東方狐流記   作:ももんがぴょん

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21話 勝算は…分からない?

私と沙奈枝が修行を始めてからもう三十日がたっていた

 

「これで終わらせるよ諏訪子…」

 

文夜は自分の周りに霊力で作った石柱を何本も展開した

 

「諏訪子様ー!頑張ってくださーい!」

 

私は沙奈枝の応援を受けながら目を閉じて両手に持つ二つのチャクラムを構えた

私は…負ける訳にはいかない!

 

「はっ!」

 

文夜は石柱を私目掛けて飛ばし始めた

 

「…っ!!」

 

私は目を開けて、石柱の群の少しの隙間を見つけて少しずつ文夜に走って近づいていく…

 

「その隙間を通ってくるのは予想済みだよ!」

 

文夜は隙間を埋めるように石柱を放ってきた

 

「諏訪子様!」

 

「ならぁぁぁ!」

 

沙奈枝が私を心配するかの様に叫んでいたけど…私は大丈夫さ!

私は一度走るのを止めて地面にチャクラを当てた。すると地面が盛り上がり、土の壁ができた

石柱は土の壁に刺さっていく

 

「はぁぁぁ!」

 

私はその壁の影からジャンプして飛び出した

ふっふっふ…流石の文夜でも予想外だったみたいだね!まだ文夜は私が何処にいるか分かってないみたいだし!

 

「上か!」

 

文夜は私を見つけたのか私目掛けて石柱を飛ばそうとする

私はこの瞬間を待っていたんだ!

 

「くらえ!」

 

私は能力で文夜の足下を地盤沈下させた

 

「うわっ!」

 

急に足元が崩れたから文夜はバランスを崩して転んじゃった。もちろん私はそんな隙を逃さないよ!

私は文夜の近くに着地して文夜の首元にチャクラムを当てた

 

「はぁはぁ…私の勝ち!」

 

「まさか僕が負けるなんてね…」

 

文夜は手を挙げて降参をの意を示していた

でも私には分かる…文夜は絶対に本気を出していないよ

 

「私は本気だったけど文夜は手加減してたでしょ?」

 

「そんな事は無いよ?今の僕の状態なら本気だよ」

 

つまり…剣を使ってないと不調って事かな…

 

「お疲れ様です諏訪子様!文夜さん!」

 

私が地面に座ってる文夜の横に座ろうとすると沙奈枝が水が入った筒を持ってきてくれた

そう言えば沙奈枝ってどれくらい強くなったんだろ…

 

「私の顔に何か付いていますか?」

 

私が沙奈枝の事をじーっと見つめていると沙奈枝は首を傾げながら私に問いかけてきた

 

「なんでもないよ。ただ沙奈枝も修行していたならどれだけ強くなったのかなーって思っただけだよ」

 

「沙奈枝ちゃんは多分…能力とか関係無かったら諏訪子よりも強いかも」

 

文夜は沙奈枝を見ながら言った

って私よりも強い!?

 

「過大評価しすぎですよ文夜さんっ!」

 

沙奈枝は顔を赤くしながらブンブン手を振って否定していた

本当沙奈枝って可愛い…でもよーく見ると筋肉もしっかり付いている…沙奈枝も頑張ったんだね

 

「能力と言えば…諏訪子があそこまで能力を使いこなせているとは思わなかったよ」

 

文夜は思い出したかの様に言った

 

「驚かせるために隠れて修行してたんだよ!修行最終日くらいは勝ちたいでしょ?」

 

そう…私は驚いてもらいたかった。そして褒めてもらいたかった…だから文夜と沙奈枝にバレない程度にいっぱい修行をしていたんだ

 

「最終日…いよいよ明日ですね…」

 

「うん…」

 

沙奈枝は最終日って言葉を聞いて緊張した感じになっていた

 

「ねえ文夜…私やっぱり怖いよ」

 

明日で全て決まる…そんな事を考えていると怖いんだ…とってもとっても…

 

「諏訪子様…」

 

