大家族の長男   作:柿の種至上主義

1 / 4
(ONE PIECEの二次は初めてなので実質)初投稿です。


プロローグ

そこは偉大なる航路(グランドライン)後半の海、通称”新世界”

 

 

その新世界において皇帝のごとく君臨する4人の大海賊”四皇”

 

 

そして四皇が1人、ビッグ・マムが女王として治める国の名を”万国(トットランド)

 

 

 

現在、その万国の住民は強大な災害にみまわれていた。

 

 

「うわ――――――――――――――――――!!!」

 

 

 

「キャ――――――――――――――――――――――――!!!!」

 

 

叫びと悲鳴が絶えることなく響き

 

 

「まさかこの場所で!!?」

 

 

 

建物のことごとくがガラスのように砕かれ、崩壊していく。

 

 

「ビッグ・マムの’癇癪(かんしゃく)’だァ――――――――――――!!」

 

 

 

 

 

 

クロカンブ~~~~~~~~~~~~~~~~~ッシュ!!!!!!

 

 

 

万国の首都、スイートシティにて起こっている災害は、ビッグ・マムの”食いわずらい”

 

 

 

 ビッグ・マムの『頭に浮かんだ食べたいものが食べられないと起こる』という言葉にすれば大したことはなさそうに思われるそれは、その場の存在にとっては命を脅かす大災害である。

 

 

 

 国を治める女王が癇癪をおこし自ら国を破壊する。この状態のビッグ・マムにもはや理性はなく見境なくあらゆる物を破壊、食しながら怪獣の如く暴れまわるのであった。

 

 

 

 

 今回の目当ての食べ物(クロカンブッシュ)は、総料理長らの頑固なこだわりから未だ製作段階にすらなく首都崩壊が現実味を帯びてきていた。

 

 

 

 暴走状態のビッグ・マムは正気ではない。己の邪魔をする存在は何であれ、誰であれ容赦しない。

 

 

 

 それは実の子どもであっても一切の例外はない。

 

 

 

 

「止めてくれママ!!俺だよ!あんたの息子のモスカートだよ!」

 

 

「モスカート!落ち着け!臆したら寿命を取られるファ!!」

 

 

「モスカート兄さん!!!」

 

 

 身体からにじみ出した寿命にビッグ・マムの手がかかり、島の住民もモスカートの兄妹たちもこれから起こる光景に目を背けようとしたその瞬間、両者の間に何かが飛来し辺りは煙に包まれた。

 

 

 

「なんだっ!!??」

 

 

「何かが降って来たぞ!!」

 

 

「どうなったんだっ!!??」

 

 

 徐々に晴れていく土煙から出てきたのは、先の衝撃でやや吹き飛ばされたモスカート。そして彼をかばうようにビッグ・マムと拮抗している(・・・・・・)巨漢。

 

 

俺の大事な弟に手を出すんじゃねえよ!!!!

 

 その巨漢の姿と声に、誰もが安堵する。今しがた命を救われたモスカートが叫んだ。

 

 

「ありがとう!!!パパァ!!!!!」

 

 

「パパと呼ぶんじゃねえ!!」

 

 

 ビッグ・マムと遜色ない巨体(・・・・・・)の漢は、ビッグ・マム海賊団スイート3将星が一人・シャーロット家長男(・・) 名をシャーロット・カタクリ。

 

 

♦♦♦♦

 

「俺の邪魔をする奴は、誰であろうと許さねえ!!」

 

 

 ビッグ・マムがさらに力をこめてカタクリを押し返そうとする。正気でないとはいえ四皇が一人。純粋な力は巨人族すら凌駕するビッグ・マムの一歩は局所的な地震を引き起こし島民の悲鳴が響く。

 

 

「っ!!!カタギに迷惑かけんじゃねえ!!”とちモチ”!!!」

 

 

