シンフォギアの世界に転移   作:キーホルダー

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最近の悩みは、どんなに食べてもお腹が空くこと



蝕む恐怖

未来ちゃんから、響ちゃんとスカイタワーの水族館に遊びに行きたいから、

連れて行ってもらえないかと電話があったので、

免許を取ったばかりの運転でスカイタワーに来ていた。

2人の邪魔をしないように後ろで見守っていたが、

普段なら楽しみそうな響ちゃんが、あまり楽しそうではない。

水槽をジッと見ているようで、ぼんやりとしている。

それをみかねた未来ちゃんが、ジュースを買いに行った。

 

響は、自分の体についてずっと考えていた。

(死ぬ……戦えば死ぬ。考えてみれば当たり前のこと、

でも、いつかマヒしてしまってそれはとても遠いことだと錯覚していた。

戦えないわたしって誰からも必要とされないわたしなのかな……)

考え込んでいる響に冷えた缶ジュースが頬に当てられる。

「うひゃいやぁああ!?」

響の変な声に周りの一般客が、こちらに目を向ける。

「大きな声出さないで。」

未来が手に缶ジュースを手渡してきた。

「だ‥‥‥だって、こんなことされたら誰だって声が出ちゃうって!」

「響が悪いんだからね。」

「わたし?」

「だって…遊びに来たのにずっとつまらなそうにしてるから。」

「あううう…ごめん。」

「心配しないで。今日は久しぶりのデートだもの…楽しくないはずがないよ。」

「…響」

(ブラックコーヒーが欲しい。

流れは今のところ大きくは変わってないからマリアさんがいるはず、

けど、響ちゃんの体を考えると離れるのは得策じゃない。

ああ、もうセレナちゃんの状態がわからないのが、本当に辛い!)

2人を見守り続けながら、今後のこと考えることにした。

 

その後、スカイタワーの色々なところを見て回る2人の後をつける

変質者という光景が続く。

(ブラックコーヒーが甘い!)

スカイタワーの展望台エリアに来て、外の景色を楽しんでいるようだ。

「響、あれ何かな?」

「うーーん?何かのオブジェかな?

 後でサクラさんに連れて行ってもらおうよ!」

「そうだねって、あれ?サクラさんがいつの間にかいないよ!」

「え!?ずっといた気がしてたよ?」

2人がサクラを探そうとした時、

「あれ、ノイズじゃないか?」

「おい、逃げるぞ!」

周りの人が騒ぎながら我先へと逃げていく。

 

外を見ると鳥型のノイズが、大量に飛んでいた。

それを見た響がノイズを倒すために駆け出そうとするのを

未来が必死に止める。

「行っちゃダメ!行かないで!」

「未来…だけど行かなきゃ。」

「この手は離さない!響を戦わせたくない!遠くに行ってほしくない!」

俺は、はぐれそうになった男の子を親御さんに預けて、

2人に合流する。

「2人とも俺が守るから避難しよう!」

「サクラさん!どこに行ってたんですか?」

「その疑問は後で答えるから、早く逃げよう!」

「サクラさんが守ってくれるから響は戦わなくていいんだよ?」

「‥‥‥うん、そうだね。お願いします!」

「こっちに付いてきて!」

 

再現でイチイバルを出して、2人を誘導して非常口へ向かう。

階段をある程度降りると突然の爆発に襲われる。

「2人は!?」

後ろを振り返ると瓦礫で入口が閉じてしまっていた。

「響ちゃん、未来ちゃん無事か!?」

瓦礫に近づき声を上げて、無事を確認する。

「はい、なんとか!」

「2人とも大丈夫です!」

「他に道がないか探すから待って!」

「はい、信じて待ってます!」

「サクラさんも気をつけて!」

俺は、他に道がないかを周囲を確認すると

スタッフ専用ドアがあり、イチイバルで扉を破壊して

中に入る。

(何も見えないな、スイッチはどこ)

スイッチを探そうとした瞬間、いきなり大きな拳が飛んできた。

なんとか体を動かし避けようとするが吹き飛ばされる。

「ぐがぁああああ!?」

 

そのまま壁にぶつかり、なんとか顔を上げると

扉から挿す光でセレナの顔が見えた。

セレナが、ゆっくりとこちらに歩いてくる。

扉を越え、セレナの体を見たサクラの思考が止まる。

「な‥‥‥なんだ、その姿は?」

「A、サK uラSAン、お久SHIぶりDEす。」

 [あ、サクラさん、お久しぶりです。]

そこには、大きすぎる左腕と胴体、顔の下半分がネフィリムと

思われるものに覆われていたセレナがいた。

「‥‥‥流石にこれは予想外すぎる!」

「アRe?聞コえTeイNAイんでSYOウか?」

 [あれ?聞こえていないんでしょうか?]