沙奈枝はどう声をかけてあげれば良いか分からないようだった

私が沙奈枝の立場だったら何て言えば分からなかったと思うよ…

私が俯いてそんな事を考えていると、文夜は優しく私を抱き締めて、頭を撫でてくれた

 

「神奈子と闘うことが怖いの?」

 

「ううん…もし私が負けて信仰を乗っ取られちゃうんじゃないかなって思っちゃって…嫌だよ消えちゃうのは…!」

 

私は泣きながら思っていることを吐き出した

もう子供みたいに私は泣いている

そんな私を文夜はただ優しく撫で続けてくれた

 

「私は…お掃除をしてきますね…」

 

沙奈枝はその場に居にくかったのか神社へと戻ってしまった

 

「…大丈夫だよ諏訪子。それに勝てば良いんだから!諏訪子にはそれなりの実力があるんだからもっと自信を持つべきだよ!」

 

文夜は撫でるのをやめて私の目をじっと見ながらにっこり笑ってくれた

 

「本当に優しいね文夜は…私はそんなあなたに…」

 

「どうしたの?」

 

私がボソッと言うと文夜は聞こえなかったのか聞き返してきた

うん…自分に素直になろう

明日告白すれば良いって何時も思っていたけど…もう私に明日は無いのかもしれないから…

 

「…ねえ文夜。もしかしたらこれが最後の会話になっちゃうかもしれないから…後悔したくないから言うね…」

 

さあ頑張れ諏訪子…もう引き返せないよ…

 

「私は文夜…あなたの事を愛しています…初めて会った時からずっと」

 

言っちゃった…今まで言えなかった事を言っちゃった…文夜は何て返してくれるのかな…

 

「…ありがとう諏訪子」

 

私の突然の告白に文夜は顔色を全く変えずにいた

それにこの返事って…!

 

「じゃ、じゃあ!「でもごめんね」え…?」

 

私は文夜も私の事を好きでいてくれたと思っていた

だけどそんな事は無かった…文夜の言った事が全て表していた

 

「僕には最愛の妻と娘がいるんだ。諏訪子の僕に向けてくれた気持ちはとっても嬉しい…でも僕には永琳と咲夜を裏切る事はできない…!」

 

文夜はとても辛そうにしていた

そっか…もう心に決めた人がいたんだね

 

「永琳と咲夜…文夜がよく呟いてた名前は奥さんと娘さんだったんだ…」

 

私はここまで言って自分の失態に気がついた

これって何時も文夜の事を見ていたって自分から暴露しちゃった事になるよね…

 

「本当に…本当にごめんね諏訪子」

 

良かった…気がつかなかったみたいだね…なんかもう気まずいから早くどっかに行ってもらう事にしよう…

 

「ううん!私も思いを伝えられてスッキリしたから!ほら、文夜はご飯の用意しといてよ!」

 

「うん…明日頑張ってもらいたいからとっておきの料理を用意しておくよ」

 

文夜は立ち上がって神社へと向かっていった

 

「はは…振られちゃった…ひっぐひっぐ…」

 

私は一人になった瞬間…泣き始めてしまった

おかしいな…振られちゃった時は涙は出なかったのに…すごく悲しい…

 

……

 

僕は料理をしながら先ほどの事を考えてた

 

「僕は…諏訪子を傷付けてしまった…どうすれば良かったんだい永琳…」

 

僕には分からないよ…あれが一番良い答えだったのかな…

 

「あれが一番の返答よ。余計なことを言ったところで傷つくのはお互いなんだから」

 

「えっ?」

 

僕は声がした方を振り向いた

そこには永琳から貰った大剣しかなかった

 

「…疲れているのかな僕」

 

聞こえちゃいけない物が聞こえ始めるのは絶対危険だよ…早く料理を作って早く寝ようかな…

 

僕は早く料理を作り、何処か気まずそうな沙奈枝ちゃんと泣いた後がある諏訪子と夕食を食べ、早めに寝ることにした

 

……

 

