シンフォギアの世界に転移   作:キーホルダー

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魔道師ギアのデザインとても、しゅきです。
今の所、使うタイミングが微妙に見つからない。

キャラの口調が、難しい。


始まりの狼煙

プレラーティと何故か2人っきりというこの状況、

(とりあえず、聞けることを聞こうかな?)

「後2人協力してくれる人が、居るって聞いたのですが?」

「2人は今、局長に呼び出されているワケダ。」

「プレラーティさんは、ついて行かなかったんですか?」

「ついて行きたかったが、局長から、

 協力関係を結んでいるのだから、戦力は残して

 来るようにいわれ、私が残っているワケダ。」

不満そうな顔をしながら、現状をサクラに説明をしていく。

「ふ、不満そうですね。」

「ああ、不満なワケダ!

 本当なら私がついていく予定だったのに

 カリオストロが、行きたいと駄々をこねたワケダ!」

「駄々を?」

「ああ、向こうのケーキが食べたくなったから、

 変わって欲しいといわれたワケダ。」

「‥‥‥マイペースな方ですね。」

「まぁ、もう慣れたワケダ。」

プレラーティは牛乳を飲んで、一息つく。

サクラは、もう少し質問してみることにした。

 

「ちなみにどんな事を協力して頂けるんですか?」

「説明を受けていないワケダ?」

「ええと、キャロルさんを捕まえる手伝いをして頂けるとしか。

 アダムさんから。」

「とても雑な説明を受けたのは確かなワケダ。」

「確かに大雑把ですね。」

「細かく説明していくワケダ。

 まず、キャロルの捕縛なワケダ。」

「捕縛??」

「捕縛する理由は、分からないワケダ。」

(キャロルちゃんを助けたいって言ってたしね。そうなるか。)

 

「次に完全聖遺物ダインスレイフの回収なワケダ。」

「アダムさんも言ってましたね。盗まれちゃったって。」

「管理がいつも杜撰なワケダ。

 そのおかげで、私たちはいつも駆り出されるワケダ。」

「‥‥‥それって、どうにかならないんですか?」

「なっていれば、誰も困らないワケダ。」

(XDでも、アダムさんも管理態勢が杜撰で、服とか盗まれてたなぁ。)

「最後にこれが一番重要なワケダが。」

「それは一体なんですか?」

 

プレラーティの顔が、怒りに変わっていく。

「チフォージュ・シャトーの回収それが最大の目的だ。」

「怒るほどに大事なんですね‥‥‥」

(そういえば、チフォージュ・シャトーって、プレラーティが関わってる

って話があったような気がする。)

「大事に決まってるワケダ!!!私の城を奪っていたワケダ!!!」

「‥‥‥ちなみにそのお城って、何に使うんですか?」

急に真顔になり、

「凡人に言っても、分からぬというワケダ。」

「あ、はい。」

(これ以上は、なんか聞いちゃいけない気がする。)

 

俺は、これまでの話をまとめることにした。

「え〜と、キャロルさんの捕縛、完全聖遺物ダインスレイフの回収

 チフォージュ・シャトーの回収を手伝って貰えるってことですか?」

「それ以外は極力手伝わないようにと、局長から厳命が出ているワケダ。」

「え?なんでですか?」

「あくまでも、この協力関係が非公式なワケダ。

 もし1から10手伝えば、漁夫の利を狙った余計な勢力が、出てくる可能性があるワケダ。」

「余計ややこしい状況になりますね。」

「そういうワケダ。

 あくまでも協力できる範囲には限りがあるワケダ。」

 

他に聞こうと口を開こうとしたら、警報が鳴り響く。

「何事!?」

スピーカーから、弦十郎さんの声が聞こえる。

『サクラ君、第七区域に火災が発生。消防活動が困難なため応援要請があった!

 今すぐに向かって欲しい!』

「了解!今すぐに行きます!」

「‥‥‥私は手伝えないワケダ。」

「うん、分かってる!色々教えてくれてありがとう!

