404小隊が異人町で暮らすようです   作:作者アアアア

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プロローグ2

「おじゃましーす」

 家に上がった一行。最初に聞いたのは45。

「一人暮らし?」

「いや、弟と一緒だよ。今日は遊びに行ってていないけど」

「案外、異人町から離れていないんですね」

「あそこには色々あるからね、ここが交通的にもアクセスしやすいし」

 その返答に9がツッコむ。

「だったら街で住めばいいのに」

「最近、色々あって一時の神室町程じゃないけど荒れてるからなぁ……」

「神室町?」

「東城会が拠点している歓楽街だよ、3K作戦のおかげである程度平和になったけど」

 横から45が9に耳打ちをする。

「9そこまで、分からない単語を増やされても、余計に混乱するわ」

「……分かった」

 リビングに入り、一筆に「そこに座ってて」と言われ四人はテーブルを囲む様に座った。

「お茶でいいかな?」

「ええ、お願いします」

 一筆は台所へ行ったのを確認すると、四人は再び会議を始める。

「現状は問題無いわね」

「そういえば45、もしあの男が罠だったらどうしたの?」

「相手は人間よ。無力化させる手段はいくらでもある」

 9は周囲を見渡しており、棚に何かがあるのを見ると立ち上がりそこへ向かう。それに気づいていない三人は会議を続ける。

「東城会に神室町……また新しい言葉が出てきたわね」

「でも、今知るのは異人町のマンホール下だと私は思う」

「11の言う通り、まずはそこからだね」

 そこへ9が、何かを両手に帰って来た。

「ねえこれ」

 9は手にしていた人形をテーブルの中央に乗せる。

「これ、416だよね」

 頭でっかちに小さな体、手の平サイズに二頭身の416のフィギュアだった。

「何よこれ……」

「416、まさか自己顕示欲を拗らせて……」

「違うわよ!」

「いやでも……あれ……」

 9が指を指す方を見る。

 そこにはドルフロのグッズが置かれていた。

「何よこれ……」

「どこかから404小隊の事が漏れた……? いや、私達が知らないうちに利用された……?」

 狼狽える416と推察を張り巡らせる45。

 この状況に耐えられなくなった416がヒステリックに叫ぶ。

「もう殺すわよ!」

「ちょ! 416落ち着いて!」

「こんなストーカー紛いの事する奴消して当然よ! そもそも、私達を知っている事自体可笑しい!」

「皆何があったの⁉」

 そこへ、一筆がお盆に湯呑み四つを乗せて帰って来た。

「ああ、すいません! この子、ちょっと情緒不安定で」

「ふ、不安定?」

 9は今の状況をごまかすために適当を言っており、その中で45は意を決して言った。

「あの! ドルフロって何ですか?」

「え?」

 一筆との間に沈黙が流れる。再び45が聞いた。

「いや、その……このコスプレが何かわからず着ただけだから……」

「えーっと……ドルフロって言うのは、銃を持った女の子達が鉄血って組織と戦うゲームで戦略要素あるんだ」

「……見せてもらえる?」

「ん、いいよ」

 一筆はスマホを出してドルフロのアプリを起動させる。

「タイトルがこんな感じで……」

 四人は見せられた。

 ゲームでは自分達404小隊以外にもAR小隊、45の過去、彼女達の知っている事、知らない事全てが事細くゲームという形で晒され、これが全国で一部の人の間で流れている事を嫌でも知らされた。

 最後に45は一つの質問をする。

「このゲームってフィクション?」

「当たり前じゃないか」

「……」

「そうだ、ドルフロと言ったら最近、あそこで君達みたいにコスプレをした人をよく見るって噂があるらしいけど……」

「……詳しく、教えてもらえる?」

 

 

 

 一筆との会話を終え、空き部屋の場所を教えてもらった一行。

 空き部屋を借りて、布団を敷いた四人。だがその顔は沈んでいた。

「私達は虚構……?」

「いや、人形も、鉄血も、グリフィンも、歴史も何もかもが作られていたって事よ……」

 9と416は自分達、それどころか世界の真実を知ってしまい曇っている。

「グー……グー……」

「今だけはこの子が羨ましいわ……」

 416は寝むる11の頭を撫でる。

「ふーん……」

 憔悴した顔の416に対して45は普段と変わらない態度を見せる。

「明日、私は異人町に戻って人形集めと元の世界に戻る方法を探るつもりだけど」

 45は言いつつ上着を脱いで、枕の傍に適当に丸めておくと布団を被る。

「嫌なら来なくていいわよ」

「そ、それは嫌!」

「じゃあ、とっとと寝なさい。早いんだから」

「……」

「……分かった」

 45に言われ、二人は大人しくここで一夜を過ごすことにした。

 

 

 

 翌日、四人は昨日の計画通り異人町へ赴く事になった。

 玄関で、一筆に見送られる。

「もういいのかい?」

「ああいや……改めてお願いがあるんです」

「何だい?」

 45の頼みを真剣に聞く。

「しばらく私達を住まわせてもらえませんか?」

「え⁉」

「衣食は自分達で用意します。住だけ貸してください」

 45が出した考えたのは自分達の正体を隠しつつ、戻る場所、仮の拠点を確保する事だった。

「……」

「……」

「……いいよ、部屋も有り余ってるし」

「ありがとうございます」

 四人が深々と頭を下げると一筆はポケットからスマホを出し、45に渡す。

「これは?」

「僕のスマホ」

「いいんですか?」

「仕事用のがあるからね。貸してあげるよ」

「何か何まですいません」

「いいよいいよ。これで役に立てるなら」

「では、行ってきます」

「いってらっしゃい」

 一筆は四人を見送り、404小隊は銃も無く、拳一つで未知の世界、異人町へ挑んでいくのだった。




本作でのドルフロの扱い
知る人ぞ知るスマホゲーと呼ばれており、知名度もあまり高くない。

最初の仲間は?

  • WA2000
  • AEK-999
  • リベロール
  • スオミ
  • M37
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