この小説の作者の携帯ではなぜか”けんじゅう”の”けん”の部分の漢字が変換されないため”卷獣”と書かせていただきます。
静夜「っつ!・・・いってぇ・・・」
トラックにぶち当たった静夜、無事に起床
痛みを感じたが傷はどこにもないので体は大丈夫だろう。
痛みだけは感じるこの体質、便利なのかよくわからない。
静夜「・・・どこだここ?・・・繰り返して8月14日じゃないよな?」
思い出してみる。
トラックに引かれた→意識失った→なんか知らないとこでねてた。
ちなみに今はまだ4月の下旬
静夜「病院じゃないし・・・どこだろ」
辺りを見回してもなにもない、ベットは少し値段が高そうなベットだった。
ガチャ・・・
静夜「!!」
?「お目覚めでございますね、咲月静夜様」
メイド服を着た女性が水が入ったピッチャー持って来た。
静夜「え、はい・・・貴女は?」
ノエル「申し遅れました、私は月村家のメイドのノエル・K・エーアリヒカイトです。ノエルとお呼びください。」
静夜「咲月静夜です。」
ノエル「すずかお嬢様から伺っています。今お嬢様を呼んできますので少々お待ちください。」
バタン・・・
また出ていってしまった。
ただ水を持ってきてくれたので遠慮なく飲む。
しばらくして・・・
ガチャ!!
すずか「静夜君!!」
静夜「あっすずか」
すずか「大丈夫なの?」
静夜「うん、大丈夫っぽい」
すずか「血がいっぱいでてたよ?」
静夜「うん、まぁ大丈夫大丈夫」
あいまいな返事ではあるが泣き出しそうなすずかを前にしたら安心させる言葉を考えるしかなかった。
すずか「ごめんなさい」
静夜「なにもすずかが悪いわけじゃないよ、飛び出したのは僕だから」
ほぼ無意識に左手がすずかの頭を撫でていた。
静夜「大丈夫、大丈夫。僕は生きてるから」
すずか「よかったよぅ・・・」
関が切れたように泣き出したすずかは静夜に抱きついた、静夜はそのまますずかが落ち着くまでそのままにした。
静夜「落ち着いた?」
すずか「うん、ごめんね」
静夜「別にいいよ、気にしないで・・・それに」
すずか「それに?」
静夜「すずかが心配してくれて嬉しかったんだ」
そして静夜は語る、身に覚えのない身の上話を
すずか「静夜君、家族いないの?」
静夜「いるよ、同い年で居候先の人だけど」
すずか「女の子?」
静夜「うん」
すずか「そうなんだ・・・」
ジト目で見られる静夜
静夜「な、なんか怒ってないか?」
すずか「怒ってないよ」
静夜「そう・・・ほんとに?話戻すけど僕を心配してくれのはせいぜい石田先生とその居候先の人だけだと思ってたから」
すずか「そんなことないよ、私も」
静夜「だから嬉しかったんだ」
すずか「・・・あのね静夜君」
静夜「なに?」
すずか「実は私・・・『コンコン♪』!?」
突然のノック
静夜「どちら様ですか?」
忍『すずかのお姉ちゃんで月村忍といいます。入ってもいいかな?』
静夜「どうぞ」
ガチャ
忍「初めまして咲月静夜君、すずかの姉の月村忍です。すずかがお世話になったみたいで・・・本当にありがとう」
すずかが成長したような女性が入ってきた。さすが姉妹だ。
静夜「僕はなんにもしてませんよ。」
バタン・・・カチャリ・・・
忍「それでもお礼を言わせて本当にありがとう」
抱きつかれた、しかし石田先生のようにではなく顔が横にある。
静夜「いっいえいえ」
忍の香りと女性特有のやわらかさ、喉が乾き始める。
忍「ふふっそれで聞きたいんだけど・・・」
静夜「なんですか?」
視界が赤に染まる。
吸血衝動が始まってきているのだ
忍「貴方・・・吸血鬼よね?しかも・・・」
そのまま耳元で囁かれる。
忍「第四真祖でしょ?」
静夜「第四・・・真祖?」
忍「12の卷属する獣、卷獣を従えた災厄と恐れられる吸血鬼・・・それが第四真祖」
静夜「それが・・・僕?」
忍「そういえば記憶がないって言ってたわよね?ということは自分が第四真祖って覚えてないのかしら?」
知らない自分のことが知れて魅力的ではあるが・・・
静夜「いっ一旦離れてくれもう限界だ」
すずか「お、お姉ちゃん?」
すずかにはどうやら二人のやりとりが読めないようだ。唖然として見ている。
忍「第四真祖の吸血衝動のトリガーになるのは性欲だったわね・・・私の血が吸いたいの?」
静夜「っ!あぁそうだ、このままじゃ取り返しがつかなくなる」
忍「残念、私の血を吸っても卷獣は目覚めないわよ?だって私も吸血鬼だもの」
首筋になにか冷たいものがあてがわれる、
静夜「あんたなにを!?」
忍「貴方の力・・・いただくわ」
静夜「っ!あぁぁぁぁ!!」
激しく身の危険を感じ、行動を起こしたのは・・・
バチィン!!!
忍「キャァ!!」
静夜「!?」
すずか「お姉ちゃん!!?」
静夜の体が光に包まれ、雷が忍を弾き飛ばした。
忍は壁にぶつかり気を失った
静夜「(なんだ今の?)!おい大丈夫か!?しっかりしろ!」
忍を担ぎ上げベットに寝かせた。
静夜「・・・心音も脈拍も正常、気を失っただけか」
すずか「せ、静夜君がやったの?」
静夜「ごめんすずか・・・、僕にもわからないけど・・・僕は吸血鬼なんだ。しかもかなり危険なやつらしい。・・・恐いよな」
すずか「・・・」
先程の雷は恐らく以前から感じていた体にいるなにかが静夜の危険を感じとり、守ってくれたのだろう・・・だが
静夜「こんなこと今まではなかったんだ、さっきのが初めてで・・・ほんとごめん」
周りから見たらただの異常な存在
こうなることを恐れていたのはほかでもない静夜だった。
友達と呼べる存在の前で恐れていたことが起きてしまったのだ。
静夜「僕はそんなつもりじゃなかったんだ・・・けど・・・」
知らず知らずのうちに涙が溢れる。
これが周りの人に知れたらどうなるのだろうか?
信頼する人も含め忌み嫌われ恐怖の対象になるだろう。
世界に味方がいなくなってしまう。
自分は一人ぼっちになってしまう。
考えるだけで泣き出しそうになる。
静夜「!すずか?」
すずかは静夜の手を握った。
すずか「大丈夫、静夜君は怖くないよ」
静夜「でも僕は!」
すずか「さっき静夜君が言ってくれから・・・友達だから怖くないよ・・・それに私も吸血鬼なの」
静夜「えぇ!?」
すずか「多分静夜君とはまた違うと思うんだけど・・・私も吸血鬼なんだ、だから怖くないよ。私は静夜君と一緒にいるから」
静夜「ありがとう・・・」
静かに静夜は涙を流した。
この日この人生で初めての友達が出来た。
なんかメチャクチャになったよーな・・・いつ原作にいけていつ卷獣だせるんだろう。