東方狐流記   作:ももんがぴょん

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11話 新たな命

この日、輝夜と依姫と豊姫の3人は八意邸に遊びに来た

 

「遊びに来たわよ!」

 

「お邪魔します」

 

「お邪魔しますね〜」

 

玄関から入ると文夜が出迎えてくれた

 

「いらっしゃい三人とも。永琳は奥にいるよ」

 

「あー二人とも先に行っててちょうだい。私はお父さんと話したいことがあるのよ〜」

 

豊姫が依姫と輝夜にそう言うと輝夜は叫びながら走り出した

 

「おかぁぁぁさぁぁぁん!」

 

「あっ輝夜!廊下は走らない!」

 

依姫は輝夜に注意したが、輝夜は一旦止まって振り返った

 

「依姫ちゃんも早くおいでー!」

 

「あーもうっ!待ってよ輝夜!」

 

依姫も楽しみだったのか、依姫も走って輝夜の元へ向かった

 

「全く…依姫も走ってるじゃないの…」

 

豊姫は呆れたようにその光景を見ていた

 

「…それで、豊姫ちゃんは僕に何の用だい?」

 

文夜が質問すると豊姫は何時もとは違う目つきで文夜のことを見た

 

「数ヶ月前に私の父は逮捕された…お父さん、貴方がやったんでしょ?」

 

「ありゃりゃ…バレてたのね?」

 

文夜は頭を掻きながら答えた

 

「私達を見送ってる時は普通を装ってたみたいだけど、少しだけど私には殺気を感じられたわよ?」

 

実は豊姫はかまをかけただけだったので内心驚いていたが、冷静を装っていた

 

「うーむ…もっと努力して相手に感情を悟られないようにしようかな…」

 

豊姫に指摘されると文夜は顎に手を当てながら考える仕草を取っていた

 

「お父さんの能力だと本当に成しとげちゃうから怖いわね」

 

「僕にそんなこと聞いてきたってことは…もしかして弔い合戦でもしたいってこと?」

 

文夜がそう質問すると豊姫は首を横に振った

 

「ううん、違う違う。ただ私はお父さんが私の実の父親を止めてくれたのかなってずっと気になってただけよ」

 

「まあ僕は豊姫ちゃんが求めるなら勝負して上げても良いけどね」

 

文夜は笑みを含みながら言うと豊姫は微笑みながら小さな緑色の翼を出した

 

「能力を使えば私が勝っちゃうから遠慮しておくわよ〜あと…」

 

豊姫は翼をしまい文夜の顔を見ながら言った

 

「私の父を止めてくれて…そして何より私達の為に真剣に怒ってくれてありがとう」

 

文夜は豊姫の頭を撫でた

 

「豊姫ちゃんは僕たちの娘なんだから当然だよ。本当こんなに素敵な子が出来損ないなんてありえないよ」

 

思い出したように文夜は言うと、豊姫は目を大きく開けた

 

「私の事を出来損ないなんて言ってたの!?一発引っ叩いておけばよかったわ!」

 

「永琳も同じような事を言ってたよ。それにあの人はもう出来損ないなんて言わないと思うよ。僕からお願いするのもおかしいかもしれないけど…豊姫ちゃんも依姫ちゃんと一緒に会いに行ってあげてくれないかな?」

 

豊姫は複雑そうな顔をしながら考えていたが答えが出たのか口を開いた

 

「…一度依姫と一緒に会いに行ってみる。いろいろ聞いてみたいし」

 

それを聞いた文夜は笑顔になった

 

「よかった〜もしも断られちゃったらどうしようかって考えていたよ」

 

「でも一度だけよ?」

 

「もしも反省もしてなくて出来損ない扱いするならそれこそ二度と合わなくていいよ。でもあの人は豊姫ちゃんに謝りたいと思ってるって僕は信じているから」

 

文夜の言葉を聞いた豊姫は不安な表情を見せていた

 

「…もう一度信じてみてもいいのかな?」

 

「実の父親なんだから信じてあげて欲しいな」

 

「頑張ってみる…」

 

豊姫は文夜に抱きついたので、文夜は豊姫の頭を撫でた

 

