ストライク・ザ・リリカル   作:渡邉歩

7 / 10
第7話

はやて「私の血・・・吸う?」

 

静夜「はい?」

 

はやて「我慢すんの辛いんやろ?やから・・・あっ 性欲感じなあかんねやったっけ?そ、そやったら」

 

貸してもらってるパジャマのボタンに手をかけるはやて

 

静夜「いやいやいやちょっと待って!」

 

はやて「・・・辛いんやろ?」

 

静夜「まぁ辛いっちゃ辛いけど・・・はやてが気にすることないよ」

 

はやて「家族やんな私達」

 

静夜「うん、俺とはやてさんは家族だ」

 

はやて「それやったら私は家族が辛いのは嫌やねん・・・私にどないかできるんやったらなんとかしてあげたい」

 

静夜「はやてさん・・・」

 

静夜は思い出す。この少女のことを・・・

 

両親を亡くして一人だったはやて、

 

不自由な体、原因不明の病、そして自分以外誰もいない家

 

そんな毎日の中で生きていて、寂しかっただろ う。

 

そこに現れたのは静夜という家族

 

だからこそ・・・

 

静夜「(はやてさんは怖いんだ家族が辛そうだったりするのが)」

 

はやて「家族が辛いんやったら私も辛いし、このままやったら・・・静夜君が知らんとこに行きそうで怖いねん」

 

はやての頬を涙が走る

 

なにかに怯えているようで壊れそうな少女・・・だからこそ静夜は

 

静夜「・・・はやて」

 

はやて「え?」

 

静夜「はやては俺が辛そうにするのはいや?」

 

はやて「嫌や!」

 

静夜「ありがとう、それは家族だからでしょ? だったら俺は?」

 

はやて「あっ」

 

静夜「俺だってはやてが辛いのは嫌だよ。

 

吸血する時は俺の歯を首筋に突き立てるんだよ? きっと痛い、はやては俺のために辛いことをする 気だけど・・・俺は嫌だ」

 

吸血するのは簡単だ

 

性欲を感じ衝動を起こした静夜がはやての血を吸うだけ

 

それは互いを思いあって成立するもので、もちろんその形なのだから問題なく最高の形での吸血だろう

 

だけど嫌なのだ

 

静夜が辛い思いをするのは辛いというはやてと同じように

 

はやてが辛い思いをするのは静夜も辛いのだ

 

だからこそ静夜は・・・

 

静夜「俺は吸わない、家族が辛いのは見たくな い」

 

はやて「けど・・・「けどもでももないの」 うぅ・・・」

 

静夜「・・・でもさ」

 

はやて「え?」

 

静夜「俺も我慢するのが限界になるかもしれないじゃん?」

 

はやて「うん」

 

静夜「どーしても辛くてどうしようもなくなったとき、その時は吸わせてほしいかな」

 

はやて「いいよ、静夜君が限界まで辛くなったら私が助ける・・・約束やよ?」

 

静夜「うん」

 

二人で指切り

 

その約束を果たせる時がくるかは分からないけど

 

静夜「(果たす必要はないけど・・・これでいいん だ)」

 

これは『いつか血を吸わせる約束』ではなく、 『その時がくるまで家族でいる』という約束

 

もしかしたら本当に限界がきてしまうかもしれな い・・・けどその時は家族を頼りにしたいとおもうのだ。

 

静夜「そろそろ寝よう、明日も学校だからね」

 

はやて「うん・・・ええなぁ学校」

 

静夜「?そういえばはやてもうちの学校だよ な?」

 

はやて「うん、足のせいで通えへんねん」

 

静夜「・・・そっか残念だ」

 

はやて「別に気にせんといてや?私は家族がおればええから」

 

静夜「ありがとう、おやすみ」

 

はやて「おやすみ」

 

翌朝

 

ノエル「静夜様、はやて様は私がお送りさせていただきます」

 

静夜「はい、よろしくお願いします。」

 

はやて「家で待ってるな静夜君」

 

静夜「うん、それじゃいってきます」

 

静夜はすずかと共に月村家を後にする。

 

静夜「うちの学校ってバスあるんだ」

 

すずか「うん、学校からのバスなんだよ」

 

学校へのバスに乗り込み学校へ

 

すずか「ねぇ静夜君」

 

静夜「ん?」

 

すずか「私昨日お姉ちゃんに聞いたの、私の血を静夜君が吸うのってできるのって」

 

静夜「!?なんで!?」

 

すずか「衝動を抑えるの大変でしょ?」

 

静夜「それさ昨日も言われたんだ」

 

すずか「え?」

 

静夜「血を吸うの我慢すんの辛いやろ?ってはやてが」

 