 カタクリの踏み込んだ足を起点に地面が波打ち、舗装されたレンガの道が真っ白なモチへと変化していく。そこから更にカタクリは逆の足で一歩踏み込んだ。対抗して足に力をこめようとするビッグ・マムだが踏ん張りの利かない地面でどんどん押されていく。足元を見れば、焼く前の餅のように固くツルツルして思うように踏ん張れなかった。一方のカタクリはモチの粘りを足の接地部分だけに発揮させ強固な足場を形成し加速していく。

 

 

「おおおおおおおおおお!!!!」

 

「あのビッグ・マムの巨体をっ!!」

 

「流石カタクリ兄さんだ!!ママを押し切っていくなんて!!」

 

 

雄たけびを上げビッグ・マムを押していったカタクリによって場は首都から離れた平原まで移動していた。

 

♦♦♦

 

 

俺の邪魔をするなァッ!!!

 

大人しく菓子を待ってろ!!!

 

 

ガードの踏ん張りで地面にひびが入り、衝突の衝撃波で空の雲が押されていく。

 

 ビッグ・マムは正気でないため彼女の分身であり武器と言える、「雷雲」”ゼウス”「太陽」”プロメテウス”は遠巻きに戦いを見ているにとどまり無手。カタクリも愛用の武器を使わず無手であり、覇気を含めた純粋な戦闘が繰り広げられていた。

 覇気を纏った拳がぶつかり、金属同士がぶつかり合うような重厚な音が響く戦闘だが始まってから未だ一度も(・・・・・)”覇王色の激突”は起こっていなかった。

 

「新世界広しといえど、あのママの攻撃を一歩も動かずに受け流せる(・・・・・)のはカタクリ兄さんしかいねえぜ・・」

 

 

 遠巻きに戦闘を見ていたモンドールの呟きに異論をはさむ者は誰一人いない。

 ”鉄の風船”と称される生まれつき強靭な肉体をもつビッグ・マムはすべてが規格外。たとえ彼女の子どもが全員で挑んだところで勝ち目は万に一つない。

 その強靭な肉体から放たれる攻撃はスイート3将星に数えられ、強固な防御力をほこるクラッカーのビスケット兵ですら一撃で砕かれる。

 普通、誰も災害に立ち向かおうなどと考えない。通り過ぎるか治まるのを待つソレを、

 

 

「俺が行かなくて誰が行くんだ」

 

 

 そう言って弟や妹、ひいては島の住民を守ろうと立ち向かう兄の姿に憧憬を抱かずにはいられなかった。

 ビッグ・マムの攻撃を防ぎ、受け流し、紙一重で避ける。何度も立ち向かって重傷を負っていた万国建国当初とは大違いだった。

 当時はみんなで重傷の兄を泣きそうになりながら治療していたし、小さい弟や妹は大泣きしていた。こっちの気も知らずに、起きた兄は短くも心のこもった感謝をしてすぐに小さな弟や妹のあやしと事後処理を一人でやろうとして大喧嘩になったことも一度や二度ではない。

 それでも果敢に挑み続け無傷で乗り切るようになって「もう大丈夫だ、心配するな」と的外れな言葉に、兄弟みんなで怒った記憶も懐かしい。

 

 

 先頭で戦う姿も、弟や妹たち全員一切の例外なくママの代わりに世話をしてきた育て親であることもあって本人は頑なに否定するが「父親(パパ)」だと誰もが思っていた。

 

 

 

 

 

 

ビッグ・マム海賊団スイート3将星・シャーロット家長男 

大父(ビッグ・ダディ)》 シャーロット・カタクリ 懸賞金 10億5700万ベリー

 

 

 

 

 

 

 




”とちモチ” オリジナル技
モチモチの実の覚醒で周囲の環境を自身が有利に、敵が不利になるように変化させる技。純粋に地形を操って攻撃するよりも高等技術。実際にある栃餅の名前から拝借。

(オリジナル技をそんなに出す予定は)ないです。あっても解説は気が向けば・・

カタクリ兄さんの二つ名、何か良い案があれば感想と一緒にお願いします。

感想や評価はモチベに直結なのでお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。