カンピオーネ~生まれ変わって主人公~《完結》   作:山中 一

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四話

 七雄神社での祐理との邂逅で、護堂は日本の魔術師とのつながりを確保した。

 これを機に、魔術師たちと関わっていく事になるだろう。その覚悟はしていたし、むしろカンピオーネになった以上は逃れられない運命だと諦観もしていた。極力戦いたくはないというのが本音だが、もしもまつろわぬ神が降臨したら、どれほどの被害が出るのか予想できない。おまけに対処できるのは護堂だけとなれば、戦うしか選択肢はないだろう。護堂は、目の前で神に蹂躙される人を横目に安全圏にいることができるほど図太い性格をしているわけではないし、同胞の中では正義感の強いほうだという自負を持っていた。

 王になったからには、どのような王であるのかということを意識すべきで、やさしい王さまを目指すのも悪くはないかな、と思っていたりする。

 文京区根津にある元書店兼自宅に向かう護堂。

 ゴルゴネイオンを持っていないのだから、アテナが東京を襲うことはない。サルデーニャでは、サルバトーレとばったり会うことだけは避けようと、メルカルト戦後疲れた身体に鞭打って帰国したのだ。結果、サルバトーレとの面識はなく、決闘もしていないので、剣士殿は無傷でイタリアにいる。おそらく、アテナと戦うのはサルバトーレになるのではないだろうか。

 家路の途中、見知った顔を見つけたので声をかけた。

「明日香、久しぶりだな」

「ご、護堂!?」

 徳永明日香は護堂の幼馴染だ。同じ商店街に居を構え、幼稚園から中学までの腐れ縁。『運がよければ』同じ高校にも通っていたかもしれない。

 それほどの腐れ縁なのだから話しかけない理由も無い。

「こんな時間にどうした?バイトじゃないのか?」

「あー、なんか今日は休みだって。注文してた食材が一部届かなくなっちゃって。川の増水でトラックが動かなくなったみたい」

「最近多いからな、そういうの」

 今このときも、日本のどこかで突然の大嵐が発生しているかもしれない。

「前から思ってたんだけど、明日香の髪型ってツインテールでいいのか?」

「なによ、突然」

「いや、この前友達が『どこまでをツインテールとするのか』って熱い議論をしてたからさ」

 三バカトリオが結成されたのはまさにこのときだった。

 激しすぎる激闘の末に、互いの力量を認め合った三人は、手と手を取り合い男の友情を確かめ合ったのだった。

 と、そんな経緯までは話さないものの、そんなことがあったと話をしたら、案の定呆れたという反応を見せる。実に正しい。クラスの女子もそうだった。

「一応ツインテールに分類されると思うけど。詳しく言うならツーサイドアップなんだけど、ツインテールの派生ってことでいいんじゃない?」

「そんなんでいいのか」

 護堂の隣を歩く明日香は、しきりに毛先を弄っている。落ち着きがない。緊張しているようにも見える。

「なにかおかしい、かな」

 明日香は不安げに尋ねてきた。

 彼女の髪型は、耳の上の髪をまとめ、残りを後ろに垂らすというものだ。外見は、ツインテールとは別物なのだが、二箇所を留めているという類似点から同一のカテゴリーにいれられているのだろうか。

「似合ってるし、いいんじゃないか」

「そ、そう……」

 なんと言うことのない言葉。それこそ友人から言われ続けて慣れてしまっているような言葉ながらも、それが護堂から出たとなれば、明日香の心情も大きく変わる。

 照れているのか、少し足を速くした。

 その背中を追いかけるように、護堂も歩を速くする。

 

 

 

 そのとき、風が吹いた。

 

 

 

