シンフォギアの世界に転移   作:キーホルダー

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今回は少し長め


不変の未来 後編

会場が暗くなり、ライブが始まる。

俺は何が起こってもいいようにスマホを構える。

 

ツヴァイウィングが、ステージに舞い降り、スポットライトが当たる。

曲が流れ、歌いが始まる。

他の観客が一緒に歌い、ペンライトを振る。

俺はこの光景全てに目が離せなくなり、聞き惚れてしまった。

警戒心をこの瞬間だけ忘れてしまっていた。

 

 

ライブ会場直下、ネフシュタン起動実験場

「フォニックゲイン想定内の伸び率を示しています。」

「成功かしらね。まぁ、まだ油断はできないんだけど、」

「そうだな。敵の襲撃がいつ、来るかだな。」

その時、警報が鳴り響く。

「どうした!」

「エネルギーが想定以上の数字を出し始めました、

 このままでは、セーフティが持ちません!」

「このまま上昇を続ければ、起動いえ暴走してしまいます!」

 

 

 

歌が終わり、

「みんなーー、まだまだ行くぞ!」

 

「凄い!これが、ライブ飲み込まれてしまった。」

(気づけば、ペンライトを振ってた。これが2人の)

その瞬間、爆発が起きた。

 

「っ!来た!」

スマホで断片再現を行う。

断片再現で使える聖遺物は、

槍のガングニール

天羽々斬

アガートラーム

使うものはすでに決めてる。

 

なるべく攻撃範囲が広い、鞭のようなるもの

「アガートラーム、断片再現!」

手には短剣を握っており、爆発した方へ行く。

爆発した穴から芋虫型のノイズが2体現れる。

「ノイズを生み出す前に!」

一体に向かって、アガートラームを振るう。

ノイズの足を切り落とし、バランスを崩した所を

頭と思わしき部分を切り飛ばすと灰に変わった。

「もう一体が、間に合わない!」

もう一体の芋虫型ノイズが、口から液体を出し、

人型や蛙型のノイズを大量に生み出す。

生み出されたノイズは、観客へと向かって走り出す。

残りが霧崎へ接近してくる。

「今もノイズを生み出し続けてる芋虫型の首を落とさないと

 これ以上はまずい!」

なんとか迫ってくるノイズを倒し、芋虫型に全力で走り始める。

「邪魔するなぁ!」

 

 

ステージ上では、この惨劇を2人が見ていた。

「見ろ、今この場で戦ってるのはサクラだけだ。

 飛ぶぞ翼!今あいつと観客を助けられるのは

 槍と剣を携えてる私たちだけだ!」

「けど、司令からなんの連絡も」

 

Croitzal ronzell gungnir zizzl

 

ギアを纏い、歌いながら、ステージから飛び降りる。

アームドギアを槍を構え、一気にノイズの集団へ突撃する。

ノイズを斬り、刺し突き進む。

高く舞い上がり、投擲準備をする。

 

槍を投げると幾つにも分裂し、ノイズに降り注ぐ。

STARDUST∞FOTON

槍が着弾したと同時に奏が走り抜け、

それに翼が続く、ノイズを切り裂き、前と進んでいく。

 

「〜♩」(あの芋虫型まで一気に!)

竜巻を起こし、一直線にぶつける。

LAST∞METEOR

竜巻に吹き飛ばされ、芋虫型は灰になる。

(これで終わりだ!)

 

 

ノイズの集団に足止めを食らったがなんとか突破した俺は、

芋虫型に近づこうとしたところで、逃げ遅れた観客が見えたので、

生きて帰すために、防衛戦を強いられていた。

「はぁ‥‥はぁ、あの芋虫をどうにかしたいのに!」

空から鳥型が観客へ突っ込む。

「ああ!鬱陶しい!」

蛇腹剣に変え、鳥型ノイズを切り落とす。

「落ち着いて避難してください!

 必ず守りますから!」

「い、急いでぇぇぇぇぇ、死んじゃう!!」

「お、押すな。危ないだろうが!」

「ママぁぁぁ、ママぁぁぁ!どこぉぉ!」

観客が我先にと押し合い、先に進もうとする。

(このままじゃ!奏のところに行けなくなっちゃうだろうが!)

するとこちらを見てノイズをまた生み出そうとしていた

芋虫型が竜巻で吹き飛ぶのが見えた。

(芋虫がいなくなった!これで少しは生存率が上がる!)

観客に迫るノイズを捌くが、残っているノイズの数が多く

霧崎をする抜けて、観客へと

 

(間に合わな)

「はぁぁぁぁ!!!」

翼さんが、ノイズを灰に変える。

「ごめんなさい、遅くなったわ」

「いえ、十分間に合ってます!」

「皆さん、落ち着いて避難をしてください!」

「風鳴翼⁉︎」

「守ってくれたのか?」

「みんな落ち着け!風鳴翼が守ってくれるぞ!」

さっきまでのパニックが嘘のように収まっていく。

(えぇ〜、カリスマ性の違いというやつかな。)

 

ノイズから守りながら、翼さんに聞いた

「奏は?」

「向こう側で戦ってるわ!

