一行はリンドブルム城のドックに集まっていた
「全て順調。いつでも出られます!」
「それではクジャを追うメンバー決めを。お父様、お願いします」
「解った。メンバーは俺、セーラ、ラピス、ビビ、エーコ、フラットレイ、クイナ、サラマンダーの8人で。あとヒルダガルデ3号の運転手としてエリンを連れて行こう」
「みんな、気をつけるのだぞ!」
一行はヒルダガルデ3号に乗った
「うわぁ、凄い高いや」
「そりゃ飛空挺の中だもん。ビビは高いところが好きなの?」
「高いところが好きって言うより、風車が好きって言ったところだよ」
「そうなんだ」
「ふふ、エーコったら。ビビにベッタリね」
「そうだな」
「ジタン様とガーネット姫様だって同じじゃないですか」
「うっ!?そう言われると…」
「良いじゃない!私とライフは立派な恋人よ!」
「おい…セーラ…」
「まあまあ、そろそろ目的地に着きますので準備しましょう。エリンさん、着陸してください」
「了解しました!」
一行はイプセンの古城の入口までやって来た
「何か逆さにしたような城ね」
エーコの言う通り、城はまるで逆さまにしたような外装をしていた
「この中にテラの鍵があるのか。全員で行くのはなんだし、4人で行こう」
「メンバー分けはどうするアルか?」
「お父様。この城は力が逆転してしまう能力がかかっている城だと聞いたことがあります。古城に行くメンバーはなるべく魔法タイプの人にした方が良いかもしれません」
「そうか、じゃあメンバーは俺、セーラ、ビビ。エーコの4人で行くことにするか」
「じゃあ行きましょう」
4人は古城に入ろうとしたが
「…おいジタン」
「どうした?サラマンダー」
「俺はお前の考えが理解出来ねぇ…俺らよりも遥かに力のあるお前が何故他の者と一緒に行動するのかがな…」
「サラマンダー。お前こんな時に何を考え…」
「よせフラットレイ。で、結局何が言いたいんだ?」
「俺は今までほとんど1人でいたからお前のやり方に納得出来ない」
「だから?」
「どっちのやり方が正しいのかハッキリさせたい。ここに封印を解く鍵があるという話だな?」
「ああ」
「それをどっちが先に発見出来るかで勝負だ。勿論俺は1人で行くぜ」
「サラマンダーさん!今どんな状況なのか解って…」
「やめろラピス。良いんじゃないか?サラマンダーがそう考えてるんなら」
「物解りが良いじゃねぇか。じゃあ先に行くぜ」
サラマンダーはそう言うと先に城に入った
「じゃあ、俺達も行くか」
ジタン達も城の中に入った。
城は中も逆さまにしたような内装となっていて、かなり複雑な造りになっていた
「ねえ、ちょっと休まない?あたしちょっと酔ってきて…」
「僕も…ちょっと気分悪くなって来た…」
「解った、じゃあそこでちょっと休むか」
ジタン達は赤いドレスを着た金髪の人形の前で休むことにした
「この城…かなり酔ってくるわね…」
「そうだね…」
「あながちサラマンダーが言ってたことも間違いじゃないかもな…」
「ライフ。どう言うこと?」
「1人だったら行動するのもかなり楽になるからな。こういうアクシデントで止まることもないだろうからな」
「そうかもしれないけど、仲間が居れば1人じゃ出来ないことも出来るでしょ。サラマンダーはそれに気付いていないだけなのよ」
「そうだな、そうかもしれないな」
「そうよライフ。それよりこの人形、随分綺麗ね」
「……」
「ジタン?どうかしたの?」
「ああ、この人形…どっかで見たことがあるような気がしてな」
「そうなの?それにしてもこの人形…綺麗だけど、なんか不気味なのよね~…」
エーコがそう言ったその時、突然人形の目が開き動き出した
「わっ!?何!?」
「どっかで見たことがあると思ったら…そいつは人形のモンスターのメイデンドールだ!」
「モンスター!?本当なのジタン!?」
「ああ!それに気を付けろ。メイデンドールが居るってことは近くで指南しているモンスターも居るんだ」
