さあ、今日から雄英の登校日だ。気を引き絞めていこう
「いってきまはぁ~…す」
…まああくびが出るのは仕方ない、生理現象だ
「うっす長…ってなんか眠そうだなおい」
「あー…いやヘイキヘイキ、うん」
「ほんとかよおい…お前クラスはどっち?」
「あー…Aだよ」
「ッハー、なんだよ別々のクラスかよ…」
どうやら化太郎はB組らしい。
「まーいいや!おっ着いたな」
雄英に到着した。正直俺らが雄英を受験したのは家から近いからというのも多分に含まれている。
「じゃー帰りにまたなー」
「おーう…」
「…しゃんとしろよお前…」
そんな感じで化太郎と別れた後、A組に着く。いやに大きな扉を開けてなかにはいると二人の男女が言い争っていた
「テメーが一位のヤツかこらあ!どこ中だてめぇ!」
「…?どこ中?分かんないけど…貴方みたいなのがよく受かったね」
「ああ?!んっだとこの端役があ!」
「…私より低かったのに…貴方はなんなの?」
「…テメエ…!」
ウワー…あれ入試の時の女だよな…それに突っかかってるのは…なんだあいつ?爆破したみたいな金髪とやけにつり上がった目…あいつどう見てもヴィランじゃん…
「喧嘩はやめたまえ!ここはヒーロー科だぞ!」
あっ、あのときのメガネ君だ。
「はあん?!邪魔すんなこのクソメガネェ!」
「ク…?!ほんとにひどいな君?!」
ああ言い争いが別のヤツに…あっ、あの女フツーに席座りにいきやがった!
「あ、あのときの!地味目の!」
「えっ、ウヒャア?!」
…なんか扉の前でもやってるし…だんだんカオスに…
「静かに」
?!なんだあいつ?!どっからわいてでた?!
「…はい、君らが静かになるまで8秒かかりました…合理性に欠くね。さ、まずこれに着替えてグラウンド集合」
え、あれもしかしなくても担任?!雄英の教師ってプロヒーローだよな!?あんなのいたっけ?!
「え、入学式は?ガイダンスは?!」
「そんなのやってる暇ないよ…ここはヒーロー科だ、放課後にマックでお茶するような高校生活は送れないよ」
…ぶっとんでるなー
「んじゃまずは体力テスト…おい型無、お前中学でハンドボール投げいくつだった?」
「…34メートルです…」
「んじゃこれ個性使って投げてみ」
「わかりました…」
なるほど個性を使った体力テスト…真っ直ぐ走るだけならアルコールの燃焼でいけるし…他もまあなんとかなるだろう。そんな風に考えていると、蒼髪の女…型無は配置について、手を糸状にしてボールに巻き付けていた。
「…よいっしょ」
そんな気の抜ける声と共に投げられたボールは落ちること無くただひたすらに上へ上へと上がっていく
「…糸でボールを持ち上げ続けてずっと伸ばせば宇宙まで行ける…」
「…ああもういい、無限だな」
?!
「え!?記録無限?!そんなのあんの?!」
「やべえ!ちょう面白そう!」
「面白い…ね」
あ!これなんかヤバイヤツ…
「これからの3年間そんな心構えでいくつもりか?よし決めた、最下位は除籍処分としよう」
「え!?」「んなっ…?!」「…ぇ?」
「雄英の校風は自由…君たち生徒のいかんも俺たち次第…」
マジかおい…!
「ようこそ…ここが雄英高校、ヒーロー科だ」
…ホンットぶっとんでるぜ…!
A組から青山と尾白out主人公と型無in