2課へ向かうヘリコプターに乗っていると
響がサクラに質問していた。
「結局私は、腕を食べられたと思うんですけど?
痛みもありましたし」
「ああ、それに関しては私も見ていた。
どういうことなんだ?」
「あたしは気絶してたから分からないんだけどよ。
食べられたのは、そいつじゃないのか?」
「順番に話すと、俺は煙の中で響ちゃんを気絶させて
俺のズボンと靴を慌てて履かせて憑依変身したんだよ。
流石に響ちゃんが2人いるとか意味不明な状況になっちゃうからね。」
翼が、とてもシンプルな質問をしてきた。
「普通に立花と共闘したらよかったんじゃないか?
もしくは、私達を助けるかあったはずだが?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥あ」
「あって言ったぞ!こいつ!」
「すみませんでした!
敵対してたからその事は念頭になかったです。」
思いっきり頭を下げて謝罪をする。
「いいですよ。こうして、
サクラさんが帰ってきてくれましたから!」
「響ちゃん‥‥‥ありがとう!」
サクラは、響の手を取り感謝を伝えるのだった。
「それよりも憑依変身?について聞きたいです。」
「そういえば初めて聞いたな。」
「うん、ごめん報告するのをすっかり忘れてた。」
「おじさまに報告することが増えたわね。」
ジト目で、サクラを翼が見る。
俺はすぐに頭を下げて嘆願する。
「お願いします。内緒にしてください。」
「それは後ででいいだろう、どうせ殴られるんだから。
で結局何ができるんだよ。」
「殴られるのか‥‥‥
えっと憑依変身っていうのは、
変身した対象の魂を体に宿して、
その人本人になる‥‥‥らしい」
「えらく、曖昧な言い方ですね。」
サクラは、頭を掻きながら困ったように答える。
「いや〜今回初めて使ったんだよねぇ。
本当は、俺だけの変身の予定が慌てて操作したから
こうなっちゃった。
しかも変身解けるまで、俺の意思じゃ体も
動かせないからどうすることもできなかったね。」
「あ、じゃあ私はサクラさんの体で、
食べられちゃったんですね。」
「そうなるね。」
「そうか、なら帰ってすぐに私も含めて、
すぐにメディカルチェックがあるだろうから
診てもらわないとね。」
みんなで話をしながら、2課の潜水艦近くのヘリポートに着くと
降りてすぐに緒川さんに手錠をかけられ、
簡単に解けないように体にはロープが巻き付けられて、
潜水艦へ向かっていた。
ちなみに一緒に来ていた3人は、病院に先に向かうとのこと
「すみません、我慢してくださいね。」
「もしかしなくても怒ってますか?」
「僕は、そこまで怒ってはいませんよ?
ただ司令はどうかは分かりませんけどね
君を連れてくる時も絶対に逃すなと厳命されるぐらいですし。」
「‥‥‥‥行きたくないなぁ」
潜水艦の中こうなってるんだなぁとか、
そんな感想すらも浮かばないぐらいには心の余裕がなくなっていた。
そうこう考えている内に指令室と思わし扉の前に着いた。
「‥‥‥帰っていいですか?」
「残念ながら、ここが帰る場所ですよ。
さぁ、入ってください。」
緒川さんに催促され、扉を通ると脳天に星が散らばる。
「ふん!!!!!」
「ぐうぇ!?」
そこには拳を構えた弦十郎さんがいた。
「久しぶりだな。サクラ君」
「お゛、お゛久しぶりです。」
(頭がグワングワンする。)
痛みに悶えながらも返事を返す。
「うむ、色々聞きたい事はあるが、
メディカルチェックを受けてからでもいいだろう。」
「え?何故呼ばれたんでしょうか?」
「決まっているだろう。
心配をかけた罰を与えるためだ。
翼やクリス君、響君が、
君の力になれなかった事を後悔していたからな。
もちろん我々もだ。」
黙っていた藤堯さんや友里さんも会話に入ってきた。
「そうだぞ。もしかしたら
言いたくてもいえない空気にしちゃったかなとかな」