 行ってくるね!!!」

サクラがそのまま、外に出ていくのを見送る。

「‥‥‥局長は何を考えているワケダ。」

プレラーティは、アダムが言っていた事を思い出していた。

『なるべく気にかけて欲しい。ギャラルホルンの奏者を、

 必要だからね。この世界の未来のために、』

 

俺は、現場に響ちゃん達より先に到着したらしく、

断片再現で、水鉄砲のイチイバルとヤントラ・サルヴァスパギアの拳ビットで、

救助活動を行なっていた。

(燃えてる建物が多くて、人手が足りない!拳ビットでなんとか、抱える人数増やせて入るけど!)

外に出て、救急隊に救助者を引き渡すを繰り返していた。

「この方をお願いします!」

「そちらに寝かせてください!」

「分かりました!」

指示があった場所の人は、助けられたので次の場所に行こうとしたら、

友里さんから通信が入る。

『サクラ君!次に向かうマンションに響ちゃん達が到着したわ!

 あとは港の方へ向かって欲しいの!!』

「了解今すぐに行きます!」

 

港に来ると

「あれ?火が消えてる?」

燃えているはずの倉庫が、消火されており、

周囲を見渡しても消防隊が見当たらなかったので、建物の中に入ると

天井が焼け落ちて月明かりで、建物内部が綺麗に見えていた。

「誰かいませんかー?居たら返事してくださーい!」

水に濡れた地面を進んでいくと

「あら、あなた一人なのね?」

声がしたので、そちらを見ると青いドレスを纏った女の子がいた。

(げっ!?一番会いたくないのがいるよ。ガリィ•トゥーマーン何故ここに?)

「ふぅん、あんたが、ギャラルホルンのシンフォギア奏者か。

 冴えない顔をしてるわね。」

「‥‥‥君が、ここの火を消したの?」

「ええ、そうよ。マスターの命令だから仕方なくね。」

「マスター?」

「とぼけちゃって、もう〜本当は知ってるくせに〜」

 

ガリィが笑いながら、ゆっくりとサクラに近づいてくる。

(俺が、キャロルちゃんの事を知ってるって、言いたいのか?)

「さてと、目的を果たすとしましょうか?」

俺は、近づいてくるガリィに警戒をする。

「私の名前は、ガリィ•トゥーマーンよろしくね?」

と名乗ると同時にサクラの眼前に迫る。

咄嗟に、口を手で覆うと同時に、天羽々斬を断片再現してガリィに斬りかかる。

 

ガリィは抵抗する事なく、胴体から真っ二つになる。

だが斬られたガリィが、水に変わる。

「あははははははは、残念〜当たらないわよ?」

後ろから現れ、サクラを組み伏せる。

「くそ!離せ!」

「お生憎様、そう簡単に離すわけには、いかないのよ。」

「俺を、‥‥‥どうするんだ?」

「ガリィは、マスターに言われて、聞きたい事があるだけよ?」

「‥‥‥聞きたいこと?」

「その先からは、俺と話をして貰おう。」

ガリィとは別の声が、聞こえたのでそちらを見ると、キャロルがいた。

 

「初めしてだな。ギャラルホルンの奏者 霧崎サクラ。

 俺の名前は、キャロル・マールス・ディーンハイム

 まぁ、言わなくても知っているだろうが。」

「なんで、俺が知っていると思うんだ?」

「そこまで答える義務はない。さて俺の質問に答えてもらうぞ。

 まず一つ、俺とお前は初対面か?」

「え?うん、そうだね。初対面だよ。」

「マスター、ナンパしたいなら、そう言えばいいのに〜」

「違うわ!次だ!お前は、俺の計画を何処まで把握している?

 既に通信を妨害させてもらっているからな。嘘はつかんでもいい。」

(その言葉を信じるしかないのか‥‥‥、

まぁガリィに捕まってる時点で、選択権はないか。)

 

俺は、覚えている限りキャロルが立てた計画を話す。

その後も事件に関係あることや日常生活など色々聞かれた。

サクラは、キャロルの質問の意図がわからずに困惑していると、

「ふむ‥‥‥、まぁこれぐらいで、構わないか。ガリィ離してやれ。」

「は〜い、お持ち帰りしなくていいんですか?」

「こいつを連れて帰っても、いいことなどないからな。」

「いえ、てっきりナンパするぐらい好きなのかと」

「だから!ナンパではないと!言っているだろう!!

