桐菜という名前は私の名前からとりました。
では、どうぞ...
「んう...ふわぁ..」
とそんな声を上げるのは私、氷川桐菜。
私には2人の姉がいる、一番上の紗夜姉さんは一言でいえば秀才、努力を怠らず真面目な性格をしている、自慢の姉でもある。学校では風紀委員をやっているらしい。Roseliaというプロバンド顔負けのバンドでギターをやっていると日菜姉から聞いた。
もう1人は日菜姉さん、説明がさっきから雑だが一言で言えば天才、一度見たものは全部覚えるがゆえに努力というものを知らない、紗夜姉さんが避けていた、原因の一つでもある。パスパレというアイドルバンドでギターをしている。
今日はちょっと用事があるから事務所に行こうと思っていたら、ノックをする音が聞こえた。
「どうぞー」
そう言ったら紗夜姉さんが入ってきた。
「桐菜、今日空いてるかしら?」
と聞いてきた。
「事務所に行くだけだからそれが終われば大丈夫だけど、どうしたの?」
と聞き返すと。
「Roseliaの練習があるのだけれど、第3者から少しだけ意見が聞きたいのよ。」
と言ってきた。
「分かった、けどあまり助言は出来ないかもしれないよ?」
「大丈夫よ、あくまで第三者の意見が欲しいだけよ。」
「じゃあ、そろそろ事務所に行かないとだからまたあとでね、紗夜姉さん」
「えぇ、ではまたあとでね」
会話を終えた私は着替えて事務所の方に向かった。
事務所に入った、私はいつもの部屋に行く。
「こんにちは、千聖先輩。お疲れ様です。」
「あら、桐菜ちゃんじゃない、お疲れ様ね、何度も敬語はいらないって言ってるのに相変わらずね。」
「く、癖なので...あはは...」
私が呼んだ白鷺千聖さんは仕事の先輩、日菜姉さんと同じパスパレにいて、担当楽器はベース、ちなみに私は小学校から一緒に女優の仕事をしてた仲でもある。それもあり、敬語はやめて欲しいと言われるのだが、いつもの癖で、あいさつだけは敬語を抜けないのが私である。
「この後、用事あったりするかしら?今度、一緒に行きたいカフェがあるのだけれど...」
「少しだけなら...紗夜姉さんに第三者からの意見が欲しいって、頼まれたので。」
「大丈夫よ、じゃあまたあとで。」
「はい、では仕事があるので、またあとで。」
そういって、退室した私は、待機室に向かう。
「お疲れ様でーす。」
「お疲れ様、桐菜ちゃん、今日は3日連続生放送の打ち合わせだけだから。」
「3日生放送...大丈夫かな...?」
「だいじょーぶですよ、ドジっ子なところが桐菜ちゃんのいいところの一つなんだから...」
「は、はいっ...」
とまぁ...仕事では3日連続生放送にでることになり、今から千聖先輩が新しいカフェに開店日に行くことになった。ちょうどオフだから助かったなぁ...後日改めてお話しするとしよう。
今はちょうどcircleに着いたところだ、まりなさんに一言、言ってから言われたスタジオに行く。
実はみんな初めて会うから緊張してたりする...湊さんを除いて。
実は姉さんや周りの人には隠してることがあったりする。
そう、私もギターをしているのだ、Twitterでは公式垢を持っているのだが。
それとは別に歌ってみたや弾いてみた動画を投稿する垢を持っていたりする。それと一応、事務所の方も知っていることであり、腕前は周りからはプロと同等、もしくはそれ以上と言われてきた。一応これでも努力してるからね。問題はプロ顔負けとすら言われるほど本格派バンドのRoseliaのリーダー湊友希那さん彼女のことは聞いたことがある。孤高の歌姫と言われていた時期があったのは記憶している。一度だけ歌を聞いたことがある、その日、私もミニライブ、それもソロで出演していた、当然その頃の私は既に事務所でもカバー曲をCDに収録するほどである。まぁ、名前は伏せてもらってたんだけど。
その日もいつも通り帰ろうとしたら、湊友希那に一緒にバンドを本格的にやらないかと聞かれた、しかし当然私は断った、理由には最後のライブにするからと嘘をついて...それ以来ミニライブには当然出ずに、それでも多くの人に演奏を聴いてもらいたいと歌い手としてTwitterの垢を立てた。
垢のフォロワーは伸びにのびて最終的にフォロワーが100万人、ちなみに公式垢は200万いたりする。
そこで名乗っている名前はscarlet、特に意味はないけどね。それはいいとして、投稿頻度はバラバラで早くても1か月に1回といったところ、ツイートすれば少しの間トレンドに乗るくらいには有名だ、有名な曲をカバーして投稿すると1日中トレンドに乗ることも。とと、話が脱線したね、他にも問題がある、紗夜姉さんがロングヘア―、日菜姉さんはショートなのだがどっちにしても間違えられることが多いのが悩みでもある現在の私は髪が紗夜姉と全く同じなので間違えられること間違いなしだ。
私の長話に付き合ってくれてありがとうございました。
次回「青薔薇」
気づけば2000文字近くに...新シリーズ投稿しました、なるべく早めに次を投稿できるよう頑張ります。ではでは次回をお楽しみに~