ダリの村の外れ
「見つけたぞ、ガーネット姫。城へ来て貰おうか」
「貴方は…黒のワルツ!」
「知り合いでありますか?」
「ああ、前に氷の洞窟に出て来た奴だ。服が違うようだが…」
「ほう、その口振りからすると貴様が1号を倒した奴か」
「てことはテメェは2号か」
「その通り、姫よ、大人しく一緒に来るか、痛い目にあって無理矢理連れてかれるか選べ」
「どっちも嫌よ!」
「愚かな…ならば力ずくで連れて行くとしよう!」
「そうはさせると思うか?」
「そうだ!お姉ちゃんは渡さないぞ!」
「姫様を守るのは自分の使命!貴様の出る幕は無い!」
「そんなこと知ったことか!ならばこれを喰らえ!ファイラ!」
黒のワルツ2号が魔法を唱えると炎が発生し、
ジタン、ビビ、スタイナーの3人は戦えなくなった
「みんな!!」
「さあ、姫よ!大人しく城へ…」
「……よくも…みんなを……」
何やらダガーから異常な程の殺気が発っせられている
「ダガー?…」
「…あんたは……絶対に許さない!!」
その時ダガーは勢いよく光った後、
髪が金髪になり、セクシーなレオタード姿になった
「な…なんだと!?」
「姫様!?」
「あれは…まさかトランスか!?」
「知ってるの?ジタン」
「ああ、ダメージを受け過ぎたり、感情が高ぶったりするとなるあらゆる能力が強化した姿なんだ。
でもあれはごく一部の者にしかなれない筈なのに…」
「いでよ!シヴァ!ダイヤモンドダスト!!」
ダガーは召喚獣、シヴァを召喚し、シヴァはダイヤモンドダストを放った
「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ダイヤモンドダストが直撃した黒のワルツは捨て台詞も吐かずに消滅した。
それと同時にダガーは元の姿に戻った
「姫様!大丈夫でありますか!?」
「ええ、私なら平気よ」
「…本当に驚いたよ、まさかトランス出来たなんてな…」
「あれは…無我夢中で…」
「まあ何がともあれ無事に終わったんだ、おっさん、カーゴシップに乗せて貰えるように運転手に言って貰えないか?」
「解った」
「それとおっさん、このカーゴシップ、アレクサンドリア行きだろ?」
「!?何故それを!?」
「荷物とか見りゃ解るって、俺達はリンドブルムへ向かう、おっさんも良いよな?」
「うむ…さっきの奴の事もあるし、姫様を城に連れ戻すのが危ないように感じて来たのである…解った、リンドブルムへ行くように言ってくるとしよう」
「サンキュー、おっさん」
「…それと、おっさんは止めてスタイナーと言って貰えると嬉しいのである…自分も…お主への態度を改める故…」
「そうか、解ったよ。スタイナー」
「ではジタン殿、自分は先にカーゴシップへ乗って来るであります」
スタイナーはカーゴシップに乗り込んだ
「ジタン殿…か」
「ふふ、スタイナーもやっと貴方のことを信頼するようになったのね」
「嬉しいのかそうじゃないのか良く解らない感じだけどな」
そう言った会話をしていると、カーゴシップが動きだした
「お、カーゴシップが動き出したみたいだな。俺達も乗るか」
「じゃあ僕先に乗るね」
ビビは先にカーゴシップに乗り込んだ
「お先にどうぞ、お姫様」
「ありがとう」
ダガーが先に梯子に登り始め、ジタンも後に続くように梯子を登り始めた…その時
フニッ
「きゃっ!?」
「わっ!?ごめん!」
ジタンは誤ってダガーのお尻を触ってしまった
カーゴシップ
「セーラ、本当にごめん…」
「ううん…気にしないで…(ライフにお尻触られちゃった……////)」
ジタンとダガーはお互いに顏を真っ赤にして気まずそうだ
「…そうだ、操縦席に行かないかい?」
「そ、そうね、そうしましょう」
ジタンとダガーは操縦席に行くことに、
その途中黒魔道士達話しかけているビビの姿を見た
「あの…こんにちは」
「……」
しかし黒魔道士達はうんともすんとも言わない
「こいつらには感情が無いみたいだな…」
「感情が無いなんて…お母様は一体なんの為に…」
複雑な思いをしながらも3人は操縦席に着いた。