「サクラ君が、助けを求めた瞬間があったのに
気づかなかったかもって色々考えちゃったりね。」
「‥‥‥本当にすみませんでした。」
「ああ、今度はしっかりと相談してくれよ?」
「ええ、私たちは戦う事はできないけど、
一緒に悩んであげる事はできるからね?」
「はい‥‥‥ありがとうございます。」
それを見守っていた弦十郎がまとめる。
「さて、落ち込むのはまた今度だ。
今は君の体を見てもらおう。
こちらでも腕が食べられたのは見ていたからな」
「はい、行ってきます!」
サクラが、走って外に出ていくのを見送る。
「本当に帰ってきてよかったですね。」
「ええ、けど問題も山積みになってしまいましたね。」
「ああ、だがサクラ君がなんらかの情報を得ているはずだ。
それで先手を打てればいいのだがな。」
「これ以上F.I.S.の暴走を許すわけには行きませんからね。」
この後、拘束が解けていないことが病院から連絡があり、
サクラの拘束を緒川が、解きにいくのだった。
次の日
2課にメディカルチェックで、特にも何もない事を報告に行ったら、
翼さんと一緒に響ちゃんの体の浸食について説明があり、
あまり戦わせてはいけないとのこと
サクラがもたらした情報の確認をしてみるとのこと
と弦十郎さんから、そのまま謹慎処分を言い渡されました。
スパイとして送り込んだと表向きにしてはいるが、
本当はただの敵対行為なので、罰として与えるとのこと。
家でぼんやりしていると響から電話があり、
『サクラさん、今からお昼食べにふらわーに行くんですけど
一緒にどうですか?
ついでに未来が話したいことがあるって言ってます。』
「え?うーーん?弦十郎さんに確認して良かったら行くよ。」
『分かりました。連絡待ってます!』
弦十郎さんに電話をして聞いたら、
『うーーーーむ、君の周囲に監視をつける
それが条件だ。』
「あ、じゃあお願いします。」
響ちゃんに、連絡をして集合場所に行くと
「はじめまして、あの時以来ですね!
好きなアニメとかありますか?
あ、名前は板場弓美、
好きに呼んでもらっていいからね。」
「私の名前は、寺島詩織と言います。
よろしくお願いします。」
「私は、安藤創世です。
よろしくね。」
「霧崎サクラです。よろしく
後敬語じゃなくていいからね?」
3人娘と遭遇したのだった。
「なら、遠慮なくいかせてもらうわ!」
「それなら、気疲れしなくて済むもんね。
じゃあ、今日はご馳走になります!」
「え?それは初耳」
「未来が、サクラさんなら奢ってくれるよ
って言ってたんだよね。」
「未来ちゃん、それって」
未来ちゃんが、いい笑顔でこっちを見ていた。
響がサクラに耳打ちする。
「サクラさん、あの未来は怖いですよ?」
「よーーーし、サクラお兄さんがいっぱい奢っちゃうぞ!!!」
「よ!色男!」
「ナイスです!」
そうしてふらわーに向かっていると
スマホから久々に通知音が聞こえたのでみると
『対象と接触 ギャラルホルンによる並行世界を観測
未知のシステムを解析‥‥‥完了
安藤創世 メックヴァラヌス
板場弓美 メックヴァラヌス
寺島詩織 メックヴァラヌス
変身と再現に追加しました。』
(‥‥‥‥‥‥‥‥‥メックヴァラヌスって何!?)
俺の知らない何かが、追加された事に困惑していると
横を通り過ぎた黒い車が、曲がり角で爆発を起こした。
「今のって!」
「とりあえず、俺だけ行くからみんなは!」
「怪我した人の避難とか手伝います!」
響達は、既に走って行っていた。
「いや、早いな!」
みんなに追いつき、曲がり角を見ると
壊れた車と至る所に灰が舞っていた。
そして、大量のノイズとボロボロのウェル博士がいた。
(手に持ってるのは、布で見えないがネフィリムの心臓を持っているのだろうな。)
「誰が追いかけてきたって、コイツを渡すわけには……」
「ウェル‥‥‥博士!」
「なッ!? 何でお前がここにッ!?
