東方狐流記   作:ももんがぴょん

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19話 戦争はいきなり始まる?

 

文夜が私の神社に住み着いてから大体一年たった

村人は一年前に現れた妖怪のことなど綺麗さっぱり忘れていた

そのおかげで文夜も村人と仲良くなる事に成功した

まあ沙奈枝が結構村人と仲が良かったっておかげもあるのかな?よく一緒に遊びに行ってるみたいだし

 

「はぁ…明日で文夜がきて一年になるのに告白すらできてないなんて…何かきっかけが

ほしいよ…」

 

そう…私はさっきからこの事しか考えていないのだ

私は居間で文夜から新しくもらった麦わら帽子を近くに置いて悶えてた

 

「はっ!一周年ってのを理由に告白すれば「どうしたの諏訪子?」うひゃぁぁぁ!」

 

私がとっさに思いついた事を口に出していると文夜が居間に入ってきた

目がついた帽子を被った文夜は悶えている私が気になったらしい

帽子の目もどこか心配しているように見えるよ…

 

「だ、大丈夫大丈夫!それより!文夜は明日何の日か覚えてる?」

 

私は覚えているかどうか確認してみることにした

 

「なんかあったっけ?」

 

「わかんないならいいよ!」

 

私はそう言うと麦わら帽子をかぶって居間から歩いて出て行った

分からないならドッキリみたいな感じでできるかもしれないしね!

 

……

 

「変な諏訪子…」

 

僕は居間に一人取り残されていた

 

「明日何かあったっけ…」

 

僕は頭に手を当てて必死に思いだそうとしたけど…全く思い出せない…

 

「文夜さーん!」

 

「どうしたのー?」

 

沙奈枝ちゃんの声だけが聞こえたので僕はてきとうに返事した

 

「ちょっと巫女服が破けちゃったので先に村の方へ行っててくれませんかー」

 

確か巫女服って一着しか持っていないとか言ってたね…

 

「手伝おうかー?」

 

僕だったらすぐに治せるしね

 

「だ、大丈夫です!一人でやれますから!」

 

沙奈枝ちゃんの声はもう聞こえてこなかった

んーよく考えたら今下着の状態って訳だし…恥ずかしいよね

 

「じゃあ僕はてきとうにぶらぶらしてるねー」

 

「直し終わったら後を追いますね!」

 

僕は居間から出てぶらぶらと村へ向けて歩み始めた

 

……

 

「あっ!沙奈枝ねーちゃんと一緒によくいるにーちゃんだ!」

 

僕が村に着くと男の子が僕の元にやってきた

 

「文夜だって。何度言ったら覚えるの?」

 

そう…よく遊んであげているのに名前を覚えてくれないのだ

そんなに覚えにくいのかな僕の名前って

 

「あれ?沙奈枝ねーちゃんは?」

 

男の子は僕の周りをくるくる周りながら質問してきた

 

「沙奈枝ちゃんは後からくるよ」

 

「ふーん…今日はおれ一人なんだ!」

 

何時もはこの子と取り巻きみたいな子と一緒に遊んでいるんだよね

 

「一緒にいる子はどうしたの?」

 

「何かみーんな遊べないって言うんだよ!運悪いよなー!」

 

…実はこの子はぶられちゃってるのかな?いや、本当に偶然都合が合わなかったって可能性も…

 

「そんなことより遊ぼうよ!」

 

僕が色々心配をしていると男の子は僕の袖を引っ張ってきた

まあお互い一人だし何もしないと暇だよね

 

「んーじゃあ何して遊ぶ?」

 

「鬼ごっこ!おれがおに!」

 

男の子はそう言うと僕の身体を触ったあと走り去って行った

これって…

 

「にーちゃんが鬼だよー!」

 

やっぱりねー

 

「まてー!」

 

僕は男の子を追いかけ始めた

もちろん本気で追いかけないよ?本気で追いかけたら半妖ってばれちゃうしね!

