シンフォギアの世界に転移   作:キーホルダー

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会話パートが、いまだに難しい


クリスとの対話

病院から家に帰り、ご飯を食べようと冷蔵庫を見ると空だった。

(そういえば、無くなってたんだっけ

‥‥‥今日は疲れたし、なんか買ってきて済ませよう。)

 

俺は財布とスマホを持って外に出る

しばらく歩いていると公園から

「弱いものをいじめるな!」

「この声、雪音さん?」

俺は公園に入ると兄妹を泣かせているクリスを見つけた。

「子供を脅してるのかな?」

「な、何でてめぇがいやがる!

 って脅かしてねぇ!」

「怒鳴り声が聞こえたから、慌てちゃったよ。」

「あたしはそこまで、落ちぶれちゃいねぇ!」

男の子がおどおどしながら、声をかけてくる。

「僕たち迷子で、お姉さんが声をかけてくれたの」

「そうだったんだね。(あったなぁ、こんな話も)

 いいお姉さんだね。」

「誰がいいお姉さんだ!

 バカにしてんのか」

 

俺は兄の方に目線を合わせる為にしゃがむ。

「それで最後に親御さんと一緒にいた場所は?」

「最後は、えぇとケーキ屋さんの近く」

「じゃあ、まずはそこへ行ってみようか。」

「無視してんじゃねぇよ。‥‥はぁ

 なら、あたしは用済みだな。じゃあな

 って、手を離しやがれ。」

女の子が、クリスの服を掴んで離さない。

「‥‥‥だって、だって〜‥‥‥うわああああん!」

「ああもう、わかったから

 一緒に探してやるから、泣くな!」

 

そして、兄妹を連れて公園の近くにある

ケーキ屋さん付近を回ることにした。

「えへへ、おねえちゃんのてがあったかい。」

「な、なんだよ。それより、ちゃんとお父さんを探せよ。」

「見つからないね。そうだ、肩車してあげようか?」

「なんで?」

「目線が高くなるからね。お父さんを見つけやすくなるかも。」

「お、お願いします。」

 

男の子を肩車して探すのを再開する。

「〜♩」

クリスが鼻歌を唄い始めた。

「おねえちゃん、うた、すきなの?」

「‥‥‥歌なんて嫌いだ。」

「雪音さん」

「あんただって聞いただろ、

 あたしの歌は、壊すだけしかできない歌なんだよ。」

「それは、いや、そんなことはないよ」

「なんでそう言い切れる!」

「だって今、その子を笑顔にする歌を唄ったからだよ。」

「は⁉︎そんなわけ」

「うん、おねえちゃんのうたがね。

 きれいだったからもっとききたーい。」

クリスはそれを聞いて、言葉が出なくなる。

「ねぇ、お兄さんはお姉さんと喧嘩してるの?」

「え?あーーまぁ、ある意味喧嘩中だね。」

「ダメなんだよ。ケンカはダメって

 おとうさんがいってたもん」

「二人共、仲が良いもんね。」

「うん、いつも仲良しだよ。」

「ケンカしちゃうけどね。なかなおりするから

 なかよしなんだよー」

 

男の子が父親を見つける。

「あ、お父さん!」

「良かった、無事でってこの人達は?」

「おとうさんを、いっしょにさがしてくれたの!」

サクラは、男の子をおろす。

「ありがとう、お兄さんお姉さん」

「ありがとう、おにいちゃん、おねえちゃん」

「ありがとうございました」

合流できた家族と別れる。

 

クリスは、そのまま立ち去ろうとする。

「じゃあな、あたしはこれで行くぞ」

「ねぇ、良かったら少し話だけでもしない?」

「はぁ?敵同士だぞ。

 そんな呑気にお茶できるわけないだろ」

「話がしたいんだ。なんならご飯とか奢るけど?」

「誰も腹はへってn」

お腹の虫が聞こえた。

顔を赤くして、こちらを睨むクリスが目に入る。

「‥‥‥何食べたい?」

「‥‥‥あそこのファミレスだ」

「じゃあ、行こうか」

 

クリスとファミレスに入り

メニュー表を手渡すと乱暴に取られた。

「なんでも良いんだな?」

「お金なら、あるからね」

「なら軽くなるように協力してやるよ。」

憎まれ口を叩くが、顔はすごく嬉しそうだった。

店員を呼び注文していく。

「ドリンクバーは使う?」

「あ?てめぇに任せるよ」

「じゃあ、ドリンクバーをつけてください。」

「かしこまりました。もうしばらくお待ちください。」

 

「飲み物取ってくるけど、何か飲みたいものある?」

「いい先に取ってこいよ。後で自分で取りに行く。」

「分かった」

ドリンクバーからコーラを取って席に戻る。

クリスは入れ替わりで、取りに行った。

戻ってきたクリスとはしばらく無言だった。

(流石に気まずい。何か話題を振らねば)

「‥‥‥ええと、そういえば自己紹介してなかったね。

 霧崎サクラ、完全聖遺物ギャラルホルンの適合者です。

 よろしくね。」

「あたしは、雪音クリスだ。よろしくしなくて結構だ。」

「ああ、えーーと、好きな食べ物とか」

「アンパンだ。」

「アンパンかぁ、あ、なら今度アンパンが美味しいって

 評判のお店があるから行ってみない?」

「お生憎様、てめぇみたいな胡散臭い奴と行く機会はないだろうな。」

「そ‥‥‥そっかぁ」

またお互い無言になる。

(か、会話がもたない!何か話題を

地雷を踏まずにいける話題がないか!)