「ごめん、聞こえてるよ。

 ‥‥‥久しぶりだね。セレナちゃん。」

「Haい、良かッTA。聞コEテnAイかト思イM Aシた。」

 [はい、良かった。聞こえていないかと思いました。]

「セレナちゃん、その姿は一体何かな?」

セレナが自分の体を見て、俺の方をもう一度見る。

「??????至ッTe、普tsuUでスYo?」

 [??????至って、普通ですよ?]

「そ、そっか」

(全然普通じゃないんですが!

響ちゃんもセレナちゃんも時間の問題とか怖すぎ!)

俺はどうにか、セレナちゃんを連れて行けないか考えていると

 

「そUd Eしタ、ウぇRu博士に連rEテくRuよウに言wAれテまShiタ。」

 [そうでした、ウェル博士に連れてくるように言われてました。]

するとセレナちゃんは、無造作に左腕を俺に向かって振り下ろす。

「うぉおおおお!?」

なんとか回避するが、さっきまで立っていた場所が

崩れた落ち、地上が見えた。

「 Aレ?避らReチゃImAしT a。」

 [あれ?避けられちゃいました。]

「セレナちゃん、これは捕まえるというより

 死んじゃいそうなんだけど?」

「大ZyOう夫でS Uヨ。タdA握ルだKeデすYo?」

 [大丈夫ですよ。ただ握るだけですよ?]

(握るってなんだろう)

 

俺はその場から全力で逃げる。

「あそこで戦うと響ちゃんたちにも危険が!」

「鬼ごッKoでsUか?IイDeすYo。しッカRi捕マえmAすネ!」

 [鬼ごっこですか?いいですよ。しっかり捕まえますね!]

俺は全力で駆け下り、途中で見つけた梯子を登る。

(あの手なら登れないはず!このまま逃げて2人と合流を!)

 

梯子を登り切り、そのまま上を目指す。

下から何かが潰れる音が聞こえたので振り返ると

「追イtsuKiまシたYo!」

 [追いつきましたよ!]

梯子を握りつぶしながら登ってきた。

「やばい!?」

俺は急いで走ろうとした瞬間、背中にとてつもない衝撃が走る。

言葉にならない悲鳴が出る。

「ーーーー!ーーーー!?」

「Y aアあA AあアアあAアAああ!!!!!」

 [やああああああああああああ!!!!!]

そのまま殴り飛ばされ、ガラスに叩きつけられる。

ぶつかった衝撃でガラスにヒビが入り、サクラの口から大量の血が出る。

「グボッ、ガボッ!うぉおえ!」

「やッT O、静KaにナってK Uれm Aシた。」

 [やっと、静かになってくれました。]

セレナがゆっくりとサクラに近づいてくるが、

ガラスが割れ、サクラが落ちる。

落ちている途中で、響ちゃんが落ちないように手を掴む

未来ちゃんが見えた。

(‥‥‥助けなきゃ

体が動かない?なんでだろう?)

 

何もできずに落ちていく。

地面が少しづつ見えてきた。

(ああ‥‥‥死ぬのか)

すると温かいものに優しく抱きしめられる。

「サクラさん!意識はありますか!サクラさん!!」

(こえ‥‥が、聞こえ‥‥‥る)

「絶対助けます!!!

 うぉおおおおおおおお!!!!!」

着地の衝撃が殺しきれずに、サクラと響が地面に転がる。

 

倒れたサクラの口から血がまた大量に溢れる。

「サクラさん!どうしようこのままじゃ!」

スカイタワーの上の方を見ると未来がいたところで大爆発が起こった。

「未来ゥウウウウウッ!!」

無防備な響にノイズが飛びかかるが、届く前に灰になる。

「立花、無事か!?

 サクラ!? 何があった!」

「おい、こいつこのままじゃ、危ねぇぞ!」

助けに来た翼とクリスが、血まみれになっているサクラに駆け寄り、

体の状態を確認すると素人の目でも、わかるぐらい危険な状態だった。

 

響がサクラに近づき、抱きかかえる。

「‥‥‥未来と約束したんだ。サクラさんを助けて

 すぐに向かうってだから!!邪魔をしないで!!」

「ならば、我々はその道を切り開く!」

「目障りだ!今すぐに消えやがれ!!!」

 

ノイズを倒し、2課の面々が来る。

それと一緒に救急隊が来て、サクラが担架にのせられる。

「サクラ君を今すぐに運べ!!何があっても死なせるな!!!」

「サクラさんをお願いします」

意識を失っていたサクラが目を覚ます。

「ま‥‥‥っで、ぐ‥‥ださい」

「サクラ君、無理に喋ってはいかん!」

「サクラさん!聞こえますか!?」

「きこえ‥‥でる。

 ご‥‥れをひ、びきちゃ‥‥ん」

サクラさんが震える手で、スマホを渡してくる。

「え?サクラさん私はこれを使えないよ!」

「完全‥‥ぜいぶつ、だから大丈‥‥夫だよ。

 パスワードは‥‥ごく、ろ‥‥さん」

私はサクラさんの言葉を聞き逃さないようにする。

「変身‥‥をつか‥‥て

 あ‥‥と、未来ちゃ‥‥‥はぶ‥‥‥」

サクラはそのまま気を失い、救急隊が慌てて連れて行く。

 

私は、運ばれるサクラさんを見送った。

(‥‥‥未来、サクラさん、私の大切なものが全部

この手からすり落ちていく。

どうしたらいいの?)

