永遠と喋ってそう。
今回は短め。
覚悟を決めた俺は、第一歩を踏み出そうとしたら、
目の前を歩いていた女の子が、大人の人にぶつかり、
転んだ。
「あいた!」
「大丈夫⁉︎」
女の子に駆け寄り、声をかける。
ぶつかった人を探すが、人が多いためすぐに見失った。
女の子を起こし、
「怪我はない?大丈夫かな?」
「はい!大丈夫です。」
助け起こした女の子の顔に見覚えがあるなぁ(現実逃避)
「そっか、それはよかった。それより家族か友達は?」
「未来‥‥あ、いや友達と見に来る予定だったんですけど、
急用で来れなくなって、一人で来たんですけど
ぶつかって転んじゃうし、私呪われてるのかも」
「そっか、それはなんというかご愁傷様」
(未来、うん、これは確定だよね?)
「君が今言った、友達の名前って、
小日向未来って名前じゃない?」
「え、未来のこと知ってるんですか⁉︎」
393の前を聞いた瞬間、一気に距離を詰めてくる。
「ああ、うん、知ってるから、
ちょっとだけ距離を離してくれると嬉しいな。」
「え、ご、ごめんなさい。つい」
「自己紹介からするね。霧崎サクラって言います。よろしく
朝、小日向さんと一緒に走ってる、え〜、顔見知り?です。」
「ああー、未来が言ってた朝、一緒に走ってくれるお兄さんですよね。
やっと会えたぁ〜、いや〜朝弱くていつも寝坊しちゃうので、
いつかは未来と走って、挨拶できたらなぁと思ってて、
あ、私の名前は、立花響って言います。よろしくお願いします。」
やっと、主人公と遭遇、思った以上に喋るなこの子。
会場に入る、列に並びながら、響ちゃんの話を聞く
「未来からよく話は聞いてたんですよ!
優しいお兄さんといつも走ってるって、話してみてる感じ、
きっと、私と気が合うかもしれないって言ってたんですけど、
お兄さん見てる確かにそうだなぁってなんでか思うんです。
いや〜私も早く、お兄さんとお知り合いになっておけば、
ライブを一緒に見に来来れたんで‥‥いや、
来てるってことはお兄さんツヴァイウィングのライブを
見に来たんですよね!!座席どこですか!
もし近くなら途中まででもいいからついてきてくれると嬉しいです!」
「お、おう」(勢いがすごい)
「ありがとうございます。じゃあ早速いきましょう!
ちなみに私、ペンライトを買いたいんですよ!
未来がライブならペンライトって言ってたので、一緒に買おうねって
約束してたんですけど、どこで買うか分からなかったので、
あ、グッズも買えたら買いたいなって思ってて、
ペンライトと一緒に買えますかね?きっと売店も一緒ですし、
買えますよね!あ、サクラさんって呼んでもいいですか?
私のことも響って呼んでください!未来もそろそろ仲良くなったし
名前で呼んで欲しいって言ってたので今度呼んであげてくださいね!
それでですね。サクラさんツヴァイウィングの歌は何が好きですか?
私はですね。逆光のフリューゲルが好きでして、」
「あ〜響ちゃん」
「特にツヴァイウィングは、え?どうかしましたか?」
「横のおじさん見て、チケットいつ出てくるか、待ってるよ。」
「うわ!ご、ごめんなさい〜」
(俺、ほぼ喋ってない。)
先にチケットを確認してもらい、身体検査を受けた俺は、
響ちゃんがくるのをベンチに座って待っていた。
向こうから走ってくる響ちゃんが見えた。
「すみません〜。お待たせしまた。
いや〜未来からは響は、よく話に夢中になることがあるから
気をつけなきゃだめだよ〜って言われたのをよく忘れちゃうんですよね。
でも、お話しするのが好きだから、夢中になっちゃうんですよ。
あ、向こうに売店がありますよ!ペンライトを買いにいきましょう!
ライブ始まるまでには買いたいですし、うわ〜人がいっぱい並んでますね!
でもこの待ってる間も好きですよ。サクラさんとお話しながら、
待つことができるので、私嬉しいです。今日の朝の占いで、
大凶だったので、一人で見るのも寂しいなぁって思ってたんですけど、
いい日になりそうでとても嬉しいです!
あ、順番が、回ってきましたよ!サクラさん!すみません、ペンライトとぉ〜
うう、色々あって迷っちゃうよ!サクラさんはどれがいいと思いますか?