 思わず声を漏らすほどの突風だった。

 家々の窓ガラスがガタガタと音を立て、ゴミ箱が倒れて缶が金属音を響かせる。ビルの合間、家の狭間を通り抜け、異様な唸り声を発している。

 駆け抜ける風は、あらゆるものを舞い上げる。

 落ち葉、ごみ、そして明日香のスカート。

「きゃあ!!」

 とっさに前を押さえることは間に合ったようだ。彼女らしからぬ可愛らしい悲鳴だったが、それに突っ込みを入れるほど護堂は命知らずではない。

 草薙護堂は魔王である以前に高校一年生の健全な男子生徒だ。これまで、諸々の事情で恋愛面にはとんと興味を示す余裕がなかったのだが、だからと言って無関心というわけではない。

 精神が肉体に引っ張られているのか、それとも精神年齢が三十後半くらいでまだまだ老成には程遠いのか、年頃の少年と同等程度には興味があることは事実だ。

 スカートという名のベールの下に広がる純白の園。

 日夜隠され続ける鉄壁の守りがかくも鮮やかに取り払われ、その内実が露になる機会がそうあるだろうか。

 数限りなく広がり、散在する細く脆い運命の糸を手繰り寄せる絶対の強運の持ち主にして、エピメテウスの落とし子。

 風の落し物は、草薙護堂だからこそ手にした楽園への入場券だった。

 そのとき、明日香は前を押さえるために前傾姿勢になっていた。舞い上がるスカートを素早く押さえた反射神経はさすがのもの。常日頃から注意を払っていることの証左であろう。だが、明日香といえども後ろまでは守るに至らなかった。後方およそ三メートル、護堂の視界にちょうど入り込むくらいまで、禁断のベールは上がってしまい、彼女の体勢は結果的に守るべきものを強調することにつながってしまった。

 倫理的に見てはならないと分かっていても、突然のことに対応できる人間は少ない。どんな人間であってもそこに目を移すことは必然であり、本能なのだ。理性が押さえる前に、視線はそこを向く。 

 広がる光景は、護堂の予想をいい意味で裏切るものだった。

 白ではない。それは黒の世界だった。両端は紐で結ばれ、華美に寄らない華柄の刺繍が入っていた。黒とは想定外もいいところ。与えた衝撃力は凄まじい。右ストレートの構えを見せながらの左フック。幼馴染はいつのまにやらアダルティな領域に入っていたらしい。

 なるほど、世間には下着には興味がないという者も多いだろう。かくいう護堂もその類だ。明日香の下着を見たからといってその考えが変わるわけでもない。だが、破壊力の変動の激しい兵器であることは理解した。洗濯物や婦人服売り場に行けば、下着などいつでも見ることができる。しかし、所詮それは表面的なものに過ぎないのだ。そこにあるのはなんの躍動も情熱もないただの布切れである。そんなものにいったいどんな感動があろうか。彼らが真価を発揮するのは、人馬一体となったまさにそのときである。

 明日香の白い肌を夕日が染め、黒の下着が全体の印象を引き締めている。

 ほんの数瞬の出来事ながら、護堂に与えた衝撃は大きい。

「み、見た?」

 恐る恐るといった様子で振り向いた明日香の顔は火が吹くのではないかというほどに真っ赤に染まっていた。

「すまん」

 嘘が通じる場面ではなかった。

「あんたは……目、目を背けるとかそういう配慮はないわけ!?」

「無茶言うな!突然のことなんだぞ!」

「開き直ってんじゃないわよ!このむっつりスケベ!」

 明日香の拳が襲い掛かってきた。

 体重の乗ったいいパンチだ。普通、ここは護堂が甘んじて殴られるべきところだろう、が、護堂はひらり、とかわしてみせた。

 理由は簡単。今の護堂を殴るということが明日香の身体を傷つけるからだ。

 鋼を上回る硬度を護堂の骨格は持っている。華奢な少女が殴りつければ、骨折の可能性すらある。

 そんな事情を知らない明日香はなんとしてでも護堂を殴り倒そうと躍起になった。

 年甲斐もない追いかけっこは、突然の大雨に打たれるまで続いた。

 

 

 

 

 □ ■ □ ■

 

 

 

「はー、なんなのよもう……」

 

