煽られるのは嫌いなので対人戦に特化したいと思います   作:グラキチ

5 / 12
周回入る前に必ずこれで(レド大槌)皆殺しにします
それでは投稿します


呪いの始まり

「お?」

 

出てくるモンスターを各個撃破しながら森を進んでいくと、不意に崖に突き当たった

道はこれ以上続いていないらしい

 

「でもこういうとこに案外あるんだよなぁ」

 

と、崖から身を乗り出してみるとやはりある、下へ続く階段が!

こういう崖の下に何かがあるのは何度も経験済みだ、そしてそのせいで足を踏み外して死んだことも何度もある

毒を吐いてくるこけしが大量に置いてあった地下の底の崖下にも道があって『こんなのわかるか!』って叫んだなぁ、と思い出に耽りながら下に降りてみる

崖に沿うように階段ができており、先に進むと暗い洞窟に繋がっていた

入り口に差し掛かった辺りでシステムウィンドウが出現した

 

『不吉な予感がする洞窟 もう後戻りはできないかもしれない、それでも先に進みますか?』

 

選択肢が出たが、即YESをポチる。こんな面白そうな所へ行かないなんてありえないだろう

するとシステムウィンドウがスキルの取得を知らせてきた

 

『探求者』

レアドロップ率がアップする

 

取得条件

初回に限り、命の危機を知らせる選択肢を3秒以内にYESを選択する

 

『呪いの始まり』

 

転移ができなくなる

HPが0になっても街に戻されず、ここに戻される

(このダンジョンをクリアするまでこのスキルは適用される)

 

「つまりここをクリアしないと話が始まらないってことか」

 

どうやら呪われたダンジョンだったらしい。しかしそんな事は関係ない、新しい冒険にワクワクが止まらない

危険だとわかっているところにも行く、行くなと言った所にも行く、触るなと言った物にも触る

ダークファンタジーの主人公がそんな行動ばかりしていた

何はともあれ先に進んでみるが、中は狭くて暗い、こういう所はロクな思い出が無いから嫌いだ

 

カチッ

 

何かを踏んだ音がした、やらかしたと思ったが時既に遅し、壁から勢いよく飛び出した矢が頭に当たり、呆気なく死んだ

 

「しまった・・・足元を確認していなかった」

 

先程のスイッチの場所を頭に入れながら再度挑戦する。スイッチを避けながら進むと、やや開けた場所の奥に2体敵がいる。見た感じ人型だが、恐らくあれはゾンビというやつだろう

 

(2体だけならなんとかなる)

 

飛び出したグラディオは、背を向けていたゾンビの背中に直剣を突き立てて倒した後に、もう1体を返す刀の勢いで首を切り落とす

もっとしぶといかと思ったがそうでもないらしい

そう思っていた矢先に

 

「がっ!?」

 

不意に背後からダメージを与えられた。振り返るともう1体ゾンビがいるではないか

恐らく小部屋の入り口の角で出待ちしていたのだろう

やられた、次はそこも覚えておこうと思いながら、ゾンビに攻撃されてまたポリゴンと化した

 

3度目の挑戦、ゾンビ部屋を突破し、次に待っていたのは天井に張り付くスライムだった

足元を注意していたグラディオはモロにスライムを被り、死んだ

 

4度目の挑戦、また死んだ。スライムの先にあったのは足場の悪いエリアだったのだ

暗くてよく見えなかったので、足を踏み外して落下死した

 

5度目の挑戦、またまた死んだ。今度は足場の悪い細道に陣取っているノックバック付きの攻撃を仕掛けてくる敵に落とされた

 

6度目の挑戦、当然死んだ。仲間を呼ぶ敵が居たらしく、先にそっちを潰さなければいけないのに判断が遅れ、呼ばれて出てきた大量の敵に襲われた

 

7度目の挑戦、維持の悪い配置で死んだ。遠方から敵が魔法攻撃を仕掛けてきたので近くにあった隠れられる場所に身を隠そうとしたら3体程敵がいて死んだ

 

8、9、10度目の挑戦でもやはり死んだが、10度目でようやくボス前まで辿り着いた

死んだらダンジョン内はリセットされ、敵もリスポーンするので神経がすり減っていく。だがしかし試行錯誤が一番楽しいのだ

自分なりに正解を見つけていくことの楽しさは形容しがたい

最終的なルートを確認しながらボスに挑む準備を始めようとすると、またスキルを獲得したようだ

 

『折れない心』

HPが半分以下になる度、STRとVITとHPが+100される。HPは発動する度に上昇分だけ回復する(最大3回まで、死亡するとリセット)

 

取得条件

攻略失敗したダンジョンに、1時間以内に10回挑戦する

 

「これはありがたい、丁度火力不足になるかと思っていた所だ」

 

早速ボス討伐に乗り出す。何度も死に戻りして覚えたダンジョンの構図は体に染み付いている

特に考えなくても体が勝手に反応してくれるのだ

11度目にしてようやくボス前へ到着した。ここからが正念場だ

 

扉の先に進むと、灰にまみれたフロアに通された

空は真っ暗、しかし灰だけは輝いて見える

そんなフロアの真ん中に螺旋を描いた剣が一本突き刺さっており、その後ろに誰かが座っている

焼け爛れた鎧を着込み、体には灰が積もっている

 

ソイツはゆっくりと立ち上がり、体に積もった灰を落としながら、地響きと共に螺旋の剣を引き抜いて此方を見据えてくる

その名は

 

『王たちの化身』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。