ストライク・ザ・リリカル   作:渡邉歩

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第1話

少年は知らない場所で目を覚ました。

 

・・・?

 

?「やぁ目覚めたかい?」

 

黒ずくめのコーディネートの男がいた。

 

・・・誰?

 

閲覧者「閲覧者というものだ、よろしく頼む」

 

・・・ここは?

 

なにもない真っ白な空間にいた。

 

そこで立っているのか?はたまた浮いているのか?もしかしたら横になっているのかもしれない・・・そんな不思議な感覚な場所で

 

閲覧者「知る必要はない・・・それより君は自分がなにものか覚えているかい?」

 

・・・知らない

 

閲覧者「だろう、君の記憶は私がいただいたからね」

 

・・・なんで?

 

閲覧者「私は人の記憶を読むのが好きでね・・・世界を救った英雄の記憶、なにもなく平凡な人生を送った者の記憶、突然力を手にした人間の記憶、どんな人間の記憶も面白い・・・だが君の記憶は面白い、今までで読んだことないくらいに」

 

そういって一冊の黒い本を懐から取り出した。

 

閲覧者「私は気にいった者の人生を本にするんだ、君の記憶はこの中だ」

 

・・・そうなんだ

 

閲覧者「興味なさそうだね?」

 

・・・記憶にない記憶だからね

 

閲覧者「そうか確かにないな・・・はっはっはっ、やはり君は面白い」

 

高らかに笑う閲覧者

 

閲覧者「君の記憶はもちろん本にさせてもらったよ・・・今の君は人を構成する”体””心””記憶”その中の”記憶”がない・・・君は怒るかい?記憶を奪った私を」

 

・・・記憶にない記憶奪われてもねぇ、怒るくらいに大事な記憶なの?

 

閲覧者「私に聞かれても困るな・・・」

 

・・・まぁそうだろうね

 

閲覧者「ふっ、まぁとにかくだ・・・問おう君は新たな命がほしいかい?」

 

・・・新たな命?

 

閲覧者「人生をやり直すのだよ、新たな人生を送る気はあるかい?」

 

・・・そうだねぇ・・・行ってみようかな?

 

閲覧者「そうかい、なら私が送らせよう君の新たな人生を」

 

・・・お願いするよ閲覧者

 

閲覧者「頼まれた・・・そしてそこでだ、君はなにかほしい力はあるかい?」

 

・・・力?

 

閲覧者「新たな世界を生きるための力だ」

 

・・・そうだなぁ

 

今度こそ守りたいものを守れる力がほしい。

 

力が必要な時になにもできないのは嫌だから。

 

 

 

少年は自然にそんな言葉を発していた。

 

 

閲覧者「なぜ『今度こそ』なのだ?」

 

・・・分からない・・・けど今度は守りたいんだ、

 

閲覧者「記憶がなくとも君は君、というわけか・・・やはり君は面白い」

 

・・・それは良かった

 

閲覧者「なら君には最強の吸血鬼の力を与えよう・・・私が見た今までの記憶のなかで一番強く、一番君にふさわしい力だ」

 

・・・血吸わなきゃだめ、とかじゃないよね?

 

閲覧者「残念ながら吸わなければ力はない」

 

・・・そっか・・・けどまぁ別にいい、守れる力なんでしょ?

 

閲覧者「間違いなく」

 

・・・だったらお願い

 

閲覧者「了解した・・・では人生を楽しんでくれ」

 

・・・がんばるよ、後ありがとね閲覧者

 

少年の意識はそこで途絶えた・・・次に目が覚めた時は・・・

 

ザァァァァ!!!!

 

激しい雨に打たれながら、地面に倒れていた。

 

?「・・・み!大丈夫!?」

 

女性の声が聞こえるが・・・次第に遠くなりはじめた。

 

そこでまたもや少年は意識を失うのであった。

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