最弱騎士の運命踏破   作:bear大総統

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ここまで改変も難しいから固定になっちまうよ
早く主人公とヒロイン戦わせたいなぁ俺もなぁ


第2話

「なるほど……」

 

 所変わって破軍学園の理事長室。最低限の装飾ながらも、確かな気品を感じさせるその部屋の床に、ふたりの男が正座で座らせられていた。ひとりは黒髪の柔和な男──黒鉄一輝。そしてもうひとりは白髪の男──百鬼紫苑である。

 ふたりは共に女性の悲鳴を聞き付けた寮の警備員に、痴漢の現行犯としてこの理事長室に連行されてきたのだった。そしてそんな彼らに尋問をしているのは、この部屋の主である新宮寺黒乃だ。

 彼女は新学期が始まる前から早々に問題を起こしたこの問題児から話を聞くと、ふぅ……と深い溜め息と共に紫煙を吐き出した。

 

「とりあえず黒鉄。お前は言い逃れのしようがないな。完全に女の敵だ、お前は」

「あの時は最適解だと思ったんですけどね……」

「相手の着替えを見てしまった代償として、自分も脱ぐことで相殺しようとした……控えめに言って馬鹿だろ」

「はい……面目次第もございません……」

「で、百鬼。正直に言ってお前の場合は完全に事故で、完全に落ち度はない状況だったわけだが……最低限、前を隠すなりの対応をしたらどうなんだ……?」

「そういうものなんですか?」

 

 シャワーを浴び風呂場から出た瞬間に異性と鉢合わせする。そんな状況は紫苑にはどうしようもできない状況だっただろう。しかし、それでも前を隠すなりの対応ができたはずなのだ。少なくともそうしていれば、このように理事長室に連行されるようなことはなかっただろう。

 しかし、紫苑にはそんな対応は思い付かない。

 

「は……?」

「寧々と一緒に暮らしている時もそういう事がありましたけど、寧々は俺の裸を見たところで何とも思っていないようでしたよ。逆の立場は注意されましたが。それが普通じゃないんですか?」

 

 なぜなら彼は知らないのだから。男の裸を見て女性がパニックになるなどと。

 

 紫苑の言い分にあんぐりと口を開くと同時に新宮寺は納得する。

 彼にとって女性の基準はすべてが西京なのだ。だから西京が問題にしていないことは、世間一般でも特に問題ないだろうと判断している。

 西京が自分の裸を見たところでなにも感じていないのなら、世間一般の女性も特に問題としないのだろう。だから隠す意味など、必要があるなどと全く思わなかった。だから隠さなかった。

 一輝のように下着姿の少女を見てしまったパニックでした行動ではなく、完全に無知から来るもの。知らないのだから行動のしようがない。

 つまりは彼の常識の疎さと彼を育んだ周辺環境の劣悪さが、ここまで事態を悪化させてしまったのだ。それにしたって非常識が過ぎるが。

 

(いくら戦えようとこれでは苦労するだろうな……)

 

 彼には戦闘技術ではなく、世間一般の常識を教えねばならないと誓う新宮寺であった。

 

「いいか百鬼。最初に言っておくが、寧々を普通の女性の基準にするのはやめるんだ。あいつは相当ずれている」

「はぁ……」

「そして女性は自分の裸体を見られるのは勿論だが、突如として異性の局部を見せられることにもひどく拒絶反応を示すんだ。だから今後は……まず、そのような事態になることそのものを防ぐべきだが、もし起こってしまったら最低限局部だけは隠せ。それだけでだいぶ対応としてはマシになる。わかったか?」

「わかりました」

 

(……本当に素直ではあるんだよな)

 

 何度も言うが、彼はただ知らないだけなのだ。ゆえにそれに対する対処法さえ知れば、もうそのようなことは起こさないだろう。

 しかしあの寧々と暮らしてきた事はこの非常識さに勿論関連しているのだろうがしかし、ただそれだけで普通は身に付けているだろう知識の欠落など起こりうるものだろうか?

