アレクサンドリア城
「ブラネ様~、ちょっと良いでおじゃる~?」
「どうした?」
「手配していた者達が着いたでごじゃる~」
「やっと来たか、よし通せ」
ゾーンとソーンはその場から離れ、
赤いナマコやうどんみたいな頭をした男性と茶色い肌の女性が入って来た
「ブラネ女王様、美の狩人ラニ。お呼びにより参上いたしました」
「うむ、早速だが用件を言うぞ。お前達がすべきことは2つ、1つはガーネットの糞ガキが持ち出した国宝の銀のペンダントを持ち帰ること。もう1つはガーネットと一緒に尻尾が生えたスーパーサイヤ人みたいな小僧が居る、そいつを生きた状態で銀のペンダントと共に持ち帰ることじゃ」
「なんだと?…殺すのは駄目なのか?」
「ああ、お前はあの小僧に何か恨みがあるのか?」
「ああ…昔、奴に屈辱を味あわされたことがある」
「そうか、だが奴は必ず生かした状態で連れて来るのじゃ。よいな」
「…まあ良いだろう」
「お任せください。その任務、必ず為し遂げて見せましょう」
「頼むぞ、あとガーネットの奴は抵抗するようなら殺して構わん、あんな乳臭いガキなんぞにはなんの未練もないからな」
「了解しました。行くわよ、サラマンダーのダンナ」
「…解った」
2人は何処かに行った、その時ブラネの元にアレクサンドリア兵が来た
「ご報告します、レッドローズの出陣の準備が整いました」
「ご苦労」
「しかしブラネ様、本当にお1人で行かれるおつもりですか?」
「ああ、本当は護衛を着けたいところじゃが、あのお方が1人で行けと言うのでな。してあの裏切り者共のスタイナーとベアトリクス、奴らと一緒に居たネズミ共はどうしておる?」
「あの4人はブラネ様の自室にてゾーンとソーンが魔法陣で閉じ込めております」
「そうか、ゾーンとソーンにはその場から絶対に動くなと伝えてくれ」
「了解!」
「う……う~ん…私は…」
「気がついた?」
「ビビ…ここは何処?」
「リンドブルムからちょっと離れた場所にあるピナックルロックスって場所だって」
「リンドブルム?ガルガントはそこまで…」
その時、ジタンがやって来た
「目が覚めたかダガー、体の具合はどうだ?」
「大丈夫、でもベアトリクス達は…私達の為に…」
「心配すんなって!スタイナー達はそう簡単にやられる奴らじゃないさ」
「…そうね」
「このようなところに人が来るとはな…」
「誰だ!?」
ジタン達の前に宙に浮いた老人が現れた
「敵か!?」
「それはお前達しだい…我が名はラムウ…」
「ラムウって…まさかあなたは雷帝ラムウ!?」
「知ってるのか?」
「ええ、ラムウは雷の召喚獣よ」
「クレイラがそなたの召喚魔法によって消滅したことは知っているな?召喚魔法は詠唱者の意思に呼応する…欲にまみれた者が唱えたことで、恐るべき惨事が引き起こされた…」
「…お母様……」
「ダガーは悪くないさ」
「確かにそなたが引き起こしたことではない。だが我が問いは1つ、そなたはどうするのだ?」
「私にもっと力があれば…召喚魔法を使いこなせたら…お願いします!私に力を貸してください!」
「再び過ちを起こすつもりか?」
「私、召喚魔法が恐かった…でも!もう逃げません!!」
「……そなたの思い、本物のようだな。良かろう、我もそなたと共に行こう…」
そう言うとラムウは宝石ペリドットになった
「(これできっと…)リンドブルムへ行きましょう」
「そうだな」
しかしその時、突然リンドブルムで爆発が起こった
「リ、リンドブルムが!?」
「まさかブラネがここにも!?…あれはテレポット!黒魔道士を直接街に送ってるのか!?」
「そんな…お母様…お母様!!」
ダガーはリンドブルムに向かい走り出し、ジタンは後を追った、その時空から裂目が現れた
「お母様ああああああああ!!!!やめてええええええええ!!!!!」
ダガーが叫んだその瞬間。
裂目から召喚獣が現れた
「…アトモス……」
アトモスはリンドブルムから無差別に吸い込み出した。その中にはリンドブルム兵や黒魔道士が居た
「素晴らしい…素晴らしいぞ!召喚獣の力…あのお方が欲していたのも頷けるわ!あとは銀のペンダントと小僧さえ手に入れば…あのお方の望みは叶う!!ハーッハハハハハハハ!!!」
遠くから見ていたブラネは大笑いしたあと、何処かへ行ってしまった
ダガーはショックのあまり膝をついてしまった
「…行こう…」
「…うん…」
崩壊したリンドブルム。
襲撃を食らったばかりなのに街はやけに静かだった
