東方狐流記   作:ももんがぴょん

11 / 31
10話 初々しい2人

今の八意邸には文夜しかいなかった

 

「今日は満月の日…緊張してきた…」

 

文夜は自室で尻尾を落ち着きがなさそうに振っていた

 

「小さい頃は裸なんてなんとも無かったけど…大人になった永琳の裸なんて…いきなり見て僕は鼻血を出したりしないかな…」

 

文夜が部屋の中をうろうろしていると誰もいない筈の八意邸に誰かの走る音が聞こえてきた

 

「ん?この元気が良い走り方は…」

 

「おとーさーん!遊びに来たよー!」

 

文夜の自室のドアを輝夜は勢い良く開けて入ってきた

 

「やっぱり輝夜ちゃんだ…本当いつも元気だね」

 

文夜は輝夜の頭を撫でた

 

「えへへ〜元気なのが私の取り柄だからね〜」

 

輝夜は気持ち良さそうに答えた

 

「そうだ輝夜ちゃん」

 

「どうしたのお父さん?」

 

輝夜は首を傾げた

 

「いやねー永琳は出かけちゃったから一人だったんだけど、なんか落ち着かなくてね」

 

「ふーん…あっそういえば!私の新しい舞を見て欲しくてここに来たんだった!」

 

輝夜はあまり興味がなかったのか自分の話へと変えてしまった

 

「へーどんな舞を覚えたんだい?」

 

「剣の舞よ!!見ていてちょうだい!」

 

輝夜は肩に下げていた鞄を文夜の机に置き、中から短剣を二本出した

 

「それ本物なの?」

 

「もちろんよ!偽物を使ってもつまらないでしょ!」

 

「つまらない…確かにね」

 

文夜は輝夜の答えに何処か納得した様な感じであった

 

「…よし準備できたっと」

 

輝夜は準備が終わったのか部屋の少し広いスペースの真ん中に立ち目を閉じた

文夜は椅子に座り輝夜の事をジッと見ていた

 

「〜♪」

 

輝夜は鼻歌を歌いながら舞い始めた。文夜は黙ってそれを見ていた

 

……

 

20分後、舞いを終えた輝夜は短剣を机に置いた後、ベッドに腰をかけた

 

「どうだった?」

 

輝夜は目を輝かせながら質問した

 

「なんか輝夜ちゃんの舞を見てると力が漲ってくるよ」

 

「私には『舞を躍る程度の能力』があるから当然よ!」

 

文夜がそう言うとあまり無い胸を張りながら輝夜は答えた

 

「素晴らしい能力だね…もしかしてその能力の影響で周りの人に力を与えているのかな?」

 

「舞によって効果が違うところまでは私でも分かったわ!他はちんぷんかんぷんだけどね!」

 

「ははっ!本当輝夜ちゃんらしいよ!」

 

自信満々に答える輝夜に対し文夜は笑った。その後二人は会話に花を咲かせた

 

……

 

夕方になっても文夜と輝夜は話し続けていた

 

「それでね!依姫をからかい続けてたら泣いちゃったのよあの子!あれは私でも困ったわね」

 

「輝夜ちゃんにも困ることなんてあったんだね」

 

「どうゆう意味よ…?」

 

輝夜は文夜の事を睨みつけると文夜はすぐさま頭を下げた

 

「なんでもありませんすみませんでした」

 

「そう…ならいいわ」

 

「ね、ねえ輝夜ちゃん。もう夕方だけど帰らなくていいの?」

 

文夜がそう言うと輝夜は何かを思い出したかのように立ち上がった

 

「あー!今日は見たいテレビがあったから急いで帰らなきゃ!舞を見てくれてありがとねお父さん!」

 

「いつでも遊びに来てねー」

 

輝夜は走って文夜の部屋から出て行った

文夜は見送ろうと玄関まで行くと扉は開けっ放しであった

 

「はぁ…玄関開けっ放しじゃないか…輝夜ちゃんは相変わらずだよ全く。でもそれが良いところでもあるんだけどね」

 

文夜は玄関の扉を見ながら微笑んでいると永琳が帰ってきた

 

「玄関が開けっ放しね…輝夜でも来てたのかしら?」

 

