えていた。

部屋には、父の最高傑作{ブラッティーローズ}がいつも美しく輝いていた。

 

そんな希望も、僕が中学に上がるころには消えてしまった。

「これからは、お前一人で生きていかないといけないよ」

母が僕に言った最後の言葉だ。

この言葉を最後に母は、姿を消した。

 

母は僕に、当面の生活費と、しゃべるコウモリ(?)を残してくれた。

「俺はキバット族の末裔の、キバットバット3世だ。長いからキバットとでも呼んでくれ。

これからよろしくな、出久」

どうやらこのコウモリは、キバットというらしい。

 

キバットは、僕の面倒をよく見てくれた。

母を失い悲しみに暮れる僕をいつも慰めてくれた。

 

 

そんなこんなで僕は中学に上がった。

中学に上がっても、無個性の僕に対するいじめは変わらなかった。

それどころか悪化した。

両親がいない僕を、いじめっ子たちは見逃さなかったのだ。

 

「おいしってるか!あいつ親いねーらしいぜ」

「あいつ無個性だから、捨てられたんじゃねーのwww」

「ていうかあいつになら何してもばれないんじゃねw」

 

わざと僕に聞こえるように言ってくる。

周りの生徒も、ニヤニヤしながら僕を見ていた。

最後の言葉通り、今まではなかったスタンピングや、カツアゲが徐々に増えていった。

かっちゃんは、内申を気にしてか今まで以上のことはしてこなかった。

 

個性を使っての暴行や、スタンピングは、僕にとって大した問題ではなかった。

一番きつかったのは、カツアゲだ。

今の僕は、母が残してくれたお金で生活していて、収入がない。このままでは、貧困層まっしぐらだ。

かといって、カツアゲを断ると、物を壊されてしまう。どのみち、財布にやさしくない。

 

◆◆◆

 

今僕は窮地に追いやられている。

「......まずい、お金がない!!」

家で母が残してくれた通帳を見ながら叫んだ。

もともとそこまで額がなかったことや、カツアゲによって出費が増えてしまい、いくら節約してもこのままでは中学卒業まで持たない。

「ああ、...どうしよう......」

途方に暮れる僕にむかって、キバットが飛んできた。

「なあ出久、出久が作ったバイオリン、売ってみたらどうだ?」

そうか、考えたこともなかった。

「でも、僕みたいな素人が作ったバイオリン...売れるかな?」

「やってみないとわかんないだろ、出久」

うん、キバットの言う通りだ。それに、趣味で作ったバイオリンをこうして飾っておくのも、もったいない。

そう思った僕は、さっそく近所の楽器店に、数十台あるバイオリンのうちの一つを持って訪れた。

 

 

「す、すみませーん」

店に入り、声をかける。

すると、店の奥から店主と思わしき人が出てきた。

「おう、なんかようかい?」

「あの~、この店って買い取りとかって...」

「ああ、やってるよ」

「あの...このバイオリン...、買いっとってもらえませんか?」

そう言って、店主にバイオリンを見せた。

「ん?どれどれ.....!?」

しばらく品定めするように、バイオリンを見ていた店主だったが、突然目つきが変わった。

「あの...どうかしましたか?」

「おい坊主、これどこで手に入れた?」

僕は正直に、手作りだと伝えた。

すると店主の顔がさらに険しくなり

「ここで待ってろ」

と言い残し、店の奥に消えた。

 

 

「はぁ~、何で切れるかな~」

悪態をつきながら店に向かう。

今日は散々だ、まず朝学校に行く途中、すべての信号に引っかかった。

それだけでは終わらず、近所の犬に吠えられるは、個性のせいで長く伸びた耳たぶが絡まるはで、機嫌が悪い。

憂さ晴らしに、ギターでも弾こうと思ったら、弦が切れていた。

「おっちゃ~ん、いつものチョーだい!」

なじみの店につくと、私は普段買ってる弦を買おうとする。

「ん?あ~響香ちゃんか!今手が離せねぇ、そこの坊主と待っててくれ」

そういわれて、周りを見渡すと、同い年ぐらいの男子が座っていた。

少し興味がわいた私は、彼に話しかけてみた。

「あんた、見ない顔だね。ギターでもはじめるの?」

「えっ!!.....あ~僕はギターじゃなくてバイオリンなんだ」

「へぇ~バイオリン。珍しいね」

「あの...あなたは?」

「えっ、ウチ?ウチは耳郎響香。きみは?」

「ぼ、僕は、緑谷出久。よ、よろしくね」

「で?緑谷は、今日はどうしたの?」

「いや...実は、うち親いなくて...もうすぐ、お金なくなっちゃいそうで...前から作ってたバイオリンが結構あったから、売れば生活の足しになるかなぁ~と思って」

ん?作った?バイオリンを!?いやその前に、親がいない!?同い年ぐらいだよね?

「えっ、緑谷っていくつ?」

「?今年で14歳だけど...」

同い年じゃん!