「よしよし…そうだ豊姫ちゃんも早く永琳に会ってあげてよ」

 

豊姫は抱きついたまま顔を上げた

 

「そういえばお腹の中の赤ちゃんの性別はもう分かってるのかしら?」

 

「うん、女の子だよ。名前は『咲夜』にしようと思うんだ」

 

名前を聞くと豊姫はうっとりしたような顔になった

 

「咲夜…良い名前ね〜あっ!生まれてくるその子の為にお守りのナイフを作ってあげる〜」

 

それを聞いた文夜は思い出したかの様に言った

 

「僕の大剣みたいに壊れても再生するみたいなおまけはいらないからね?本当いらないからね?」

 

「分かってるわよ〜」

 

豊姫は文夜から離れて、帽子を被り直した

 

「じゃあお母さんのところに行きましょう」

 

「うん。一緒に行こっか」

 

文夜と豊姫は永琳いる部屋に向かった

 

……

 

文夜と豊姫は永琳の部屋に入った

 

「あっ!今お腹蹴ったよ!」

 

「え!?気付かなかった…」

 

「ふふっ落ち込まないの依姫」

 

部屋の中は永琳がベッドで横になっており輝夜と依姫は大きくなったお腹に耳を当てていた

 

「本当この三人が来ると賑やかになるよこの家は」

 

「褒めてるのかしら〜」

 

「褒めてるんだよ」

 

部屋に入った豊姫と文夜に気がついた依姫は声をかけた

 

「あっお父様と姉さんじゃないですか。一体何を話していたのですか?」

 

「次の綿月家の当主には私がなろうかな〜って話よ」

 

豊姫はとっさに思いついたことを言った

 

「本当!?豊姫ちゃんすごーい!」

 

「なっ!?それはゆっくり話しましょうって言ったじゃないですか!」

 

依姫は少し慌てている様子であった

 

「豊姫が当主…良いと思うわね」

 

「ちなみにお父さんは賛成してくれたわよ〜」

 

「そ、そんなぁ…」

 

永琳に続き豊姫がそう言うと依姫は泣き始めてしまった

 

「な、泣かないで依姫ちゃん!」

 

「ほらほら泣かないで」

 

豊姫が慰めようとする前に輝夜は依姫を抱き締めた

 

「輝夜…?」

 

「豊姫ちゃんはお姉ちゃんだから仕方がないわよ…そうゆうのは一番上の人が引き継ぐものだって何処かで見たもの」

 

「……」

 

依姫は輝夜のあまりない胸に顔を埋めながら聞いていた

 

「だから依姫ちゃんにしかできない他の事を探してみましょう?ね?」

 

「…励ましてくれてありがとう輝夜!」

 

依姫は輝夜から離れて笑顔を見せた

 

「…あなた本当に輝夜?」

 

「いつもの輝夜ちゃんじゃないみたい…」

 

「ちょっと!どうゆう意味よ!」

 

豊姫と永琳の言葉に輝夜は怒り出した

 

「ちゃんと輝夜ちゃんが成長しているって事を感じているんだよ」

 

「えへへ〜ありがとう…ってさりげなく馬鹿にされてない私?」

 

輝夜の言ったことを聞かなかったことにした文夜は話題を変えることにした

 

「そういえば三人とも今日はご飯食べてくかい?」

 

「お言葉に甘えさせてもらうわね〜」

 

「あっなら私も手伝います」

 

「ありがとね依姫ちゃん」

 

文夜と依姫はキッチンへと向かった

 

「ねえ私は何をすればいいかしら?」

 

「輝夜は私の話し相手になってくれないかしら?」

 

「お母さんの?いいわよ!」

 

「あの人が絶対に無理しないでって言って家事とか全部やってくれるから少し暇なのよね」

 

「お父さんって家族の事をすごく大切にしているからね」

 

「あの人にはもう血が繋がった人がいないから自分の子供に何かあったら怖いのよきっと」

 

「なるほど…なんかしんみりしちゃったわね」

 

「まさか輝夜とこんな話しをするとは思わなかったわね」

 

「やっぱりみんな私の事を子供扱いしてない!?」

 

「やっぱり普段の行動のせいね」

 

