八意邸の庭…そこには文夜と永琳と6歳になった咲夜がいた
「おとーさーん!肩車ー!」
「よっこいしょと!ほーら落ちないように捕まっててねー」
「きゃはははは!」
文夜は咲夜を肩車をしてあげた後走り回った
咲夜は必死に捕まりながら楽しそうに笑っていた
「はぁ…」
「どーしたのおかーさん?」
永琳がため息しているのを見た咲夜が声をかけた
文夜も足を止めて永琳の方を見た
「ちょっとお仕事で疲れちゃっただけよ。ほら、もっとお父さんに遊んでもらいなさい」
「はーい!」
「い、痛いから引っ張らないで!」
永琳はにっこり笑って言うと咲夜は文夜の狐耳を引っ張った
引っ張られた文夜はまた走り始めた
数十分後、咲夜は疲れて寝てしまったので文夜は部屋に寝かした
「疲れて寝ちゃったみたいだね」
「このまま元気に育ってくれると嬉しいわね」
文夜と永琳はリビングでお茶を飲みながら話していた
「元気が有り余って輝夜ちゃんみたいになっちゃうかもしれないけどね」
「ふふっそれは何としても阻止しなきゃね」
永琳はすごく疲れているような感じで笑った
「…大丈夫?さっきから凄く疲れてるふう見えるけど…」
「私が今作ってるタイムマシンもどきがちょっとね」
「あの物質を好きな時代に転送できるやつだっけ?」
文夜が思い出したように言うと永琳はため息をつきながら頷いた
「そもそも私は医療専門だって言うのになんで私が作って研究しなきゃいけないのよ…」
永琳はブツブツ言っていたが文夜は質問した
「だいたいどの辺りでつまずいてるの?装置が完成しないの?」
「もう装置も完成してて物を何処かに送る事も成功してるの。でも…」
永琳は少し困った顔をしていた
「問題が人体実験なのよ…人に使ってないからどこに送られているかもわからない…もしかしたら送られた物体はもしかしたら原型をとどめていないかもしれないし…私にはできないは人体実験なんて…」
「ならやめてしまえばいいんじゃないかな?」
文夜は迷いもなくすぐにそう答えた
「…そうねやめてしまいましょう!そもそも人が時間まで掌握しようとすることはおかしいのよ。早速あのマシンは明日取り壊すとしましょう…今日はあのマシンの設計図とかを抹消するわ」
「じゃあ家事とかは僕に任せてね」
「お願いするわね。それにしても明日から気が楽ねー!ずーっと人体実験無しで物体がどうなったかを証明する方法を考えていたのよ」
「そういえば永琳は大丈夫なの?勝手に終わらせちゃうんでしょ?」
文夜は心配そうに聞いた
「大丈夫よ。言い訳なんて後付けでなんとかなるんだから」
「んー何か困ったら言ってね?」
「頼りにしてるわよあなた」
永琳は文夜の頬にキスしたあと自分の研究室へ入っていった
次の日
「うーん…」
いつも文夜か永琳に起こされてた咲夜は一人自室で目を覚ました
「ちょっと早く起きちゃった…」
咲夜はお気に入りの懐中時計で時間を確認しながら呟いた
「おとーさんは起きてるのかな…」
咲夜はベッドから出ると豊姫からもらったナイフに付いてる紐を首にかけて文夜の部屋に向かった
「おとーさーん?」
咲夜は部屋のドアをノックしたが中から反応は無かった
「まだ寝てるのかな…おかーさんはおきてるかな…」
咲夜は永琳がいるであろう研究室に向かった
研究室に入ると永琳は机の上で寝ていた
「おかーさんも寝てる…お腹空いたし起こそう…あれ?」
咲夜は永琳を起こそうと近づいたが近くにあったタイムマシンに目が行った
「なんだろうこれ…」
咲夜が不思議に思ってタイムマシンに近付くといきなりそれは起動した
「え?何が起こっているの…」
永琳はタイムマシンが起動する音で目が覚めた
「んっ…何の音かしら…っ!?咲夜離れなさい!」
「え?おかーさん?」
永琳の声に反応して咲夜は永琳の方を見たが次の瞬間その場にいた咲夜の姿はなくなっていた
「あ…あ…そんな…」
「何があったの永琳!」
永琳が咲夜にかけた声が聞こえたのか文夜が研究室にやってきた
「咲夜が…咲夜が…」
