氷川姉妹の妹   作:ゆっきー@日菜推し

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こんにちは桐菜です

お気に入りがもう10件超えてる...

無限とはいきませんが100話を目指していきたいと思います。


青薔薇

Roseliaの練習しているスタジオの前に着いた...うわぁ...緊張するなぁ...

 

「失礼します」と言いながらスタジオに入る、声も似てるから間違えられそうだなぁ...

 

「紗夜?あれ紗夜はここに...」とギャルに間違えられた...やっぱりぃ...

 

「私は紗夜姉さんの妹ですよ、氷川桐菜と言います。今日は紗夜姉さんに頼まれて第三者として感想が欲しいと言われてきました。」

 

「おー、紗夜が言っていた...ちなみにアタシは今井リサだよ☆にしても瓜二つだね~、もしかして日菜が言ってた妹って..」

 

「はい、日菜姉さんが世話になってます」

 

「にしても紗夜みたいにしっかりしてるねぇ、そういえばどこの学校にいるの?」

 

「日菜姉さんと同じ羽丘女子学ですけど...もしかして今井さんも?」

 

「そうだよ~☆日菜とは同じクラスだよ~、日菜なら真っ先に桐菜ちゃんのところに行きそうだけど...」

 

「あ~、それは私が女優の仕事でほとんど学校にいないからですよ。それは日菜姉さんも知ってるんですけど、行くときは言わないので...」

 

「えっ、芸能人なんだ!?あ、メンバー紹介するね?あの紫色の髪の毛の小さい子が宇田川あこだよ。担当楽器はドラムだよ。」

 

「紗夜さんが2人!?」

 

なんかデジャヴを感じる

 

「私は紗夜姉さんの妹ですよ宇田川さん。」

 

「あ、あこのことはあこって呼んで!」

 

「い、いやでも...癖でして...」

 

「うー、それでなんで来たんですか?」

 

「紗夜姉さんに頼まれたんです演奏を聴いて意見が欲しいと。」

 

「なるほどってことは、音楽やってるんですか!?」

 

「いえ、やってないですよ。ただ、音楽の番組によく出演しているので意見くらいなら私でも出せます。」

 

「それなら構わないわ、それじゃあ、準備して。」

 

「りょーかい☆」

 

とそれぞれが準備をしていく、姉さんもギターが似合ってると思いつつ口には出さない。

 

「行くわよ、BLACK SHOUT」

 

...圧巻の演奏、本当にプロ顔負け、姉さんもタッチミスこそあったものの、それでもほんの少しだけ

リズム隊は少し走り気味ながらもミスは少なかった。そして、湊さんの声量とその声の美しさ。

私も負けてはいないけどね?

 

「どうかしら?」

 

「さすがですね、最近注目されつつあるプロ顔負けのバンドと呼ばれるだけはあります。

早速ですが本題に行きますね。湊さんはほぼ問題なしです、ところどころ音程がほんの僅かずれていたのが気になるくらいですね。姉さんはタッチミスが少なかったですがさらに少なくできるともっといいと思います。リズム隊は少し走り気味でしたね、ミスもあったものの落ち着いて冷静にやればさらにいい演奏ができると思います。キーボードの方はもう少し自分の演奏に自信をもって演奏できれば完璧です。」

 

「...驚いたわね、まさかここまでわかるなんてね。貴女、何か隠してるのかしら?音楽の番組に出るくらいじゃ、そこまでわかるわけないわよ?それこそ、ギターか何かでも弾いてないと...」

 

「っ...本当ですよ、楽器は特にやっているわけではありません、他に何かありますか?明日から3日間仕事なので早めに帰りたいのですが...」

 

「いえ、もうないわ。ありがとう、今度もお願いするわ。」

 

「...時間が合えば、いいですよ、失礼します。」

と私は足早にスタジオから出て行った、スタジオを出てからは少し逃げるように走って行った。

危ない...日菜姉さんと関係が良くなったにしろ、私とはまだ良くなってはいない、日菜姉さんと話せたのだから、多分時期に話に来るとは思うけどね...それでも...少し焦ってしまったのかずっと走りっぱなしで

気づけば、家の近くで私は息切れを起こしていた。体力はある方なのだが少し走りすぎた、

周りはもう暗いし、そろそろ帰らなければ...そう思った時だった。背後から来る気配に気づかず私は口を押えられ意識を失った。

 

~紗夜視点~

 

今日の朝に、桐菜に練習を見て欲しいと、意見が欲しいからと頼んでみたが、あまりに言っていることが的確で驚いた、まさかそこまでわかるなんてと、そう考えていたら湊さんが突然...

 

「...驚いたわね、まさかここまでわかるなんてね。貴女、何か隠してるのかしら?音楽の番組に出るくらいじゃ、そこまでわかるわけないわよ?それこそ、ギターか何かでも弾いてないと...」

といったとき私は見逃さなかった、桐菜がビクッと表情が少し焦りに変わったのを、ほんの一瞬だったから

家に帰ったら、質問しなきゃね...と考えていた。実は日菜とはぎくしゃくした関係は少しずつ改善している、桐菜も日菜と同じ天才と呼ばれていただけに拒んでしまっていた、彼女は昔から努力をしてきているのは分かっていたはずなのに帰って質問した後に話をしようと思ったところで休憩は終わり私は練習に集中した、そう帰る途中に自分の妹が大変な目に合ってるとも知らずに...

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

良ければコメントをお願いします。

と露骨なコメ稼ぎをしたところで次回予告

天才と呼ばれた少女桐菜

何者かによって気を失いさらわれる、姉の紗夜は途中で桐菜の荷物に気づく。

次回「姉の資格」

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