煽られるのは嫌いなので対人戦に特化したいと思います   作:グラキチ

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盾受けできるボスならそんなに強くない(ここ重要)
時系列的にはメイプルが1人で爆発テントウを食べに行く前です
それでは投稿します


ラスボス(ファンシー)とラスボス(ダーク)

「あぁ眠ぃ・・・流石に夜更かししすぎたか」

 

昨日ログアウトして時間を確認してみたら夜中の3時を回っていた

今日は1講目(9時スタート)が入っているので4~5時間しか寝れなかった

寝る前にメールを確認したら幼なじみからも大学をサボった事がバレているし・・・

いや何でサボったこと知ってるんだ?アイツ高校1年生で通学路も違うだろ、怖い

とにかく、講義は面倒だから一番後ろの席で寝て時間を潰そう

 

昼休みまで寝ていた剣の元にメールが届いていた

件の幼なじみだ

用件は友達が『NewWorld Online』を始めたから一緒に買ったんだけど一緒にやらないか、とのことだった

なんかこの口振り、俺が既に『NewWorld Online』を買っていることを知っているような・・・怖い

 

まぁ特に断る理由もないので了承の返事をしておいた

剣には幼なじみ以外に友達と呼べる友達は居ないので心が痛んだ

俺の友達はゲームだけだ!

昼からの講義は涙で腕枕を濡らしながらふて寝することにした

 

待ちに待った放課後、今日は金曜日なので明日と明後日は寝落ちするまでゲームができる

アパートに帰ってきた剣は早速『NewWorld Online』を起動する

まだステータスは上げていないが、レベル上では15なのでまだまだ自分も初心者だから教えられることは少ないけどなぁ

 

と既にラスボスという名の棺に片足どころか両足突っ込んでいる奴のセリフとは思えないことを思いながらログインした

 

待ち合わせは噴水前とのことだが・・・

誰も噴水前に近寄ってこようとしない、俺はどうやら避けられているらしい

何故だろうか

見つけるからここで待っていろとの事だが・・・

 

待ち合わせ場所を指定してきた幼なじみは未だに姿を見せない

ログインする前のメールでのやり取りから聞く限りでは、同級生がこの『NewWorld Online』を始めたと、友達と話している所をたまたま耳にして一緒にやろうという話しになったらしい

その同級生の友達は都合によりまだプレイすることができないとのこと

面倒をみるという名目でもあるらしい

 

ぼんやりとそんなことを考えながらスペルの確認等をしていると、遠巻きに此方を見ている群衆を掻き分けて背が低く、髪が青い女の子が黒髪に大盾を装備した女の子の手を引っ張りながら近寄ってきた

 

「もしかしてグラ?」

 

話すことができないので頷く、どうやら彼女達がそうらしい

グラディオを『グラ』と呼称するのは幼なじみしかいない

 

「じゃあ改めて、私がアマネね。こっちが・・・」

 

「メイプルです、よろしくお願いします!」

 

『アマネ』本名は天宮琴音、少し歳の離れた幼なじみ・・・というよりも年下の琴音の面倒を見てたのが俺だっただけだが

いつのまにか俺よりしっかりした奴に成長し、食生活などの私生活にもダメ出ししてくるようになってしまった

面倒にも程がある

 

しかし、このメイプルとかいう子、どっかで見たような・・・

ふと思い出す、初めてログインした時に大盾と短剣を持った初期装備の女の子を

いつのまにか凄い装備を揃えたらしい

特にあの黒い大盾からは凄く嫌な感じがする。これも積み重ねてきた死の記憶からくる直感というやつだろうか

コイツを相手にするのは取り敢えず止めておいた良さそうだ

 

ともかく、挨拶しないのは礼儀に反する

荒れに荒れたダークファンタジー世界でも、乱入はともかく闘技場や協力プレイ時に挨拶はかかせない物だった

話すことができないのであれば、行動で示すのみ

 

『貴人の一礼』

 

仰々しく片手を大きく横に振りかぶり、胸の前に持っていきつつ深く礼をする

俺がよく使っていた礼のジェスチャーだ

 

「なんで喋らないの?」

 

