404小隊が異人町で暮らすようです   作:作者アアアア

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初戦闘

 異人町へ歩んでいく一行。11は歩きながら自分達の間にルールを決めていた。

「三人共、ここでは偽名で過ごした方がいいから私が決めておいたよ」

「偽名?」

「……何かあるの?」

 9と416が聞くと45が先頭を行く45が話に入る。

「名前を書くときになって、馬鹿正直にUMP45なんて書く訳にもいかないでしょう? だから、決めたんでしょ」

「うん。ちなみに45は優園美葉子」

「優園美葉子? ゆうえんびようこ……UMP45……唯の当て字じゃない」

「9は優園美玖だよ」

「私はナインだからきゅう、だね」

 9も名前の由来を推理し、416を話そうとした時45が横槍を入れる。

「416はHKM4ね」

「あ゛ぁ゛⁉」

 45はしれっと416の地雷を踏みぬいて一気に激昂させる。

「私じゃなくて、11に聞いて頂戴」

「416は与井六花だよ」

「よい、ろっかねぇ……ナンセンスね」

「それで私が持十一(じとはじめ)」

「そう」

 皆が11の考案した偽名で過ごすと決めた時45が疑問をぶつける。

「11、アンタにしては珍しくやる気が見えるけど、どうしたの?」

「早く元の世界に帰りたいと思ってるだけだよ」

「他にあるんでしょ」

 45に図星を突かれ体を震わせる。

「やっぱりね」

「……なんかグータラな自分を客観的に見て、ちょっと……だからここだけでは頑張ろうって思って」

「いつもだらけないで」

 416に横から言われつつも異人町の敷地に入り、最初に四人は一筆と出会った場所、職安街へ向かう事にした。

 

 

 

「何これ?」

 駐車場付近、地面に垂直に刺さっている鉄パイプを見つけた。

「誰かが悪戯で刺したんじゃないの?」

「……」

 416が適当に返していると9がそれに近づき掴んだ。

「う~ん!」

「何をしてるの?」

 9の行動に疑問を浮かべる416。

「刺さってるんだし、折角だから抜いてみようかなって」

「何やってるのよ……」

「う~ん!」

 9の努力も空しく鉄パイプはビクともしない。

「はぁ……はぁ……ビクともしないなんて……」

「それじゃあ私が」

 今度は11が参戦しパイプを掴む。

「ぐっ……ふんっ……!」

 11でも反応しない。

 諦めて手を離すと、9が416に振る。

「416もやってよ!」

「は?」

「一回だけでいいからさ」

「……はぁ」

 ため息を吐くほどに呆れてつつも416はパイプに近づく。

「大体二人共、動きがダメなのよ。9は力づくだし、11は体形的に考えて無理でしょ」

 駄目だった二人に駄目出ししつつパイプを握る。

「ふぅー……」

 呼吸を整え、思い切りパイプを捻りながら力を込めた。

「ふぎぎぎぎ……!」

 それでもパイプちっとも動かない。

「……はっ! はぁ……はぁ……」

「大丈夫? 顔赤いよ」

 頭に血が上った影響で顔が真っ赤な416は息を切らし9はその背中をさする。

「最後は45だね」

「え? 私?」

 11の台詞が藪から棒だったのか驚きつつも、パイプを握る。

「仕方ないわね。一回だけよ」

 

 

 