翌朝、僕と諏訪子と沙奈枝ちゃんで神社の前に行くと、背中に4本の御柱を背負っている神奈子が立っていた

あれが本気モードの神奈子か…

 

「一ヶ月…私はこの日のために一ヶ月待った!洩矢の神よ!少しは強くなったのであろうな!」

 

「ここで戦いを始めようとしないでください!」

 

御柱を一つ腕で抱え始めた神奈子に沙奈枝ちゃんは叫んだ

神社が壊れちゃったら大変だもんねー

 

「この神社の裏に大きな山があるからそこに行こうよ」

 

諏訪子は不機嫌そうに山を指差しながら言った

 

「うむ分かった。ところでお主の名前は…」

 

神奈子は頷いた後、僕の方を見ながら言った

あれ?自己紹介してなかったっけ?

 

「僕の名前は美音文夜だよ」

 

「ふむ…この後私と一戦どうだ?」

 

神奈子はワクワクした様な目で僕を見ていた

そんな目をされちゃうと…期待に答えなきゃいけないと思っちゃうじゃないか!

 

「神奈子はもう私に勝ったつもりなのかい?」

 

諏訪子は神奈子を睨みながら言った

 

「そうですよ!文夜さんの前に諏訪子様と戦ってください!」

 

何か沙奈枝ちゃんは煽り始めちゃうし…大丈夫なのかな…

 

「巫女がうるさいな…それに以前一撃でやられた奴が何を言う」

 

神奈子はそう言いながら山へと向かい始めた

 

「絶対に勝つ…」

 

諏訪子は神奈子の後を追う形で山へ向かった

僕と沙奈枝ちゃんは二人を見送った後、しばらくぼーっとしていた

ぶっちゃけどっちが勝っても良いんだよね…諏訪子が勝つのは嬉しいけど神奈子と戦ってみたいって思ってる僕もいるんだよね…

 

 

〜とある大学の研究室〜

 

「あーつーいー」

 

「暑いって言うから暑いのよ…」

 

「じゃあ…さーむーいー」

 

「…何か可哀想だからやめて頂戴蓮子…」

 

「うー分かったわよ…じゃ質問よ…諏訪子の能力ってなんなの?」

 

「えーっと諏訪子の能力は「坤を創造する程度の能力 」よ」

 

「つまり土地を操れるってこと?」

 

「そうね。作れるなら操れるだろうって考えね」

 

「この話では地盤沈下とかをやってたけど他は何ができるの?」

 

「マグマを操れるわね」

 

「流石は神様…あっ!諏訪子の言ってた消えちゃうってどうゆう意味なの?」

 

「諏訪子って神様でしょ?神様って存在は人々の信仰からできているの。普通の人間で言う血みたいなものかしら?つまり神奈子に乗っ取られちゃうと信仰の対象が諏訪子から神奈子に移るんじゃないかと考えたわけ」

 

「実際どうなの?」

 

「ネタバレになるじゃない」

 

「そうでした。最後の質問って言いたいけど謎の声もネタバレよね?」

 

「そうなるわね。一応ヒントみたいなのはあるけどね」

 

「ありがとうメリー」

 

「…ちょっと暑すぎるわね。冷房つけるとしましょう」

 

「冷房なら壊れてるわよ」

 

「じゃあ服を脱ぐしかないじゃない…」

 

「いくら私たちしかいないからってシャツ一枚になるのはどうなの…ねえ最近胸大きくなったでしょ?」

 

「え?そういえばブラがキツイわね」

 

「…貧乳の私に謝れ!」

 

「え?ご、ごめんなさい?」

 

「その胸よこせ300グラムーくらいよこせー!」

 

「ちょ、ちょっと!く、くすぐったいわよ蓮子!」

 

 




こんばんは!いやー暑いですねー勉強も捗りませんよー
展開が早いのは気にしないでください…本当はもっと細かくやりたいのですけど時間が…ごめんなさい
あと定期的に書き直しをしているのでそっちも見ていただけるととても嬉しいです!
ただ全く表現が分からないところを見つけると複雑な気分になりますね…
では…次回も見てください!
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