僕たちは二人で永遠と鬼ごっこをしていた

 

……

 

「あのー美音さん?」

 

「はぁはぁ…何でしょうか?」

 

僕が男の子と鬼ごっこを終えて二人で地面に座って休んでいると一人の女性が僕に声をかけてきた

 

「いつも息子がお世話になっています」

 

「かあちゃんどうしたのー?」

 

あっこの子のお母さんか!一体どうしたんだろ?

 

「いつもあんたが遊んでもらっているからお礼をしに来たんだよ!」

 

お母さんは手に持っている何かを僕に差し出してきた

 

「何ですかこれは?」

 

僕はそれを受け取ってから質問してみた

雑巾…じゃないよね?

 

「油揚げというものです。あまり長くはもたないのでお早めにお召し上がりください」

 

お召し上がりくださいって…食べ物!?これが!?

 

「では…早速いただきます」

僕は恐る恐るそれを口にした

その瞬間僕は動きを止めた

 

「み、美音さん…?」

 

「不味かったから驚いているんだよにーちゃんは!」

 

二人は僕の事を心配してくれたようだ

不味い?そんな訳無い!

 

「すごく美味しいです!なんでこんなにも美味しい食べ物に今まで出会えなかったんだろう!あー自分でも作りたい!ちょっと作り方を教えてくれませんか!!」

 

僕はあまりの興奮でお母さんの肩を掴んで揺らし始めてしまった

 

「い、いいですよ!是非うちまで来てください!」

 

「わーい!にーちゃんともっと遊べるー!」

 

「ありがとうございます!」

 

僕はその場でぴょんぴょん跳ねながら喜んだ

もうただの子供だねこれじゃ!

僕は周りからの冷たい視線を気にせずに二人の家に向かった

 

〜妖狐学習中〜

 

僕がだいたいの作り方を覚えた時にはもう夕方であった

 

「だいたいの事は覚えられました!本当にありがとう」

 

僕はお母さんに見送られていた

 

「いえいえこんな事で良いのなら何時でもお教えしますよ」

 

「ではこんど差し入れとゆう形で僕が作った油揚げをプレゼントしますね!」

 

僕は最後に頭を下げた後、神社に向かった

結局沙奈枝ちゃん来なかったなー

 

「…さっきの女の人だれ?」

 

僕がぼーっと歩いていると突然諏訪子が目の前に現れた

 

「あれ諏訪子どうしたの?」

 

「質問に答えて…誰?」

 

諏訪子は顔を俯けていたけど…表情はすぐに想像できた

僕が一体何をしたって言うの!?

まあここは普通を装って…

 

「僕がいつも遊んであげてる子供のお母さんだよ」

 

「へー…文夜ってそんな趣味あったんだ…」

 

多分料理の趣味だよねうん

僕は謎のジェスチャーを加えてみた

 

「昔からあったよ?結構楽しいんだよこれが」

 

だんだん諏訪子の殺気が強くなっている気がするよ…

 

「ここに来てからずっとやってたの?」

 

「ずっとやってたよ?」

 

「…許さない許さない許さない許さn「料理」…へっ?」

 

諏訪子が神力を解放し始めたので僕はネタバレをした

料理って言った瞬間に諏訪子の殺気はすぐに消えた

本当何をどう勘違いしてたの!?

 

「油揚げって食べ物の作り方を教わったんだ。神社に帰ったら最高の油揚げを作ってあげるよ!」

 

僕は油揚げを作って機嫌取りをしてやろうと考えて神社に向けて歩み始めた

 

「…文夜に限って人妻を寝取るなんてないわよね」

 

諏訪子が何か呟いてたけど何も聞こえない聞こえない僕は永琳一筋なんだ!

 

その日の夜、僕は夜食として大量の油揚げを作ってしまった

あまりにも三人で食べ切れる量ではなかったため、ずーっと服を直していたは沙奈枝ちゃんに怒られちゃった

それにしても1日かけても巫女服を直せないって沙奈枝ちゃんって裁縫苦手なのかな?

