「ハァッ……ハァッ……」
ひゅー、ひゅー、と。
彼女は息と呼べるのかも怪しい呼吸を何度も繰り返した。やがて落ち着いたのか、最後に深呼吸をひとつし、状況の把握に努めた。
百鬼紫苑の夢の中で最後に目があった怪物、そして自分の心を抗いようのない恐怖の奔流で呑み込んだ悪鬼。あれの正体は──《百鬼紫苑》、その成れの果てだ。
感じた魔力の波長、右手に握られていた黒い靄を纏う日本刀──あれは間違いなく、彼の霊装だ。ならばあの鬼神が彼だということは間違いないのだが……どうも彼女には信じられなかった。あの百鬼紫苑が、あんな化け物であるとは思えなかった。いや……思いたくなかったと言った方が正しいのか。
そんな時だった。
洗面所の方から、極めて小さいが物音がしている。外部からの侵入者であれば、たとえ夢の観客になっていたとしても栞が気付かないわけがない。ということは必然的に……、
「……百鬼さん?」
「あぁ。……悪い、起こしたか?」
同居人である紫苑である。
彼は顔を洗ったのか、手にタオルがありそして……顔色はお世辞にも良くない。いや、良くないどころではなく最悪と言っても良いほどだった。
だがそれも仕方のないことである。夢の中とは言え自身のトラウマと2万回以上相対したのだ。夢の当事者ではない栞にもトラウマになるような光景であったのに、当事者に耐えろというのは酷な話である。最終的に乗り越えたものの、それでも彼の傷跡を再び抉るのには十分すぎた。
「……また、吐きましたか?」
彼の夢の事に触れようか迷ったものの、彼女は触れることにした。それには、不可抗力とは言え、彼の夢を覗き込んでしまったことを謝りたいという彼女自身の想いも多分に含まれていた。
そんな彼女を見て彼は苦笑する。
「わかるものなんだな。そういう
「いえ、今回は、違います。その貴方が見ている夢を一緒に見てしまって……能力の影響なんです。申し訳ありません」
「そう、か……」
彼女の能力は紫苑の知るところではないが、《眠り》に類する概念干渉系能力だろう。概念干渉系は自分の能力に対する解釈次第で無限に出来ることの幅が広がっていく。
そして《眠り》に密接に関係する《夢》もまた彼女の能力の範疇に収まるのは道理だ。
「どう思った?」
自分に頭を下げていた栞に、紫苑は問うた。それが彼女に問っては唐突な質問だったのだろう。何しろ彼女は夢を盗み見た立場、文句のひとつでも飛んでくるかと思っていたのに、いざ問われたことは自分の夢に対する感想だったのだから。
「それは……」
惨かった。見ていられなかった。それが彼女の想いだった。
自分の友人が大切な人を失った絶望に慟哭し、絶叫し、そして彼女の剣術を世界で一番のものとするべく、もがき、足掻き、苦しみ、血反吐を吐き、そして万を越えるほどの死を乗り越え《魔人》となるまでの軌跡。
運命を呪い、運命に絶望し、運命に憤怒し、運命に憎悪し、運命に振り回され続け、そして運命の制縛を叩き斬った男の半生。
その過程で抱いた想いの全てが、栞の中に流れ込んできていた。
どうしてそこまで努力できる? どうしてそこまで苦しみながら、逃げることもせずに運命に挑み続けられたのか。
自分には決して彼と同じような事をする事はできない。
運命を乗り越えてまで手にしたいものが、今の自分にはないから。それこそが運命を超えて行ける資格を得ながらも、それを行使したか否かの差なのだ。
そしてだからこそ、そんな軽々に彼の半生を見届けた感想が言えなかった。運命の先へ行く扉の前から逃げ出した……《魔人》になっていない自分が、そんなことを言う資格はあるのか。
その沈黙をどう思ったのか、彼は笑った。いや……嘲笑した。
その嘲笑が、自分に向けられた物ではないと彼女はすぐにわかった。その刃のような嗤いは、彼自身に向けられたものだったのだ。
「無様だっただろ?」
「…………は?」
彼女は紫苑の吐いた言葉を理解するのに、しばしの時間がかかった。それほどまでに、彼の言葉が信じられなかった。
無様……? 無様と言ったのかこの男は。自分のことを? あれほど努力した自分を、この男は無様だと?