 ──そこもこれから知っていかねばならないだろう。

 さて、と彼女の視線は再び一輝に戻る。

 

「百鬼と西園寺は本人達の話し合いによってなんとかなりそうだが……お前に関しては本当にやってくれたな、黒鉄。……とはいえ、やってしまったものはしょうがない。男の度量を見せろよ」

「……男ってなんでこう都合がいいときにばかり利用されるんでしょうね」

 

 ぼやくも、自分に問題があったことは事実。それに自分も事故とはいえ、彼女に対して恐怖を確かに刻んでしまったのだから謝罪をするのは当然である。

 

「……失礼します」「失礼します」

 

 扉をノックする音と、声が重なる。

 開けて入ってきたのはふたりの少女。

 ひとりは当然ながらステラ・ヴァーミリオン。そしてもうひとりは紫苑が洗面所で対面した黒髪の少女だ。

 よくよく見てみればふたりとも容姿が非常に整っている上に、制服の胸元を押し上げるふたつの山もなかなかの大きさだ。流石にステラの方が大きいが。

 しかしその様子は異なっていた。ステラの目元が赤く腫れているのに対し、新宮寺が西園寺と呼んだ少女は申し訳なさと羞恥で紫苑と顔を合わせようとしない。それもまぁ、仕方なのないことだが。

 

「その……悪かった」

 

 紫苑は少女の前に立ち、頭を下げる。

 

「信じてもらえないだろうが、その……あぁいう時にどういった行動をとればいいのか、わからなかった。そのせいで、不快な思いをさせてしまったと思う。それでもけじめは、ちゃんとつける」

 

 視線は泳ぎ、言葉は詰まる。こういったときにどうすればいいのか、わからないから。それでも誠意だけは込め、頭を下げる。

 それに対し少女は──、

 

「ぷっ、あはははは……」

 

 笑った。小鳥が囀ずるように美しい声で。

 それに当然ながら紫苑は眼を見開く。当たり前だろう。罵声を浴びせられたりするだろうところに、前述のような反応をとられたら。

 それがなおおかしいのか、彼女の笑いは止まらない。

 

「いや、その……すみません。物凄く深刻そうな顔をしてるのがおかしくて……あはは……」

「怒って……ないのか……?」

「当たり前じゃないですか。確かに……だいぶ恥ずかしかったりはしましたけど、あなたに落ち度は全くないんですから」

 

 むしろこちらが謝らなければなりません、と少女は頭を下げる。

 

「改めまして。西園寺栞(さいおんじしおり)と申します。こんな事がありましたが、よろしくお願いします」

「……百鬼紫苑(なきりしおん)だ。その……よろしく」

「ちょっとシオリ!」

 

 円満にふたりが和解(和解と言っても紫苑が一方的に気にしていただけなので、和解というのは相応しい表現でないかもしれないが)しようとしていたところに待ったをかけるのは、もうひとりの痴漢被害者、ステラ・ヴァーミリオンである。

 

「はい、なんでしょうか」

「いいの、そんなに簡単に許して! そいつ、シオリに痴漢したんでしょ!?」

「いいえ?」

 

 少女──栞はステラの言葉に明確な否定を返す。

 

「確かに……その、私が百鬼さんの裸を見てしまった事で反射的に叫んでしまって、彼が痴漢した様に扱われてしまいましたが……先ほど言ったように彼に一切の落ち度はありませんよ?」

「え……?」

「そもそもそんな事態になってしまったのは、私が不注意に洗面所に入ってしまったからです。私がしっかりと確認してさえいれば今回の事件は防げたことですし、彼にはどうしようもできないことでした。もしステラさんは自分がお風呂から上がった瞬間に異性とばったり出会したような状況で、『あなたがなんとか防げ』と言われてそれができますか?」

「そ、そんな事できるわけないじゃない!」

「でしょう? 私にも不可能です。だから彼をこれ以上攻めるのはお門違いではありませんか?」

 

 それに、と彼女は続ける。

 

「ステラさん、あなたは先ほどふたりで離しているときに黒鉄さんが悪い、と捲し立てていましたが……本当に彼だけが悪いのでしょうか?」

「……どういうこと?」

 

 ステラの言葉に僅かながら怒気が混ざる。つい先ほど──新宮寺が一輝と紫苑に説教を行っている間、少しではあるが会話(というにはあまりにもステラの一輝に対する文句が多く、栞はそれに相槌を打つような一方的なものだったが)をした時には、肯定的な態度を示してくれていたのに、とでも思っているのだろう。

 気持ちもわからなくはないが、と栞は続ける。

 

「勿論黒鉄さんがステラさんの下着姿を見て、そして自分も脱いだことはあまりにも度しがたく、あなたの眼には確かな恐怖の象徴として刻まれたことでしょう」

 

 うぐっ、と一輝の口から苦悶の声が漏れる。フォローしてくれるのではないかと思えば急に口撃が飛んできたのだから当然だろう。しかもそれは事実であるため、否定もできない。

 

「大体の事情は聞きましたけど……その上で言わせて貰えばあなたに落ち度が一切なかったのかといえば、そうではないでしょう?」

「そんなわけないじゃない! 私の着替えを覗いたのも、全部こいつが──」

「そう、着替え。その着替える場所に問題があったのではありませんか?」

「着替える場所……?」

「はい。私が聞いた限り、あなたはリビングで着替えていた。これは間違いありませんか? 黒鉄さん」

「う、うん。間違いないよ」

 