 明日香は真っ黒な空を眺めて悪態をついた。

 ついさっきまえの鮮やかな夕焼けは見る影もなく、激しい風と、視界を塞ぐほどの大雨に空を走る稲妻。あまりにも急な天気の変化に、道行く人は皆戸惑い、駆け抜けていく。

 二人は、近くの雑貨屋の軒下に雨宿りをしていた。

 すでに、道が川になるのではないかというほどの水量だ。

 ハンカチで水気を取ろうにも、そのハンカチが水を吸ってしまっている。

「家までいっきに行くしかないんじゃないか」

「それだと、教科書とか濡れちゃうのよね」

「……止みそうにないぞ」

 激しすぎる土砂降り。

 この中を走れば家についたころには着衣水泳を行ったかのようになっていることだろう。

 荷物もびしょびしょになってしまう。

 だが、護堂の心配はそこにはない。

 明日香にそうと見せないようにしながら、権能の触手を伸ばしている。

 超感覚。

 実は雨雲が東京の空を覆ったころから、身体のコンディションがいい。戦闘態勢に入っている。即ち。

(まつろわぬ神が来ている。嵐にまつわる力か……?)

 メルカルトがこれに似た現象を引き起こしていたことを思い出す。

 アテナが来ないからといって油断していた。

 護堂にとって未知の神格が降臨したようだ。

(雲の中、か)

 見上げる雲の奥深く。力の発生源がそこにいる。

 巨大な雷が奔った。

 最早爆発かと思われるほどの閃光と爆音に、明日香が隣で身を縮めた。

「ちょっとやばくない?」

「確かに、やばいな」

 雲に浮き上がった影を護堂は見逃さなかった。

 長い胴体を持つそれは竜のように見えた。

 《蛇》に属する神格の可能性がある。

 護堂の危機感は一層強まった。

 というのも、日光には、《蛇》に反応して現れる猿がいる。極めて強力な《鋼》の神格であり、それが現れると、今度は中国から怪物が飛んでくることになる。

 東京を舞台にした怪獣大決戦が行われることになりかねない。

 どうしようかと思ったそのときだった。

「草薙さん!」

 目の前に止まった車の助手席の窓が開き、中から祐理が顔を出した。運転席にいるのは、おそらく甘粕冬馬だろう。

「え、護堂。誰?」

「高校の友達だ」 

 戸惑う明日香にそう答え、護堂は祐理と奥にいる冬馬に話しかけた。

「この車、乗せてもらってもいいか?」

「はい、もとよりそのつもりでした。そちらの方もご一緒にどうぞ」

 護堂と明日香は、祐理の誘いを受け、車に乗り込んだ。

 

 

 

 

 ■ □ ■ □

 

 

 

 

「改めまして甘粕冬馬と申します。王よ」

 ハンドルを握る冬馬が護堂に自己紹介をした。

 明日香を家に送り届けた直後のことだった。

 明日香には、神社でバイトをしている友達と、神社の関係者ということで説明をしておいた。疑わしげな視線を投げかけてきたが、否定できる要素もなかったので、言葉を呑み込んだようだった。

「草薙護堂です。はじめまして」

 簡潔に挨拶を済ませた。

 今は挨拶よりも大切なものがある。

「この嵐は、まつろわぬ神によるものということでいいんですか?」

「ええ、おかげでこの辺り一帯の交通網は大打撃を被ってますよ。あと二、三時間で多摩川辺りは氾濫の危険があります」

 事は一刻を争う。

 川の氾濫が残す爪痕は大きい。早急な対策が必要だった。

「相手の情報はないんですか?」

「現在調査中です。分かっていることは降臨したのが奈良県であるということ。後は見てのとおり……嵐にまつわる力の持ち主としか」

 つまり、ほとんど分かっていない、ということらしい。

 奈良県で現れたのなら日本に関わる神格なのだろうが。

「俺の見たところだと《蛇》のように見えましたけど」

「なるほど、確かにありえそうな話です。古来、水に関わる神格は竜とつながりがありますし、それらは農耕神に行き着くのです。八岐大蛇など、もともとは田の神か川の神かといったところですし」