「静かだな…」
「お母様…どうして…どうしてこんな酷いことを……」
「お姉ちゃん…」
3人は複雑な思いをしながらも街の広場にやって来た
「おお、ガーネット姫、ジタン様、ビビ殿、皆様ご無事でしたか」
「じいさん!無事だったか!」
「オルベルタ様!シドおじ様は無事ですか!?」
「ご安心くださいませ、城は攻撃をまぬがれました。陛下は傷1つ負っておりませんぞ」
「よかった…」
「さあ、陛下の元へご案内しましょう」
そして一行はシドの元にやって来た
「シドおじ様!」
「おおガーネット姫!無事であったか!ブラネに捕まったかと心配してたブリ!」
「ジタン達が助けてくれました」
「礼を言うぞお主ら」
「良いってことよ」
「でも、私達を逃がす為にフライヤにフラットレイ、スタイナーにベアトリクスが城に残ることになって…」
「ほう、あのベアトリクスが…あの者達なら大丈夫だろうブリ」
「俺もそう思うぜ、降参したのは正解だったな、クレイラは消されちまったし…」
「ブラネに関する情報は召喚獣だけじゃないブリ。この戦争の裏にクジャと名乗る謎の武器商人が絡んでいるブリ」
「クジャ…あいつか…」
「クジャは高度な魔法技術を用いた装置や兵器をブラネに自給しているブリ。黒魔道士兵もその1つブリ」
「お母様に…」
「それと信じられないのですが…噂ではクジャは北の空よりバルボロスに乗って現れるようです」
「バルボロスって?」
ビビはバルボロスと言う名前にそう言った
「城の書物で見たことがあるわ。『闇竜バルボロス』、古の時代に実在していたって言う破壊の限りを尽くした闇を操る竜。でも書物にはバルボロスは対をなす光を操る竜。『聖竜グレイナル』によって倒された筈なのだけれど…」
「はい、そのバルボロスがクジャを乗せて飛んでいるという噂がトレノで流れたそうです」
「それより北ってことは…まさか外側の大陸か?」
「外側の大陸?」
「霧の大陸の北にある大陸さ、あと忘れさられた大陸と閉ざされた大陸があるんだ」
「外側の大陸には我らとは違う種族がいるらしいが、武器を自給しているのはクジャだけらしいブリ」
「…きっとクジャがお母様をたぶらかしているのかもしれません」
「つまりクジャを倒せば…」
「武器の自給は無くなり力は弱まる、その時が反撃のチャンスブリ」
「だったら俺が行くぜ!あの野郎にはらしてやりたいことがあってな!」
「私ももちろん行きます!」
「僕も行く、この大陸にはもう居られない気がするから…」
「そうと決まったら早速飛空挺を…」
「待ってくれダガー、飛空挺の動力の霧はこの大陸にしかないんだ」
「じゃあ新型飛空挺は?」
「出来とらんしブラネに取り押さえられてるブリ、降参条件に飛空挺の接収と天竜の爪を引き渡して手が出せないブリ」
「ブラネの奴…やっぱり天竜の爪が狙いで…」
「どう言うことブリ?」
「ああ、実は…」
ジタン説明中…
「なんじゃと!?核兵器!?ブラネの奴は何を考えているブリ!?」
「はい、私の銀のペンダントがお母様の手に渡ったらその核兵器が完成してしまいます…」
「そう言う訳だから船を出してくれないか?」
「港は取り押さえられて船は出せんブリ…」
「…まさか泳いで行けって?」
「いや、もう1つ手段があるブリ。この城の北の沼にかつての発掘所があるブリ。そけから外側の大陸に行けるって言う噂があるブリ」
「そうか、じゃあそこに行くしかないな」
「儂は先に城の最下層で待ってるブリ」
「僕も先に行ってるね、僕のぶんも準備お願い」
「解ったわ」
ジタンとダガーは街で一通り準備したあと、最下層を目指してリフトに乗った
「セーラ、これから君は勿論俺すら知らないところに行くんだ、覚悟は出来てるのかい?」
「覚悟ならとっくに決めてるわ、ライフ。でも、ちょっと不安はあるの…」
「そうか、でも安心してくれ。君は何があっても俺が守る、ロゼとも約束したしな」
「ありがとう…ねえライフ、今は私達以外誰もいないし…私の不安を消して…」
「セーラ…」
「ライフ…」
ジタンはダガーを優しく抱き締め、2人はキスをした
最下層。
そこにはビビとシドが居た
「やっと来たブリか、トロッコを止めたが長くは持たん、この世界地図を持って早く行くブリ」
「おじ様…」
「大丈夫じゃ、暫くさよならブリ」
「行こう」
ジタン、ダガー、ビビの3人はリンドブルムをあとにした
作者のMPです。
遂にジタンとダガーがキスをしました