 ステラの嘘である可能性もありえなくはなかったので、栞は一輝にも同じ事を聞く。それにいいでしょう、と頷く。

 

「ステラさんは空港から礼装を纏っていたから、学園の制服に着替える。それは自然なことでしょう。……しかしこの学園の寮は玄関からリビングを隔てる扉はないですよね。だからこそ玄関の扉を開けた黒鉄さんはリビングで着替えていたステラさんの下着姿を、それはもう思いっきり見てしまったと。……もしリビングではない別の部屋で着替えていたらどうなっていたでしょう?」

「……!」

「当然お分かりですよね? そう、少なくとも外出していた黒鉄さんと着替え中のステラさんが避けようもない状況でばったり、というような状況にはならなかったでしょう。黒鉄さんは靴を脱ぐ際にステラさんの靴があることに気づき、誰かいるのではないか、と呼び掛けることができたのではありませんか?」

「そ、それは……」

 

 ステラがたじろぐ。

 栞が言うことはまごうことなき正論であったから。

 

「確かにひとりの乙女として、見ず知らずの男性に下着姿を見られたことは怒ってしかるべき事でしょう。黒鉄さんの対応があまりにもひどかったのは事実です。……しかし、これから一緒に生活していくんです。ここはひとつ、『どちらにも問題があった』という事で水に流しませんか?」

「ちょ、ちょっと待って! 一緒に暮らすってどういうことよ!? こいつが私の部屋に間違って入ってきたんじゃないの!!?」

「え?」「は?」

 

 そこで栞と黙って彼女の話を聞いていた紫苑の声が重なる。

 ……どうにも話が食い違っている。栞はこれを同室で生活する男女間のトラブルだと思っていたが、この様子では異なるらしい。

 

「あー、ヴァーミリオン。少しいいか」

「……何かしら」

「今年度から理事長が新宮寺理事長に変わったことで、この学園の方針が大きく変わったことは知っているか?」

「確か……完全な実力主義。徹底した実践主義……だったかしら」

「そうだ。じゃあその一貫として出席番号も性別も何も関係なく、実力の近しい者同士を同じ部屋に割り当て、その結果()()()()()()()()()()()()()()()()()()という話は?」

「……………………………………………………………え?」

 

 長い、本当に長い沈黙の後、ステラの口から漏れたのはそんな間抜けた声だった。

 ──なるほど、よくわかった。今回の事件の諸悪の根元が。

 それはステラの着替えを偶然とはいえばっちり見てしまい、あろうことか自分も脱衣するという非常識極まりない行動に移った黒鉄一輝でもなければ、自分の着替え中にルームメイトが帰ってくる可能性を一切考慮にいれず、不注意にもリビングで着替えたステラ・ヴァーミリオンでもない。

 この惨事を生み出した元凶、それは。

 

「あなたが全部悪いんじゃないですか理事長……!」

 

 破軍学園理事長、新宮寺黒乃である。

 

「あわや日本とヴァーミリオン皇国の国際問題になるところだったんですよ、どうしてくれるんですか……!」

「こんなにも真面目な人が何故寧々の友人をやれているのか不思議だったが……なるほど、納得した」

 

 寧々も大概だがこの女も相当ぶっとんでいるらしい。伐刀者として規格外の面々はどこかおかしくなければ気が済まないのだろうか。

 

「中々に嫌な納得のされ方だが……しかし、これは決定事項だ。いくら他国の皇女様とはいえ、学園のルールには従って貰うぞ」

「そんなこと言ったって! もし問題が起きたらどうするんですか!?」

「そんな事もう起きているだろう。しかし、先ほど西園寺が言った通りお互いに注意し、尊重し合えば再発は防げる筈だ。それとも、ヴァーミリオンはどんな間違いが起きるというのかな? 私にはわからないなぁ」

「そ、それは……!」

「何泥酔したオッサンみたいな絡み方してるんですか。……それに、組ませるなら僕と百鬼くんで組ませれば良かったんじゃないですか? 同じ魔力がないもの同士なのに……それをなんで留年生の僕が世界最高の魔力量を誇るステラさんと組むことになってるんです?」

「それはシンプルにお前達は学年が違うからだよ。百鬼は編入で二年だからな。そうしたときに魔力量の低すぎで一年ではお前が、二年では百鬼が余ったところ、ちょうどいいところにヴァーミリオンと西園寺が入ってきてくれたから、これ幸いとくっつけたわけだ」

 

 納得してくれたか? と言う新宮寺にそんなわけないでしょうっ! と語気を荒げるステラ。そんな様子を見て新宮寺は首を振る。

 