 

……

 

「あのさ文夜!」

 

「どうしたの?」

 

翌日、僕と諏訪子は座って油揚げを頬張りながら話していた

沙奈枝ちゃんはまだ直しているみたい

 

「今日は文夜がここに住んでから一年目なんだよね」

 

「もうそんなに経つんだ。早いねー」

 

いやーもう一年立つんだ…今の人だったらやっと一年、って思うんだろうけど僕ってもうすごい年月生きてるし?

 

「そ、それでね!私は伝えたいことがあるの!」

 

諏訪子は顔を赤くしながら僕に顔を近づけてきた

 

「顔赤いけど、どうしたの?」

 

「じ、実は…初めて会った時からす、す、…」

 

諏訪子が何かを言おうとしていると外からずどーんと何かが落ちてくる音がした

 

「鳥居の方からだ!行くよ諏訪子!」

 

僕は急いで立ち上がり壁に立てかけてある大剣を形に背負った

 

「わ、わかった!」

 

僕と諏訪子が鳥居の方へ来てみると、そこには巨大な石でできた柱が垂直に地面に刺さっていた

なにこれ…

 

「なにこれ…」

 

「そこの男!貴様がここ一辺を収める神、洩矢諏訪子だな!」

 

諏訪子が柱に近づいて見ていると柱の上から女性の声がした

って僕が諏訪子!?

 

「…名前からして絶対女だよね?私が諏訪子だよ」

 

諏訪子の意見は最もだよ…

諏訪子が不機嫌そうに言うと柱の上から一人の女性が飛び降りて地面に着地した

 

「むっ…それは失礼した。

私は「八坂神奈子」。大和国の戦神だ!」

 

神奈子?は諏訪子の事を指差しながらいきなり自己紹介を始めた

僕もした方が良いのかな?

 

「で、その戦神様がここへ何の用なの?」

 

「この国の信仰を明け渡せ」

 

諏訪子が質問すると神奈子は自信に満ち溢れた顔でとんでもない事を言い始めた

 

「は?何言ってるの?」

 

「なに、タダとは言わん。この国の民の安全だけは保証しよう」

 

そんなので明け渡す神様はいないよ…諏訪子もイライラし始めてきてるし

 

「断るよ。早く出てってちょうだい」

 

諏訪子はしっしっと言いながら早くこの場から消えろとジェスチャーしていた

 

「そうか…なら仕方が無い!!

 

「がはっ!」

 

神奈子はいきなり諏訪子の腹を殴り付けた

僕は吹っ飛ぶ諏訪子の後ろに周りそれを受け止めた

 

「大丈夫諏訪子!?」

 

僕は諏訪子の首に手を当てた

…気絶しているだけだねよかった

 

「弱い…弱すぎる…そんな程度で国を守れるとでも?」

 

神奈子は失望した目で気絶した諏訪子を見ていた

まあ…確かにこの弱さに呆れる気持ちもわかるけどさ…

 

「そこの男!お前はとても強そうだな…私と戦え!」

 

神奈子は僕に興味を示したのか指を指しながら言った

 

「…これは諏訪子の問題だ。僕は手だししないよ。代わりに僕が諏訪子を鍛える」

 

僕がそう言うと神奈子は少し考えるそぶりをしていた

 

「…そうくるか。いいだろう!一ヶ月だ!一ヶ月後にまた来るぞ!」

 

もしかして神奈子って戦いが大好きなのかな…なら

 

「最後の頼みだけど…その時は一騎打ちなんてどうだろうか?」

 

「あえて聞く…なぜだ?」

 

やっぱり聞いちゃうよね…一騎打ちの方がまだ勝てる確立が高いと思っただけなんだよね…それっぽい理由を言ってみるとしよう

 

「神奈子は戦争を起こして信仰を与えてくれる人間を殺したいわけ?」

 

多分一騎打ちじゃないとこの国の民と神奈子が納める国の民が争うことになると思うんだよね

 

「ふーむ…それはいかんな…よろしい。その要望も聞き入れそう」

 

やっぱりその気があったの!?よかった…じゃあ一応脅しもしておこうかな

 

「あーそうそう。他の人とか神が介入するとかやめてよね?」

 

僕は大剣に神力を纏わせ、地面に刺さっている御柱を一刀両断してみせた

 

「なっ…!」

 

神奈子はすごく驚いているようであった

これなら余計な手出しをさせようとは思わないだろうしね!