 

何かないか考えているサクラにクリスが話しかける。

「なぁ敵である、あたしになんで構うんだよ。」

「理由は、戦ってる時に言ったことと同じになるかな。

 ただ苦しんでる君をどうにかしたいと思っただけだよ。」

「あたしは苦しんでなんかいねぇ。

 見当違いもいいところだ。」

「攻撃してきた時に無関係な人が、巻き込まれたことに

 気づいた時は、すごく苦しそうだった。

 それにアーマーパージするときも、

 多分人がいないか確認してたから」

「っ⁉︎‥‥‥それは、たまたまそう見えただけだろうが!」

「それに戦争の火種を無くすって言ってた

 どんなことがあれば、そんな覚悟を抱くのか俺にはわからない

 だから雪音さんのことを教えて欲しいんだ!」

 

すると店員が料理を運んできた。

「あ‥‥えーとお客様、料理をお待ちしました」

サクラの前にハンバーグとクリスにはスパゲティが、

素早く並べられ、すぐさま立ち去った。

「‥‥とりあえず食べようか」

「‥‥そうだな」

料理を食べ始める。

食べ始めて分かってはいたが、

(うん、凄いです。もうはい、

服が汚れてないのが奇跡です。)

 

クリスの口周りがソースで汚れ、テーブルには

食べ物の残骸が飛び散っていた。

食べ終わり、クリスの方を見ると食べ終わっていたようだ。

「あたしについて知りたいんだったな。

 飯の礼だ。教えて、わぷ、むぐぐ」

ソースで汚れた口のままで会話しようとしていたので、

未開封で置いたあったおしぼりで、クリスの口を拭く。

「って何しやがる!!」

「いや、口の周りが汚かったから

 それにそんな状態だと気になって話が入って

 こなさそうだったから。」

「ガキじゃねんだから、それぐらい自分で拭けるわ!

 後で拭こうと思ったんだよ!」

「なら余計なことをしたね。ごめんね」

 

呆れた顔をしながらも話を始める。

「別に、ああ、あたしの話だったな

 あたしのパパとママは、夫婦揃って音楽家でな

 歌で世界を救おうと夢を持って、

 難民救済をしようと活動してた。その時

 小さかったあたしを連れて行ったんだけどよ。

 紛争に巻き込まれて死んじまってからは、

 捕虜として捕まって生かされてたんだ。

 まぁ、奴隷同然だったがな。

 けどその時に分かっちまった。

 歌じゃ何も変わらない。

 いい大人が夢なんか見てんじゃねぇってな。

 だから、私は圧倒的な力で、

 戦争の火種をかき消してやるってな。

 どうだ、これがてめーの聞きたかったことだ。

 感想ぐらいなら聞いてやるよ。」

 

とても寂しそうな顔で聞いてくる。

けれど、両親の話をする時だけは温かみがあった。

「えぇと、かなり壮絶な人生だったんだなぁって感じだね。」

「ふ〜ん、同情的な感想だったら、

 ぶん殴ってやるところだったよ」

「でも一つだけ言えるのは、

 ご両親や歌のことをどれだけ悪く言ってても

 嫌いじゃないことだけは伝わってきたよ」

「‥‥‥はぁ⁉︎てめぇ、今の話のどこにそんな要素があったんだ!」

「話をしてる時、とても寂しそうにしてたからだよ。」

「そんな事ありえねぇ、ありえねぇ!!!」

クリスは、ファミレスを出て行ってしまった。

 

サクラはテーブルに突っ伏していた。

「もっと、言い方はなかったのかなぁ」

(OTONAじゃないから、上手く言えないなぁ。

もっとこう、なんか、こう、うーーん)

内心でどうしたら良かったのか悶々と

考えて、店員に声をかけられるまで続いた。

 

それから数日経ち、

病院から、ある程度動いてもいいぐらいには

治っていると驚かれた。

(まさかとは思うけど、人間やめ始めてる?)

病院を出て、本部に報告へ向かうことにした。

学校のエレベーターの前に来ていた。

(これを使いたくないけど、早く着くんだよなぁ

ううん、いや、急ぎじゃないし大丈夫かな)

遠回りしていくために、立ち去ろうとしたら

エレベーターが開くと、弦十郎さんがいた。

 

「む、サクラ君か、どうしたんだ?」

「怪我がある程度治ったので、報告しに来ました。

 弦十郎さんは、どこかに行くんですか?」

「ああ、クリス君を見つけたのでな。

 今から個人的に会いに行く所だ。」

「個人的にって、気を付けて行ってきてくださいね。

 俺はまた‥‥‥余計なこと言っちゃいそうなので」

「ああ、報告は受けているから知っているが、

 フッ、余計なお節介、結構じゃないか

 人はそうやって距離の詰めかたを図るものさ」

「そういうものですか?」

「そういうものさ、次に生かす糧とすればいいさ

 というわけでだ。その糧を生かすために行こうか!」

「へ、あ、ちょっと待てェェェェ」

サクラは弦十郎にお米様抱っこをされて、連れ去られた。

 

途中で、買い物をしてクリスのところへ向かう

「あれ?ここって、俺が寝泊まりしていた廃ビルの近くですね」

「ある意味似たもの同士かもしれないな。君たちは」

サクラが寝泊まりしていた廃ビルよりも先に進む

「ここだ」

「もう一度話をしないとですね。」

 

(まさか、こんな形でもう一度来るとはね。

今度こそ、気持ちを伝えないと)




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