「やれやれ、これでは埒が開かないな。……なら決闘で勝った方が部屋のルールを決めればいいんじゃないか? それなら文句はあるまい?」

 

 見かねた新宮寺が解決策を差し込む。

 正々堂々と勝負をし、勝った方が意を通す単純明快なもの。伐刀者同士の揉め事があった際に用いられる、古来から行われてきた常套手段だ。

 

「それはいいね。そうしようよ、ステラさん」

「はぁ!?」

 

 一輝の言葉にステラは驚愕で返す。

 

「え? そんなに嫌だった?」

「そうじゃなくて! あんた、魔力量が少なすぎて進級すらできなかったんでしょ!? そんなあんたがAランク(アタシ)に勝てるわけないじゃない!」

 

 その言葉に一輝は納得を示す。確かに自分は魔力が無さすぎて、進級することができなかった《落第騎士》だ。そしてそれに見合った、伐刀者の中でも最低ランクであるFランクに収まっている。

 そんな自分が世界最強の才能を持つステラに挑むなど無謀を通り越して愚行だ。

 だが、と彼女に対して否定の言葉を返す前に──、

 

「──それはやってみなければわからないだろう」

 

 と彼女に対して明確な否定を返したのは、静観していた百鬼紫苑だ。

 

「なんですって……!?」

「確かにお前の才能は世界最高だ。魔力など俺や一輝と比較することすら烏滸がましい。だが……戦わずに自分よりもこいつは弱いと決めつけるのは時期尚早じゃないか? もしかしたら自分を打ち倒す強者かもしれないだろう」

「そんなわけないでしょうっ! 戦うまでもない! いい!? 魔力というのは伐刀者としての絶対序列! 覆すことなんてできないの! 時間の無駄よ!」

「なら何故そんなにもムキになる? 戦えばいいじゃないか。お前にとってFランクなんて、とるに足らない雑魚なんだろう? ならさっさと叩き潰して部屋のルールを決めてしまえばいい。違うか? それとも──」

 

 一輝と戦うのが怖いのか? と彼が付け足せば、彼女は自身の髪と同じくらい顔を真っ赤に染めて──、

 

「もうあっっっったまきた!! この平民ども!! Fランクの分際でこの《紅蓮の皇女》に喧嘩を売るだなんて!! そこの白髪の男も!! こいつをぶっ倒したら次はあんたの番よ! 首洗って待ってなさい!!」

「あぁ、わかった」

「使うなら第三訓練場を使え。許可は私が出しておく」

 

 覚悟してなさいよね、フンッッ!! と彼女は一切の比喩なしに炎を吹き出しながら理事長室を後にする。

 

「…………本当やってくれたよね、百鬼くん」

 

 しばらくの間、沈黙が支配していた理事長室で、それを破ったのは一輝だった。彼は紫苑に対してじと……と、抗議の目線を向けるが、そんなものはどこ吹く風だ。

 

「問題ないだろう。お前ならあの程度の天才、容易に勝てるだろう」

「容易にって……簡単に言ってくれるよね」

「確かに魔力量は超一級品だがその他はたかが知れてる。おまけに相手はこっちを侮ってくれているときた。どれだけ天才だろうと実戦経験の少ない上に、こちらを最初から下に見てくる井の中の蛙なんて、お前の掌で踊らせられるだろう。それにいずれは勝つ必要があるんだ。それが少し先になったか、今になったかの話だろう。なに、勝てばいいんだ」

「……うん。そうだね」

 

 そう勝てばいいんだ。そうすればお互い水に流す……とは言えないまでも、互いに生活しやすくはなるだろう。

 紫苑の言うことは何一つ間違っていない。

 

「あの、水を差すようで申し訳ないんですが……」

「ん、どうした。西園寺?」

「ステラさんが来たのは今日なんですよね? 理事長は第三訓練場の使用許可を出すとおっしゃってましたが……そもそも彼女、それがどこにあるのかわかっているんですかね?」

 

 私はわかりますが。と栞は付け足したところで再び理事長室に沈黙が席巻する。

 

「あぁ……西園寺、悪いがヴァーミリオンを追いかけて案内してやってくれないか? たぶん道に迷っていると思うから……」

 

 案の定、無人の校舎内で右往左往していたステラを栞は第三訓練場まで連れていった。

 なんともまぁ締まりの悪い事である。




今回栞ちゃんに言わせたことは完全に俺が原作読んでて思ったことです
いやお前玄関開けたら見えるような場所で着替えてんじゃねぇよおまえふたりで一部屋だって知ってただるぉん!? じゃけんちゃんと対策しろ
まぁそうしないとストーリー始まんないからね仕方ないね
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