「そんなことは……!」
「だってそうだろう? 俺は……何も成し遂げられていないんだから」
彼の半生は敗北に塗みれていた。
ずっとずっと負け続けて、そしてようやく勝てたと思えば、勝った先で再び負けて。
「一体どれほど負ければ気が済むのか。本当に自分が嫌になる」
「それでも……あなたは努力したじゃないですか。努力して……強くなったでしょう?」
「それでも結果は出せてない」
栞の言葉を、紫苑はバッサリと否定する。
「努力してたら認めてくれるのか? 努力してたら負けようが良いってのか? ……違うだろ。結果が全て、成し遂げた事が全てだ。
お前だって俺の夢を見たならわかってるだろ。十一年、十一年もあったのに、俺はあの人の剣を世界最強の剣技にできていない。それが何故か。あぁ決まってるさ」
紫苑は栞に捲し立てるように言う。
いや、それは彼女に向けられた言葉ではなかった。その言葉は、その刃は彼自身に突き立てられたものだった。
「……俺が弱いからだよ。才能なんて何もなくて、愚図で、愚鈍で、そのくせ捨てるべきものも捨てきれない愚かしさが、現状を生んだんだ。そうだよ、そもそもあの時捨てていれば良かったんだ」
「何を……」
「命だよ。俺はあの時……」
「薫姉に助けなんて求めずに、あの時死んでいれば良かったんだ」
「それは違う──ッ!」
彼の言葉を彼女は真っ向から否定する。
あの夢の光景から、瀧華薫が彼を庇って事故に巻き込まれたのだというのは想像できたことだった。だが、
「あれは事故だった! 確かに多くの人が巻き込まれましたが、それでもあそこに誰かの意志が介在していたなんてことはない! あなたは被害者なんですよ、なのに……っ。どうしてそんなことを言うんですか!?」
「……俺のせいなんだよ。俺があのとき、薫姉に早く綺麗な景色を見せたいって先走ってたんだ。待って、ってあの人は言ってくれてたのに、言うことを聞かずに。だから……俺に向かって脱線した電車が突っ込んできたんだ。その時に言ったんだ、言って、しまったんだよ。
……『助けて、薫姉』って。
そんなこと言ったら、薫姉はただじゃすまないって分かってたのに。テメェの命惜しさでそんなこと口走ってさ。結果はこのザマだ。世界最強になれる筈だった人は十一年間も眠ったままで、残されたのは世界で一番伐刀者の才能がないって言われてた子供だ。……どっちが残るべきだったか、なんてすぐにわかるだろ? それにさ、言われたんだよ」
「誰に、何をですか」
「薫姉のお父様に」
瀧華薫の父。
《瀧華一刀流》の継承者であり、瀧華薫の師であり、そして──瀧華薫が植物状態に近しい状態になり、そう経たずに自宅で首を吊っていた男。
彼女が十一年間経過したいまでも眠っているということは、もう二度と目覚めないかもしれないと聞かされていたんだろうか?
それを聞いて思い出すのは、首を吊っていた部屋の机の上にあった一枚の紙だ。夢の中では文字化けしていて、到底読めたものではなかったがそれでも彼には見えていたのだろうか。
『お 前 の せ い だ』
「──ってな」
「──ッッッ!!!」
それを聞いたとき、栞は怒りでどうにかなってしまいそうだった。
お前のせいだ、だと?