 

「もしも介入するようなら、僕は全力であなたを潰します」

 

「やっと直し終わりましたーって何事ですか!?」

 

やっと直し終わった巫女服を着た沙奈枝ちゃんが鳥居の方にやってきた

あの音に気がつかなかったなんて…なんと言う集中力…!!

 

「後で説明するからちょっと諏訪子の事をよろしくね」

 

僕は気絶した諏訪子を沙奈枝に渡した

 

「べ、ベッドに寝かせてきます!」

 

沙奈枝ちゃんは走って寝室の方に向かった

転ばないでね…

 

「じゃあ僕もこれで失礼するよ。神奈子の期待に応えられるように頑張って鍛えてみせるよ」

 

僕はそう言って寝室に向かった

諏訪子の事が気になるしね

 

……

 

「私の御柱を真っ二つにするなんて…くくくっ気に入った!」

 

今まであの御柱が壊されたりする事なんてなかったのにな…一度手合わせを願いたいものだな!

 

私はきっと戦いに飢えた獣の様な顔をしていただろうな

 

「…名前を聞き忘れていた」

 

あーこれじゃ呼び出す事もできないではないか!何と言う失態!

私は自分の国を目指して歩き始めた

移動用の御柱が無くなってしまったからな

 

〜蓮子の部屋〜

 

 

「お邪魔します」

 

「いらっしゃいメリー!」

 

「挨拶する時くらいはゲームから目を離しても良いんじゃないかしら?」

 

「分かったわよ…」

 

「何をやってたの?」

 

「ポケモンの育成よ」

 

「どうせヤケモンでしょ?」

 

「前メリーにボコボコにされてからやめたわよ!」

 

「じゃあ何を育てているの?」

 

「風船イワーク」

 

「え?」

 

「今の時代はロマンよ!勝利じゃないわ!」

 

「へ、へー」

 

「まあ良いのよそんな事」

 

「もうツッコミは入れないからね?」

 

「それにしてもすごい登場の仕方だね神奈子」

 

「彼女は派手好きだから仕方が無いわよ」

 

「ねえなんで文夜は御柱を壊せたの?今まで壊されなかった、って言ってるから何かしらあると思うんだけど」

 

「まず神奈子の御柱って周りに自分の神力をコーティングしているの」

 

「文夜の大剣みたいね」

 

「それのおかげですっっごく頑丈だったわけ」

 

「ふむふむ」

 

「でも文夜も自分の神力で大剣をコーティングしたでしょ?その状態の大剣が御柱に触れた時に神力同士が干渉し合っちゃって触れた部分だけお互い素の状態になっちゃったのよ」

 

「所詮御柱なんてただの石柱だから最強の鉄でできた文夜の大剣には敵わないわけね

あっ…でもどっちかが秀でていたら干渉し合うなんて無いじゃない」

 

「蓮子にしては賢いわね」

 

「私ってそんなにアホな子に見えるの!?」

 

「実は文夜は同じくらいの強さの神力になる様に調整してたの」

 

「修行みたいな感じ?」

 

「その通り」

 

「破壊するだけだったら簡単だったわけね…」

 

「私も蓮子のロマンを破壊してあげようか?」

 

「心が折れちゃうからやめて!」




こんばんは!もうサブタイトルに「?」を付けようと変な縛りを付けてからおかしな感じになってきました!
神奈子って自分の中では豪快なイメージがあるのですよね
その結果こんな性格になってしまいました!
では…次回もみてください!
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