「うっ…でも依姫ちゃんみたいに硬いよりはマシでしょ!」

 

輝夜はムキになって言った。それを聞いた豊姫は輝夜の後ろから声をかけた

 

「人の妹の悪口は良くないわよ輝夜ちゃん〜」

 

「いたの豊姫ちゃん!?」

 

「最初からいたわよ〜」

 

「てっきり一緒に料理をしてるのかと思ってたわ…」

 

「知らなかった?私って料理が大の苦手なの〜」

 

豊姫がそういうと永琳は苦笑いをした

 

「豊姫に包丁持たせた時は酷かったわよ…」

 

「あれ以来一回もキッチンに立ったことはないわよ〜」

 

「一体何があったの!?」

 

「輝夜…この世の中には知らない方が幸せな事もあるのよ」

 

「依姫ちゃんだって泣いちゃってたくらいよ〜」

 

そこまで聞いた輝夜は顔を真っ青にしていた

 

「うん…聞かないでおくわね」

 

「姉さん!輝夜!運ぶのを手伝ってください!」

 

依姫の声はキッチンから大きな声で言った

 

「あっお母さんは一人で大丈夫なの?」

 

「歩くくらいはできるから大丈夫よ。二人とも手伝いに行ってあげてちょうだい」

 

「じゃあ運んでくるわね〜」

 

豊姫と輝夜はキッチンへと向かい、次々と料理をテーブルに並べていった

 

「すごい量ね…」

 

「依姫ちゃんと話しながら作ってたらすごい量になっちゃったんだ」

 

「お父さんの料理食べるのって初めてね〜」

 

「冷めないうちに食べちゃいましょう」

 

「いただきまーす!」

 

みんなは一斉に食事をし始めた

 

「…あら?美味しいわね」

 

「実は私お父様は料理が下手なのでは?っと思ってました」

 

依姫の告白に文夜は自信満々に答えた

 

「最初は下手だったけど何度も練習を繰り返して人に出せるレベルになったよ」

 

「本当に家事を任せた最初の頃はお世辞にも美味しいとは言えなかったわね」

 

「やっぱり?ごめんねそんな物を出してて…」

 

文夜は俯いてしょんぼりしていた

 

「あなたの愛情がいっぱい詰まってたし嬉しかったわよ。

それに今は高級レストランに出せる程の味よ?それほど私の為に努力してくれたのでしょ?」

 

「永琳…」

 

二人は見つめあっていたが豊姫はわざとらしい咳をした

 

「ごほんごほん!」

 

「本当ラブラブね!」

 

「見ている私も恥ずかしいです…」

 

「ご、ごめんね3人とも」

 

「まあ喧嘩をしているよりは良いじゃないの」

 

謝る文夜とは別に永琳は微笑みながら言った

 

「毎日喧嘩なんてしてたら…私はすぐさま出て行くわね〜」

 

「姉さんと同じく私も…」

 

「私はわからないわね!」

 

「やっぱり輝夜ちゃんはいつも通りだね」

 

「ムードメーカーみたいな感じね」

 

「私達にはない魅力よね〜」

 

「う、うるさい!」

 

輝夜は顔を真っ赤にしていた

 

「ふふっ可愛いですよ輝夜」

 

「依姫ちゃんまで…」

 

5人はその後も楽しく食事をした

 

〜とある大学の研究室〜

 

「素晴らしい程平和ねー」

 

「やっぱり平和は一番よ蓮子」

 

「でもたまには刺激が欲しいわね〜」

 

「そんな事を言えるのは怖い事を体験した事が無いからよ」

 

「怖い事ね…」

 

「例えば蓮子の家族が全員殺されちゃったとしたらどう思うかしら?」

 

「殺した奴を見つけ出してそいつの一族を根絶やしにする」

 

「れ、蓮子?目が怖いわよ?」

 

「…平和って一番ねー」

 

「え、ええそうね」

 

「あっちょっとトイレに行ってくるわね!」

 

「…今の蓮子すごく怖かったわね」




相変わらずイチャイチャしてる二人ですがどうでしょうか?
そしてちょっと困ってるのが依姫の扱いです...どの立ち位置にすればいいのかなかなか決まりません...

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