その時、メイデンドールのドレスの下半身が開き、巨大な籠が現れ、籠の中には赤紫のローブを着こんだモンスターが居た
「噂をすればなんとやらだな…そいつはアークマージ、メイデンドールを指南する魔法使いタイプのモンスターだ。アークマージもメイデンドールも強力な魔法を使ってくるから気を付けろ!」
アークマージとメイデンドールとの戦闘が始まった。
ちょっと苦戦したが、ジタン達は勝利した
「とんだ道草を喰っちまったな。とにかく先に進むか」
4人はそれからも先に進み続け、やがて鏡がある部屋にやって来た。
だが部屋にはアークマージとメイデンドールが居た
「また敵!?」
「いえ、僕達はあなた方の敵ではありません」
「喋った!?」
「私達はあなた方をお待ちしておりました」
「待ってた?どう言うこと?」
「僕達はテラの、いえ、ガーランドのやっていることには反対しています」
「「「「ガーランド?」」」」
「テラの支配者でこのガイアもテラの一部にしようとしているとんでもない男です。私達はガーランドとクジャからこの鏡を奪われないよう守って来たのです」
「テラ支配者…ヤバそうだね…」
「ガーランド、そしてクジャはとんでもないことを企んでいます。この4つの鏡は輝く島の封印を解く為の鍵。どうかこれで封印を解き、僕達の分もガーランドとクジャを止めてください」
「解った」
「それと封印を解く方法を教えます。この鏡達はこのガイアにある4つの遺跡に同時に嵌め込む必要があります。遺跡はそれぞれ地、火、風、水と分かれています。それぞれの遺跡に一度に同時に鏡を嵌め込む、そうすることで輝く島の封印が解けてテラへ行くことが出来ます。どうか私達の分までお願いします」
「ああ解った、それじゃあ行こうか」
4人はイプセンの古城から脱出した。
入口にはサラマンダーも含めた仲間達が居た
「ん?サラマンダー。戻って来てたのか?」
「…ああ、鍵は見つからなかった…」
「私達は見つけたわ、この4つの鏡がそうよ」
「そうか…やはり仲間と一緒の方が良いのか?だが俺には解らない…」
「…誰かの為に命を掛けても良い。その人の為に命すら投げ出しても良い。それが人を…仲間を大切に思う気持ちだと俺は思うぜ」
「それが仲間…なのか?」
「少なくとも俺はお前を仲間だと思ってるぜ、それにお前にも居るんじゃないか?安心して背中を任せられる相手が」
「…ああ、ラニの奴がそうだな」
「そうよサラマンダー。ラニはあなたの仲間。ラニだけじゃない、ここに居るみんな仲間よ」
「…そうだな」
「じゃあ行くか」
一行はヒルダガルデ3号に乗った
「あのアークマージとメイデンドールが言うにはそれぞれ4つ遺跡があって、それぞれの場所を一度に攻略する必要があるってことだな。そう言う訳だから2人1組でそれぞれメンバー分けをしようと思う」
「まあ、それが適切であろうな」
「私はライフと離れたくないわ」
「ねえ、この水の遺跡ってところ。あたしとビビに行かせてくれないかな?」
「ああ、俺は構わないが…ビビは?」
「良いよ、一緒に行こう。エーコ」
「うん!」
「で、火の遺跡をフラットレイとサラマンダーに頼みたいんだ」
「やはり熱か?」
「まあな。火山の熱でエンジンが焼けちまうから、高い所から飛べるフラットレイと戦闘慣れしているサラマンダーに頼みたい」
「私は構わないぞ」
「反論しても変えないんだろ?まあする気はないがな」
「まあな」
「お父様。この風の遺跡を私に行かせて貰えないでしょうか?」
「別に良いけど、なんでだ?」
「私はもっと強くならなければなりません。強くなる為にあえて過酷な環境に行ってみたいのです」
「解った。じゃあ頼むよ」
「ありがとうございます」
「じゃあワタシもラピスと一緒に風の遺跡アルね」
「それじゃあ私とライフは地の遺跡ね」
「よし、メンバー分けも決まったし。エリン、遺跡まで頼む」
「了解!」
2人1組で4メンバーに分かれた一行はそれぞれの遺跡に向かうことになった
作者のMPです。
この後書き、深い!!(溺れ死ぬボーちゃん)