ふざけるのも大概にしろ。
恋慕の情を抱いていたであろう人を、目の前で理不尽に奪われた年端も行かない少年にかける言葉が。
事故から十一年経過した今でもそれに縛られ、電車の姿を見ただけで嘔吐するほどに深い傷を負った彼にかける言葉がそれなのか。
だからといって紫苑ほどつらくない、などと断ずるつもりはない。
そもそも、自分は家族を失うという絶望を味わってきていない人間だ。そんな自分が瀧華薫の父の気持ちや、紫苑の気持ちが理解できる、などと思うこと自体が思い上がりだ。
だからといってそれはあまりにも……
「酷すぎるでしょう……!」
「……お前は本当に優しいな」
まるで自分の事のように怒ってくれる。自分が味わったように悲しんでくれる。
今日だってそうだ。自分のためにわざわざ時間を割いて、ショッピングモールまで付き合ってくれて。そこで服を買うときの助言だってくれた。以前にそんなことをしたのは……一体どれほど前の事だっただろう。
「でもな。当然の事なんだよ。薫姉が意識不明になってから、瀧華家は崩壊した。薫姉のお母様は娘がそんな状態になったことで精神が壊れ、お父様は自殺した。その事で門下生は全員辞めた今、俺以外に《瀧華一刀流》を使う人間はいない。
……俺が終わらせたのはひとりの剣士生命だけじゃない。これからも当然のように幸せを享受する権利があった家族と、ひとつの流派が俺のせいで取り返しのつかないことになったんだ」
「でも……それでもっ! あなたの無事を喜んでくれた人達はいるんじゃないんですか!? ご両親や、あなたのご友人が……」
「……あぁ、
「いた……?」
「お前は不思議に思わなかったか? 俺はこの十一年間、暴挙をずっと続けてきた。俺みたいな無才は暴挙をしなければ天才達に勝てないからだ。それでも……それが万人に受け入れられることではないとわかっている」
そう言われて、気付いた。言われてみれば当然の話だった。
出会って一週間程しか経っていない自分ですら、彼の暴挙に止めてくれと懇願したのだ。ならば──彼の友人が、両親が、彼の行いを止めない筈がない。
「だから──俺は捨てたよ。両親と過ごした記憶も、顔も、名前も捨てた。俺の中に両親や友人に関する記憶は何一つとしてない」
「なんで、捨てたんですか……?」
彼の能力ならば──出来るのだろう。
彼の能力は概念干渉系能力《努力》。必死に努めれば、人間の可能な範疇であれば何もかもを為せる力。それが……意図的に特定の記憶を封じるように《努力》したなら可能になるのだろう。……為し得て、しまうのだろう。
「簡単なことだよ。そうしなければ俺は世界最強になれないからだ。《瀧華一刀流繚乱勢法》を世界最強の剣技にできないからだ」
何度も言うように自分には才能がない。
黒鉄一輝のように魔の女神には見放されていても、剣の神の寵愛に賜れていれば話は違っていたのだろう。だが自分の魔の才は彼未満の劣等で、剣の神からも見放された。その上、武において重んじられる『心』『技』『体』──そのどれもが不足している。
ならば、どうするか。
簡単だ。
他者が強さ以外に割いている物を削ぎ落とし、強さに変えるしかない。
家族、友人。
不要だ。『心』の弱い自分はそんなものを備えていれば縋ってしまう。そうやって縋って、咽び泣いている間に他者はどれほど前に進む? 泣いている暇はない。それは無駄だ。切り捨てろ。
心の絶叫。
耳を傾けるな。その声が届かぬよう耳を塞げ。それを聞いてしまえば立ち止まってしまう。自分は弱いから。愚かだから。一度でも聞こえてしまえば、絡まれる。前に進む邪魔となる。切除しろ。
想い描くは一振の
無駄を削除し、強さ以外の全て切り落とした一振の刀。
折れることなく。朽ちることなく。錆びることなく。
零れることなく。弛むことなく。曲がることなく。
己の身体も、心も、彼女の剣を世界で一番のものとするためだけの器としなければ。そうしなければならない。
もし一度、立ち止まって、泣いてしまったら。──自分は二度と、立ち上がれない気がするから。
(だったら……)
彼の言葉を聞いて思う。
己を一振の刀としろという紫苑。心の絶叫になど耳を傾けるな、家族も友人も切り捨てろという紫苑。そうするべきだと言っている紫苑の顔が……。
(どうして、そんなにも泣きそうな顔をしているんですか……!)