「ふっ……!」

 皆がやっても反応しなかった鉄パイプが45の事を気に入ったと言わんばかりに抜けていく。

「はぁ!」

 45は鉄パイプを引き抜く事に成功した。

 それを見た45は口角を上げると鉄パイプを振り回す。

 そして、それを天に掲げた。

「凄いよ45姉! 抜いちゃうなんて!」

「私でも駄目だったのに……どういう事?」

「おめでとう45。今日から勇者だ」

 それぞれが称賛の声を出していると11が気になる事を言ったので45は聞き出す。

「勇者?」

「ドラマであったんだよ。主人公が剣を抜いた事で村を救う使命を背負って、そこから魔王討伐の旅に出るんだよ」

「ふーん……私は勇者なんてガラじゃないけどね」

「45姉が勇者なら私は勇者に助けられるお姫様がいいなぁ」

 三人が勇者談義で盛り上がっている中、416が水を差す。

「三人共、つまらない話なんてしてないで行くわよ」

 そこへ怪しい男どもが肩を揺らしながら近づいてくる。

「ねぇ~君たち今暇?」

「お~お~、全員上玉じゃん!」

「一人はちっこいけどな」

 男の一人が11の顔を見つつぼやく。

「誰? 知り合い?」

「全然」

「顔にタトゥーシールなんて珍しいね」

「君達も顔に傷が入ってるけど何それ特殊メイク?」

「……これは生まれつきよ」

 45は男達の馴れ馴れしい態度を完全に相手にする気はなく適当な事を言って追い払おうとする。

「あのね、私達はあんたらと付き合ってる暇は無いの他を当たって頂戴」

「君達~、そんな事言って良いのかな~」

 416の台詞に男は腹が立ったのか突如、ナイフを四人に突きつけた。

 だが戦場を渡り歩く戦術人形には、脅しは微塵も効かず9は更に煽る様に45に話を振る。

「キャー怖い。勇者様助けてー」

「だから、私は勇者じゃないって」

「どちらにせよ、やるしかないわね」

「えー……人を殴るの初めてなんだけど」

「てめぇら! 舐めてんじゃねぇぞ!」

 

 

 

 チンピラ2人が現れた! 

 突撃スラッガーが現れた! 

「な⁉ 変身した⁉」

 男達が目の前で姿を変えた。

 思わぬ光景に驚く45、だが三人は45に聞く。

「ん? 変身?」

「何? 持て囃されすぎておかしくなったの?」

「え? だってこいつら……」

「一体何を言ってるの?」

「45姉……」

「……そんな憐れむような目で見るんじゃないわよ」

 9と11の反応に目を逸らし、一人呟く。

「まさか……私だけ?」

 が、直ぐにその悩みは消えた。

「まっ、それでも……やる事は変わらないけどな!」

 鉄パイプを片手にいつの間にか首に黄色のスカーフを巻いた45が敵を睨む。

「よし、私の番」

 45の攻撃。

 鉄パイプを肩から腰へ斜めに振りつけ、一突き、真上から一気に振り下ろす。

 チンピラにダメージを与えた! 

「よーし! 私の番!」

 走ってもう一人のチンピラの前に立つと、パンチ二発とヤクザキックをかます。

「喰らえ!」

 チンピラの攻撃で近くにいた416がダメージを受ける。

「痛ッ⁉ ……私の番よ」

 手袋を嵌め直し、殴ったチンピラを睨む。

「喰らいなさい」

 416はチンピラの腕を掴んで、倒れるとそのまま十字固めを決めた。

「ぐわああああ!」

 チンピラを倒した! 

「うおらああああ!」

「ぐはっ⁉」

「うわっ⁉」

 突撃スラッガーは棒を振り回して、45とその周りにいた9諸共吹き飛ばす。

「おらっ!」

「ぐえっ!」

 更にチンピラが倒れた9を踏みつける。

「お、あたしの番」

 11は目を瞑り、神経を集中させる。

「ふぅー……」

「よし、私の番」

 45は突撃スラッガーに近づくと、両手で持って力を込める。

「喰らいやがれ!」

 回転切りで45の周り、突撃スラッガーと傍にいたチンピラを薙ぎ払った。

「私の番!」

 そこへすかさず、9が倒れているチンピラにヒップドロップで潰す。

「ぐわああああ!」

 チンピラを倒した! 

 11は拳を握りしめてぐるぐると腕を回しながら突撃スラッガーに迫る。

「こんのー!」

 力を溜めていた効果もあって、突撃スラッガーに大ダメージ。

 突撃スラッガーを倒した! 

「私達の勝利だね」

 

 

 

「うぐ……」

「こ、この餓鬼ぃぃ……」

「これで分かったでしょ、後八秒以内に消えないと殺すよ」

「い、行くぞ!」

 男どもは45達に大敗し、尻尾を巻いて逃げ出した。

「やったね!」

「治安が悪そうとは思ってたけど、まさかここまでとは……」

「それよりもさ」

「な、何」

 11に言われ、45は竦む。

「何で45は幻覚を見たの?」

「確かに!」

「私は正常よ」

 11と9に言われ淡々と返す。

「分かった! その鉄パイプが呪われてるんだ!」

「それか、45の気が触れているかね」

「しれっと私を可笑しな奴にしようとするんじゃないよ」

 9と416の推理にキレ気味に言う。

「兎に角、辺りを探ってみましょうか」

 416は背を向けて移動を始める。

「勇・者・様」

「ああもう!」

 416に煽られ、45は思わず声を上げるのだった。




UMP45
偽名:優園美葉子
職業:自称・勇者

UMP9
偽名:優園美玖
職業:戦術人形

416
偽名:与井六花
職業:戦術人形

G11
偽名:時十一
職業:戦術人形

最初の仲間は?

  • WA2000
  • AEK-999
  • リベロール
  • スオミ
  • M37
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