 人がいないから派手に暴れられるって!」

(あれ?薬の効果がそろそろ切れるはずじゃ?

でも、向こうでまた竜巻が上がってるし、

何処かで何かが変わったのか?まだ、断言できないけど!)

すると途中から黒い灰に赤い灰が混ざり始めた。

「霧崎!アルカノイズが来たということは」

「はい、ウロボロスの残党がいます。でもどこに⁉︎」

「向こうを見て!ローブを着た男が見える!」

 

ローブの男が2人、黒い結晶を投げて、

アルカノイズを生み出しているのが見えた。

しかも出したアルカノイズを大半を奏に向かわせていた。

 

「奏に?させない!」

接近しようとするといつの間にか、

もう1人のローブ男がおり、アルカノイズを出す。

「悪いがぁ、行かせるわけには、行かないなぁ?

 それにぃ?ここを離れるとぉ?

 いっぱい人が死んじゃうと思うなぁ?」

「なら、ここのノイズと貴方を倒して奏のところに向かうわ!」

 

 

 

 

「オラオラ、数だけか!」

黒い灰と赤い灰が途中まで混ざっていたが、今は赤い灰のみが舞っている。

何体か、後ろの壁に当たり、客席が崩れ落ちる。

「はっ、どこ見てん」

「きゃあああ、うぐ」

声が聞こえ、後ろを振り返ると女の子が瓦礫の中で蹲っていた。

「さて?都合がいい、ノイズよ。アレを狙え」

ノイズが、女の子に向かって、飛びかかっていく。

「はぁぁぁぁ」

女の子の前に立ち、槍を回し、ノイズを蹴散らす。

「走れ!立ち止まるな!」

女の子が立ち上がろうとするが、顔をしかめてまた座り込む。

(足を怪我してるのか?このままじゃ、守りきれない!)

飛んでいくノイズを切り捨てるが、もう1匹の迫ってきた

ノイズの攻撃をギリギリでかわし、突き刺した瞬間

ローブの男から氷槍が打ち出され、避けきれず、

ギアの一部破壊され、吹き飛ばされる。

「やってくれるじゃないか!」

「いいのか?俺たちに構って?周りを見てみるといい」

「周りだって?それは‥‥どう、いう」

先程まで、座り込んで動けなかった女の子が

胸から血を流して、倒れていた。

急いで近づこうとするとノイズが邪魔をするが、

すぐに切り伏せ、走り寄る。

目がゆっくりと閉じようとする女の子に

「死ぬな!生きるのを諦めるな!」

「ぅ、あぁ」

僅かに目が開き返事を聞いて、

少しだけ安堵をしてローブの男を睨む。

槍を強く握った所で、ギアの光が点滅を始め、

破壊された部分のギアが形を維持できずに一部崩れた。

(このタイミングでか。だけど丁度いい)

「心を空っぽにして一度は歌ってみたかったんだ。

 オーディエンスは、たった2人なのがまぁ、心残り」

「安心しろ何をするかは知らんが、まだまだいるぞ?」

アルカノイズをまた大量に出す。

「まぁ、これで打ち止めだがな。我々が得た情報では、

 貴様は途中でギアが解除されノイズに殺されたそうだ。

 今から同じことをしてやるから覚悟しろ。」

「なんだ、まだいっぱいいるじゃねぇか。でも打ち止めか

 なら、私も出し惜しみなしで行く。とっておきの歌で」

 

 

「どうやらぁ、向こうは、もうそろそろ終わりそうだなぁ」

「こんのぉぉ!!!」

「おっとぉ、危ないなぁ。」

「そこだ!」

「これはぁ、予想外ぃ、ごはっ!」

ローブの男を吹き飛ばし、

「翼さんは早く!奏のところへ!」

「分かった!」

「俺が相手だ!」

「おっとぉ、勇ましいぃ

 だがぁ、目的はすでに達成済みぃ

 撤退させて貰うよぉ〜。ただでさえ、僕たちの味方は数

 が一気に減ってきてるからねぇ」

(ドットの仲間のお陰か?だが今は!)

「おとなしく捕まって貰うぞ!」

「残念ながら、すでに目標は達成済みぃ。

 君になるべく介入させないことがねぇ?」

「それってどういう意味だ!」

ローブの男の体が消え始めたので、

慌てて切りかかったが、空を切った。

 

「奏の方は⁉︎」

歌が聞こえた。とても綺麗な声が

その瞬間、衝撃が体を襲い吹き飛ばされる。

壁に当たり、そのまま気を失った。

 

 

 

 

 