永琳はワナワナ震えながらタイムマシンを見ていた
「私の所為よ…私が早くあのマシンを処分しなかったから」
「まさか…咲夜はこのマシンで…?」
文夜が問うと永琳は涙目で首を縦に振った
「…永琳は悪く無いよ。誰も悪く無いよ…だからすぐにこれを壊そ?」
文夜がそう言うと永琳は全く悲しそうな顔をしていない文夜に対して怒った
「っ!!なんで?なんであなたはそんなに冷静でいられるの!?咲夜がっ!私達の子供が…っ!!」
怒っている永琳を文夜は抱き閉めた
「僕だって泣きたいよ…何も出来なかった自分の無力さに怒りすら覚えているよ…でもね?ここで泣いてもしょうがないんだよ…だから…だから……ダメだ…涙が止まらないや」
文夜は涙を零しながら永琳を抱きしめていた
「お願い…文夜だけでも絶対に私の目の前からいなくならないで…私を一人にしないで…」」
「うん…もちろんだよ…僕は絶対にいなくなったりしないよ…!」
二人は抱き合って子供のように泣いた
はるか遠くでその様子をあざ笑うかのように見ている者がいたことに文夜達が気付く事は無かった
「…私が考えている風に事は進んでいる、と思っても大丈夫かしら」
少し薄暗い場所でベレー帽を被った女性が八意邸がある方角を見ながら呟いた
「それにしても神力って便利ね…透視も出来て遥か遠くの光景を見ることもできるなんてね」
その女性は古ぼけたノートを取り出し目を通した
「恐らくあの咲夜は私が使った道具と同一人物…今の内に排除できたのは結構好都合かも…げっ…」
その女性はノートを読んでいると突然見つかりたくない人に見つかった時のような声をあげた
「しばらく何もイベントが無いじゃない…表舞台にはまだまだ上がれないし…」
女性は必死に考え事をしていると何かを思いついたように手をポンっと叩いた
「あの穢れも排除できて月の頭脳すら自分の物にできる…いける…この計画で行くとしますか…さて寿命に関するレポートを書いて提出しますか…」
その女性は椅子に座り、レポート用紙にペンで書き始めた
〜蓮子の部屋〜
「ハロー蓮子」
「いきなりどうしたのよメリー?」
「何か何時もとは違った感じで挨拶してみようかなって思っただけよ」
「あーたまにあるわよねーおっすオラ蓮子!みたいにさ」
「それは流石にないわよ…」
「うっ…そ、そんな事よりいろいろ聞きたいのよ!」
「何かしら?」
「何で咲夜0歳から咲夜6歳に飛んだの?もっと初めて発した言葉は〜とかあってもよかったんじゃないかしら?」
「そのことね。どうやらこの作者はもっとイチャイチャさせたかったみたいではあるの」
「ふむふむ」
「でも流石にイチャイチャさせすぎではないか?と思ったらしいの」
「確かにイチャイチャしかしてなかったわね」
「さらにこのままではグダグダになってしまい話数が増えるだけという可能性も孕んでいたから咲夜の幼少期を飛ばして物語を進めたわけ」
「グダグダになってエタる小説は流石に見てられないわよね。そういえば最後に出てきた女性に付いては何も教えてくれないのかしら?」
「ネタバレは良くないわよ?だから教えてあげない」
「ネタバレは確かに良くないわね。でも神力って言ってたし神様って感じかしら?」
「んー教えたいけど教えられないのは結構あれね…でもあえて言うなら今まで出てきたヒントである程度は分かるかもって感じよ」
「うーむ…気になる…」
「ま、蓮子には絶対わからないだろうから考えるだけ無駄だと思うわよ」
「くー!馬鹿にされて悔しい!」
「だって私だってわからないもの」
「わからないのに分かった様に話していたのね…」
久しぶりの投稿ですね…メリーにも言ってもらいましたがこれ以上はダメだ!と思い一気に話を進めたのが今回でした。
あと謎の女性は実は原作キャラにオリジナル要素を足したキャラなのです。幾つかあるヒントで分かるでしょうか?
それでは次回は古代編最終回!見てください!←vガン見直していたら気に入ってしまったのでしばらく閉めはこれで行きます…