楽しかった、歓迎会から1週間たった。
朝、ベットから体を起こし、少し回らない頭のまま洗面台へ向かう。
顔を洗い、冷蔵庫から昨日の残りを出して、
レンジで温める。
事前にタイマーをセットしていた炊飯器を蓋を開けて見ると、
美味しそうに炊き上がってるのを確認した霧崎は
お茶碗にご飯をよそう。
チンっと音が聞こえたので、おかずも温まったようなので
取り出す。
お盆にご飯とおかず、箸を乗せて居間へ運ぶ。
テーブルに置いて、
「あれ?テレビのリモコンどこだっけ?」
台の上、ソファーの上、台の下の順に見る。
「あ、あった」
リモコンを手に取り、テレビをつける。
『おはようございます。ニュースの時間です。昨日未明‥‥‥』
「いただきます」
テレビをぼんやりとみながら、ご飯を食べ進める。
『ノイズによる被害が出た地域住民へのインタビューを行いました。
赤野さん』
『はい、赤野です。こちら、ノイズの被害に遭い、
生還した方にインタビューを行いたいと‥‥‥』
ご飯が食べ終わった俺は、この世界の携帯を見ると弦十郎さんからメールが
来ており、内容が、
[急ぎでは無いので、本部に昼頃には顔を出してもらえると助かる。
少し話したいこともあるのでな。]
(話したいこと?ウロボロスは俺の知ってる限り話したし、
ドットのことも一応話してあるけど?)
「まぁ、いっか」
[了解しました。13時ごろに伺います。]
スマホをスリープ状態にし、窓を見る。
(まだ、ここに住んでる実感ないなぁ)
俺の生活がホームレスから、一変
マンションの5階、3LDK、お風呂、トイレ別の
街が一望できる景色がいい場所に住まわせてもらっている。
家具も色々用意してもらった上に、お給料も
働いたことがないので、分からないがとりあえず
見たことない額が通帳に記入されていた。
籍の方もあっさりと出来上がり、
この世界で生きていくには十分過ぎる援助を受けていた。
(これだけ、期待されてるってことだよな?頑張らないと)
俺は、ジャージに着替え
『それでは、あなたの1日がいい日でありますように
ジャンケン』
「パー」
『ポン、チョキでした。また来週』
(このジャンケン一度も勝てたことないんだが)
俺はテレビを消して、扉に鍵をかけて外に出る。
外に出た俺は、軽いストレッチをしてから、走り始めた。
(戦いが、原作以上に激化するのは間違いない。
体力づくりから始めたけど、その時に間に合うんだろうか?
ウロボロスの残党によるアルカノイズ、そしてカルマノイズ
最悪、世界蛇が出てくる可能性もある。
どういう経緯で倒したのかが、分からないのが痛い。
せめてギャラルホルン編完結してからこの世界に連れてきて
欲しかったなぁ。)
走り始めて、40分ぐらいの十字路で、
曲がり角から、見知った顔が見えた。
「おはようございます。霧崎さん」
「はぁ‥はぁ‥‥、おはよう、小日向さ、はぁ、ん」
そう、6日前に体力づくりを始めよっかなぁ〜
と走っていたら、393と遭遇
「今日も一緒に走っていいですか?」
「ここ最近は、一緒に走ってるんだから
聞かなくてもいいのに。」
「いえ、親しき仲にも礼儀あり、ですから
ちゃんと聞かないといけないと思って」
「そっか、なら一緒にいつもの公園まで行こうか」
「はい、じゃあ行きましょう。」
一緒に走るぐらいには親しくなった。
393と合流してから30分かけて運動公園へ
公園についてから自動販売機で、スポーツ飲料を2つ買い、
ベンチで休んでる393に渡す。
「はい、冷たい物どうぞ」
「本当にいつも貰ってばかりですけど、いいんですか?」
「ゴクッゴクッ、はーー
ん?ああ、いいよ別にいつか俺が困ったら、
助けてくれると嬉しいかな。それはその前払い」
ジト目で、俺を見てくる393
「本当に困ったら言ってくださいね?