痛みに耐えかねて、今にも泣き出しそうな子供の顔そのものだったから。
苦しいと、そう思っているからではないのか。
一振の刀になどなりたくないと、思っているからではないのか。
自分が無駄だと切り捨てたもの、それを本当は切り捨てたくはないのだと。本当は手放したくなどなかったと、そう思っているからではないのか。
そして、思う。
夢の中で邂逅した百鬼紫苑の成れの果て。赤黒い業火を纏った鬼神。彼があんな風になってしまったのは──彼がこの心の絶叫に、圧し潰されてしまったからではないのか。自分の心にかかる重圧に耐えられず、心がとりかえしのつかないほどに砕け散って、その果てに狂ってしまったがための姿ではないのか。
──あんな化け物にさせてたまるか。
あんな《鬼》になんてさせてたまるか。
ならば……自分はどうすれば良いのだろう。彼をあんな怪物にさせないために、自分にできることはなんだろうか。
そう考えて、気付けば栞は──紫苑の顔を自分の胸に埋めていた。
「…………は?」
紫苑は自分の状況を理解することができなかった。
彼女の女性特有の柔らかさと、柑橘系の香りが心地良い。だがなぜ自分は彼女に抱き締められているのか。それがわからなかった。
栞の白魚のような指が、紫苑の白骨のような髪を掻き分けながら撫でる。そこからは……彼女の慈しみが、これでもかというほど伝わってきた。
「いや、西園寺……?」
「……あっ! いや、ごめんなさい……気付いたら、抱き締めてて……」
彼女としても自分の行動に驚いていた。しかしそれでも彼女の抱擁は解かれることなく、それどころかさらに抱き締める力を強めた。
「……紫苑さん、私に全部吐き出してみませんか?」
「え、いや……」
「あなたと私はまだ出会って一週間しか経っていませんけど……それでもわかることはあります」
「わかるって、何が……」
「──あなたが苦しんで、自分の限界なんてとっくの昔に超えてしまっていること」
「……!」
そんなことはない。そう否定しようとした口がいうことを聞かなかった。言葉はつっかえ、自分の想いは正しく紡がれなかった。
ただひとつ、言葉を発することが筆舌に尽くしがたい程に難しく思えた。
「ねぇ、紫苑さん。泣きたかったら泣いて良いんですよ」
「……ッ、そんな、事ない。俺は泣きたくなんか」
「苦しかったら、苦しいって言って良いんですよ」
「そんなこと、言っていいわけが……」
「自分よりも苦しい人がいるから。だから苦しいって言ってはいけない……ですか?」
その通りだ。
──だって自分より苦しんだ人がいるのだから。
自分の愚かな行いで、取り返しのつかないことになった人達がいるのだから。だから声などあげては行けないのだ。苦しいなんて、言う資格は自分にはない。
「……じゃあ私が許します。あなたは、『自分は苦しかったんだ』って言って良いんですよ」
「そ、んな。無茶、苦茶だ。お前の許可があったら、言って良いって負うのかよ。言ったら、俺は強くなれるのかよ……?」
「苦しいって言えば強くはなりはしないでしょうね」
彼の言葉を、栞はばっさりと否定する。だが、彼女は自分の否定の言葉に「でも」と付け足した。
「……でも、誰かに吐き出せば多少は楽になれますよ。自分の心に背負った重荷を、多少軽くすることはできます。そうやって心の負担を切り捨ててはみませんか……?」
「でも……お前に、俺の、何が……」
俺の何がわかるんだ。
