少年は知らない場所で目を覚ました。
・・・?
?「やぁ目覚めたかい?」
黒ずくめのコーディネートの男がいた。
・・・誰?
閲覧者「閲覧者というものだ、よろしく頼む」
・・・ここは?
なにもない真っ白な空間にいた。
そこで立っているのか?はたまた浮いているのか?もしかしたら横になっているのかもしれない・・・そんな不思議な感覚な場所で
閲覧者「知る必要はない・・・それより君は自分がなにものか覚えているかい?」
・・・知らない
閲覧者「だろう、君の記憶は私がいただいたからね」
・・・なんで?
閲覧者「私は人の記憶を読むのが好きでね・・・世界を救った英雄の記憶、なにもなく平凡な人生を送った者の記憶、突然力を手にした人間の記憶、どんな人間の記憶も面白い・・・だが君の記憶は面白い、今までで読んだことないくらいに」
そういって一冊の黒い本を懐から取り出した。
閲覧者「私は気にいった者の人生を本にするんだ、君の記憶はこの中だ」
・・・そうなんだ
閲覧者「興味なさそうだね?」
・・・記憶にない記憶だからね
閲覧者「そうか確かにないな・・・はっはっはっ、やはり君は面白い」
高らかに笑う閲覧者
閲覧者「君の記憶はもちろん本にさせてもらったよ・・・今の君は人を構成する”体””心””記憶”その中の”記憶”がない・・・君は怒るかい?記憶を奪った私を」
・・・記憶にない記憶奪われてもねぇ、怒るくらいに大事な記憶なの?
閲覧者「私に聞かれても困るな・・・」
・・・まぁそうだろうね
閲覧者「ふっ、まぁとにかくだ・・・問おう君は新たな命がほしいかい?」
・・・新たな命?
閲覧者「人生をやり直すのだよ、新たな人生を送る気はあるかい?」
・・・そうだねぇ・・・行ってみようかな?
閲覧者「そうかい、なら私が送らせよう君の新たな人生を」
・・・お願いするよ閲覧者
閲覧者「頼まれた・・・そしてそこでだ、君はなにかほしい力はあるかい?」
・・・力?
閲覧者「新たな世界を生きるための力だ」
・・・そうだなぁ
今度こそ守りたいものを守れる力がほしい。
力が必要な時になにもできないのは嫌だから。
少年は自然にそんな言葉を発していた。
閲覧者「なぜ『今度こそ』なのだ?」
・・・分からない・・・けど今度は守りたいんだ、
閲覧者「記憶がなくとも君は君、というわけか・・・やはり君は面白い」
・・・それは良かった
閲覧者「なら君には最強の吸血鬼の力を与えよう・・・私が見た今までの記憶のなかで一番強く、一番君にふさわしい力だ」
・・・血吸わなきゃだめ、とかじゃないよね?
閲覧者「残念ながら吸わなければ力はない」
・・・そっか・・・けどまぁ別にいい、守れる力なんでしょ?
閲覧者「間違いなく」
・・・だったらお願い
閲覧者「了解した・・・では人生を楽しんでくれ」
・・・がんばるよ、後ありがとね閲覧者
少年の意識はそこで途絶えた・・・次に目が覚めた時は・・・
ザァァァァ!!!!
激しい雨に打たれながら、地面に倒れていた。
?「・・・み!大丈夫!?」
女性の声が聞こえるが・・・次第に遠くなりはじめた。
そこでまたもや少年は意識を失うのであった。