俺が次に目を覚ますと、病院のベッドの上だった。

壁のデジタル時計を確認すると午前10時43分お表示されていた。

「そうだ、か‥‥‥奏は⁉︎」

扉が開くと頭に包帯を巻いて、フルーツバスケットを持った

弦十郎さんが入ってきた。

「む、目が覚めたか。サクラ君。

 体の方は大丈夫か?」

と近づいてきて、お見舞い品を置く。

「だ、大丈夫です。そ‥‥‥それより奏は!」

俺は、軋む体を無理やり起こし聞く。

「落ち着け、順に話す。

 まず、君は3日間眠っており、体の傷は殆ど軽く

 2週間ぐらいで退院できるそうだ。」

「そうですか。」

「そして、奏の方だが、絶唱の影響により

 重症、体の至る所が、壊れてはいたが、

 手術を受けなんとか一命を取り止めた。

「よかった。生きてるんですね。」

生存報告を受けた俺は、気が抜けて、ベットへ倒れ込む。

「だが、絶唱をしたことにより、LiNKERの副作用が悪化

 余命1ヶ月だそうだ。」

「は?」

「言った通りだ、余命1ヶ月だ。」

「俺のせい、なんですか?俺が役に立たなかったからですか?

 だから、奏の命を完全にまも、あだぁ!」

俺に拳骨を落とした、弦十郎さんをみる。

「あまり、あいつの覚悟を無碍にするような言い方をするな。

 それにだ。君が普段から奏を守っていたから、

 今も生きていられるんだ。」

「俺が、守ってた?」

「そうだ。君がきてから、俺や慎次がノイズと戦えるようになってから、

 奏は、LiNKERを使う回数が減ったんだ。

 了子君が調べたところ、君が戦った回数を奏に当てはめると

 絶唱した時点で死んでいたらしい。」

「そう、なんですね。」

「君はコンサートの戦いだけでなく、ずっと前から奏の命を守っていたんだ。

 奏の命を守ってくれて、ありがとう。」

「‥‥‥ちなみに奏は今どうしてますか?」

「中庭で、翼と話していたぞ。

 いい加減君に起きてもらって、話をしたいってな。」

「じゃあ、今すぐ行き、あいたぁ!」

起き上がろうとしたら、弦十郎さんに肩を掴まれ止められた。

「何を言っている。今すぐ会いに行きたいと、はやる気持ちもわかるが、

 検査を受けてからでも遅くはない。

 確実に無事だという姿を見せるのが、最初に君が奏にしてやれることだ」

「分かりました。」

 

それから検査を受け、終わったのは午後4時12分だった。

(ここだよね?)

病室のネームプレートを確認すると『天羽 奏』と書かれていた。

扉をノックする

「あーい、いるぞー?」

「あーー、サクラです。はい、失礼してもいいですか?」

「ブフッ、なんだその喋り方。入ってきていいよ。」

「失礼します。」

扉を開けて、中に入ると身体中包帯塗れの奏がいた。

「よう、見た感じ元気そうだけど大丈夫かぁ?」

「うん、さっき検査が終わって、数週間したら退院できるってさ。

「そっか、それはよかった!

 そこに椅子があるからそこに座れよ。」

「ああ、うん、‥‥‥えーーと」

椅子に座りどう切り出すか、言葉に詰まっていると

「私は、あと1ヶ月だってさ」

「うん、聞いた。というかサラッと言ったな。

 どう切り出そうと迷ったのに、」

「そりゃあ、死ぬつもりで歌った結果だからな受け入れられるさ。

 でもさ、ギリギリでさ、翼やサクラ、旦那とかまだ話したいこと

 があったな。って思ったらさ、

 こうして生きてるし、儲けもんだなって」

「‥‥‥なんて言っていいかわかんないけど、

 えっと、よかったね?」

「ああ、よかったよ。それに旦那や了子さんから説明もあったんだ。

 サクラが作ってくれた時間だってのもな。」

「お、れは」

「ありがとうよ。あたしを助けてくれて。」

「俺は、助けられたのかな?戦いでは助けに行けなかったのに?」

「ああ、あんたのおかげで、助かったよ」

「ほ‥‥‥本当に?」

「しつこいぞ、ずっとそう言ってるだろ?」

涙が出る。でも悲しみはない嬉しさが勝った。

自分のしたことが無駄じゃないと言ってもらえたのだから。

「でだ、一番最初に聞きたいことがあるんだけど、

 私たちのライブどうだった?」

「ああ、うん凄かったよ。言葉にはできないぐらい凄かった。」

「あはははは、そうか、そう言ってもらえると嬉しいよ」

「あとは、あの絶唱は綺麗な声だと思った。」

「文字通り命をかけた歌だったしな。

 やっぱり、こうして感想を聞けるのは嬉しいな。」

 

夜まで話をして、その日は解散になった。

その後も翼さんと一緒に見舞いに行ったり、

弦十郎さんが持ち込んだビデオを見たり、

緒川さんが、持ってきたツヴァイウィングの

初ライブ映像を見て過ごした。

了子さんの恋バナを聞いたりした。

 

それから、3ヶ月後、

天羽奏の葬式が執り行われ、

その時に見た、表情はとても穏やかなものだった。

 

 




誤字•脱字有れば、よろしくお願いします。

次から原作に入れるといいなぁ
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