「わたしも、竜の類ではないかと思っておりましたが、御名となると……」

 祐理の霊視もまだ効果を発揮していないらしい。

「相手の正体が分からないなら、こっちから飛び込むしかないですよね。適当なところで降ろしてください」

「そんな簡単に。相手はまつろわぬ神なのですよ!正体すらつかめていないのに、無謀すぎます!」

 祐理が後ろを振り向くや否や叫ぶように言った。

 神の猛威を今まさに体感しているからこそ、それに挑むという無謀さを諌めている。

「そうは言ってもどうにもならないだろ。幸い、この手の相手とは先月戦ったばかりだ。雲の中から引きずり出してやるよ」 

「そんな、無茶を」

「何か分かったら念じてくれ。万里谷一人なら、感覚をつなげて念話ができるから」

「……はい」

 コンビニの駐車場に車を停めて、護堂は外に出た。

 吹き付ける風に乗って雨粒が散弾のように叩きつけられている。

「それでは、御武運を」

「ああ、敵の情報、よろしくな」

 それだけを言って、護堂は空を見あげた。

 『縮』

 とだけ唱えた。

 

 

 

 

 □ ■ □ ■

 

 

 

 護堂は空にあった。

 地上とは比べ物にならない風を受けて、それでもそこに立っている。高度一千メートルの上空は、手を伸ばせば厚い雲に届いてしまいそうだ。

「っ!?」

 稲光が走り、護堂の身体のすぐ側を抜けていく。

 護堂を狙った雷撃であることは確かだ。

「めんどうだな、ほんとに」

 連続で落ちてくる雷を宙を走るようにして避けていく。

 カンピオーネとなって上昇した野生の勘に加え、ガブリエルの権能を上乗せしての予想回避は、雷撃のような高速の攻撃を避けるのに大いに役に立つ。

 とはいえ、全てを避けられるほど甘い攻撃ではない。 

 青白い、巨大な雷が護堂を目掛けて落ちてくる。

 これは避けられない。 

『曲がれ!』

 その瞬間、護堂の正面の空間が俄かに歪み、ねじくれた。

 雷は標的を捉える前に、あらぬ方向へ逸れていく。

 ガブリエルの権能を攻撃的に使用したとき、護堂は言葉と意思によって万象に干渉するようになる。

 啓示の天使の役目は神の言葉を伝えること。それはアドバイスのときもあるが、多くは従わなければ神の敵になる、もしくは死に直結する絶対的な命令である。

 護堂は、この力を以って万象に干渉することができるのだ。

 言葉を届けなければ、効力は発揮されない。

 周囲の空間ならばいいものの、雲の中に潜む敵まで影響下に入れるのは難しいだろう。

 だから、そこまではなんとしてでも辿りつかなければならない。

 

 

 

 ■ □ ■ □

 

 

 

「くっそ……!」

 幾度目かの接近を遮られて護堂は舌打ちをする。

 制服の端が焦げ臭い。雷撃をかすってしまったのだ。

 本来、飛行するような権能ではないのだから、空にいるだけでも気を使っているのだ。足場を硬めなければ、真っ逆さまに落ちてしまう。

 敵の居場所まで後僅かでありながら、近づけば近づくほどに、雷撃の数、精度ともに上昇している。

 当然と言えばそれまでだが、これらの攻撃を避けながら雷雲に到達するのは至難の業だった。

(やっぱり、避けてるだけだとだめだな。神との戦いなんだから、もっとリスクを冒すべきだ)