そんな会話をしてると、奥からおっちゃんが出てきた。

「おい、坊主!!これ誰が作った!」

「?僕ですけど....」

「マジかよ、おい....」

おっちゃんがいつにもなく慌てていた。

「えっ、おっちゃんどしたの?」

「こんな、逸品見たことねぇ...おい坊主、時間あるか?」

「え...あ....はい」

「よし、今からもっといいとこ行くぞ」

あれよあれよと話が進んでいく

「ちょっと待ってウチもつれってって」

「おう、坊主、どうする?」

「っ.....行きます!!」

 

店主に連れられ、やってきたのは、誰もが一度は聞いたことがある、有名な楽器屋だった

「着いたぞ、坊主」

「えっ、こんな有名なとこ...」

僕は、正直訳が分からない。

運が良ければ、1000円ぐらいで買ってくれるんじゃないか、ぐらいの気持ちで来たのだ。

それが気づけば、超が付くほどの有名高級楽器店に立っている。

隣にいる、さっき知り合った少女、耳郎さんも驚いてる。

「えっ、緑谷ってすごい人?」

小さな声で言っていた。

 

気づくと、店主は、白い手袋をして、僕のバイオリンを持っていた。

どうやらそこの店の人と、店主は知り合いらしく親しげにあいさつを交わした後、そのバイオリンを手渡した。

手渡された店員は、一瞬目を見開くと、奥にいる人たちを呼び出し、しきりに電卓を打ち込むと僕のほうに歩いてきた。

「きみ、まだ中学生だよね」

「?あっ...はい」

「どこで教わったの?」

「母からです...」

すると、店員が難しい顔をする

「にわかには信じられないけど、どうやらウソはついてないみたいだね」

どうやら彼の個性は、ウソを見破る物のようだ。

そういいながら、電卓をこちらに向けてきた。

そこには、0がたくさん表示されていた。

「一、十、百、、、、て、1億7千万!!」

耳郎さんが叫んだ。

「えっ、一億って.....何かの間違いじゃ....」

「いや、正当な評価だよ。というか、ぜひうちに売ってほしい」

言われてしまっては仕方がない。

「っ....こちらこそぜひ!」

 

 

 

「はあ、まさか僕の作ったバイオリンにそんな価値があったなんて」

店主に、送られながら、つぶやく。

すると耳郎さんが、小さな声で、

「ねぇ、いまから、緑谷の家行っていい?」

と、聞いてきた。

特に問題はないが、正直今日あったばかりの女子を家に招くほどの度胸は僕にはない。

「え、...あ....」

僕が返答に困っていると、僕の心を見透かしたように

「ねぇ、今日あったばかりの女子を家に招くなんて、とか思ってるんでしょ」

「えっ、何で分かったの?」

自然と顔が熱くなる。

「お願い!緑谷のバイオリンもっとみたいの!」

「まぁ、そういうことなら、...いいよ」

 

 

 

しばらく車内で揺られ、店主さんにお礼を言って、僕たちは車を降りた。

「へぇ、緑谷の家と、家、意外と近いね」

どうやら耳郎さんは、ここの近所らしい。

もしかしたらあの事を知ってるかもしれない。

「...ようこそ、ここが我が家です。」

どうしてもテンションが低くなってしまう。

「えっ、ここって........」

この反応を見るにやはり知っている。

「ここの幽霊屋敷って、出久の家だったんだ!」

そう、僕一人では、庭の手入れまで手が回らずに、家の外観は荒れ放題。

それでついたあだ名は、幽霊屋敷

しばらく僕が黙っていると耳郎さんが、

「あっ...ごめん。つい」

「いや、いいよ。ようこそわが家へ」

僕は彼女を向かい入れた。

 

 

彼の家の中には、たくさんのバイオリンやその材料があった。

そのなかに、いくつかオールマイトのグッズも目に入った。

「緑谷、ヒーロー好きなの?」

何気なく聞いてみた。

「うん、特にオールマイトにあこがれてるんだ」

「じゃあ、将来は、ヒーローに?」

「...なりたいんだけどね」

どことなく歯切れが悪い

「どうしたの?」

「実は、...僕無個性なんだ....」

その顔は、とても寂しそうで、ひきつった痛々しい笑顔だった

「それがどうしたの?」

少しでも、彼を元気つけたかった。

だけど、彼の反応は予想と反するものだった。

 

彼は泣いていた

 

「え、緑谷、大丈夫?どうしたの?」

「........ごめん、.....お母...さん...思い..だして」

とぎれとぎれに話してくれた。

無個性でいじめられてること。

ヒーローになれないといわれつずけていること。

母親だけが、ヒーローになれると言ってくれたこと。

その母親がいなくなってしまったこと

私は本能的に、彼の背中を撫でていた。

こいつをほっておけないと思った。




私はピクシブしか使ったことがないのでまだ手探りです
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