こんなにすぐに会うことになるとは思わなかった。てっきり列車で会うことになると思っていたのに。
「ハリーこそどうしてここに?もしかしてハリーも魔法使いだったの?」
「
そう言ってハリーは僕の手を握ってピョンピョン跳び跳ねる。…可愛らしいがやめてほしい。かなり恥ずかしい。…ハリーも随分明るくなった。元々お転婆だったが今はもう元気が有り余っている感じだ。元々あまり長くなかった
「私もハリーと一緒で嬉しいよ」
「…ミスターレン貴方はミスポッターと友人だったのですか?」
「友人どころか親友だよ!ね、レン!」
「ああ、もちろん」
「あーお前さんがハリーがいってたレンってやつか!俺はハグリッド、ホグワーツで森の番人をしちょる」
「ああ、よろしくミスターハグリッド」
そう言ってハグリッドと握手をする。やはりかなり大きい。私の手が完全に隠れてしまった。
「ん?あーマクゴナガル先生!みてくだせぇ、ハリーのやつ母親そっくりだ!」
「…ええそうですねルビウス。しかし目は
…そう、ここも原作との違い。ハリーは原作と逆で母親の生き写し、そして父親の目を持っている。これによって最も変わりそうなのはスネイプの反応だ。原作より悪化するのか軟化するのかわからない。ハリーがスリザリンなら態度も柔らかくなるのだろうが…
「それよりも早くホグズミードまでいきましょう。揃えるべきものはやまほどありますよ」
「おっといけねぇそうだった。そんじゃなトム!クィレル先生もまた!」
「え、ええ、ホ、ホホホグワーツでま、また」
…!ターバンを巻いた吃りの男、ヤツが…!
「クィレル…!」
「先生ですよミスター、闇の魔術に対する防衛術の教師です」
「…そう、なんですか」
ヤツが最初の敵…!守って見せる、絶対に貴様の好きにはさせないぞ、ヴォルデモート!
パブを抜けるとそこは魔法にあふれた街だった。
「おお…!」「わあ…!」
素晴らしい!先程までの気分が嘘のようだ!やはり映画や本とは違う!すさまじくリアルだ!
「凄い!これが魔法使いの街!」「ああ!想像以上だ、これは!」
「ふふふ…さ、いきますよ二人とも、まずはグリンゴッツです。小鬼の管理する世界一安全な銀行ですよ」
「おおそうだ、ハリーの両親が遺した金貨がたんまりあるぞぉ」
…そうだった。私もまずはポンドをガリオンに換金しなければ。しかし私もハリーも興奮を隠しきれずお上りさんのようにキョロキョロしながら歩いてしまった。
「今のうちに説明します。魔法界の通貨はガリオン、シックル、クヌートで1シックル29クヌート、1ガリオン17シックルです」
…そうだった、すっかり忘れていた。
「さ、着きましたよ二人とも」
おお…!これがグリンゴッツ!なんというか凄まじい雰囲気の場所だ!
「ね、ねぇレン、あれってさ…」
「ん?」
ードラゴンが金庫を守っています
「……」
あーそうだそうだそうだった。ベラトリックスの金庫もドラゴンがいる…んだったよな?いかん、だんだん曖昧になってきている。
「い、いくら魔法の世界だからってさ、有り得ないよね?」
「あーいやどーだろ、ホントかもよ?」
「そんなはずないって、うん!」
「いや、本当だ。特に重要な金庫はドラゴンが守っちょる」
ハリーが青ざめている。どうもドラゴンが怖いようだ。
「さあ、入りますよ」
中に入ると小鬼たちが金貨の重さを量ったり書類を整理したりしていた。彼らは小鬼と言うだけあってかなり小さい。幼稚園児くらいの大きさだ。
「なんのご用件で?」
「彼はポンドをガリオンに両替、彼女は自分の金庫を開けに」
「ああ、ではまず鍵を拝借」
「…あーちょっと待ってくれ、どっかにいれてた筈だ…ああ、あったあった、ほれ」
ハグリッドが小鬼に鍵をを渡すと小鬼はそれをじっくりと検分する。
「あーそれとほれ、例のあれを出してくれ。ダンブルドアからたのまれてな、ほら、例の金庫の例のあれだ」
…おそらく賢者の石の話だろう。マクゴナガル先生も目付きが厳しくなっている。
「…さて、貴方は両替でしたな?それではポッターさんが金庫にいっている間に終わらせましょう」
「あ、はい」
…助かった、正直あのトロッコには乗りたくなかったんだ。
「では、こちらガリオン金貨23枚、シックル銀貨10枚、クヌート銅貨が25枚です。お確かめください。」
「…はい、確かに」
「それだけあれば学用品には十分…むしろ多いくらいです。後は…おや丁度戻ってきたようです」
ハリーとハグリッドが戻ってきた…ハグリッドは随分と青ざめているが。
「大丈夫?ハグリッド」
「大丈夫じゃねえ…」
…やはり乗らなくてよかった。
「なんですかルビウス、情けない」
「すいやせん…」
「まあいいでしょう、貴方はどこかで休んでいなさい。後は私が引き継ぎます」
「面目ねぇです…」
「…さあ、まずは制服です。マダムマルキンのみせへ行きますよ」
「まあまあまあいらっしゃい、ふたりとも制服を作りに来たんだろう?先ずは男の子からだよ、女の子は時間がかかるからね」
先ずは私かららしい。魔法のかかった巻き尺がかってに私のサイズをはかっていく。
「…さあ、もうすんだ!完成まで待ってておくれ!次は女の子のほうだよ!」
「…あ、ハリー、私は少し用事が有るからここで待っててくれ」
「うん、わかった」
…随分と早く終わってしまった。しかし好都合だ、マルフォイとの会合はハリー一人のほうがいい。
「待ちなさい、ミスターレン。なにをしに?」
「ちょっとした買い物ですよ」
さあ、ハリーが店から出てきた。どうやら私の分の制服も持ってきてくれたらしい。
「はい、レンの分…何してたの?」
「ああ、少し遅れてしまったけれど…Happy Birthdayハリー」
そう言って私は足の後ろに隠していた白い梟の入った籠をハリーに渡す。ハグリッドが離脱してしまったので私がヘドウィグを購入したのだ。それに親友の誕生日になにも渡さないのも味気ない。
「…!ありがとうレン!大事にするね!」
ハリーはこの日一番の輝くような笑顔でそういった。
主人公の寿命残高:後71年と8ヶ月
主人公の魂のエネルギーは寿命とイコールなので生きているだけでかってに減ります。