3ヶ月前に初めて会ったときは、言ってくれませんでしたし。」
「それについては、本当にごめんなさい
でも手を伸ばしてくれて、ありがとう
とても嬉しかったよ。」
「あの時、本当は迷惑じゃないかなってずっと思ってたんです。
でも霧崎さんからお礼を聞いて、スッキリしました。」
「そっかそれはよかった。そろそろ時間だし、
また折り返し走って帰ろうか?」
「ちょっとだけ待ってください。ゴクッゴクッふーー
じゃあ行きましょう。」
ペットボトルをゴミに入れ今度は家に向かって走り始めた。
「今日は学校が休みなので、響とお出かけする予定なんです。」
「はぁ、はぁ、じゃあ、遅れない、はぁ、ようにしないとね。はぁ」
「いえ、響は、寝坊するので起こしに行く所からなんです。
この前なんて、学校でですね、‥‥‥」
(未だ会えない主人公、
知ってはいたが、この時点で既に甲斐甲斐しく世話してもらってるとは。)
そのあと合流した場所まで、393の響、可愛い自慢が続くのだった。
393と別れたあと、家に帰りシャワーを浴びる。
時間を見るとまだ余裕があるので、スマホのタイマーをセットして、
この世界のゲーム機を起動して遊び始めた。
(学校に行かなくていいから、すげ〜楽だわ。)
それからしばらくして、お腹が空いたなと思い時間を見ると11時半
(ちょっと早いけど、お昼食べてから本部に向かうか)
近くのファーストフード店に行き、食べた後本部に向かう。
途中レンタルショップを通り過ぎたぐらいで、
「サクラ君じゃないか、奇遇だな。」
「弦十郎さん?こんにちは、
本当に奇遇ですね。そういえば話したいことがあるってメールに
書いてあったのは一体?」
「ここで話す内容ではないからな。
目的地が同じことだし、着いてから話すとしよう。」
「分かりました。」
歩き始めたぐらいでふと気になったので聞いてみた。
「その袋は、なんですか?」
「ん?ああ、そこの店で傑作映画を借りていたのさ。1人の格闘家が己が身一つで
悪の組織と戦う話さ。
今度、君も一緒に見てみないか?」
「そうですね。確かに面白そうですし、今度一緒に見ましょう。」
「そうかそうか、その時を楽しみしているぞ!」
この時、俺はどうして、一緒に見るなどと言ったのか
のちに後悔することになる。
そして他愛もない話をして、本部に着き
リディアンの校舎から慣れないエレベーターに乗る。
「うぁぁぁああああああぁぁぁぁ」
それからいつもの指令室に来た。
「こんにちは〜」
「あら、いらっしゃい、司令と一緒に来たのね。」
「ああ、そこで偶然あったのでな。」
「今日は友里さんだけですか?」
「彼、今日は遅番だかもう少ししたら来るわ」
「大変ですね。」
「最前線で戦う君よりは大変じゃないわよ。
はい、あったかい物どうぞ」
「あったかいものありがとうございます。」
(既に切り返しが、カッコいい
大人になったら使おう。)
「さてサクラ君、話というのは」
「話というのは、君のから預かってたスマホについてよん。」
「って了子さん、俺のスマホですか?」
「了子君、話を遮らないで欲しいんだが」
「ごめんなさいね、私の方から説明したかったから」
「む、そうかなら頼む」
「ええ、頼まれたわ
さて君の聖遺物を使うにはスマホのバッテリーを使う。
これは、この1週間ノイズとの戦いで、データを取ったわけだけど
変身に関しては、どうしようもないとしても
再現に関しては時間制限を増やせるかもと思ってね。」
「え?でもどうやって増やすんですか?バッテリーが消費され続けるには
変わりないと思うんですけど?」
「簡単なことよ?充電しながら戦えばいいのよ」
「充電しながらって、それができた‥‥
ああ!モバイルバッテリー!」
「そう、で試作品がこれよ。
10分から30分は戦えるようになるはずよ。」
「あれ?思ったより短い?」
「仕方ないじゃない。そのスマホを分解しようにも硬いし、
スキャンにかけてみたら、見た目よりも内部がかなり複雑化さらには、
一部はブラックボックスになってるしバッテリーの改造も出来ないから
外付けのバッテリーになるのだけど、この映像を見て頂戴。」
映像が出て、コンビニとかでよく見るモバイルバッテリーの
コードを霧崎のスマホに挿す。
するとコードが弾き出され、モバイルバッテリーが燃えた。
「は?え?」
「つまり、このモバイルバッテリーがやっと、弾かれずに
充電できるってことよ」
「ありがとうございます。」
俺は勢いよく頭を下げて感謝した。
きっと何回も作り直してくれたのだろう。
「じゃあ、念のため挿してみてちょうだい?」
「挿してみますね。」
了子さんから預けていたスマホと
試作モバイルバッテリーを受け取り、指してみると
充電開始マークが出て、特に何も起きなかった。
「大丈夫なようね。それは渡しておくから、不調があったら言いなさい。」
「はい、ありがたく使わせてもらいます。」
「ええ、大事に使ってね。」
「他に用事とかは?」
「今のところはないから、家に帰ってゆっくりすると」
警報が鳴り響く。
「ノイズが現れた模様場所は、」
「場所は向かいながら聞く。サクラ君行くぞ!」
「はい!」
最近では、弦十郎さんと一緒にノイズ退治に行くことが増えた気がする。
倒し終わり、本部に帰ってくると
「お、サクラじゃん。出撃お疲れさん」
「ごめんなさい、私たちの代わりに」
「奏と翼さん、お疲れ様です。
翼さんそんな気にしなくても。」
奏と翼さんが、自動販売機のソファに座ってゆっくりしていた。
「そうだぜ。翼、戦ってるのは旦那だしな。」
「しかし、再現を行えば、その身を守るものはいないと聞く
例え、司令でも100%守れるというわけではない
何かあれば」
「心配してくれてありがとう。逃げるだけは上手な
俺だから心配しなくてもいいよ」
「け‥‥けど」
「心配性だなぁ。翼は〜そこが可愛いんだけど」
「そうだね。何があっても生き延びる覚悟なので、
心配しないで」
「そう、ならこれ以上言うのは無粋ね」
「ちなみにサクラ、このやりとりは何回目だっけ?」
「似たような会話も含めて3回目じゃなかったでしたっけ?」
「ふ、2人とも!もう知らない」
「やっぱり、翼は可愛い」
「そうだね。翼さん悪ノリが過ぎました。
謝るので許してください。この通り」
「べ、別に気にしてないから大丈夫よ。」
「そういえば、サクラはこの後どうすんだ?良かったら、
私たちと一緒に食堂行かないか?お腹すいちゃってさ。」
「いいよ。付き合う」
「私も少しだけなら付き合うわ」
「じゃあ、いこうか。翼、サクラ」
これが俺の新しい日常、この日常が変わらないことを願うのだった。
誤字、脱字が有れば、よろしくお願いします。