アマネにそう聞かれたが、どう伝えたものか

身振り手振りで話せないことを伝えると、なんとなくわかってくれたらしい

 

「何か理由があって喋れないんだね?取り敢えずフレンド登録してメッセージでやり取りできるようにしようか」

 

「えっ、わかったの?」

 

「うん、普通に」

 

メイプルが驚愕しているが、アマネは平然としている

これは長く居ないとわからない感覚の問題だから仕方ない

メイプルとアマネ、2人とフレンド登録を完了し、メッセージを送る

 

『スキルのバッドステータス効果のせいで発声ができない』

 

「成る程ね・・・というかオンラインゲームで発声で意思を伝える事ができないって相当不利じゃないのこれ?」

 

『ボスは喋らないものだから』

 

「・・・そういえばその格好どっかで見たことあるラスボスだしね」

 

メイプルもなるほど~と納得してくれたようだ

スキルの細かい説明は後回しにしておく、それなりに多いから時間が取られてしまう

 

「取り敢えず今日はメイプルちゃんの強化合宿ね、第1回イベントに備えて色々揃えておきたいんだって」

 

なんと、そんな情報は知らなかった

洞窟に籠っていたせいか・・・

 

聞けばそれはバトルロワイアル式で、誰が一番プレイヤーを倒してポイントを稼いだのかを競うイベントらしい

それは楽しみだ、それまでに全てのスキルの把握と武器毎の対策を練っておかねば・・・

 

「私、事前に下調べしてあったから、あっちに行きましょう!」

 

メイプルは北を指差してそう言った

敬語を使う必要はないと伝えつつ、北の森へと3人で足を踏み入れた

 

 

一方その頃、メイプルの情報が書き込まれる掲示板では

 

 

223 名前:名無しの大剣使い

 

ラスボスがメイプルちゃんと、もう1人美少女連れて北の森に入っていったぞ

 

 

224 名前:名無しの槍使い

 

kwsk

 

 

225 名前:名無しの魔法使い

 

ラスボスって、昨日話題になった某死にゲーのラスボスプレイヤーのこと?

 

 

226 名前:名無しの大剣使い

 

そうそう、遠巻きに見てただけだから何話してるのか聞こえなかったけどラスボスの方が仰々しい礼してた

 

 

227 名前:名無しの槍使い

 

なんだそりゃ

 

 

228 名前:名無しの弓使い

 

あのゲーム難易度高すぎて触る気になれないから全然わからん

そういや装備とかどうなってんの?

 

 

229 名前:名無しの大剣使い

 

見た感じは直剣とまんまラスボスの防具・・・だと思う

 

 

230 名前:名無しの魔法使い

 

と思う、というのは?

 

 

231 名前:名無しの大剣使い

 

なんというか、剣が螺旋を描いていて、刺すことはできるかもしれないけど斬ることができるのかどうか怪しい

 

防具は常に火の粉纏ってる

 

 

232 名前:名無しの弓使い

 

装備までラスボス仕様かよ

 

 

233 名前:名無しの槍使い

 

大事なこと忘れてるぞ、もう1人の美少女についてkwsk

 

 

234 名前:名無しの弓使い

 

目の付け所が正しい

俺も気になる

 

 

235 名前:名無しの大盾使い

 

俺も見てたけど、背はメイプルよりも低かったな

髪は青色でメイプルと同じ活発系に見えた

 

 

236 名前:名無しの大剣使い

 

ほう

 

 

237 名前:名無しの大盾使い

 

装備は杖と初期装備、すまんがそれ以上はわからん

 

 

238 名前:名無しの魔法使い

 

メイプルちゃんとフレンド登録してるんだろ?

機会があったら聞いてみてくれ

 

 

239 名前:名無しの大盾使い

 

通報されなきゃいいけど・・・

 

 

240 名前:名無しの大剣使い

 

まぁ追々情報集めていくかぁ

ラスボスの方もこれだけ話題になればそのうち情報出てくるだろ

 

 

241 名前:名無しの大盾使い

 

また何か情報得たら書き込むわ

 

 

242 名前:名無しの魔法使い

 

よろしく頼む

有益な情報を期待しているぞ

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