 

響から少し離れたところで、

サクラを見送った弦十郎と緒川は話をしていた。

「…米国政府が?」

「間違いありません。F.I.Sと接触し、交渉を試みたようです。」

「‥‥‥その結果がこの惨状とは。」

「交渉は決裂したと見るのが妥当だが。」

「ただ、どちらが何を企てようと一目につくようなことは

 極力避けたいはず。」

「F.I.Sと米国が結びつくのを良しとしない第三の思惑が横紙を破ったか。」

 

次の日

私は、師匠に呼び出されたので本部に来てみると

翼さんやクリスちゃんも来ていた。

3人で師匠の話を聞くとサクラさんはなんとか一命を取り留めたが

意識がいつ戻るかはわからないとのこと。

 

そして師匠が、通信機を渡してきた。

「師匠、これは…?」

「スカイタワーから少し離れた地点より回収された未来くんの通信機だ。」

「……。」

「発信記録を追跡した結果、破損されるまでの数分間、

 ほぼ一定の速度で移動していたことが判明した。」

「‥‥‥え?」

「未来くんは死んじゃいない。何者かによってつれだされ、

 拉致されたと見るのが妥当なとこだが」

「師匠、それってつまり…!」

「こんなところで呆けてる場合じゃないってことだろうよ!

 さて、気分転換に身体でも動かすか!」

「はいッ!!」

 

師匠とみんなで、ジャージに着替えて走る。

「〜〜♩」

「何でおっさんが歌ってんだよ!

 ってか、そもそもコレ何の歌だ?大丈夫か?」

クリスがツッコミを入れるが、他の2人は慣れているのか

特にリアクションはない。

「‥‥‥ ったく、慣れたもんだな。」

(そうだ、俯いている暇はない!意識がなくなるくらい怪我をしたのに、

力を貸してくれたサクラさんのためにも!私が未来を助けるんだ!)

 

修行の休憩中に、弦十郎が聞いてくる。

「そういえば、響君

 サクラ君のスマホは操作して見たのかね?」

「あ!まだです。師匠!」

「ならば、休憩がてらやってみるとしよう!」

「はい!」

響がスマホを取り出し操作をしていく。

「って、それ休憩でやることじゃねぇだろ!」

「うむ、普段はサクラしか触っていないからな。

 こういうのをみるのは新鮮だな。」

「どうだ、響君いけそうか?」

「‥‥‥準備できました!」

 

響がスマホを空に掲げ、

変身するといつものをギアを纏う響が現れる。

「おお!変身出来ました!」

「体調に変わりはないか?立花?」

「いえ、むしろこう元気が溢れてきます!」

「そんなに変わんのか?」

「クリスちゃんも、やってみたら分かるよ!」

響が変身を解き、クリスにスマホを渡す。

「そ、そんなに言うならやってやるよ。

 え〜〜と、こう‥‥‥か?」

少しもたついたが、クリスも変身をしてみると

「うお!マジか!疲れが一瞬でなくなったぞ!」

「でしょ!すごいよね!

 ‥‥‥まぁ、変身解いたら一気に来るんだけどね。」

「‥‥‥解きたくねぇな。」

「な、なぁ。私もやってみては」

弦十郎が手を叩き、

「よし、響君が変身できることもわかったことだし、

 修行を再開するぞ!!」

「はい!師匠!!」

「はぁ、めんどくせぇ

 ほらよ、特訓バカ。」

クリスが変身を解除して、響にスマホを渡す。

「ありがとう、クリスちゃん!」

「では、もう一度走り直すぞ!」

走り出す弦十郎を追うように響が走り出し、

その後をふらふらしながら、クリスも走り出す。

「はい!うぉおおおおおお!!!」

「ちょ、そんなに張り切るな!」

「‥‥‥私もしてみたかったな。」

翼はできなかった事に少しだけ、ほんの少しだけ残念に思った。

 

私は、自分の体のことを心配しないで戦えることが嬉しかった。

未来を助けるための力がこの手にはある。

(もう少し‥‥‥もう少しだけ待って、未来!)

 

 




セレナの台詞は読みづらいなぁと思い
翻訳をつけました。

誤字•脱字有れば、お願いします。
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