論点のすり替えだ。彼女の言葉に応えていては、どんどん外堀から埋められてしまうから。自分の心が決壊してしまうから。己の心の内に必死に押し止め続けた『弱い自分』が溢れてしまうから。
だから彼女の言葉には応えず、意地の悪い、されど稚拙な言葉で返す。故に──
「──あなたがずっと頑張ってきたんだって知っています」
こうして容易く返されるのだ。
「あなたが事故に巻き込まれたばかりで、まだ安静にしていなければいけなかった時期から必死に努力していたことを知っています」
「……ぁ」
「薫さんのお父様に、あんなに酷い言葉を掛けられて、普通なら何もかも投げ出してしまいそうになるのに、それでも努力をしてきたことを知っています」
「ぅ……あ、ぁあ……」
「南郷先生のお弟子さん達と戦い続けて、最後には勝ち続けるくらいに強くなったことを知っています」
「……ぅぐっ……ひぐっ……」
「その努力の末に《魔人》になったことも知っています」
「ぁあ……ぁあぁ……!」
「だから……私は断言できますよ」
さらに抱擁を強めた。
カーテンの隙間から覗く、月からも彼の泣き顔が見えないように、強く。最強を志し、最強でなくてはならない彼の弱いところを誰にも見せないように。
「あなたは、ちゃんと成し遂げてるんだって。だから……今日は泣いてしまいましょう。大丈夫……誰も見てませんから」
栞は自分の胸元から啜り泣くような声が聞こえてきたのを確認すると、目蓋を閉じ、そして自分の魔力で自身の耳の周辺を魔力で覆った。
──自分と彼は、まだ出会って一週間しか経っていないのだ。そのような相手に、これ以上弱った姿を見せるのは彼にとっても屈辱だろうと判断したためである。だからこそ彼女は、天井を透かした先にある星を眺めながら、耳は彼の泣き声が聞こえないようにと遮断して、それでも彼の頭を優しく撫でる手は決して止めなかった。
そうしてどれほどの時間が経っただろう。
自分が着ている寝巻きが彼の涙などでぐちゃぐちゃになって、しかし新しく濡れることはなくなった時に、彼女は魔力の耳栓を外した。
すると自分の胸元からは規則正しい寝息が聞こえてきていた。
「……ふふ」
つい、笑みが溢れてしまう。
彼の顔は自分の涙などでくしゃくしゃになってはいたけれど、それでもずっと見違えた良い顔になっていたから。これでこそ、自分が胸を貸した甲斐もあるというものだ。
栞は、「礼儀正しくはないけれど……」と彼を起こさないように、寝巻きで優しく顔を拭いてあげる。
そこで、どうやって彼をベッドに戻してあげようか……と考えたところで、彼女の脳に名案が浮かぶ。
──栞は自分が使っていたベッドに彼を寝かせると、洗面所で自分が先ほどまで着ていた衣服を全て脱いだあと、新しいものに着替えた。
そして彼を寝かせたベッドと一緒の布団にくるまり、彼の呼吸がしやすいように気を遣いながら彼を抱き枕にした。
「……おやすみなさい。良い夢を」
そう小さく呟いて、彼の頭をそっと撫でながら眠りについた。
というわけで紫苑の心の悲鳴を引き出して、吐き出させる回でした。紫苑は一輝ほど強くもないので、心の悲鳴が聞こえなくなることはなく、修羅に堕ちる事もなかったのでこんなに苦しんだわけですねぇ……
ちなみになんですけど、栞のバストサイズは十分に巨乳といえる大きさです。自分もキャラのバストサイズについては詳しくないので、そこまではっきりと明言はできませんがステラ<栞<刀華くらいのところにいます。