すずか「なんて答えたの?」

 

静夜「辛いっちゃ辛いって答えた」

 

すずか「・・・きっとはやてちゃんは静夜君が大好きなんだね」

 

静夜「うん、俺も」

 

すずか「・・・そうなんだ」

 

静夜「すずかのこともだよ?」

 

すずか「え?」

 

静夜「俺を心配してくれる人みんな大好きだ、 だってさ血を吸わせてあげるって言ってくれるくらい心配して思ってくれてるんだよ?大好きにならないわけがないよ」

 

すずか「そうなんだ・・・それでねお姉ちゃん は・・・」

 

 

昨夜・・・忍「私達の血を静夜君が吸えるか?」

 

すずか「うん」

 

忍「できるわよ」

 

すずか「ほんと!?」

 

忍「私達が吸ったら私達が消滅するかもだけど、 私達が吸われることなら問題ないわよ」

 

すずか「そうなの?」

 

忍「吸血鬼がより強い吸血鬼の血を吸ったらそれは同族喰らいっていうんだけど・・・失敗したら吸った人は体と精神を殺られちゃうのよ・・・けど強い吸血鬼がその人より弱い吸血鬼の血を吸って も問題ないわよ、それにしても」

 

すずか「なに?」

 

忍「なんですずかは血を吸わせたいのかな?」

 

すずか「!!なっなんでもないよ?ただ気になっ ただけで」

 

忍「血を吸わせてあげるってことはその吸血鬼の従者になるってこと、一生一緒かもね」

 

すずか「!?ほんと!?」

 

忍「しかも血を吸われるのって痛そうでしょ?で も実際は違うのよ、吸われた人は快感と恍惚を得るのよ。簡単に言えばすっごく気持ちいいの」

 

すずか「へっ、へー・・・」・・・

 

最後の部分はぼかしたがとりあえず静夜に説明

 

静夜「へー」

 

すずか「だからあの約束私にもしてくれないか な?」

 

静夜「約束?」

 

すずか「はやてちゃんとしてた約束、静夜君が限界まで辛くなったら私が助けるって約束だよ」

 

静夜「いいけど・・・なんで知ってるの?」

 

すずか「っ!たまたま聞こえちゃって」

 

静夜「ふーん」

 

実はベットに行ってやろうと考えていたとは言え ないすずかだった

 

だがまぁそんなことは知らない静夜は

 

静夜「ほら、小指出して」

 

すずか「うっ、うん」

 

小指が交わる・・・その時

 

?「おはようすずか・・・ってなにやってるの?」

 

すずか「アリサちゃん!?」

 

静夜「誰?」

 

アリサ「ん?あんたは転校生よね、私はアリサ・ バニングスよ。すずかの友達」

 

静夜「俺は咲月静夜、俺もすずかの友達。よろし くバニングスさん」

 

アリサ「アリサでいいわ・・・それよりあんた達な にやってるの?」

 

静夜「指切り」

 

アリサ「へ~なんの?」

 

すずか「そっそれは「ん~・・・友達でいる約束かな?」えっ?」

 

静夜「ずっと友達でいる約束の指切りだよ」

 

アリサ「そうなの?すずか?」

 

すずか「うん・・・そうだよ・・・」

 

なんか声のトーンも下がっているすずか

 

静夜「どうした?体調悪いのか?」

 

すずか「ううん・・・大丈夫だから・・・はぁ」

 

アリサ「あんたなにしたの?」

 

静夜「なんもしてないよ」

 

しばらくしたらバスが停まった

 

アリサ「!なのはーこっちこっち」

 

?「アリサちゃん、すずかちゃん!おはよう」

 

静夜「またまた誰?」

 

すずか「なのはちゃん、私達の友達だよ」

 

なのは「あれ?君って」

 

静夜「昨日転校してきた咲月静夜です。よろし く・・・名字なんですか?」

 

なのは「高町なのは、なのはでいいよ」

 

静夜「じゃあなのはさんだ、よろしく」

 

なのは「よろしくね」

 

しばらくしたら学校についた

 

静夜「っとそうだすずか放課後手伝ってほしいこ とがあるんだ」

 

すずか「なに?」

 

静夜「それは放課後話すから図書室にきてくれな い?」

 

すずか「いいよ」

 

静夜「ありがと、!」

 

教室を出ていく静夜

 

すずか「どこいくの?」

 

静夜「ちょっとトイレ」

 

残されたすずかは・・・

 

アリサ「放課後どこいくの?」

 

すずか「あっアリサちゃん!?聞いてたの!?」

 

アリサ「そんなことどうでもいいのよ、それよりどこいくの?」

 

