石田先生の提案はこういうものだった
はやては車椅子で一人暮らしらしい、遠い親戚の援助で生活費はなんとかなっているらしい、ヘルパーを雇っているがなにかと困ることもある。
そこで静夜が共に暮らしてサポートしてあげてほしい・・・ということ。
静夜「はやてさんはいいの?」
はやて「私はかまへんよ?」
静夜「じゃあお世話になろうかな、よろしくお願いします」
石田「じゃあ決定ね、はやてちゃんの診察が終わったら車で送るわね」
静夜、はやて
「「はーい」」
そのまま診察も終え、車に乗ってはやての家へ
はやて「到着やで~」
着いたところは一軒家だった
静夜「いい家だね」
はやて「せやろ?」
石田「じゃあ私は病院にもどるけど・・・静夜君、はやてちゃんをよろしくね?」
静夜「はい、でもまぁお世話になるのは僕のほうですし」
はやて「私も頑張りますよ~」
石田「ふふっ、じゃあまた病院でね」
石田先生を見送り静夜は車椅子を押して家へ
静夜「お邪魔します」
はやて「違うで静夜君、ここはこれから静夜君の家やねんから」
静夜「えーと・・・ただいま?」
はやて「おかえり静夜君」
そのままはやてを抱き上げてソファへ、車椅子は定位置と言われた場所へ片手で持ち上げ、置いておいた。
静夜「ふぃ・・・と」
はやて「静夜君は力持ちやね~、車椅子も私も軽く持ち上げてもーた」
静夜「はやてさん軽かったからね~」
だが少し違和感
車椅子は電動式、9~10歳の少年が軽々と持てる重さではない。
なんでだ?・・・答えは一つ
静夜「(これが力?)」
閲覧者が言っていた吸血鬼の力
それが・・・これ?
静夜「まぁとりあえず、これからよろしくね」
はやて「こちらこそや」
静夜「僕がすることってなにがある?」
はやて「家事とかは私がするから・・・それのお手伝いかな?」
静夜「了解とりあえず、今することは?」
はやて「ん~時間も時間やし・・・お風呂入りたいかな」
静夜「それを・・・手伝えと?」
はやて「うん♪」
カポーン・・・
静夜「今までってどうしてたの?」
はやて「ヘルパーさん来たときとかしか入れんかったんよ」
静夜「へー」
はやて「そんで、なんでさっきからこっち向かへんの?」
静夜「いや、やっぱり・・・ね?」
はやての髪を洗ってあげ、現在湯船に二人で浸かっているのだが、静夜は顔を背けている。
静夜「女の子があんまり人に肌見せるもんじゃないよ」
はやて「それって照れてるってことやんな?」
静夜「あぁ照れてるよ」
もちろんまだまだ未発達な体のはやて、やはり直視することはできなかった。
はやて「今しか楽しめへん青い果実やで~?」
静夜「どこでそんな言葉覚えたんだ」
はやて「内緒」
そんななか自分の感情に疑問を感じた。
静夜「(僕が照れるのはまぁわかる、だがおかしい・・・)」
羞恥心ももちろんあるのだがそれ以上に
静夜「(欲しい)」
はやての首筋からうっすらと血管が見え、鼻の奥が鉄臭い匂いを感じ、喉が渇きはじめた。
そして気がつけば
はやて「静夜君!?血が!」
静夜「え?・・・うぉ!?」
鼻血がでていた。
はやて「だ、大丈夫?」
静夜「うん」
焦って風呂から上がった二人
はやて「のぼせたん?」
静夜「あ~多分」
鼻にティッシュを詰めた情けない顔だが
やはり感じる先程の自分への違和感
はやての体を見て、興奮したのは間違いないし否定もしない、だがそれと同時に感じたことは・・・
静夜「(血が欲しかったんだ・・・はやてさんの)」
首筋からうっすらと見えた血管にかじりつきそうになっていた。
その時喉が異様に渇きはじめ、視界が赤に染まった。
そして体の中で欲求が渦巻いていた
『血を吸いたい』という欲求が・・・
それは鼻血が口に入ったとたんに治まったのだが・・・
静夜「(俺・・・ロリコンだったのか)」
しかもかじりつきたい、血を吸いたいという変態思想も持っている・・・正真正銘の
静夜「はぁぁぁ~~」
大きく溜め息をつく。
ここからの自分の人生が激しく心配になる静夜であった。