煽られるのは嫌いなので対人戦に特化したいと思います   作:グラキチ

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死にゲーとはそれ即ち覚えゲーである(体感)
それでは投稿します


慣れてる相手ほど楽なものはない

なんということだ、まさか初期ステ初期装備でラスボスに挑むことになるとは・・・

 

控えめに言って最高である

それに目の前にいる奴こそ、グラディオが求めていたキャラそのものだった

テンションが上がらない訳がない

 

「その装備置いてけ!」

 

飛び掛かるのはほぼ同時だった

モーションは原作の方とほぼ同じだ、唯一違うと言えば視点の違い

予備動作を見極めずらくなっていて少しやりにくく感じる

それに、これは『NewWorld Online』という名の別ゲーだ。原作でできなかった事ができるようになっていてもおかしくない

試しに直剣モードの大振りな攻撃をパリィしてみる

 

「やっぱりな」

 

パリィができる、なら話は簡単だ

パリィできそうな片手攻撃に絞ってひたすらパリィしたらいい

体制を大きく崩したボスに直剣を突き刺す、ダメージはあまり変わらないが気分の問題である

周回に周回を重ね、幾度となく合間見えてきた相手、気の遠くなるほど何度も戦ってくると楽しくなってくるわけだ

相手の動き1つ1つが手に取るようにわかる。例え自分の能力が相手に劣っていたとしても経験と試行錯誤を繰り返す事で突破することが可能になる

 

「パリィハメなんて、初代のボスを思い出すな」

 

リリースされて間もないからか、AIが少々残念で一度パリィを取られると次の攻撃はパリィを取られる直前の行動をするようだ

これでは道中の方が難しいというあべこべが起きてしまう。まぁ原作の方でも似たような所はいくつかあったが

 

「慣れたものほど楽なものはない、AIが賢くなったらまた来てやるか」

 

第2形態は流石に実装されていなかったのか、パリィハメで削りきったHPバーは回復することなく、ポリゴンとなって消えていった

そしてその場に螺旋を描いた剣が現れる

 

『王の力を継ぎますか?』

 

火を継ぐ、というわけではないらしい

それもそうか、継いでしまったらこのゲームが終わる

グラディオは迷わず継ぐことにした

 

すると螺旋の剣から火が立ち上ぼり、その火がグラディオの体を包み込む

不思議とダメージもなく、また熱くもない。それどころか少し暖かく感じる

その感覚に身を委ねながら目を閉じると、瞳の奥に火で出来た輪の中から真っ黒なナニかが溢れているのが見えた気がした

 

スキルを獲得しました

 

『不死人』

 

『火継ぎの英雄』

 

『致命の一撃』

 

聞き慣れた電子音は新たなスキルを習得したことを知らせてきた

これで俺は晴れて呪われたらしい

呪われて嬉しい人なんてそうそういるものではないが・・・

なんにせよダンジョンクリアだ、出現した宝箱の中身も確認してみる

 

武器

 

火継ぎの螺旋剣(破壊不可)

 

 

防具

 

火継ぎの兜(破壊不可)

INT+50

火継ぎの鎧(破壊不可)

HP+1000 VIT+100

火継ぎの手甲(破壊不可)

STR+50

火継ぎの足甲(破壊不可)

AGI+50

 

 

アイテム

 

暗い木目の指輪

 

エスト瓶・エストの灰瓶×15

 

螺旋剣の破片

 

素晴らしい、まさに求めていたものそのものだ。早速着込んでみるとしよう

焼け爛れた防具はやや軽く、しかし強力なのはハッキリとわかる

何故か手に馴染む剣も原作では大剣扱いだったが此方では片手剣扱いらしい

喜びを全身で表し、歓喜の声を挙げようとした所で気がつく

 

「・・・」

 

声が出なくなっていた

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