ひ、ひえぇええええッ!?」
ウェル博士が、怯えて反射的にノイズを差し向ける。
その先には、未来ちゃん達がいた。
響は守るために走る
「Balwisyall nescell ガングニール トロン!!!!!」
変身し切れていない生身の状態で、ノイズを殴る。
「響ッ!」
「ヒトの身で、ノイズに触れて……?」
「うおおおぉおおおおおおぉぉぉおおおッ!!!」
だが響は、炭化せずギアを纏いノイズが崩れ去る。
俺はその光景に戸惑っていた。
(‥‥‥確かに浸食は、弦十郎さんが進んでるって言ったけど
腕云々関係なく殴れるぐらいには侵食が進んでるのか?
そういえば、アダムが言ってたな。早く浸食した時間もあるって、
ならそういうことか?)
「この拳もッ! 命もッ!シンフォギアだッ!!」
すると響の体から熱が出始め、
その熱気によって落ち葉が燃える。
「なッ!? 何だとッ!?」
ウェル博士がパニックを起こし、ソロモンの杖から沢山のノイズを出す。
「いつもいつもッ!
都合のいいところでこっちの都合をしっちゃかめっちゃかにしてくれるッ!
お前はァッ!!」
「はぁあ!フッ!でやぁああ!」
響は出てくるノイズを片っ端から倒すが、
体から出る熱気がさらに増していく。
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥」
最後には、膝をついて動けなくなる。
「響!」
「ビッキー!」
「立花さん!」
「ちょ、無理しちゃダメだって!」
「響ちゃん今行く!」
俺はすぐに水着クリスになり、思いっきり水を吹っかけると
響ちゃんの変身が解除される。
「いひひひ、アハッッハッハハ!
このまま、死ねぇ!」
ノイズをさらに出し、ノイズを倒すが、意識のない響ちゃんを運ぼうとしている、
みんなを守りながらも限界が出てくる。
「クソ!」
「ごめん、私達のせいで!」
「気にしなくていいから!
それよりもいつでも逃げる準備を!」
「逃すわけがないじゃないですか!」
するとウェル博士が、ノイズを四方八方に出してきた。
「う、嘘」
「ここまでなの?」
(唯一この場を切り抜ける方法はある
でも、無関係な人達を戦いに駆り立ててしまうんじゃ?)
未来ちゃんが、俺をみる。
「何か手は、ありますか。
あるなら言ってください!」
「サクラさん、何か私たちにできることがある?」
「私たちだって、いつまでも立花さんに
守ってばかりじゃいられないんです!」
「私だって、怯えてばかりじゃいられないんだ!」
「何かありませんか!サクラさん!」
ノイズの包囲網が少しずつ狭くなっていく。
(迷ってる時間は、ないか)
「安藤さん、板場さん、寺島さん、
力を貸して欲しい!!!」
「はい!」
「任せてください!」
「大丈夫いけるよ!」
俺はアーマーパージと共に変身を解き、
再現を選ぶ。
「何をするかは分かりませんが、させるものか!!」
「行くぞ!」
ノイズが一斉に突っ込んでくるが、光に阻まれる。
「「「メックヴァラヌス、テイクオフ!!!」」」
光が弾けるとそこには、
青色のギアを纏い、剣を持った安藤創世
赤色のギアを纏い、弓を持った板場弓美
黄色のギアを纏い、槍を持った寺島詩織
がいた。
(うん‥‥‥見たことないんだが、ノイズと戦えるのかこれ?)
先の見えない戦いが、始まろうとしていた。
このネタを書くためだけに小説を書いたと言っても
過言ではない。
まぁ、この後のことは一切考えてませんが。
誤字•脱字が有れば、よろしくお願いします。