『M-デイ(X-MENでの事件)みたいなことが起こったら?』   作:蜜柑ブタ

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原作未読なのに、ヴィランサイドの話は、クソ難しいですね……。


改変された世界で、死柄木達がどうなったのか……、あくまでもIFの話なのと、オールフォーワンについては追求されていません。


あと、Wikipediaや、pixiv大百科を見ながら書いたので矛盾だらけかも。


その点をご注意ください。


また死刑執行とか、物騒です。






IF 『ヴィラン達の分岐』

 

 ヴィラン。

 それは、この世界において絶対的な悪なる存在の総称であった。

 

 しかし、個性が消えた今となっては、かつて自らをヴィランと称してきた者達を示すものではなくなってきていた。

 

 ヴィランとは、この世界の人間達にとって、平和を脅かす悪を意味する。

 その意味は、今や、数パーセントしか残らなかった、かつてのヒーローや害の無い個性を持つだけの人間をも含めていた。

 それは、無個性が占めることとなった新しい世界で、個性持ちがそれだけ恐れられている証拠であった。

 

 生き残った個性持ち達が、どれほどに嘆いただろう。

 しかしその嘆きは、恐怖に怯える無個性となった社会には届かない。

 

 もはやこの世界に、ヒーローもヴィランも、それを隔てていた大きな壁は無意味に等しい。

 だがそれでも、個性を保持したまま新しい世界に取り残された個性持ち達は、ある者は自らの信念のため、ある者は生きるため、ある者は新しい世界を否定するため……、様々な理由で個性を使い、ヴィランと呼ばれながら生きている。

 

 

 一方、個性を失ったのは、ヴィラン達も同等であり……。

 その頃。

「残念だよ……死柄木…。」

「さようなら…先生。」

 ヴィラン連合を率いていた、若き指導者であった死柄木弔は、オールフォーワンと決別を選んだ。

 崩壊という破壊に特化した凶悪な個性を失った死柄木は、オールマイトを殺すという自らの大義を喪失した。

 車椅子に座っているオールフォーワンに見送られながら、同じく個性を失ったヴィラン連合の仲間達のところへ走って行く。

 そして、オールフォーワンのいる建物から出て行くと……、そこには警察機動隊、そしてかつてヴィランと戦ってきた政府機関の軍などが待機していた。

「……ハハ、もう俺達は逃げも隠れもできないってのに…。」

 死柄木は、おかしいとばかりに笑う。

 

 自分達がかつてヴィランとして絶対的に君臨できた力である個性を失った彼らが、無個性ではあるが無個性ながら鍛え抜いてきた軍などの組織に潰されるのは時間の問題だった。

 だから死傷者が出る前に、死柄木は、仲間達を一度集めて選択させたのだ。

 

 このまま新しい世界に屈して石にかじりついても低底で生きるか、それとも死ぬか。っと。

 

 そして、死柄木は、しぶとく生きることを選んだ仲間達と、逆に新しい世界を否定して死を選んだ者達とに別れたのを見届け、生きることを選んだ者達と共に、こうして出頭したのだ。

 ヴィランを辞めたからと言って、これまでの罪状が消えるわけではない。むしろ抵抗するための力を失った結果、かつて虐げてきた者達によって殺されるほど弱ってしまったのだ。もういつ殺されても不思議じゃない。

 けれど、大人しく出頭した理由はある。

 低底だろうと生き延びる手段……。

 それは、ある意味で救済なのかも知れないが、ある意味で生き地獄であろう。

 新しい世界で開かれる新たな裁判により、死刑を求刑される者だって少なくはない。

 だが、それまでの間は、強制労働者として食糧を作ったり、製品を作ったりする仕事をやらされた。

 仕事に真面目に取り組み具合で、減刑もあった。そうして減刑の結果、檻の中の生活と畑や工場を往復する生活を経て、一般社会へと復帰する者がいた。

 当然だが、そうしたヴィランが一般社会に出たところで、まともに生きられると言ったら否だろう。だからこそ、石にかじりついてでも生きる道であり、死ぬまで味わう低底の人生なのだ。

 まあ、そうなれば当然だが、労働こそあれど3食、寝床が保証されている強制労働環境が良いと思う者だって少なくは無い。だから適度に逆らうなどしてわざと残るようなことをやらかしていたりする。それについては、元ヴィランに強制労働を架するという法案を成立させた上の人間達は容認している。

 そんなかつてのヴィラン連合の仲間達を見たり、聞いたりしながら、死柄木は、やがて最後の裁判に連れて行かれた。

 

 

 結果は……、死刑。

 

 

 やっぱりな…っと、死柄木は笑う。

 ヴィラン連合のトップとして罪を重ねてきたのだ。労働をして来たからといって許されるレベルの罪の重さじゃ無いのは、出頭した当初から分かっていたことだった。

 死刑台までの途中で、聞かされたが、自分を取り返そうと攻めてきた、僅かに残った個性持ちのヴィランがいたそうだが、多勢に無勢とあって諦めて逃げていったそうだ。

 馬鹿なことを…っと、呆れた。

 最後に言いたいことはあるかと問われると。

 

 

「オールマイトに伝えてくれ。地獄で先に待ってる。」

 

 

 そう笑って言いきった。

 

 

 

 

 

 後日……、新聞の紙面に、ヴィラン連合のトップ、死刑執行と書かれていた。

 

 

 




元ヴィランへの温情と取るべきか……、それとも生き地獄と取るかは、自由。


個性に頼りのヴィランは、力を失ったら一気に弱りそう。

もちろん、意地でもヴィランでいようとする者達もいますし、その方向も考えました。
筆者の私が甘いのかな……?
その方向が書けなかった。


オールフォーワンは、たぶん個性を失ってるかも。死柄木達がいなくなった後、身体が弱って死んだとか?
うーん、ご想像にお任せします。
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