操縦席にはカーゴシップを操縦しているスタイナーが居た
「スタイナー、あんた1人だけか?」
「うむ、操縦を代わって欲しいとお願いしたら何も言わずに出て言ったのである」
「そうか」
「私ちょっと景色を見にブリッジに行ってくるわ」
「あ、僕も」
ダガーとビビはブリッジに出た
「しかし…自分は納得いきませぬ…ああは言いましたがジタン殿は姫様を誘拐した一味で…」
「そのことなんだけどさ、俺達は頼まれてやっただけだし、実際は誘拐と見せ掛けて保護して欲しいって依頼なんだよ」
「なんですと!?してそのような依頼をした者とは?」
「ああ…ゴニョゴニョ……」
「なんと!?それは誠か!?」
「ああ、このことはダガーには内緒な」
「心得た」
「ジタン!スタイナー!」
「どうした?ダガー」
「黒のワルツがブリッジに!」
「なんだって!?」
「また奴か!姫様はここでお待ちを!」
「ダガー!操縦を頼む!」
「解ったわ!」
ブリッジ。
そこにはビビと黒のワルツ3号が居た
「な…何しに来たの?…」
「何しに来ただと?ガーネット姫を連れ戻しに来たに決まっておろう、それより貴様、黒魔道士にしては見ないタイプだな」
「え?」
黒のワルツは黒髪に金の瞳をした顏のビビを見ながら言った
「貴様のような人間の顏をした黒魔道士は少なくとも俺は見たことがない、ちょうど良い、姫と一緒に貴様も持ち帰れば良い土産になりそうだ」
「そうはさせないである!」
「ビビから離れろ!」
「ほほう、貴様らが2号と1号を倒した奴らだな?俺をあの2人と一緒だと思ったら大間違いだぞ!ゆくぞ!サンダラ!」
黒のワルツのサンダラがビビとスタイナーに直撃した
「ビビ!スタイナー!」
「ククク、後は貴様だな!……ん?」
その時、黒魔道士達が黒のワルツの前に立ちはだかった
「み…みんな…」
「なんだ?貴様ら、人形の分際で俺の邪魔をしようってか?ならば死ね!サンダガ!!」
黒のワルツはサンダガを唱えると、凄まじい電撃が黒魔道士達を一瞬にして消し去った
「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ビビはあまりのショックに叫んでしまった
「ビビ殿……」
「酷い……なんて事を……」
「おい!!あいつらはお前の仲間じゃなかったのかよ!?」
「笑わせるな!あんな木偶人形共など、仲間だと思ったことなど一度も無いわ!」
その時、ジタンから強烈な殺気が溢れ出した
「……テメェ…テメェは…絶対に許さねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ジタンは激しく光った後。
ピンクの獣人のような姿になった
「あれは…トランス!?(ライフもなれるんだ…)」
「なんだ!?その姿は!?」
「消し飛べ!フリーエナジー!!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ジタンの放ったフリーエナジーによって、黒のワルツは完全に消滅した。
時を同じくジタンも元の姿に戻った
「ビビ、あの黒魔道士達は俺達の為に犠牲になってくれたんだ…だからさ、犠牲になった黒魔道士達の分まで生きようぜ」
「ジタン…そうだね…」
「スタイナー、俺は操縦席に行く、ビビを頼む」
「了解した」
操縦席
「ライフもトランス出来たのね」
「ああ、黒のワルツへの怒りが高ぶり過ぎて、気付いたらあの姿になってたんだ」
「ライフ…ライフは私から居なくなったりしないよね…」
「ああ、10年間は一緒に居られなかったけど、もう絶対に君の元から居なくなったりしないよ、約束する、セーラ」
「ライフ…ありがとう…約束だからね…」
「ああ…約束だ…セーラ…」
少したつと、ゲートが見えた
「あのゲートを越えればリンドブルムだ」
「近くに降りれそうな場所に着地しましょう」
一行は国境のゲートを越えるべく、カーゴシップをゲートへ動かした
作者のMPです。
この小説ではビビの顏は人間のものになっている設定です