「あっおかえり永琳」

 

文夜が微笑みながら言うと永琳も微笑んだ

 

「ただいまあなた。輝夜はどうだったかしら?」

 

「いつも通り元気だったよ。あと能力に目覚めたようだよ」

 

能力という単語を聞いた永琳は目を輝かせた

 

「どんな能力に目覚めたの?」

 

「それは本人から聞くべきだよ。すごく永琳に伝えたさそうにしてたしさ」

 

「なら今は聞かないでおくわね。あっ!今日は早めの夕食で良いかしら?」

 

「いいよ?どうしたの急に?」

 

永琳は妖しく微笑んだ

 

「今日はいっぱい楽しみたいもの。夜は長い方が良いでしょ?」

 

「そ、そうだね」

 

「じゃあ急いで作ってくるわね」

 

永琳は早歩きでキッチンへと入っていった

文夜はリビングに向かい椅子に座り、できあがるのを待っていた

 

〜主婦料理中〜

 

できあがった料理を全て机並べると永琳は申し訳なさそうな顔をした

 

「ちょっと多めに作っちゃった…ごめんなさい…」

 

「永琳が作る料理は好きだから僕は平気だよ」

 

「もうっ!恥ずかしくなること言わないでよ!」

 

文夜と永琳は食事を開始した

 

……

 

30分後、机の上にはまだまだたくさんの料理が残っていた

 

「…本当にごめんなさい」

 

「い、いや…食べきれなかった僕が悪いんだ…ごめんね」

 

永琳は立ち上がった

 

「残ったやつ…ラップをして冷蔵庫に入れるわね…」

 

「…うん」

 

文夜も手伝ったので冷蔵庫に入れる作業は直ぐに終わった

 

「お風呂…入りましょうか」

 

「うん…」

 

……

お風呂にて、文夜は先に湯船に浸かっていた

 

「こ、これからは、裸の永琳が入って…心臓が飛び出しそう…」

 

「入るわね…その…恥ずかしいからジロジロ見ないで?」

 

文夜が湯船に浸かっていると前をタオルで隠した永琳が入ってきた。文夜はその姿に見惚れていた

 

「すごく綺麗だよ永琳」

 

「馬鹿…」

 

永琳はぷいっと顔を背けた

 

「身体…洗ってあげようか?」

 

「お願いするわね」

 

永琳は椅子に座り背中を文夜の方へ向けた

文夜は湯船から一度出た後タオルに石鹸をつけ泡立て、永琳の背中をゴシゴシと洗い始めた

 

「永琳の肌って凄く綺麗だね」

 

「そう言ってくれると嬉しいわね。結構お手入れはしているのよ?」

 

「永琳の努力の成果だったりして」

 

「あなたには綺麗な私を見てもらいたいもの」

 

文夜はこの時見えなかったが永琳は誇らしげな顔をしていた

 

「じゃあ僕は格好良い姿を見てもらいたいね。あっ次はこっち向いてくれない?」

 

「ま、前は自分でやるわよ!」

 

永琳は顔だけを文夜の方に向けながら言った

 

「そうなんだ…残念」

 

文夜はションボリした顔をした

 

「〜〜〜っ!良いわよ!前もあなたが洗ってちょうだい!」

 

そう言い、永琳は文夜の方を向いた。文夜は永琳の胸を凝視していた

 

「…胸また大きくなった?」

 

「最近になってからまた大きく…って何言わせてるのよ!」

 

永琳は顔を真っ赤にしながら文夜の頬を叩こうとした

 

「ほら暴れない暴れない」

 

文夜は片手で叩こうとした手を押さえながら胸などを優しく洗った

 

「髪の毛とその…下の部分は自分で洗うわよ」

 

「ん、分かった」

 

ザバーンと音を立てて文夜は再び湯船に浸かった

 

「もう少しゆっくり入れないの?」

 

「これだけはどうしようもないね」

 

「そう…」

 

永琳は身体に付いた泡を全てお湯で流した後に文夜に寄りかかるようにして湯船に浸かった

 

「一人だと広く感じるけど二人だと狭く感じるわね」

 

「こうして二人でお風呂に入るのは10歳以来かな?」

 

