ファイナルファンタジー クリスタルストーリー   作:MP

1 / 42
ファイナルファンタジー7のリメイク発売日にファイナルファンタジー9の小説を投稿するMPでございますエエエエエエエエ!!!!(クリリンの歌声))
そんな訳で先ずは1話です


全ての始まり

昼と夜が存在するように人の心には光と闇が存在する。

光あるところに闇もあり、また闇あるところにも光がある。

 

 

劇場船プリマビスタ。

そこにはタンタラスという集団が乗っており、

アレクサンドリアという国へ向かっていた

 

「……んん…セーラ…今、会いに行くから……」

 

プリマビスタの一室に腰に青いバンダナを巻いた金髪の少年が居た。

何やら夢を見ているようだ

 

「おいジタン、そろそろ着くぞ。起きろ」

 

少年の名前はジタンと言うそうだ

 

「ん…もうそんな時間か?ブランク」

 

部屋に入って来た傷だらけの男はブランクと言う名前のようだ。

後からバンダナを着けた男と派手な服装の少女と凄い顏をした小柄の男が部屋に入って来た

 

「ジタンさん、起きたんッスね」

 

「もうすぐでアレクサンドリアや、しっかり準備しとくんやで!」

 

「オイラ達はもう準備完了ズラ、後はジタンだけズラよ」

 

「ああ、準備なら出来てるぜ。マーカス、ルビィ、シナ、ところでボスはまだか?」

 

「そう言えばまだボスの姿は見とらんなぁ」

 

その時。

竜のような仮面を被った大男が部屋に入って来た

 

「!?なんだコイツ!」

 

「まさか魔物ッスか!?」

 

「いや、これはあれだろう、ちょっと下がってな」

 

ジタンは天井を弄くり縄を下ろした。

すると仮面の男の頭にタライが落ちて来た

 

「うごぉ!?かあああああああ頭がいてぇぇぇぇぇ!!ちょっとは手加減しねぇか!?」

 

「悪ふざけは止めて作戦会議に移ってくれよ、ボス」

 

ジタンは仮面が割れて元の顏に戻った男にそう告げる

 

「悪ふざけとはなんだ!?まあ良いわ、じゃあこれから作戦会議を始めるぞ!このバクー様の話しをよ~く聞いとけよ!」

 

大男ことバクーの話しが始まった

 

「良いか、俺達タンタラスの仕事はアレクサンドリア始まって以来の美姫、ガーネット姫をかっさらう事だ!

後の事はシナ、頼む」

 

「解ったズラ、オイラ達は大人気の芝居『君の小鳥になりたい』を演じるズラ。頼むズラよ、主役のマーカスさん」

 

「了解ッス、でも拐うのはジタンさんとブランク兄貴ッス」

 

「で、城に侵入した俺とジタンでブラネ女王の寝室にコイツを仕掛ける。

でもどうにも苦手だぜ、このブリ虫って奴はよ。

まあ仕事だから我慢するけどよ」

 

「まあ作戦内容はこんな感じだ、野郎ども!キッチリやれよ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

プリマビスタは間もなくアレクサンドリアに到着しようとしていた

 

(もうすぐだ、もうすぐで君に会える。待ってて、セーラ…)

 

ジタンはアレクサンドリアを見つめながらそう考えていた

 

 

 

アレクサンドリア城下町。

とんがり帽子を被った少年とネズミのような少年が人通りの少ない場所にやって来ていた

 

「ビビ、人は来なさそうか?」

 

「うん、大丈夫だよパック。

それより本当に良いのかな?」

 

帽子の少年はビビ、ネズミの少年はパックと言うようだ。

パックは梯子を住宅街のあちこちに仕掛けて城に侵入しようとしていた

 

「良いって良いって!だって折角買ったチケットがまさかの偽物だったんだぜ。

お前も今日の芝居は見たいだろ?なら実力行使あるのみだ!」

 

「う、うん。解ったよ、パック」

 

ビビとパックは梯子を蔦って行く事にした

 

 

 

 

アレクサンドリア城。

そこにはドレス姿の長い黒髪の少女が居た

 

「ガーネット姫様、失礼します」

 

その時、片目が隠れた女性が少女に呼び掛ける

 

「ベアトリクス、何かご用ですか?」

 

少女はガーネット、女性はベアトリクスと言うようだ

 

「間もなく劇場船が到着します。

今夜の芝居は貴女様のお母上、ブラネ女王様も大変楽しみにしています。

今日は姫様の16歳の誕生日、姫様も必ずご出席するようお願いします」

 

「ええ、解りました」

 

ガーネットがそう言うとベアトリクスは部屋から出ていった

 

「……城を抜け出すのは、今夜しかない…」

 

ガーネットはどうやら城から抜け出す気で居る様子

 

「……劇場船には彼も居るかしら?…ライフ…貴方に会いたい…」

 

ガーネットはそう呟くと部屋を後にした




作者のMPです。
自分の中ではファイナルファンタジーは9が最高傑作だと思っています

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。