私はこのキーホルダーかタオルが欲しい、って高い!ど、どうしよう
うう、よし決めた!キーホルダーをください!
あれ?サクラさんは、ペンライトだけなんですか?もったいないですよ!
折角なんですから、何か他に買いましょうよ!
これ!これなんかどうですか!Tシャツいいと思うんです!
なんで首を横に振るんですか?はっ!すみませんサクラさんも男の人
ですもんね!こ‥‥‥こっちの写真集のほうがよかったですか?
え、そっちのTシャツでいい?なんだ〜照れてただけなんですね。
ライブ始まるまで時間がありますね。少しお話ししませんか?
そうだ、さっきサクラさんが座ってた所でお話ししましょう!
サクラさんは学校とか、どんな感じですか?
私はですね。よく授業中とか寝ちゃって、先生に怒られちゃうんですよ!
席が窓際なので、お日様が心地良くてぽわ〜ってした後気づいたら
授業が終わってるとかよくあるので、未来からはいつも
『また寝て、今度寝たら、宿題忘れた時に見せてあげないよ?』
って注意されちゃってそういえば未来が、この前、
家庭科の授業で作ってくれたご飯が美味しくてですね。
あ、未来とは小学校、中学校ずっと一緒の幼馴染みの親友なんです!
ダメダメな私をよく支えてくれて、感謝しても足りないくらいですよ!
この前も授業でわからないところ教えてもらってですね、
英語の授業だったんですけど、英文とか意味不明なものを
最後まで付きっきりで教えてもらったおかげで、テストで52点も取れたんですよ!
それで、あ、そろそろ始まるって放送がありましたね!
座席の場所は、かなり離れてますね。あ、そうだ!
連絡先交換しましょう、ライブが終わった時に
お互いの感想言いながら帰りましょう!」
携帯を取り出し連絡先の交換をする。
「私の連絡帳に男の人の連絡先が!
ってライブが始まっちゃう!サクラさんまた後で会いましょう!」
と響ちゃんが走っていくのを見送る。
『間もなく、ツヴァイウィングのライブが開始5分前になりました。
早めの入場をお願いします。
ライブ中は、携帯はマナーモードではなく、電源をお切りください。
撮影•録音などはーーーーー」
「す‥‥‥凄かったな。響ちゃんってこの時からあんな感じだったのか?」
なんか緊張が緩んでしまったが、もう一度引き締め直して、
会場に入る。
自分の指定席に着くと会場が暗くなる。
サクラが響ちゃんと遭遇するちょっと前。
「すまない、今着いた。会場の方はどうだ。慎次?」
「今の所、観客に怪しいものの持ち込みはなく、周辺に不審人物はいなかったと
報告がありました。」
「そうか、それと避難経路の確保はどうだ?」
「はいそれも滞りなく、すでに入り口を前の企画時
していたときよりは数は確保できました。」
「急で色々とすまなかったな。」
「いえ、司令の苦労に比べたら、このくらいなんとも無いですよ」
「フッ、言ってくれるじゃないか。
了子くん、ネフシュタンの準備の方はどうだ?」
「ええ、暴走しても大丈夫なよう、安全弁もつけたわ。
これで、実験は滞りなくできるわ。」
「分かった。このまま実験を行うとしよう。」
(だが、穏便にはいかないだろうな。)
舞台裏
隅っこに座っている翼を見つけた、奏が話しかける。
「私さ、開演するまでのこの時間が苦手なんだね。
こちとらさっさと大暴れたいってのにさ
そいつもままならねぇ。」
「そう‥‥‥だね」
「もしかして?翼、緊張しちゃってる?」
「当たり前でしょ?櫻井女史もこのコンサートは大事だって言ってるし、
それに霧崎も楽しみにしてるって言ってるから余計に」
「はぁ、真面目だなぁ。翼がそんな顔してると私まで楽しめないだろ?」
「私たちが楽しめないのに、ライブに来た人たちはもっと楽しめないものね」
「分かってるじゃないか、それにサクラに私らはこんなもんかって思われたくないし」
「ふふっ、霧崎はそんなこと言わないと思うけど?
でも奏となら、なんとかなるかもしれない。そう思えるの。」
「ああ、私ら両翼揃ってのツヴァイウィングだ。」
「2人でなら、どんな壁も乗り越えられる!」
「行こう!」
奏と翼は手を繋ぎ、ステージへ向かう
そして舞台の幕が開く。
誤字脱字有れば、よろしくお願いします。