 護堂はそう考えた。

 決めてしまえば躊躇はしない。

 回避ではなく、防御に全力を投入することで、敵の攻撃はしのぐ。

 最短距離を、一気に駆け抜けることで、懐に飛び込む。

『縮!!』

 ぐにゃり、と空間が捩れる。

 護堂はその空間内に足を踏み入れる、外の景色が飛ぶように通り過ぎていく。一歩進むごとに、その数倍の距離を移動している。

 神速ではない。

 神速は、A地点からB地点までの移動時間を操る力。護堂のこれは、A地点からB地点までの移動距離を短縮する業である。俗に言う縮地法だ。

 やはり、あわせてきた。

 正面に迫る雷撃は、正確に護堂を狙っている。

 青白い雷光に包み込まれる身体。もとより避けるつもりなどないのだから当然だ。この一瞬のために、全力で防御する。 

 体内の呪力を高め、全霊を込めて『散れ!』と命じた。

 ぶつかり合う雷撃と言霊。 

 夜空に響き渡る雷鳴が大地を揺らす。

 激突は、一瞬のことだった。

 閃光の後、勢いのままに飛び出してきたのは護堂だった。制服は焼け焦げ、火傷を負いはしたが、大事には至っていない。

 雷雲を相手にして特攻を仕掛けるという暴挙は、並の人間の思考ではない。機械で身を守っても、台風に遭遇すれば八つ裂きにされる危険性はある。まして、生身で最も危険な雷雲の中へ飛び込むということは、命をドブに捨てるようなもの。話にならない。それを、護堂は実践した。

 防御に使ってしまった呪力を取り戻す時間すら惜しい。雲の中には敵の意思がそこかしこに存在している。どこから雷撃が襲い掛かってきてもおかしくはないという状況下、護堂はほくそ笑んでいた。

 敵の意思がここにあるのなら、護堂の言霊は確実に相手に届くはずだ。

「我が言は衆生を導く教えなり。我が呪言は、万象貫く法にして罪人を討つ裁きの剣なり!」

 聖句を唱え、呪力を極限まで高めた。

 視界がゼロに近い漆黒の暴風の中、意識を張り巡らせて、最も効果的に言霊を叩き込める箇所を捜す。

 相手に言葉を届ける。ただそれだけのこと。

『払え』

 大きな力が湧きあがり、護堂の言霊と拮抗するのが分かる。抵抗しているのだ。そうは行かない。ここまで来て押し切られるわけには行かない。

『命ず。雲よ、消えろ!!』

 その瞬間、猛烈な呪力が迸り、内側から雷雲を押し広げていった。

 奇妙な光景だ。

 空を覆う厚い雲の中に一点だけ、何もない、星が見えるほどに何もない空間が現れたのだから。それは、見る見る広がっていき、雲を追い払っていく。

 空に残されたのは、護堂と、雷雲を運んできた張本人だけだった。

「うわ……」

 思わず、声を漏らした。

 護堂と同じ高度にいたそれは、人の姿をしていた。ただし、その外見は人間とは呼べない。真っ黒な女性のシルエット。それでいてボロボロだ。肉が削げ、内臓も露出しているように見える。身体が朽ちているのだ。その身体を複数の蛇が取り巻いている。

『草薙さん!聞こえますか?』

 護堂の脳裏に、祐理の声が響いた。第六感に働きかける啓示の力で祐理と霊的回線を繋いだのだった。

『ああ、ばっちりだ。今ちょうど敵の姿を確認したところなんだけど』

『はい。わたしのほうにも託宣が降りてまいりました。草薙さん。戦うべき相手を間違えないでください。あなたの敵は、その女神ではなく……』

『くっ付いてる蛇のほうか?』

『はい』

 確かに、先ほどから特に護堂に敵意を向けてくるのは朽ちた女神ではなく、その身体にまとわりつく八体の蛇神のほうだ。

『その女神は、あくまでも蛇神をまとめるための要素に過ぎません。彼らが必要だから呼んだだけの同盟神の影のようなものと考えてください』

『なるほど。それで、この面倒な蛇の名前は?』

『その神の名は火雷大神。黄泉の女王の子にして、黄泉の軍勢を従える八柱の雷神です!』

   




メインヒロインではなく、ちょっと外れたキャラのほうがかわいいと思えることが多々あるのです。ISで言うところの相川さんとか、ネギまのベアトリクスとか。それはまあ置いておくとして、原作で某舎弟が妹のパシリになりそうな空気が・・・

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