文夜は天井を見ながら昔を思い出していた

 

「私はその時期からあなたの事が好きだったわよ?」

 

「奇遇だね僕もだよ」

 

「ねえあなた…キスしてくれないかしら?」

 

「いいよ…」

 

二人はお互いの舌を絡ませながらキスをした

 

「はぁはぁ」

 

永琳は顔を真っ赤にし息を荒くしていた

 

「ねえ永琳…そろそろ上がらない?このままだと逆上せちゃうよ」

 

「続きはベッドの上でって事ね」

 

二人は湯船から出て身体をふいたあとベットに寝っ転がるとまたキスをした

 

「愛してるわよ文夜」

 

「僕も愛してるよ永琳」

 

二人はお互いの目を見つめあった

 

「えーと…夜の営みってどうすればいいのかしら?」

 

「ぼ、僕も良くわからないよ」

 

その後、初々しい二人の夜の営みは太陽が昇り始めるまで続いた

 

……

 

「痛たた…しばらく歩けそうに無いわね」

 

翌朝、永琳は立とうと試みたが立つことはできなかった

 

「ごめんね…家事は僕がやるよ」

 

「謝らなくて良いのよ。私がもっとしたいって言ったんだから」

 

永琳は恥ずかしそうに言った

 

「何か僕にできることはない?」

 

「シャワー浴びたいから手伝ってくれないかしら?」

 

「了解しましたお姫様…っと!」

 

文夜は永琳をお姫様だっこした

 

「きゃあ!いきなりお姫様だっこはやめてちょうだい!」

 

「ははっ!ごめんごめん」

 

文夜は永琳とシャワーを浴びた

 

……

 

「検査してきたけど、ちゃんと妊娠してたわよ」

 

一週間後、永琳は文夜に一枚の紙を見せた

 

「もう分かったの?医学の力ってすごいね」

 

「私は薬学専門だから機材とかはよく分からないのよね」

 

「それにしても僕も父親か…」

 

文夜は少し緊張した感じで窓を見ていた

 

「ちゃんと私の事も愛してよ?」

 

永琳は微笑みながら文夜に言った

 

「最愛の妻を愛さないわけないでしょ?」

 

「だからって子供を愛さないのもダメよ?」

 

「うーん…結構大変だね」

 

「私は平等に愛すつもりよ」

 

「なら僕もおなじ位愛せるように頑張るよ」

 

そう言った後、二人はキスをした

 

〜メリーの部屋〜

 

「…///」

 

「どうしたのメリー?」

 

「実は私こうゆう耐性が付いてないのよ…」

 

「まだまだウブねメリーは」

 

「なんで蓮子は大丈夫なの?」

 

「よくそうゆう本読んでるからよ」

 

「…私の蓮子への好感度がすごく下がったわよ」

 

「好感度?そんなものはゲームにしかないわよ。そんな事より質問があるのよ」

 

「蓮子は本当マイペースね…でどんな事?」

 

「輝夜の能力の事よ」

 

「えーっとね…舞を踊る程度の能力ね。あれは援護向けの能力ね」

 

「例えばどんなのがあるの?」

 

「今回の剣の舞の他にいろいろあるわよ。蝶の舞とか花びらの舞とか」

 

「いっぱいね…そういえば追加効果みたいなのは見た人全員に出るの?」

 

「これは輝夜が望んだ相手にしか効果は出ないわね。戦闘になればとても優秀なサポーターになるわね」

 

「確かにね。まあ私にサポートは向かないわね」

 

「どんな事で?」

 

「ゲームの話よ」

 

「確かに蓮子は突っ込みそう…」

 

「メリーは援護って訳でも無さそうだし…ゲームだったらどんなプレイをするの?」

 

「私?全てをバランスよくやるわよ」

 

「万能型って訳ね…でも火力は無さそうね」

 

「足りない火力は蓮子に補ってもらおうかしら?」

 

「おおーその手があったわね!やっぱり私達は2人で最強ね!」

 

「バランス良いわよね私達って」

 




原作にはない能力を与えてみましたがどうでしょうか?
何か戦闘向けの能力が欲しいな...と思ったので作ってみました

「感想があったら私に言ってね!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。