ホグワーツ城に到着した。
ーイッチ年生!イッチ年生はこっち!
ハグリッドが独特の発音で一年生を呼んでいる。私達もすぐに合流した
「おっ、ハリー!それとレン!…そっちの赤毛はウィーズリーだな?」
「ロンだよ、ロン・ウィーズリー」
「こんばんは、ハグリッド」
「こんばんは…私はおまけかい?」
「ああ、すまねえそんなつもりじゃねえよ。さ、また後でな」
「ああ、また後で」
「待たねー」
ハグリッドと別れ、船に乗り、城へ向かう
「ハリーはどこの寮にはいると思う?私はグリフィンドールがハリーに一番合っていると思うけど?」
まあ嘘だ。このハリーはきっとスリザリンに近い性質だろう。しかし、
「そりゃあいい!僕はきっとグリフィンドールだろうからさ、一緒の寮だと嬉しいよ!」
「?そうなの?僕はスリザリンに興味があるんだけど…」
「とんでもない!君がスリザリンだなんて!だって闇の魔法使いは皆スリザリンなんだ!例のあの人だってそうなんだよ?!君が入るべきじゃ…」
「絶対スリザリンにだけは入らない。絶対にだ」
…ヴォルデモートと同じ寮としって随分頑なになった。けれどこれは好都合、これなら十中八九グリフィンドールだ。…問題は私だ。帽子に頭の中を覗かれるのは不味い…原作の知識
「…ン、レン!どうしたの?もうついたよ?」
「船酔いでもした?」
「あ、ああゴメンゴメン、ちょっと考え事をね…」
しまった、もうついていたのか、ハリーに呼ばれているのに気付かずにいるとは…まあ仕方ない、なるようになるさ
「ご苦労様ハグリッド、ここからは私が引率します」
「へえ、よろしくたのんます、マクゴナガル先生」
「…さて、まずはこのヒキガエルの持ち主は?」
「トレバー!」
「ああ、貴女でしたか
「はい、すいません…」
…やはりだ、ネビルも女の子になっている…これは予言そのものが変わっているとみて間違いなさそうだ。これでハリーが
「さて、ではまず組分けを行います。大広間に出て、全校生徒の前で帽子を被ってもらいます。その帽子があなた達がこれから過ごす寮を決めます」
…ついにだ。正直ここがこれからの一年で一番の鬼門だ。なんなら2年目は一番
「…さあ、大広間に入りますよ」
大広間に入るとまずきれいな夜空が目に飛び込んできた。
「わあ…綺麗だね、レン」
「ああ…そうだね、ハリー」
本当に綺麗だ、気が少し楽になった。
ーあれは魔法で作った偽物よ、ホグワーツの歴史という本に書いてあったわ
「「「…」」」
「…ハリーは庇うけどさ、やっぱ僕アイツ苦手だ」
「あ、あはは…」
…タイミング悪いなあ、ハーマイオニー…
「…ぁ」
スネイプ…!彼のハリーに対する感情はこれからの計画に必要なもの…!今見る限りではどうだ…?
「…あれ?なんだろうあの先生、すっごいこっち見てるんだけど…」
「?ほんとだ、なんであんなに目を見開いてるんだ?」
よし!ハリーがリリィに似ててよかった!かなり好意的な反応だ!
ー~♪
「あ、帽子が…なんだろうこの歌…」
「寮の紹介…だね。」
「歌である意味は…?」
「さあ、帽子がやることだしね」
帽子が歌い終わるとマクゴナガルが名前を呼び始める。ここでは名字が先なので、PとKで私が先だ。
「キタハラ・レンタロー!」
帽子のもとに向かい、被る。さあ、どうなる…!
『おや日本から来たのかね?また珍しい…フム、勇気に溢れているが慎重、しかし肝心なところで楽観視する傾向がある…フムこれはグリフィンドールに…む?』
来たか…!
『これは…!なんと…なんという…恐ろしい、おぞましい、畏ろしい…ああ、なんだこれは、なんなんだ!』
ダメか、不味い…!
『ああ…嫌だ、嫌だ嫌だイヤだいやいやいやいやいや…!来ないで!こないでええええ?!嫌だ嫌だ嫌だ!死んでしまう死んでしまう死んでしまう!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいもうしませんもうしませんもうしませんなにもしませんゆるしてゆるしてゆるしてみないでみないでみないでみないでえええええええええええ…!あっハハハハハハハハハハはっはハハハはハハッはっっはっはっ!もうしませんなにもしませんゆるしてゆるしてゆるしてごめんなさい…すいません、許して、赦して、ゆるして…ああ私はなんでこんなものに…ごめんなさいもうみたくないもうみたくないもうみたくない!ごめんなさいごめんなさい…もう嫌だ…怖い…恐い……
『はっ?!今のは…君は一体…!』
「…言う必要はありません。組分けを」
『…では、
グリフィンドール!
おおおー!!
やはりだめだったか…寿命をこんなところで…クソッ
主人公寿命残高、後71年と3ヶ月
計算間違えました、訂正します
主人公の名前を間違えました、訂正します