 コホン、ではな霧崎サクラ、せいぜい足掻いてみせろよ。」

キャロルとガリィは、そのまま転移していなくなる。

「‥‥‥あの質問は、一体何だったんだ?」

(そしてキャロルは、何処まで俺のことを知ってるんだ?)

 

サクラが、質問責めになる、少し前に戻る。

響は、ヘリで燃えるマンションに入り、逃げ遅れた人を助けていく

壁を撃ち抜いて、進んでいくと

(あれ?ここだけ火が消えてる?)

すると部屋の奥に気絶している家族を見つけた。

「大丈夫ですか!?全員意識がない!急がないと!」

マンションからなんとか、人を助けた響は他に出来ることがないか周囲を見回していると

高所に子供が立っているのが見えた。

 

サクラと話を終えた後、街が燃えている様子を、キャロルは高所から眺めていた。

「レイアめ、派手にやったな。」

(パパが、処刑された日のことを思い出すな。

パパが残してくれた命題は、世界を識る事

すでにその答えは出ている。

そして、霧崎サクラ貴様との約束も果たさせてもらう。)

「そんな所にいたら、危ないよ!」

「‥‥‥ん?」

声をかけられた方を見る。

「あなたのパパとママは?今お姉ちゃんが、行くから待って!」

そこには、ガングニールの奏者 立花響がいた。

「‥‥‥その必要はない」

「え?でも危ないよ!」

キャロルは飛び降りると風を纏いながら、ゆっくりと降りてくる。

受け止めようと手を広げていた、響の近くに着地する。

「え?え?どうやって降りてきたの!?」

通信機からサクラとクリスの声が聞こえる。

『敵だ!敵の襲撃だ!そっちはどうなってる!?』

『こっちでも、敵襲にあった!響ちゃんは無事!?』

「‥‥‥え?」

響は目の前にいる少女を見る。

「キャロル・マールス・ディーンハイムの錬金術は世界を識るものだ。」

「世界を識る?」

「ああ、その為に世界を壊し、分解する!!!万象黙示録を作る為に!」

「‥‥‥世界を壊す?」

 

キャロルは、風のエネルギーを放つ準備をする。

「世界を壊されたくなければ、シンフォギアを纏え。」

「ま、待ってよ!話し合おうよ!」

「話し合いだと?この期に及んで、何故戦おうとしない。」

「戦う、よりも、世界を壊したい理由を聞かせてよ……

 わ、私は戦いたくなんだ!」

「はぁ‥‥‥、生憎お前に戦う理由が無くても、俺にはある。」

「戦ってでも、世界を壊すって事?」

「ああ、それが俺が戦う理由だ。

 お前にだってあるだろう?その為にその歌で月の破壊を食い止めてみせた。

 その歌で、シンフォギアで戦ってみせたのではないのか?」

「違う!そうするしかなかっただけで、そうしたかったわけじゃない……

 わたしは戦いたかったんじゃない!シンフォギアで、守りたかったんだ!」

 

キャロルは、風の術式を解く。

「それでも、戦え。お前にできることを見せてみろ。」

「人助けの力で戦うのは、嫌だよ……。」

(人助けで、己が身を滅ぼすクチか。‥‥‥パパも同じことを言うのかもしれないな。)

「はぁ‥‥‥、もういい。貴様が、どれほど対話を求めようとも

 俺は一切応じない。俺はどんな犠牲を払ってでも、目的を果たす。

 パパから託された命題を果たす為に。

 お前にも譲れないものがあるのなら、その拳を持って証明せよ!

 貴様のその人助けとやらが、本物か見せてみろ!!!!」

キャロルはそのまま、結晶を地面に投げるとその場からいなくなる。

響はキャロルの一言にショックを受け、膝をつく。

「わたしは、お父さんからもらったモノなんて……何も……」

 

 




誤字•脱字有れば、よろしくお願いします。

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