『M-デイ(X-MENでの事件)みたいなことが起こったら?』   作:蜜柑ブタ

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もう書かないって決めてたのに、なんか湧いてきた。



出久が、出久じゃなかった場合?



生き返った出久が、別の何かだったらという、IF。


IF『出久?』

 

 世界が変わってしまった。

 

 たった一人の少女によって。

 

 赤い光りが世界を包んだ日。個性社会が死んだ日。その日を人々は、個性というスーパーパワーが消えた、死んだ日として、S-Day(※スーパーナチュラルパワー・デイ)と名付けた。

 

 爆豪勝己は、あり得ない物を見る目でその人物を見ていた。

 

 緑谷出久。自分の幼馴染みにあたる少年。そして、S-Dayを起こした少女の双子の兄。無個性。

 

 あの日、彼の葬式が行われていた。

 

 自殺だった。飛び降りたのだ。

 

「やあ、かっちゃん。」

 

 自分が知っているはずの声と言葉のに、その声にゾッとした。

 

「どうしたの? まるで死人にでも会ったみたいな顔をしてるよ?」

 

 その変わりないはずのヘニャリとした笑顔が、……おかしい。

 

「………もしかして、“気づいてる”?」

 

「てめぇは、誰だ?」

 

「誰って…、僕は、緑谷出久だよ。君がクソナードだとか、デクだとか呼んでた…、それとも、どこかおかしかったかな? 玲香は、“僕”を兄だと認識してるけど。どこがおかしいか言ってくれると助かるなぁ。」

 

「なんなんだよ、てめぇはよお!!」

 

「ああ、危ないなぁ。」

 

 爆豪が放った爆発を、ヒラリッと軽々と避ける、緑谷出久(?)。

 

「酷いな、かっちゃん。仮にも生き返った幼馴染みに、そんなこと。殺す気かい?」

 

「デクの顔して、気持ちわりぃんだよ!!」

 

「………君は、また殺すんだね? 緑谷出久を。」

 

「!」

 

「忘れたかい? 『来世を信じてワンチャンダイブ』。それは君が言った言葉だろう?」

 

「…黙れ……。」

 

「でも、結局無意味に終わっちゃったなぁ。まさか、彼女に与えた力が、こんな形で発動するとはねぇ。でも、十分面白いか。」

 

「黙れ!! なんなんだよーーー!! てめぇは!!」

 

「“ボク”? さあ? なんなんだろうね? 世界は広いから…、人間なんて到底及ばない世界があって不思議じゃないんじゃないのかな? 力を望んだのは、君達だ。そして失ったのも君達の意志だ。自分で自分の首締めて死んだのは、君達だろう? “ボク”を恨まないでくれよ。」

 

 次の瞬間、あり得ないほど伸びた出久(?)の腕が爆豪の胸を貫いた。

 

「!?」

 

「ひとまず、バイバイ。爆豪勝己。」

 

 爆豪の目の前が真っ暗になった。

 

 

 

 

 次にハッと目を覚ました爆豪は、びっしょりと汗をかいて寝ていた。

 

 夢?っと思っていたとき、母親が激しく部屋の戸を叩いてきた。

 

 そして、出久君が…っと言っていて、爆豪はまだ悪夢の続きを見ているのだと思い、枕に伏せた。

 

『よかったねぇ、かっちゃん。』

 

 目を瞑った闇の向こうで、アイツがあいつ(緑谷出久)の顔で笑っていた気がした。

 

 

 

 

 




さて?
爆豪が会話をしていた緑谷出久(?)は、なんだったのか……。
少なくとも、友好的な存在じゃなく、そしてオリキャラの玲香に力を与えた存在であることは間違いない。
現実を改変する力を与えられるほどだから、少なくとも人間レベルでどうにかなる範囲の存在じゃない。
何者かは不明だけど、最初に、ナ…か、ニャ…、どっちかがつくアレな存在かもしれない。




このSSでは、爆豪は少なからず出久を自殺に追い込んだことを後悔しております。
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