すずか「図書室だよ?手伝ってほしいことがあ るって」

 

なのは「なんの用事なの?」

 

すずか「それは放課後話すって」

 

アリサ「・・・告白じゃない?」

 

すずか「!?」

 

アリサ「だって放課後でしょ?しかも二人きりなんだから・・・告白しかないじゃない、ねぇなのは」

 

なのは「そうだったら素敵だね!」

 

やはり女の子こんな話は大好物

 

すずか「なっないよそんなこと!だって手伝ってほしいことがあるって言ってたし」

 

アリサ「分からないわよ~?ああいう奴ってあんな顔して決めるときは決めるタイプだから」

 

すずか「そっそうかな?もしもそうなら・・・」

 

アリサ「好きだすずか・・・とか?」

 

なのは「にゃはは・・・!あ、アリサちゃん・・・ちょっとやり過ぎかも」

 

すずか「えへっ、えへへ・・・」

 

にやけてるすずか、多分他所では見れないだろう

 

静夜「ただいま・・・?すずかどうしたのすっげぇ笑顔」

 

すずか「なんでもないよ?えへ」

 

アリサ「やり過ぎたかも・・・」

 

 

そして放課後

 

すずか「せ、静夜君?それで手伝ってほしいこ とってなにかな?」

 

静夜「うん、あのさ・・・」

 

少し照れたような静夜

 

すずか「(もっもしかしてほんとに・・・)」

 

 

 

 

 

 

静夜「介護の本ってないかな?勉強したくて」

 

すずか「へ?」

 

静夜「まだ来たばっかりだからどこになにがあるとか分からないんだ、だからすずかなら分かるかなって」

 

すずか「なっなにに使うの?」

 

静夜「うん、車椅子とかバリアフリーとかの勉強がしたいんだ。」

 

すずか「え?」

 

静夜「ほら車椅子とかのこともっと分かったらはやてももう少し楽になるかもしれないから」

 

マッサージなどはできないけど生活のサポートならできるかも・・・という考えらしい

 

すずか「せっ、静夜君の・・・」

 

静夜「それで・・・ってどうしたの?」

 

すずか「静夜君のバカー!」

 

静夜「えぇ!?」

 

すずかは逃げ出した

 

アリサ「今のはあんたが悪いわ・・・」

 

静夜「いやなんでアリサさんナチュラルにいるの?」

 

 

その夜、月村家

 

すずか「はぁ・・・ひどいこと言っちゃった」

 

ティロリン♪

 

携帯が鳴った

 

すずか「あれ?はやてちゃんからだ・・・」

 

前回互いにアドレス交換したのだった。

 

『こんばんは、はやてじゃなくて静夜です。なんか俺ひどいこと言っちゃったみたいで、ごめん』

 

すずか「せっ静夜君!?どうしよう」

 

まだ続きがあるので見てみる。

 

『とりあえず謝っとけと、アリサさんに言われたので謝ります。けどこれは俺の本心です。』

 

すずか「あっアリサちゃん・・・」

 

『そこでではありますがもしよければ今度遊びに行きませんか?すずかをエスコートしたいので、よければもう夜遅いので明日学校で返事をください。それではおやすみなさい』

 

すずか「どっどうしよう・・・凄く・・すっごくうれしい」

 

 

ところ変わり八神家

 

はやて「これでよしっと」

 

静夜「ん?はやて?なにしてたの?」

 

はやて「ちょっとメール、それより静夜君明日学校ですずかちゃんになに言われても知らんとか言ったあかんで?」

 

静夜「?なんのこと?」

 

はやて「とりあえずこの紙通りにしゃべりそれで大丈夫やから」

 

静夜「?まぁ分かった、それよりさこの本ってなに?」

 

なにやら金の十字がついた本、鎖で縛られている。

 

本棚いじってたら見つけた

 

はやて「なんか昔から家にあるんよ、綺麗やしとっとこうと思てな?」

 

静夜「ふーん、鎖で中見れないね」

 

はやて「せやねんなぁ・・・まぁ英語とかで書かれてると思うねんけどな」

 

静夜「そうだね、でもちょっと引っ張れば・・・ふんっ!」ベキッ

 

はやて「あっ」

 

鎖が切れたのだ

 

静夜「!・・・ごめんはやて!」

 

はやて「別にええよ、それより・・・本光ってへん?」

 

静夜「へっ?えぇぇ!?」

 

はやて「キャアァァ!!」

 

本から眩しい光が溢れた後・・・

 

はやて「大丈夫?静夜君・・・ってキャア!!」

 

静夜「どうしたのはやて?ってうぇぇ!?」

 

 

リビングに三人の女性と、一人の男性が倒れていた。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。